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騎士団長の推しは、ポーション娘。〜頭ぽんぽんはセクハラになるのか? 真っ赤になって怒っているんだが〜
後編
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俺とロザリンの関係は──進まなかった。
何かの罰ゲームだったのか、それともただ単に揶揄われただけなのか。
推しにプロポーズ。
こんな貴重な経験をさせてもらえただけで、良しとしなければなるまい。
あれからロザリンとは、納品に来た時に少し顔を見た程度だ。
会話をすることもなく、俺が勝手に遠目で見ていただけ。これまでとまったく変わりのない生活。
結婚まで考えてしまっていた俺、どれだけ夢を見てしまっていたのかと。
ロザリンのような可愛い子と、結婚できるはずがないというのに。
「騎士団の皆さんのおかげで、また薬草が採れるようになりました。ありがとうございました」
「こちらこそ、いつもロザリンのポーションには助けられているよ。ありがとう」
副団長のランディが、納品に来たロザリンと笑顔で会話している。
……羨ましい。
いや、そんな気持ちを持つな。いい男が、情けない。
推しは離れたところから見つめるに限る。あれはポーションの精が見せてくれた、夢だったんだ。二度はない、幸せな夢だった。
「団長、そんな目で見るくらいなら、ロザリンと話せばいいだろう?」
ランディ、いつもは放っておいてくれるのに、なぜ俺を会話に入れようとする!?
見ているだけで幸せだというのに!
そう、可憐な姿を一目見るだけで、充分……充分だった、はずなのに。
「おい、ヴィト」
「い、いいんです! ランディさん!」
「けどロザリン、このままじゃ一向に……」
「本当にいいんです。私はもう、団長さんに振られてるんで……」
「ええ!?」
いや、俺の方がええ!? だが!?
ランディが驚いたままの顔で、めちゃくちゃ俺を睨んできた。
「お前、ロザリンを振ったのか!!」
「いや、俺が聞きたい。どういうことだ!」
「知るか! お前はずっと、ロザリンのことが好きだったんだろう!?」
「な、なぜそれをランディが知っている!」
「わからないわけないだろうが! 俺とお前の仲だぞ!」
誤解を招く言い方はやめろ。ロザリンが驚いた顔で俺を見ているじゃないか。
ああ、俺の気持ちを知られてしまった。きっと迷惑に違いない。こんな年上の男に思われたところで、気持ち悪いだけなのだから。
「いや、違うんだ。俺はロザリンを推しているというだけで、好きとかいうわけでは……」
「往生際が悪い! 好きなんだろう、ロザリンのことが!!」
くそ、ランディのやつ、後で覚えとけよ!
ロザリンを怖がらせたくない。
プロポーズをしてほしいと揶揄われて本気にしてしまった、気持ちの悪い男。それが俺だ。
好きなわけじゃない。見ているだけで癒される推しというだけで、ロザリンのことを好きなわけじゃ……
チラリと推しの顔を確認する。
頬はピンクに染まり、潤んだ目で俺を見上げていて……
「好きだ!!!!」
「本当ですか!?」
何を言ってるんだ、俺は!! バカなのか!!
また逃げられる。プロポーズした時のように。
「……嬉しい……っ」
あれ……逃げ……ない?
ロザリンはなぜか涙を流して……喜んでいる?
「良かったな、ヴィト、ロザリン」
「待ってくれ。俺が真剣にプロポーズしたとき、ロザリンは逃げたんだが? 振られているのは俺の方なんだが!?」
そう言うと、ロザリンは大きな目をさらに大きく見開いた。
「ええ!? あれは、私が無理やりプロポーズをお願いしたんですよ? まさか、本気のプロポーズだったんですか!?」
「本気も本気、大真面目だ。演技でプロポーズなんかできない」
「ヴィクターさん……っ」
俺のプロポーズを、演技だと思ってたのか?
自慢じゃないが、冗談でプロポーズできるほど俺は器用じゃない!
