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メインストーリー2
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)真相編
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「そういえば、オオカさんが前にセキダイコに入った時はどんな部屋でした?」
先日、オオカさんは結界を張るための素材としてウロコを集めに来ている。
「へ?前っていつや?」
「いつって、この前ですよ」
「すまんすまん、しょっちゅー来とるから、前っちゅーてもいろいろあるねん」
ガクッ。
遊び半分で来るところじゃないのに・・・
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)真相編
「えっと、ウロコを暑めに来た時でいいです」
「あー、あんときなぁ・・・どうやったかなぁ」
オオカさんは首を傾げてる。
ガクッ。
僕は肩を落とすしかなかった。
「ちゃうねん、ちゃうねん、メムロちゃん、記憶喪失とかとちゃうで」
「そこは疑ってませんけど、何故覚えてないんですか?」
「だから、さっきゆーたやん。しょっちゅー来とるからいちいち覚えてられへんねん」
「覚えてられないって・・・え?」
いや待てよ、いくらなんでも何度も入っていたらイヤでも覚えるのに覚えてられない?
ってことは・・・?
でも僕が何度か入った時は毎回同じ部屋の順番だったはず。
オオカさんの顔を見るとにんまりしている。
「メムロちゃん、きーついたか?」
「もしかしてですけど・・・」
「そういうこっちゃ」
まだ何も言ってないが、どうやらそうらしい。
「な、せやから何回も来とるねん。まぁ罠の種類は覚えてもーたけどな」
「もしかしてですけど、ここって・・・いや、でも、まさか」
「そのまさかや、おもろいやろ」
「毎回、部屋の種類が変わる?」
「正確にはちょっとちゃうけど、ちゃんと自分で答え出せるようになっとるやん、成長したなぁ」
そういいながら頭をくしゃくしゃしてきた。
ありえないと言いたい所だが、謎の多い遺跡だから否定はできない。
ただ、そうなると僕が入った時が同じだったのは偶然なのか、正確には少し違うという点も気になる所。
謎はまだ残っているが、オオカさんが言うのだから間違いないだろう。
「でもなー、メムロちゃん・・・」
「はい、なんでしょうか?」
先ほどとは一転、オオカさんが不思議そうな顔をしている。
「なんでや」
「え、間違ってました?」
「ちゃうちゃう、あっとるんやけど、なんでわかったんや?」
しまった!
そう言われてようやく気がついた。
僕はここにサーカさんとしか入っていない事になっている。
しかも、最初の部屋にしか行っていない。
「えっと・・・あの・・・サーカさんと来た時に罠の話を聞いていたので」
「ふーん、なるほどねぇ」
もちろん聞いていたのはウソ。
でもそういうしかないが、オオカさんには通用しないだろう。
「ま、そういうことにしといたる」
やっぱりウソだとばれている。
しかも、これ以上の追求をしてこないのが余計に怖い。
「ほな、次の部屋に入るでー。次はなんやろなー」
オオカさんは本当にこの状況を楽しんでいる。
「あのー、オオカさん」
「なんや?」
「殺気は感じられますか?」
話をそらすつもりはないが、少し気になっていた事を聞いてみた。
「もちのろんやで。ここに入る前にゆーたやろ?」
殺気を感じながらもこの余裕な態度。
「その殺気は大丈夫なのでしょうか」
「わからへん。だからおもろいんやん」
サーカさんが逃げたくなるほどの殺気のはずなのに面白いとは。
「あれ?メムロちゃんは殺気をまだ感じてへんのか?」
「何かしらの気配は感じるのですが殺気は全く」
「メムロちゃん、それはアカンで。こんだけ殺気が出てるのに全く感じんってアカン、アカン」
ダメだしされた。
でも、本当に殺気を感じない。
自分の力不足が原因か?
