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メインストーリー1
続・メムロの章
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ゴブリが去って行った。
手にはギルドで借りた木刀と木の盾を持っている。
身体を見てもペンデュラムが貫いた痕は残っていない。
続・メムロの章
僕は僕に戻ったのだろうか。
さっきまでの体験は夢?
でも、ゴブリの言葉は理解できている。
タスト村に近づいた時にクセのある声が聞こえてきた。
「お、メムロちゃん。いったいどこをほっつきあるいてたんや。おばちゃん心配してたでー」
サーカさんだ。
「サーカさん?」
「サーカさん?やないで。こんなおっとこ前なん、ほかにおらんやろ」
このノリはやっぱりサーカさんだ。
そして、サーカさんは僕のことをメムロと呼んだ。
僕はメムロに戻ったのか。
では、ガイアさんは?
「あの、サーカさん。ガイアさんはどこですか?」
「どっか旅に出るっちゅーて出てってもーたわ。おもろそうやのに1人でずっこいでー」
その後、ピグが攻め込んで来たことやガイアさんと一緒に討伐に行った事など、聞いてない事まで一通り話してくれた。
「ロキさんは?ルーナさんは?」
「ん?誰やそれ。何をゆーてんねや。頭の打ち所でも悪くておかしなったんかいな。もしもーし?」
そう言うとサーカさんは頭をコンコンとノックしてきた。
「ま、えぇわ。はよ家帰っておばちゃん安心させたり。ほななー」
手を振りながらサーカさんが去っていった。
「ただいまー。お腹すいたー。ごはんー」
「メ、メムロ?無事だったんだね。ちっとも帰ってこないから心配したんだよ。」
母親は涙を浮かべながらも笑顔で出迎えてくれた。
「あぁ、ご飯だったね。ご馳走してあげるからちょいとお待ち」
あっという間に、テーブルにはご馳走が並んだ。
「で、今まであんたはどこに居たんだい?」
ご飯を食べていると聞いてきた。
「んー、よくわかんない」
「よくわかんないって・・・村から出たことないから迷子にでもなってたんでしょ」
さっきまで体験していた事を話したところで信用してくれないだろうし余計に心配されてしまう。
「ごちそうさまでした」
そう言うと自分の部屋に戻った。
部屋の中は本が散らかったままだが落ち着く。
それよりなにより久しぶりに本が読める事が嬉しい。
途中まで読んでいた物語の続きを読もうと思ったが・・・確かこのへんに・・・ガサゴソガサゴソ。
去年の誕生日に本が好きだからってことで貰った魔法の書を本の山から取り出した。
その時は書いてある文字が読めなかったので放置したが今回はちゃんと読んでみようと思う。
もちろん今も文字は理解できないが、家には辞書がある。
これを使えば少しずつ読めるだろう。
僕に素質があるかはわからない。
でも、一応読んでおいて損は無いだろう。
表紙に【初級1】って書いてあるし大掛かりな魔法は使えなくても、自分を回復させたりぐらいができればこの間のようなヘマはしなくなる・・・はず。
・・・
「メムロ!ご飯よー!」
部屋の外から声が聞こえる。
読んでいる途中で眠ってしまったようで、ヨダレで少し文字がにじんでしまった。
まぁいいか。
色々と試したい事があるので、急いでご飯を食べて、外に出た。
「いってきまーす」
「まぁ珍しい、自分から外に出るなんて。また迷子にならなければいいけど」
家を出たらギルドへ一直線。
「おう、メムロ。無事だったのか」
「うん、無事無事。それよりも、サーカさんはどこ?」
セイドさんへの挨拶もそこそこに僕はサーカさんの居場所を聞いた。
「サーカなら塀を強固にする作業にあたらせているが、またサボっているかもしれんな。サーカを見つけたらサボるなと言っておいてくれ」
「ありがとう、セイドさん」
そう言ってギルドを飛び出すとクセのある声が聞こえてきた。
「おやおや、メムロちゃん。こんなに狭いタスト村、そないに急いでどこ行くのん」
「サーカさん!」
「おう、サーカやで。どないしたんや」
「ちょっと剣の稽古つけて!」
サーカさんは驚いたような呆れたような顔をしている。
「んー、メムロちゃん。やっぱり、どっか頭ぶつけたか?もしもーし?」
またもや頭をコンコンしてくる。
「もう!そういうのいいから、ちょっとだけ!」
手で振り払って木刀を握ってサーカさんに剣先を向けた。
「おうおう、ガイアちゃんみたいな目つきしちゃって。えぇで、どっからでもかかってきー」
サーカさんが指をクイックイッとしながら木刀を握った。
僕はガイアさんの身体で戦っていた時の事を思い出しながら木刀を振り回した。
が、身体が思い通りに動かない。
カンッ、カンッ、カンッ!