「私が好きだって言っても、何も答えてくれなかったじゃないですか……だから私、振られたものだと……」
ロザリンの怒涛の質問には、真摯に答えていたつもりだったんだが。
まさか俺に振られたと勘違いしているなんて、思いもしていなかった。
「プロポーズの思い出があれば生きていけると思って、無茶な願いを叶えてもらって……なのに、どんどんヴィクターさんが私の心の中で大きくなっていくんです……! 何度もあのプロポーズの言葉を思い返して!」
あの愚直なプロポーズ何度も思い返してるのか!!
顔から火が出そうだ!!
「『ロザリン。俺と結婚してくれ』っていう言葉が! 頭から離れないんです!!」
俺の声真似のクオリティが予想以上に高いんだが!?
ランディの前でプロポーズの言葉を復唱するのは本当にやめてくれ!! 俺のライフはもうゼロだ!!
「諦めようと思っても諦められないんです……っヴィクターさんのことが、好きで……大好きで……っ」
「ロザリン……」
いやもう、何がどうなってるんだ。
けど、これだけ真剣なんだ。俺をからかおうとしているわけじゃない。そう思える。
俺がちゃんと気持ちを伝えていなかったのが悪かったんだな。
ポーション娘は俺の推し──そう思うようにして、自分の心を誤魔化してしまったんだ。
「ロザリン。俺もロザリンのことが、す……」
ちらりと横を見ると、ランディが腕組みしてニヤニヤ笑っている。
……後で覚えてろよ。
俺はもう一度、大きく息を吸い込んだ。
「俺もロザリンのことが好きだ。プロポーズは本気だったし、ちゃんと結婚もするつもりだった」
「ヴィクターさん……」
「プロポーズの後、逃げられたと思ってたんだ」
俺の言葉にハッとしたように顔を上げ、ロザリンは唇を振るわせている。
「ごめんなさい、ヴィクターさん! 私、ヴィクターさんを傷つけて……!」
「いや、いいんだ。はっきりしなかった俺が悪かったんだから」
俺はロザリンの手を取ると、真っ直ぐ彼女の瞳を見つめた。
「いつも元気にポーションを届けてくれるロザリンが好きだった。見るたびに癒しをもらって元気になれた。ロザリン自身が俺のポーションだったんだ」
「ヴィクターさん……」
「今は花も持ってないし、殺風景な騎士団庁舎で申し訳ないが……結婚してくれないか。ロザリンの作ったポーションを、俺は全部飲み干したいんだ!」
「はい、お願いします!!」
「全部飲むな! どんなプロポーズだよ!」
ツッコミが横から入るのも気にせずに、俺たちは抱き締めあった。
ランディは呆れたような息を吐き出した後、「おめでとう」と拍手をして祝福してくれる。
「ヴィクターさん。私もヴィトって呼んでいいですか?」
「ああ、もちろん好きに呼んでくれ」
「じゃあ……ヴィト?」
脳髄に響くように耳元で囁かれた俺は。
我慢できずに、その場で推しの唇を奪っていたのだった。
***
「一度目のプロポーズも素敵だったけど、二度目のプロポーズも素敵だったのよ」
愛する妻が、まだ言葉の理解できない娘に向かって語りかけている。
「大きくなっても言うつもりなのか? 恥ずかしいんだが……」
「ヴィト……私にプロポーズしたことが、そんなに恥ずかしいの?」
「そんなわけないだろう! してほしければ、何度だってする!」
「ふふっ」
プロポーズなど、一生に一度のものだと思っていたが。
意外に何度もできるものだな。
今でも一番の推しの頼みなら、なんだって。
「子どもが生まれたら、ヴィトは子どもに夢中になってしまうかと思っていたけど」
「もちろん娘も大事だが、俺の推しは今も変わらず、ロザリンだけだ」
推しは遠くから愛でるだけ。そんな風に思っていた時代もあった。
「やはり推しは、この手で愛でるに限る」
