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メインストーリー2
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)異変編
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「そういえば、オオカさん新しい武器は完成したのですか?」
「あいつらえぇ仕事しよったでー」
目をキラキラさせながらそう答えたオオカさんはまるで少年のようである。
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)異変編
「どんな武器なんですか?」
「やっぱ気になるかぁ、メムロちゃんも物好きやなぁ」
また頭をくしゃくしゃされた。
「じゃーん、見てみぃ、このかっちょいいフォルム。名づけてオオカスペシャルや」
「あは、あはははは・・・」
武器は凄そうだが名前が壊滅的にダサい。
あれ?
「微妙に刃の色が違いますね」
「お、えぇとこにきぃついたな、せやねんちゃうねん、だからスペシャルやねん」
1本は僕の持っている短剣と同じ色。
炎の属性を持った武器という感じかな。
でも、もう1本は色どころか長さも違う。
「色の違いは属性の違いだと思うのですが、刃の長さが違うとバランス悪くないですか?」
「あまい、あまちゃんやなぁ。同じ長さやと攻撃が単調になるやろ?」
「まぁそうですねぇ」
「だからわざと長さを変えてんねん。これを使いこなせるのはオレだけ、だからオオカスペシャルやねん」
「は、はぁ・・・」
その辺りも含めてオオカさんらしい武器って事にしておこう。
「ほないくで」
最初の部屋にオオカさんが入っていった。
罠の存在は当然知っているはずだが何の躊躇も無い。
「オオカさん罠はどうするんですか?」
「そんなん、屁みたいなもんや」
そう言うとオオカさんが指を鳴らした。
パチン!
「えっ、えーーーっ!」
「これでメムロちゃんも向こうまでいけるやろ?」
「そ、そうですけど」
いったいどういうカラクリなのだろう。
サーカさんは何かをブツブツ言ってたのに対してオオカさんは指を鳴らしただけ。
しかも、サーカさんの時でも罠の床の場所はわかったが、オオカさんの場合は罠の床から電撃がバチバチとなっているところまではっきりとわかる。
「あのー、これってどうやったのですか?」
「ちなみにサーカはどないしてた?」
「すでに向こう側に移動していましたが、何かをブツブツ言ってました。あと、罠の床ということはわかったのですが、ここまで電撃がバチバチなってる状態ではなかったです」
「罠の識別程度かぁ、サーカもまだまだやなぁ」
あれでもまだまだなのか。
「で、どういうカラクリですか?」
「ほらまた答えを知ろうとしとる、何でも聞けばえぇっちゅーもんとちゃうで」
「すみません、魔法とはまた違う種類の方法だと思うのですが・・・」
「せやねん、魔法とちゃうねん。ほんで、誰でもつかえるもんとちゃうねん」
「そうですか・・・」
結局答えはわからず、残念。
「罠の見分け方は人それぞれやから、メムロちゃんは自分なりの方法を見つけるしかないで」
「はい、がんばります」
「ん。えぇ返事や」
そういうとまた頭をくしゃくしゃしてきた。
「ま、ほんまはこんなんせんでもオレには罠の場所わかってるんやけど、メムロちゃんにもわかりやすくするためにしとるんや」
「ありがとうございます」
オオカさんは罠が見えるのか・・・凄すぎる。
あっという間に最初の部屋を通り過ぎた。
通路には特に仕掛けはなく、次の部屋が近づいてきた。
次の部屋にある罠は透明の床だったはずだ。
それもオオカさんにははっきりと見えるのだろう。
「メムロちゃん、次の部屋みても腰抜かしたらあかんでー」
「そんな、腰を抜かすって大げさな」
罠の内容を知っているので驚く事はないと思うが、やっぱりこういう場合は一応驚いた方がいいのだろうか。
そんな事を考えていると部屋の入り口についた。
「えっ、えーーーーーっ!」