「メムロちゃん、考え事はあとにしーや。部屋に入るでー」
そうだ、今は考えている場合ではない。
オオカさんの後を追うように部屋に入った。
・・・
部屋の床が無い。
ってことはこの部屋の罠は見えない床か。
「はいっ、メムロちゃん回答をどうぞ!」
「え?え?回答って何のですか?」
謎のクイズが始まった。
「んもー、ノリ悪いなぁ。ここの罠の内容に決まってるやん。サーカからちょっとは聞いてるんやろ?」
「あ、そういうことですか。えーっと、床が無いように見えますが実際は透明の床が点在しているって感じでしょうか」
「ほんで、その床はどうやって見分けるんや?」
前にこの罠の部屋に入った時は液体をまいて色をつけて識別していた。
「えーっと、ペンキかなにか色のついたものを床にまいて・・・」
「おー、おもろいこというやん、んで、そのペンキはどこにあるんや?」
そうだった、色のついたものは持っていない。
「でもなー、赤色のんはオレもメムロちゃんももってんでー」
「赤色の液体ですか?」
「せやで」
そういうとオオカさんが僕に向けて攻撃をしかけてきた。
「ひえぇぇーっ!」
「って、冗談やがな。そんなんしたらオレがおかしなるわ」
心臓に良くない冗談だ。
え?オオカさんがおかしくなる?
パチンッ!
オオカさんが指を鳴らした。
「これするとおもろなくなるけど、しゃーないしなぁ」
どういう技なのかいまだにわからないが、僕にも床が見えるようになっている。
「すみません」
「えぇ、えぇ、きにせんでえぇよ。ちゃんと連れて帰らんと怒られるからなぁ」
「動いとる床だけきーつけて、ちゃっちゃと先に進むでー」
そういうとオオカさんはあっという間に部屋の反対側に移動した。
僕も動く床から落ちないように気をつけながら後を追った。
次の部屋はレクドが居た場所。
今はリクドかな。
殺気はリクドから出しているのかな。
狭いところでの戦いは避けたい所だが遭遇したら戦いは避けられないだろう。
そう思いながら次の部屋に入った。
「あれ?」
「ん?どないしたんや?」
「いや、リクドもレクドもいませんね」
「余計な戦闘をせんでえぇから楽でけるやん」
「そうですね」
「で、メムロちゃんはなんでここにリクドとかがおると思ったんや?」
「そ、それは・・・」
相変わらず僕も懲りてない。
とっさに床を見渡して偶然落ちていたウロコを指さしながら
「そこにウロコが落ちていたので、オオカさんが前に来た時も拾ったって話もしてましたでしょ」
一応これで筋は通るはず。
「うんうん、えぇ観察力しとる。頭の回転も早いみたいやなぁ」
言葉は褒めている感じはあるが、やっぱりどこか疑われている気がする。
「この部屋ってなんだか居心地いいですね」
「あの水がえぇ感じやねん。でものんびりしてるといらん客がくんねんなぁ」
リクドたちがここを住処にしている理由がわかった気がした。
「部屋の出口は左右にわかれてますけど、どっちに行くんですか?」
僕が来た事があるのはこの部屋まで。
「うーん、今回はどっちがおもろいかなぁ」
「いつもはどうやって決めてるんですか?」
「目的とか一緒におるやつにもよるから、どっちってのはないなぁ」
毎回適当ってことか。
「両方行ったりはしないんですか?」
「行かんなぁ」
「オオカさんのことだから、片方行ったあとに、戻ってきて残りの方にも行くのかなぁと」
すこし嫌味っぽく言ってみた。
「うーわ、オレの事そんな目で見てたんや。なんか悲しいわぁ」
オオカさんが悲しそうな雰囲気を出しているが絶対ウソなのでスルーした。
「ほんまは両方行きたいねんけど・・・でけへんねん」
「行けないのですか?」
やっぱり両方行きたい気持ちはあるみたいだった。
でも行けないとはどういうことだろう。
「説明するより先に進んだらわかるから、どっちか選んでえぇで。ちなみに殺気はどっちからも感じるから一緒やでー」
「急にどっちといわれても・・・じゃぁ左で」
「・・・」
「あの、左だとまずかったですか?」
「別にアカンことはないねんけど、なんでか知らんけどここやとみんな左を選ぶねんなぁ」
「え、そうなんですか?とくに拘りはないんですけど、なんとなく左かなぁと思ったんです」
「それもみんないうねんなぁ」
本当になんとなくで決めたのだが、知らない間に左を選ぶように誘導されている?