一日に何十回と交わす、ロザリンへの愛の証。
今日も俺は、愛する妻となった推しを溺愛する。
愛し愛される幸せを、この心に刻みながら──
何かの罰ゲームだったのか、それともただ単に揶揄われただけなのか。
推しにプロポーズ。
こんな貴重な経験をさせてもらえただけで、良しとしなければなるまい。
あれからロザリンとは、納品に来た時に少し顔を見た程度だ。
会話をすることもなく、俺が勝手に遠目で見ていただけ。これまでとまったく変わりのない生活。
結婚まで考えてしまっていた俺、どれだけ夢を見てしまっていたのかと。
ロザリンのような可愛い子と、結婚できるはずがないというのに。
「騎士団の皆さんのおかげで、また薬草が採れるようになりました。ありがとうございました」
「こちらこそ、いつもロザリンのポーションには助けられているよ。ありがとう」
副団長のランディが、納品に来たロザリンと笑顔で会話している。
……羨ましい。
いや、そんな気持ちを持つな。いい男が、情けない。
推しは離れたところから見つめるに限る。あれはポーションの精が見せてくれた、夢だったんだ。二度はない、幸せな夢だった。
「団長、そんな目で見るくらいなら、ロザリンと話せばいいだろう?」
ランディ、いつもは放っておいてくれるのに、なぜ俺を会話に入れようとする!?
見ているだけで幸せだというのに!
そう、可憐な姿を一目見るだけで、充分……充分だった、はずなのに。
「おい、ヴィト」
「い、いいんです! ランディさん!」
「けどロザリン、このままじゃ一向に……」
「本当にいいんです。私はもう、団長さんに振られてるんで……」
「ええ!?」
いや、俺の方がええ!? だが!?
ランディが驚いたままの顔で、めちゃくちゃ俺を睨んできた。
「お前、ロザリンを振ったのか!!」
「いや、俺が聞きたい。どういうことだ!」
「知るか! お前はずっと、ロザリンのことが好きだったんだろう!?」
「な、なぜそれをランディが知っている!」
「わからないわけないだろうが! 俺とお前の仲だぞ!」
誤解を招く言い方はやめろ。ロザリンが驚いた顔で俺を見ているじゃないか。
ああ、俺の気持ちを知られてしまった。きっと迷惑に違いない。こんな年上の男に思われたところで、気持ち悪いだけなのだから。
「いや、違うんだ。俺はロザリンを推しているというだけで、好きとかいうわけでは……」
「往生際が悪い! 好きなんだろう、ロザリンのことが!!」
くそ、ランディのやつ、後で覚えとけよ!
ロザリンを怖がらせたくない。
プロポーズをしてほしいと揶揄われて本気にしてしまった、気持ちの悪い男。それが俺だ。
好きなわけじゃない。見ているだけで癒される推しというだけで、ロザリンのことを好きなわけじゃ……
チラリと推しの顔を確認する。
頬はピンクに染まり、潤んだ目で俺を見上げていて……
「好きだ!!!!」
「本当ですか!?」
何を言ってるんだ、俺は!! バカなのか!!
また逃げられる。プロポーズした時のように。
「……嬉しい……っ」
あれ……逃げ……ない?
ロザリンはなぜか涙を流して……喜んでいる?
「良かったな、ヴィト、ロザリン」
「待ってくれ。俺が真剣にプロポーズしたとき、ロザリンは逃げたんだが? 振られているのは俺の方なんだが!?」
そう言うと、ロザリンは大きな目をさらに大きく見開いた。
「ええ!? あれは、私が無理やりプロポーズをお願いしたんですよ? まさか、本気のプロポーズだったんですか!?」
「本気も本気、大真面目だ。演技でプロポーズなんかできない」
「ヴィクターさん……っ」
俺のプロポーズを、演技だと思ってたのか?
自慢じゃないが、冗談でプロポーズできるほど俺は器用じゃない!