「ほらほら、足元おするやでー」
バシッ!
稽古とはいえ容赦なく木刀で叩いてくる。
かなり手加減してくれているはずだがめちゃくちゃ痛い。
「いったーっ!」
その1撃で僕はのた打ち回った。
「メムロちゃーん、えぇのは威勢だけで基礎がなっとらんで」
返す言葉が無い。
「でも、剣筋はガイアちゃんに似とったなぁ。ガイアちゃん、はよ帰ってきてやー」
サーカさんが少し寂しそうな顔になった。
「ま、いつでも相手はしたる。本ばっかり読んどらんでゲル相手に剣の練習でもしときー。あ、ゴブリにはちょっかいかけたらあかんでー。ほななー」
手を振ってサーカさんが去っていった。
うーん、記憶はあるけど身体が違うから同じようには動けないのか。
サーカさんの言うとおり剣の扱いは慣れるしかない。
その日は夜になるまでゲル相手に剣の練習をしていた。
収穫は4Yellだったが身体が剣に馴染んできたような気がする。
その日以来、サーカさんを見つけた時は稽古つけてもらって、見つけられない時はゲル相手に剣の練習をして、家に帰ったら魔法の書を読んだ。
というより、辞書の方を何度も読んで頭の中に叩き込んだ。
ルーナと行った洞窟にあった本と同じ文字なので、またあそこに行けば読めるかもしれないからだ。
カンッ、カンッ、カンッ!
「おっ!おっ!おっ!えぇ動きするようになったやん。えぇでえぇで、オレの教え方完璧やなー」
サーカさんは自画自賛している。
頑張っているのは僕なのに。
「ほいっ、頭がおるす」
バシッ!
「いったーっ!」
たまらず頭をかかえる。
「そんなんしてたら身体がおるすやでー」
バシッ!
ゲボッ!
お腹をなぎ払われて悶絶してしまった。
「あ、すまんすまん。でも、モンスター相手やったら死んでるとこやでー」
サーカさんの言うとおり。
モンスターは攻撃を待ってはくれない。
「でも、メムロちゃん。意外と剣の扱いうまいやん。剣筋もやっぱりガイアちゃんにそっくりやで」
珍しく褒めてくれた。
「あー、ガイアちゃんとピグの討伐に行った時のオレの勇姿を見せたかったなぁ。見てみ、この華麗な剣さばき」
そう言ってピグを一掃した時と同じ動きを見せてくれた。
やはり舞を踊っているようにも見える。
「ねー、サーカさん」
「なんや?この華麗な剣さばきも覚えたいとか言うんとちゃうやろな。オマエには無理無理」
「いや、サーカさんは剣の扱いを誰に教わったの?タスト村にはそのような動きをする人いないし」
ドカッと座って語りだした。
「あれはそう、オレが10ぐらいの頃・・・略・・・ってわけや」
え、自分で略って言うの。
というか全然説明になってない。
「ま、お師匠さんから教わった秘伝の技としゃべりやから、簡単には真似できひんでー」
どこまで信用したらいいのか、本当につかみどころの無い人だ。
そもそも、この村の出身かどうかもわからない。
聞いてもまた適当な事を言われるだけなので気にはなるがやめておこう。
気になるといえばルーナさんは無事だろうか。
ガイアさんの身体はどうなった?