僕は思わず大声を出してしまった。
「腰は抜かさんかったけど、やっぱり初めてやとびびるよなぁ」
オオカさんがニコニコしながら言っている。
びびるもなにも、驚かずにはいられなかった。
その部屋の床は透明ではなく普通の床だ。
いや、それよりなにより驚いたのは部屋の中に僕とオオカさんの像がある。
「な、なんですか、この像は」
「オレも、さすがに最初はびびったわ。でもな、これおもろいねん」
そういいながらオオカさんは僕の姿をした像に近寄った。
そして僕の像のわき腹あたりをさすった。
「ははははははっ、やめ、やめてください・・・」
何故だかくすぐったくなって思わず床にのたうちまわってしまった。
「な、おもろいやろ」
「オ、オオカさん、やめてください、ははははははっ」
本当にやめて欲しい。
「まぁここはこういう部屋やねん」
僕は起き上がり、オオカさんの像の近くに寄った。
「どういう仕組みなんでしょうねぇ」
「あ、あかんで、そこでストップやで」
オオカさんが何かを察知したのかそう言った。
たぶん、この像を触ったりするとオオカさんの身体にも伝わるのだろう。
「なにもしませんよ」
と、言うとオオカさんがホッとした表情になった。
「ほな、先に進むでー」
オオカさんが部屋を出て行った。
仕返しをしようか迷ったけど、反撃が怖いのでやめておこう。
「ま、まってくださーい」
僕はオオカさんを追いかけた。
それにしても不思議だ。
透明の床の部屋だと思ったらまったく見たことがない部屋だった。
次の部屋も僕が想像している部屋とは違うのだろうか。
「メムロちゃん、どないしたんや?さっきはごめんやで。怒らんといてや」
考え事をしているだけだが、くすぐった事を怒っていると勘違いされてしまった。
「あ、いえ、違うです」
「何がちゃうんや?」
「んと、そういう事ではなくて、えーっと・・・良くわかりません」
「なんやそれ、メムロちゃんらしゅーないな」
本当に何がなんだか良くわからなくなってきた。
「オオカさん、次の部屋は?」
「んー、まぁ見てのお楽しみや」
オオカさんには次の部屋がわかっているのだろうか。
相変わらず通路には何も仕掛けが無いようだ。
もしセキダイコを守るためなら、部屋だけではなく通路にも何かの罠を仕掛けておくと思うのだが。
考えていても仕方が無いと思いつつも考えてしまう。
前の時は炎を吹き出す柱があったはずだが・・・
「ほんま、ここは何回きてもおもろいなぁ」
オオカさんはこの状況を楽しんでいる。
次の部屋が見えてきた。
何が待ち受けているのだろうか。
続々々々々・メムロの章つづく
「あいつらえぇ仕事しよったでー」
目をキラキラさせながらそう答えたオオカさんはまるで少年のようである。
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)異変編
「どんな武器なんですか?」
「やっぱ気になるかぁ、メムロちゃんも物好きやなぁ」
また頭をくしゃくしゃされた。
「じゃーん、見てみぃ、このかっちょいいフォルム。名づけてオオカスペシャルや」
「あは、あはははは・・・」
武器は凄そうだが名前が壊滅的にダサい。
あれ?
「微妙に刃の色が違いますね」
「お、えぇとこにきぃついたな、せやねんちゃうねん、だからスペシャルやねん」
1本は僕の持っている短剣と同じ色。
炎の属性を持った武器という感じかな。
でも、もう1本は色どころか長さも違う。
「色の違いは属性の違いだと思うのですが、刃の長さが違うとバランス悪くないですか?」
「あまい、あまちゃんやなぁ。同じ長さやと攻撃が単調になるやろ?」
「まぁそうですねぇ」
「だからわざと長さを変えてんねん。これを使いこなせるのはオレだけ、だからオオカスペシャルやねん」
「は、はぁ・・・」
その辺りも含めてオオカさんらしい武器って事にしておこう。
「ほないくで」
最初の部屋にオオカさんが入っていった。
罠の存在は当然知っているはずだが何の躊躇も無い。
「オオカさん罠はどうするんですか?」
「そんなん、屁みたいなもんや」
そう言うとオオカさんが指を鳴らした。
パチン!