「オオカさんが1人で来る時はどっちを選ぶんですか?」
「みんな左を選ぶから右に行くで。これはこれでおもんないねんけど」
毎回左だとそうなるか。
でも面白くないのは何故だろう。
続々々々々・メムロの章つづく
先日、オオカさんは結界を張るための素材としてウロコを集めに来ている。
「へ?前っていつや?」
「いつって、この前ですよ」
「すまんすまん、しょっちゅー来とるから、前っちゅーてもいろいろあるねん」
ガクッ。
遊び半分で来るところじゃないのに・・・
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)真相編
「えっと、ウロコを暑めに来た時でいいです」
「あー、あんときなぁ・・・どうやったかなぁ」
オオカさんは首を傾げてる。
ガクッ。
僕は肩を落とすしかなかった。
「ちゃうねん、ちゃうねん、メムロちゃん、記憶喪失とかとちゃうで」
「そこは疑ってませんけど、何故覚えてないんですか?」
「だから、さっきゆーたやん。しょっちゅー来とるからいちいち覚えてられへんねん」
「覚えてられないって・・・え?」
いや待てよ、いくらなんでも何度も入っていたらイヤでも覚えるのに覚えてられない?
ってことは・・・?
でも僕が何度か入った時は毎回同じ部屋の順番だったはず。
オオカさんの顔を見るとにんまりしている。
「メムロちゃん、きーついたか?」
「もしかしてですけど・・・」
「そういうこっちゃ」
まだ何も言ってないが、どうやらそうらしい。
「な、せやから何回も来とるねん。まぁ罠の種類は覚えてもーたけどな」
「もしかしてですけど、ここって・・・いや、でも、まさか」
「そのまさかや、おもろいやろ」
「毎回、部屋の種類が変わる?」
「正確にはちょっとちゃうけど、ちゃんと自分で答え出せるようになっとるやん、成長したなぁ」
そういいながら頭をくしゃくしゃしてきた。
ありえないと言いたい所だが、謎の多い遺跡だから否定はできない。
ただ、そうなると僕が入った時が同じだったのは偶然なのか、正確には少し違うという点も気になる所。
謎はまだ残っているが、オオカさんが言うのだから間違いないだろう。
「でもなー、メムロちゃん・・・」
「はい、なんでしょうか?」
先ほどとは一転、オオカさんが不思議そうな顔をしている。
「なんでや」
「え、間違ってました?」
「ちゃうちゃう、あっとるんやけど、なんでわかったんや?」
しまった!
そう言われてようやく気がついた。
僕はここにサーカさんとしか入っていない事になっている。
しかも、最初の部屋にしか行っていない。
「えっと・・・あの・・・サーカさんと来た時に罠の話を聞いていたので」
「ふーん、なるほどねぇ」
もちろん聞いていたのはウソ。
でもそういうしかないが、オオカさんには通用しないだろう。
「ま、そういうことにしといたる」
やっぱりウソだとばれている。
しかも、これ以上の追求をしてこないのが余計に怖い。
「ほな、次の部屋に入るでー。次はなんやろなー」
オオカさんは本当にこの状況を楽しんでいる。
「あのー、オオカさん」
「なんや?」
「殺気は感じられますか?」
話をそらすつもりはないが、少し気になっていた事を聞いてみた。
「もちのろんやで。ここに入る前にゆーたやろ?」
殺気を感じながらもこの余裕な態度。
「その殺気は大丈夫なのでしょうか」
「わからへん。だからおもろいんやん」
サーカさんが逃げたくなるほどの殺気のはずなのに面白いとは。
「あれ?メムロちゃんは殺気をまだ感じてへんのか?」
「何かしらの気配は感じるのですが殺気は全く」
「メムロちゃん、それはアカンで。こんだけ殺気が出てるのに全く感じんってアカン、アカン」
ダメだしされた。
でも、本当に殺気を感じない。
自分の力不足が原因か?