とにかく村を出て戦えるぐらい強くならないと。
続・メムロの章つづく
手にはギルドで借りた木刀と木の盾を持っている。
身体を見てもペンデュラムが貫いた痕は残っていない。
続・メムロの章
僕は僕に戻ったのだろうか。
さっきまでの体験は夢?
でも、ゴブリの言葉は理解できている。
タスト村に近づいた時にクセのある声が聞こえてきた。
「お、メムロちゃん。いったいどこをほっつきあるいてたんや。おばちゃん心配してたでー」
サーカさんだ。
「サーカさん?」
「サーカさん?やないで。こんなおっとこ前なん、ほかにおらんやろ」
このノリはやっぱりサーカさんだ。
そして、サーカさんは僕のことをメムロと呼んだ。
僕はメムロに戻ったのか。
では、ガイアさんは?
「あの、サーカさん。ガイアさんはどこですか?」
「どっか旅に出るっちゅーて出てってもーたわ。おもろそうやのに1人でずっこいでー」
その後、ピグが攻め込んで来たことやガイアさんと一緒に討伐に行った事など、聞いてない事まで一通り話してくれた。
「ロキさんは?ルーナさんは?」
「ん?誰やそれ。何をゆーてんねや。頭の打ち所でも悪くておかしなったんかいな。もしもーし?」
そう言うとサーカさんは頭をコンコンとノックしてきた。
「ま、えぇわ。はよ家帰っておばちゃん安心させたり。ほななー」
手を振りながらサーカさんが去っていった。
「ただいまー。お腹すいたー。ごはんー」
「メ、メムロ?無事だったんだね。ちっとも帰ってこないから心配したんだよ。」
母親は涙を浮かべながらも笑顔で出迎えてくれた。
「あぁ、ご飯だったね。ご馳走してあげるからちょいとお待ち」
あっという間に、テーブルにはご馳走が並んだ。
「で、今まであんたはどこに居たんだい?」
ご飯を食べていると聞いてきた。
「んー、よくわかんない」
「よくわかんないって・・・村から出たことないから迷子にでもなってたんでしょ」
さっきまで体験していた事を話したところで信用してくれないだろうし余計に心配されてしまう。
「ごちそうさまでした」
そう言うと自分の部屋に戻った。
部屋の中は本が散らかったままだが落ち着く。
それよりなにより久しぶりに本が読める事が嬉しい。
途中まで読んでいた物語の続きを読もうと思ったが・・・確かこのへんに・・・ガサゴソガサゴソ。
去年の誕生日に本が好きだからってことで貰った魔法の書を本の山から取り出した。
その時は書いてある文字が読めなかったので放置したが今回はちゃんと読んでみようと思う。
もちろん今も文字は理解できないが、家には辞書がある。
これを使えば少しずつ読めるだろう。
僕に素質があるかはわからない。
でも、一応読んでおいて損は無いだろう。
表紙に【初級1】って書いてあるし大掛かりな魔法は使えなくても、自分を回復させたりぐらいができればこの間のようなヘマはしなくなる・・・はず。
・・・
「メムロ!ご飯よー!」
部屋の外から声が聞こえる。
読んでいる途中で眠ってしまったようで、ヨダレで少し文字がにじんでしまった。
まぁいいか。
色々と試したい事があるので、急いでご飯を食べて、外に出た。
「いってきまーす」
「まぁ珍しい、自分から外に出るなんて。また迷子にならなければいいけど」
家を出たらギルドへ一直線。
「おう、メムロ。無事だったのか」
「うん、無事無事。それよりも、サーカさんはどこ?」
セイドさんへの挨拶もそこそこに僕はサーカさんの居場所を聞いた。
「サーカなら塀を強固にする作業にあたらせているが、またサボっているかもしれんな。サーカを見つけたらサボるなと言っておいてくれ」
「ありがとう、セイドさん」
そう言ってギルドを飛び出すとクセのある声が聞こえてきた。
「おやおや、メムロちゃん。こんなに狭いタスト村、そないに急いでどこ行くのん」
「サーカさん!」
「おう、サーカやで。どないしたんや」
「ちょっと剣の稽古つけて!」
サーカさんは驚いたような呆れたような顔をしている。
「んー、メムロちゃん。やっぱり、どっか頭ぶつけたか?もしもーし?」
またもや頭をコンコンしてくる。
「もう!そういうのいいから、ちょっとだけ!」
手で振り払って木刀を握ってサーカさんに剣先を向けた。
「おうおう、ガイアちゃんみたいな目つきしちゃって。えぇで、どっからでもかかってきー」
サーカさんが指をクイックイッとしながら木刀を握った。
僕はガイアさんの身体で戦っていた時の事を思い出しながら木刀を振り回した。
が、身体が思い通りに動かない。
カンッ、カンッ、カンッ!
