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続々々・メムロの章:泥遊び編
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「あちゃー、のんびりしてる間に雨降ってきてもーたわ」
サーカさんが洞窟が出るなりそう言ってきた。
続々々・メムロの章:泥遊び編
『サーカ、ヨサトに向うのなら雨はまずくないか?』
『せやけど、しゃーないやん。あーぁ、この靴気に入ってたのになぁ』
また2人だけの会話が始まった。
サーカさんは足元を見ている。
足になにがあるのだろう?
「メムロちゃん、どろんこ遊びすんでー」
んん?
何故、泥遊びを?
そういうとサーカさんは歩き出した。
ドンリンさんも移動しだしたので僕もついていった。
「そうでなくても、雨は体力の消耗激しいから、いややねんけどなぁ」
サーカさんがぶつくさ言っている。
しばらくすると、言葉の意味がわかってきた。
所々に草が生えている平坦な道を進んでいるが沼地も点在している。
あの時、サーカさんが足元を見たのは靴が泥まみれになるのがイヤだったのだろう。
ぬかるんだ道は歩きづらい。
何もしてなくても体力を消耗していく。
ペチョッ!
何かが滴り落ちている音が聞こえている。
「メムロちゃん、きたでー。きーつけや」
きたってなにが?
そう思って後ろを振り返ると泥のかたまりが襲ってきた。
「な、なにこれ?」
スパッ!
ペチョッ!
2つに分離しただけだった。
ピタッ!
その後、またくっついた。
『おい、サーカ。あの小僧にアドバイスしてあげないのか?』
『うーん、メムロちゃんには自分で考えてもらわんとあかんねんけどなぁ』
『でもあの様子だと一生終わらないぞ』
2人が何かを言っているのが聞こえてくるがもちろんわからない。
僕は目の前のかたまりをひたすら切り刻んでいる。
スパッ!
ペチョッ!
ピタッ!
この繰り返しだ。
斬っても無駄なのか?
いや、武器的にはサーカさんと同じ斬る武器だ。
違いはサーカさんの方に出てくるかたまりはくっついたりしない。
何が違う?
「メムロちゃん、どろんこ遊びするっちゅーたけど、一生遊んどるつもりかー?どろんこをちゃんとみーよ」
サーカさんなりのアドバイスなんだろう。
答えを教えてくれたらいいのに・・・
ジーッ!
泥のかたまりを見てみる。
でも、どうみても泥のかたまりだ。
飛んでくるので斬りおとす。
スパッ!
ペチョッ!
ピタッ!
ん?
じーっとみていると、くっつく時に片方だけが動いている。
ここに何か倒すヒントがあるのかもしれない。
スパッ!
ペチョッ
スパッ!
スパッ!
動いている方を斬り刻んでみた。
・・・なんだこれ?
思わず拾い上げてしまった。
「あ、メムロちゃん、それ触ったら・・・ってもう遅いか」
ペチョペチョペチョペチョ・・・
泥が身体にまとわりついて来る。
一体どうなってるんだ?
「メムロちゃん、はよ、それほりなげー!」
サーカさんが叫ぶ。、
ほりなげー?
よくわからないが投げるのか?
とりあえず手放した。
ボトッ!
身体中にまとわりついていた泥がいっぺんに落ちた。
これが原因か!?
スパッ!
プシューッ!
泥のかたまりはなくなって、普通の泥に戻った。
パーンッ!
後ろで何かがはじける音が聞こえた。
振り返るとドンリンさんが泥のかたまりを破壊していた。
『小僧、敵は目の前だけじゃないぞ』
「メムロちゃん、ドンちゃんがどこにめーつけとんねん、ゆーてるでー」
恐らく違う事をいっているのだろうが、近い事を言ってくれているのだろう。
そして、助けてもらえたようだ。
「ありがとうございます」
通じるかどうかわからないがお礼を言っておいた。
『礼を言ってる暇があったら、さっさと先に進むぞ』
「メムロちゃーん、ちんたらすんな、あほーやってー」
それは絶対に違う!
でも、サーカさんの言う通り、いつまでもここにいたらずっと泥遊びする羽目になる。
はやく追いつかないと!
ペチョッ!
あー、面倒くさい。
スパッ!
スパッ!
スパッ!
スパッ!
プシューッ!
たぶん、サーカさんはこの謎の物体を見切って斬ってるんだろう。
でも、僕には無理だから手数で勝負。
しんどいけど。
タッタッタ!