「メムロちゃん、考え事はあとにしーや。部屋に入るでー」
そうだ、今は考えている場合ではない。
オオカさんの後を追うように部屋に入った。
・・・
部屋の床が無い。
ってことはこの部屋の罠は見えない床か。
「はいっ、メムロちゃん回答をどうぞ!」
「え?え?回答って何のですか?」
謎のクイズが始まった。
「んもー、ノリ悪いなぁ。ここの罠の内容に決まってるやん。サーカからちょっとは聞いてるんやろ?」
「あ、そういうことですか。えーっと、床が無いように見えますが実際は透明の床が点在しているって感じでしょうか」
「ほんで、その床はどうやって見分けるんや?」
前にこの罠の部屋に入った時は液体をまいて色をつけて識別していた。
「えーっと、ペンキかなにか色のついたものを床にまいて・・・」
「おー、おもろいこというやん、んで、そのペンキはどこにあるんや?」
そうだった、色のついたものは持っていない。
「でもなー、赤色のんはオレもメムロちゃんももってんでー」
「赤色の液体ですか?」
「せやで」
そういうとオオカさんが僕に向けて攻撃をしかけてきた。
「ひえぇぇーっ!」
「って、冗談やがな。そんなんしたらオレがおかしなるわ」
心臓に良くない冗談だ。
え?オオカさんがおかしくなる?
パチンッ!
オオカさんが指を鳴らした。
「これするとおもろなくなるけど、しゃーないしなぁ」
どういう技なのかいまだにわからないが、僕にも床が見えるようになっている。
「すみません」
「えぇ、えぇ、きにせんでえぇよ。ちゃんと連れて帰らんと怒られるからなぁ」
「動いとる床だけきーつけて、ちゃっちゃと先に進むでー」
そういうとオオカさんはあっという間に部屋の反対側に移動した。
僕も動く床から落ちないように気をつけながら後を追った。
次の部屋はレクドが居た場所。
今はリクドかな。
殺気はリクドから出しているのかな。
狭いところでの戦いは避けたい所だが遭遇したら戦いは避けられないだろう。
そう思いながら次の部屋に入った。
「あれ?」
「ん?どないしたんや?」
「いや、リクドもレクドもいませんね」
「余計な戦闘をせんでえぇから楽でけるやん」
「そうですね」
「で、メムロちゃんはなんでここにリクドとかがおると思ったんや?」
「そ、それは・・・」
相変わらず僕も懲りてない。
とっさに床を見渡して偶然落ちていたウロコを指さしながら
「そこにウロコが落ちていたので、オオカさんが前に来た時も拾ったって話もしてましたでしょ」
一応これで筋は通るはず。
「うんうん、えぇ観察力しとる。頭の回転も早いみたいやなぁ」
言葉は褒めている感じはあるが、やっぱりどこか疑われている気がする。
「この部屋ってなんだか居心地いいですね」
「あの水がえぇ感じやねん。でものんびりしてるといらん客がくんねんなぁ」
リクドたちがここを住処にしている理由がわかった気がした。
「部屋の出口は左右にわかれてますけど、どっちに行くんですか?」
僕が来た事があるのはこの部屋まで。
「うーん、今回はどっちがおもろいかなぁ」
「いつもはどうやって決めてるんですか?」
「目的とか一緒におるやつにもよるから、どっちってのはないなぁ」
毎回適当ってことか。
「両方行ったりはしないんですか?」
「行かんなぁ」
「オオカさんのことだから、片方行ったあとに、戻ってきて残りの方にも行くのかなぁと」
すこし嫌味っぽく言ってみた。
「うーわ、オレの事そんな目で見てたんや。なんか悲しいわぁ」
オオカさんが悲しそうな雰囲気を出しているが絶対ウソなのでスルーした。
「ほんまは両方行きたいねんけど・・・でけへんねん」
「行けないのですか?」
やっぱり両方行きたい気持ちはあるみたいだった。
でも行けないとはどういうことだろう。
「説明するより先に進んだらわかるから、どっちか選んでえぇで。ちなみに殺気はどっちからも感じるから一緒やでー」
「急にどっちといわれても・・・じゃぁ左で」
「・・・」
「あの、左だとまずかったですか?」
「別にアカンことはないねんけど、なんでか知らんけどここやとみんな左を選ぶねんなぁ」
「え、そうなんですか?とくに拘りはないんですけど、なんとなく左かなぁと思ったんです」
「それもみんないうねんなぁ」
本当になんとなくで決めたのだが、知らない間に左を選ぶように誘導されている?
「オオカさんが1人で来る時はどっちを選ぶんですか?」
「みんな左を選ぶから右に行くで。これはこれでおもんないねんけど」
毎回左だとそうなるか。
でも面白くないのは何故だろう。
続々々々々・メムロの章つづく
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