「私が好きだって言っても、何も答えてくれなかったじゃないですか……だから私、振られたものだと……」
ロザリンの怒涛の質問には、真摯に答えていたつもりだったんだが。
まさか俺に振られたと勘違いしているなんて、思いもしていなかった。
「プロポーズの思い出があれば生きていけると思って、無茶な願いを叶えてもらって……なのに、どんどんヴィクターさんが私の心の中で大きくなっていくんです……! 何度もあのプロポーズの言葉を思い返して!」
あの愚直なプロポーズ何度も思い返してるのか!!
顔から火が出そうだ!!
「『ロザリン。俺と結婚してくれ』っていう言葉が! 頭から離れないんです!!」
俺の声真似のクオリティが予想以上に高いんだが!?
ランディの前でプロポーズの言葉を復唱するのは本当にやめてくれ!! 俺のライフはもうゼロだ!!
「諦めようと思っても諦められないんです……っヴィクターさんのことが、好きで……大好きで……っ」
「ロザリン……」
いやもう、何がどうなってるんだ。
けど、これだけ真剣なんだ。俺をからかおうとしているわけじゃない。そう思える。
俺がちゃんと気持ちを伝えていなかったのが悪かったんだな。
ポーション娘は俺の推し──そう思うようにして、自分の心を誤魔化してしまったんだ。
「ロザリン。俺もロザリンのことが、す……」
ちらりと横を見ると、ランディが腕組みしてニヤニヤ笑っている。
……後で覚えてろよ。
俺はもう一度、大きく息を吸い込んだ。
「俺もロザリンのことが好きだ。プロポーズは本気だったし、ちゃんと結婚もするつもりだった」
「ヴィクターさん……」
「プロポーズの後、逃げられたと思ってたんだ」
俺の言葉にハッとしたように顔を上げ、ロザリンは唇を振るわせている。
「ごめんなさい、ヴィクターさん! 私、ヴィクターさんを傷つけて……!」
「いや、いいんだ。はっきりしなかった俺が悪かったんだから」
俺はロザリンの手を取ると、真っ直ぐ彼女の瞳を見つめた。
「いつも元気にポーションを届けてくれるロザリンが好きだった。見るたびに癒しをもらって元気になれた。ロザリン自身が俺のポーションだったんだ」
「ヴィクターさん……」
「今は花も持ってないし、殺風景な騎士団庁舎で申し訳ないが……結婚してくれないか。ロザリンの作ったポーションを、俺は全部飲み干したいんだ!」
「はい、お願いします!!」
「全部飲むな! どんなプロポーズだよ!」
ツッコミが横から入るのも気にせずに、俺たちは抱き締めあった。
ランディは呆れたような息を吐き出した後、「おめでとう」と拍手をして祝福してくれる。
「ヴィクターさん。私もヴィトって呼んでいいですか?」
「ああ、もちろん好きに呼んでくれ」
「じゃあ……ヴィト?」
脳髄に響くように耳元で囁かれた俺は。
我慢できずに、その場で推しの唇を奪っていたのだった。
***
「一度目のプロポーズも素敵だったけど、二度目のプロポーズも素敵だったのよ」
愛する妻が、まだ言葉の理解できない娘に向かって語りかけている。
「大きくなっても言うつもりなのか? 恥ずかしいんだが……」
「ヴィト……私にプロポーズしたことが、そんなに恥ずかしいの?」
「そんなわけないだろう! してほしければ、何度だってする!」
「ふふっ」
プロポーズなど、一生に一度のものだと思っていたが。
意外に何度もできるものだな。
今でも一番の推しの頼みなら、なんだって。
「子どもが生まれたら、ヴィトは子どもに夢中になってしまうかと思っていたけど」
「もちろん娘も大事だが、俺の推しは今も変わらず、ロザリンだけだ」
推しは遠くから愛でるだけ。そんな風に思っていた時代もあった。
「やはり推しは、この手で愛でるに限る」
一日に何十回と交わす、ロザリンへの愛の証。
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愛し愛される幸せを、この心に刻みながら──
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