サーカさんに追いついた。
「メムロちゃん、ズネの見切り方教えたろかー?」
「はい!」
と、いうかあれはズネって言うのか。
「ズネはなー・・・勘や!」
ガクッ・・・
「ま、何事も慣れやで」
ポンポンと肩を叩かれた。
ドンリンさんはやれやれといった感じで先に進んでいった。
続々々・メムロの章つづく
サーカさんが洞窟が出るなりそう言ってきた。
続々々・メムロの章:泥遊び編
『サーカ、ヨサトに向うのなら雨はまずくないか?』
『せやけど、しゃーないやん。あーぁ、この靴気に入ってたのになぁ』
また2人だけの会話が始まった。
サーカさんは足元を見ている。
足になにがあるのだろう?
「メムロちゃん、どろんこ遊びすんでー」
んん?
何故、泥遊びを?
そういうとサーカさんは歩き出した。
ドンリンさんも移動しだしたので僕もついていった。
「そうでなくても、雨は体力の消耗激しいから、いややねんけどなぁ」
サーカさんがぶつくさ言っている。
しばらくすると、言葉の意味がわかってきた。
所々に草が生えている平坦な道を進んでいるが沼地も点在している。
あの時、サーカさんが足元を見たのは靴が泥まみれになるのがイヤだったのだろう。
ぬかるんだ道は歩きづらい。
何もしてなくても体力を消耗していく。
ペチョッ!
何かが滴り落ちている音が聞こえている。
「メムロちゃん、きたでー。きーつけや」
きたってなにが?
そう思って後ろを振り返ると泥のかたまりが襲ってきた。
「な、なにこれ?」
スパッ!
ペチョッ!
2つに分離しただけだった。
ピタッ!
その後、またくっついた。
『おい、サーカ。あの小僧にアドバイスしてあげないのか?』
『うーん、メムロちゃんには自分で考えてもらわんとあかんねんけどなぁ』
『でもあの様子だと一生終わらないぞ』
2人が何かを言っているのが聞こえてくるがもちろんわからない。
僕は目の前のかたまりをひたすら切り刻んでいる。
スパッ!
ペチョッ!
ピタッ!
この繰り返しだ。
斬っても無駄なのか?
いや、武器的にはサーカさんと同じ斬る武器だ。
違いはサーカさんの方に出てくるかたまりはくっついたりしない。
何が違う?
「メムロちゃん、どろんこ遊びするっちゅーたけど、一生遊んどるつもりかー?どろんこをちゃんとみーよ」
サーカさんなりのアドバイスなんだろう。
答えを教えてくれたらいいのに・・・
ジーッ!
泥のかたまりを見てみる。
でも、どうみても泥のかたまりだ。
飛んでくるので斬りおとす。
スパッ!
ペチョッ!
ピタッ!
ん?
じーっとみていると、くっつく時に片方だけが動いている。
ここに何か倒すヒントがあるのかもしれない。
スパッ!
ペチョッ
スパッ!
スパッ!
動いている方を斬り刻んでみた。
・・・なんだこれ?
思わず拾い上げてしまった。
「あ、メムロちゃん、それ触ったら・・・ってもう遅いか」
ペチョペチョペチョペチョ・・・
泥が身体にまとわりついて来る。
一体どうなってるんだ?
「メムロちゃん、はよ、それほりなげー!」
サーカさんが叫ぶ。、
ほりなげー?
よくわからないが投げるのか?
とりあえず手放した。
ボトッ!
身体中にまとわりついていた泥がいっぺんに落ちた。
これが原因か!?
スパッ!
プシューッ!
泥のかたまりはなくなって、普通の泥に戻った。
パーンッ!
後ろで何かがはじける音が聞こえた。
振り返るとドンリンさんが泥のかたまりを破壊していた。
『小僧、敵は目の前だけじゃないぞ』
「メムロちゃん、ドンちゃんがどこにめーつけとんねん、ゆーてるでー」
恐らく違う事をいっているのだろうが、近い事を言ってくれているのだろう。
そして、助けてもらえたようだ。
「ありがとうございます」
通じるかどうかわからないがお礼を言っておいた。
『礼を言ってる暇があったら、さっさと先に進むぞ』
「メムロちゃーん、ちんたらすんな、あほーやってー」
それは絶対に違う!
でも、サーカさんの言う通り、いつまでもここにいたらずっと泥遊びする羽目になる。
はやく追いつかないと!
ペチョッ!
あー、面倒くさい。
スパッ!
スパッ!
スパッ!
スパッ!
プシューッ!
たぶん、サーカさんはこの謎の物体を見切って斬ってるんだろう。
でも、僕には無理だから手数で勝負。
しんどいけど。
タッタッタ!
サーカさんに追いついた。
「メムロちゃん、ズネの見切り方教えたろかー?」
「はい!」
と、いうかあれはズネって言うのか。
「ズネはなー・・・勘や!」
ガクッ・・・
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ポンポンと肩を叩かれた。
ドンリンさんはやれやれといった感じで先に進んでいった。
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