「ほらほら、足元おするやでー」
バシッ!
稽古とはいえ容赦なく木刀で叩いてくる。
かなり手加減してくれているはずだがめちゃくちゃ痛い。
「いったーっ!」
その1撃で僕はのた打ち回った。
「メムロちゃーん、えぇのは威勢だけで基礎がなっとらんで」
返す言葉が無い。
「でも、剣筋はガイアちゃんに似とったなぁ。ガイアちゃん、はよ帰ってきてやー」
サーカさんが少し寂しそうな顔になった。
「ま、いつでも相手はしたる。本ばっかり読んどらんでゲル相手に剣の練習でもしときー。あ、ゴブリにはちょっかいかけたらあかんでー。ほななー」
手を振ってサーカさんが去っていった。
うーん、記憶はあるけど身体が違うから同じようには動けないのか。
サーカさんの言うとおり剣の扱いは慣れるしかない。
その日は夜になるまでゲル相手に剣の練習をしていた。
収穫は4Yellだったが身体が剣に馴染んできたような気がする。
その日以来、サーカさんを見つけた時は稽古つけてもらって、見つけられない時はゲル相手に剣の練習をして、家に帰ったら魔法の書を読んだ。
というより、辞書の方を何度も読んで頭の中に叩き込んだ。
ルーナと行った洞窟にあった本と同じ文字なので、またあそこに行けば読めるかもしれないからだ。
カンッ、カンッ、カンッ!
「おっ!おっ!おっ!えぇ動きするようになったやん。えぇでえぇで、オレの教え方完璧やなー」
サーカさんは自画自賛している。
頑張っているのは僕なのに。
「ほいっ、頭がおるす」
バシッ!
「いったーっ!」
たまらず頭をかかえる。
「そんなんしてたら身体がおるすやでー」
バシッ!
ゲボッ!
お腹をなぎ払われて悶絶してしまった。
「あ、すまんすまん。でも、モンスター相手やったら死んでるとこやでー」
サーカさんの言うとおり。
モンスターは攻撃を待ってはくれない。
「でも、メムロちゃん。意外と剣の扱いうまいやん。剣筋もやっぱりガイアちゃんにそっくりやで」
珍しく褒めてくれた。
「あー、ガイアちゃんとピグの討伐に行った時のオレの勇姿を見せたかったなぁ。見てみ、この華麗な剣さばき」
そう言ってピグを一掃した時と同じ動きを見せてくれた。
やはり舞を踊っているようにも見える。
「ねー、サーカさん」
「なんや?この華麗な剣さばきも覚えたいとか言うんとちゃうやろな。オマエには無理無理」
「いや、サーカさんは剣の扱いを誰に教わったの?タスト村にはそのような動きをする人いないし」
ドカッと座って語りだした。
「あれはそう、オレが10ぐらいの頃・・・略・・・ってわけや」
え、自分で略って言うの。
というか全然説明になってない。
「ま、お師匠さんから教わった秘伝の技としゃべりやから、簡単には真似できひんでー」
どこまで信用したらいいのか、本当につかみどころの無い人だ。
そもそも、この村の出身かどうかもわからない。
聞いてもまた適当な事を言われるだけなので気にはなるがやめておこう。
気になるといえばルーナさんは無事だろうか。
ガイアさんの身体はどうなった?
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