「えっ、えーーーっ!」
「これでメムロちゃんも向こうまでいけるやろ?」
「そ、そうですけど」
いったいどういうカラクリなのだろう。
サーカさんは何かをブツブツ言ってたのに対してオオカさんは指を鳴らしただけ。
しかも、サーカさんの時でも罠の床の場所はわかったが、オオカさんの場合は罠の床から電撃がバチバチとなっているところまではっきりとわかる。
「あのー、これってどうやったのですか?」
「ちなみにサーカはどないしてた?」
「すでに向こう側に移動していましたが、何かをブツブツ言ってました。あと、罠の床ということはわかったのですが、ここまで電撃がバチバチなってる状態ではなかったです」
「罠の識別程度かぁ、サーカもまだまだやなぁ」
あれでもまだまだなのか。
「で、どういうカラクリですか?」
「ほらまた答えを知ろうとしとる、何でも聞けばえぇっちゅーもんとちゃうで」
「すみません、魔法とはまた違う種類の方法だと思うのですが・・・」
「せやねん、魔法とちゃうねん。ほんで、誰でもつかえるもんとちゃうねん」
「そうですか・・・」
結局答えはわからず、残念。
「罠の見分け方は人それぞれやから、メムロちゃんは自分なりの方法を見つけるしかないで」
「はい、がんばります」
「ん。えぇ返事や」
そういうとまた頭をくしゃくしゃしてきた。
「ま、ほんまはこんなんせんでもオレには罠の場所わかってるんやけど、メムロちゃんにもわかりやすくするためにしとるんや」
「ありがとうございます」
オオカさんは罠が見えるのか・・・凄すぎる。
あっという間に最初の部屋を通り過ぎた。
通路には特に仕掛けはなく、次の部屋が近づいてきた。
次の部屋にある罠は透明の床だったはずだ。
それもオオカさんにははっきりと見えるのだろう。
「メムロちゃん、次の部屋みても腰抜かしたらあかんでー」
「そんな、腰を抜かすって大げさな」
罠の内容を知っているので驚く事はないと思うが、やっぱりこういう場合は一応驚いた方がいいのだろうか。
そんな事を考えていると部屋の入り口についた。
「えっ、えーーーーーっ!」
僕は思わず大声を出してしまった。
「腰は抜かさんかったけど、やっぱり初めてやとびびるよなぁ」
オオカさんがニコニコしながら言っている。
びびるもなにも、驚かずにはいられなかった。
その部屋の床は透明ではなく普通の床だ。
いや、それよりなにより驚いたのは部屋の中に僕とオオカさんの像がある。
「な、なんですか、この像は」
「オレも、さすがに最初はびびったわ。でもな、これおもろいねん」
そういいながらオオカさんは僕の姿をした像に近寄った。
そして僕の像のわき腹あたりをさすった。
「ははははははっ、やめ、やめてください・・・」
何故だかくすぐったくなって思わず床にのたうちまわってしまった。
「な、おもろいやろ」
「オ、オオカさん、やめてください、ははははははっ」
本当にやめて欲しい。
「まぁここはこういう部屋やねん」
僕は起き上がり、オオカさんの像の近くに寄った。
「どういう仕組みなんでしょうねぇ」
「あ、あかんで、そこでストップやで」
オオカさんが何かを察知したのかそう言った。
たぶん、この像を触ったりするとオオカさんの身体にも伝わるのだろう。
「なにもしませんよ」
と、言うとオオカさんがホッとした表情になった。
「ほな、先に進むでー」
オオカさんが部屋を出て行った。
仕返しをしようか迷ったけど、反撃が怖いのでやめておこう。
「ま、まってくださーい」
僕はオオカさんを追いかけた。
それにしても不思議だ。
透明の床の部屋だと思ったらまったく見たことがない部屋だった。
次の部屋も僕が想像している部屋とは違うのだろうか。
「メムロちゃん、どないしたんや?さっきはごめんやで。怒らんといてや」
考え事をしているだけだが、くすぐった事を怒っていると勘違いされてしまった。
「あ、いえ、違うです」
「何がちゃうんや?」
「んと、そういう事ではなくて、えーっと・・・良くわかりません」
「なんやそれ、メムロちゃんらしゅーないな」
本当に何がなんだか良くわからなくなってきた。
「オオカさん、次の部屋は?」
「んー、まぁ見てのお楽しみや」
オオカさんには次の部屋がわかっているのだろうか。
相変わらず通路には何も仕掛けが無いようだ。
もしセキダイコを守るためなら、部屋だけではなく通路にも何かの罠を仕掛けておくと思うのだが。
考えていても仕方が無いと思いつつも考えてしまう。
前の時は炎を吹き出す柱があったはずだが・・・
「ほんま、ここは何回きてもおもろいなぁ」
オオカさんはこの状況を楽しんでいる。
次の部屋が見えてきた。
何が待ち受けているのだろうか。
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