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アリシア編
57.私にだって好いてくれる人は
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あの忌まわしい事件があってから、二年と七ヶ月があっという間に過ぎていた。
シウリスはフリッツを視界に入れることもなく、偶然出会ってもまったく興味を示す様子がない。文字通り、眼中にはないのだろう。
フリッツはルナリアを失い、母と兄を殺されて心が病んでしまわないか心配であったが、彼は坦々と何事もなかったかのように過ごしていた。そうすることで自分の心を守っているのかもしれない。
娘のアンナは将になるべく研鑽を積んでいる。公私共に充実しているようで、グレイとの生活も順調のようだ。
ある日、アリシアが久々に二人の住む家に帰ってくると、なぜか庭先にハスキー犬を発見した。
「あら、かわいいおチビちゃん! ……どうしてうちの庭で番犬してるの?」
大型犬という印象を受けたが、幼さの残るその顔を見て、まだ子どもだと判断する。
アリシアは首を傾げながらドアノッカーを大きく叩いて家に入った。現在この家はグレイとアンナが二人で住んでいるようなものなので、若干の遠慮がある。
「アンナー、グレイー、母が帰ったわよ!」
玄関先で声を上げると、アンナとグレイが慌てて降りてきた。ほんの少し焦っている姿を見て、アリシアはニヤリと口の端を上げる。
「仲がいいわねぇ」
「か、母さん、今日帰って来る予定だった!?」
「二人が同時に休みを取っているのを知って、私も急遽来ちゃったのよ。話が終わったらすぐに帰るから、安心して」
「いえ、ここは筆頭の家ですし……」
「ふふ、遠慮しない遠慮しない。あなたたちもどんどん昇進して忙しくなってきてるんじゃない? 貴重な休日でしょうしお邪魔虫はすぐ消えるわ。ところで、庭のわんちゃんはだぁれ?」
そう聞くとアンナは「グレイが野良犬ぞろぞろ連れて歩いてるって話は以前したでしょ」と前置きしてから話し始めた。アリシアはすっかり忘れていたが「そうだったわね」と切り返し、続きを促す。
ある日、生まれたばかりの犬が、グレイの動物に好かれるという特性のせいでついてきてしまったのだそうだ。飼い主に返そうとしたが、半分面倒を見てもらうような形で結局引き取ったのだという。
名前はイークス。結構気難し屋で、最初はグレイにしか懐いていなかったが、最近はアンナとも打ち解けてきたとのことだった。
「まぁ日中面倒を見てくれる人がいるなら、安心よね。私もアンナが小さい頃、預かってくれる方がいて助かったもの。でも、毎日忙しいのに散歩も大変じゃない?」
「いえ、元々ロードワークには必ず二人で出てたんで……」
そう言いながら確認するようにアンナを見るグレイ。二人の日常生活を明かされたことが恥ずかしかったのか、アンナは少し照れた顔で見上げている。見つめ合う二人の姿はまだ初々しく、それでいて懐かしい気分になれた。
「うふふ。いいわねぇ、若いって。ところで結婚式場はもう押さえたの?」
「まだよ。とにかく将になって安定した地位を得ないことには……」
「ふふーーん?」
「なによ、母さん?」
アンナの顔をニヤニヤと見つめる。ちょっと不機嫌になっている顔が雷神にそっくりになってきていて、アリシアはさらにニヤニヤと笑った。アンナはそんなアリシアを見て、もう、と息を吐いている。
「で、母さんの話ってなんなの?」
「もしかして、結婚ですか?」
「え、うそ、母さんも!?」
グレイの言葉を聞いて、アンナは目を丸くして驚いている。しかしアリシアはそれを笑い飛ばした。
「あっははははは! ないわよ、ないない! 私はロクロウ一筋だもの!」
「そうよね……ちょっとびっくりしちゃったわ」
「母さんはモテないから、心配しなくていいわ!」
「逆に心配よ。私たちがいるとはいえ、パートナーがいないのは寂しいでしょ。お見合いパーティにでも参加してみれば?」
「言ったでしょう。母さん、なぜかモテないのよ。こんなに美人で色気たっぷりなのに、不思議よね!」
「……母さんに色気はないわ」
アンナのボソリと呟いた言葉に、グレイはぶっと吹き出している。
「ちょっとぉ、グレイ?」
「いえ、なんでも……」
明らかに笑いを堪えているグレイの顔を見て、アリシアは口を尖らせ腰に手を当てた。
「確かにね、私にはロクロウやアンナのようなフェロモンはないわよ。でも私にだって好いていてくれる人は……」
「いるの?」
「いないわ!」
ジャンという言葉を出しかけて、アリシアは飲み込んだ。アンナはもちろんジャンの存在を知っているが、彼が自分の母親に思いを寄せているなどとは考えもしていないだろう。特にアンナはこういうことに疎いのだ。誰に似たのかはわからないが。
そんなアンナに、ジャンの気持ちを言う気にはなれなかった。実際に付き合うことにでもなれば言うだろうが、そうでもないのにジャンの気持ちを勝手に言ってしまうのは憚られて。
「母さん、もう今年で四十四歳でしょ? 今頑張らないと、この先一生独身よ!」
「っう! 言うようになったわねぇ。数年前までのアンナからは考えられない言葉だわ! グレイという生涯の伴侶を見つけて、自信がついたのかしらね」
それを聞いたグレイはふっと笑って、アリシアと同じからかうような目線をアンナに向けた。アンナはそんなグレイを肘で小突く。
「あら、うふふ。仲睦まじいこと」
「もう、二人してからかわないでよ……」
そう言ったアンナは、子どものように少し口を尖らせた。
「で、本当に話ってなんなの?」
「ああ、それね。ちゃんと結婚の準備は進んでるか気になって」
「だからそれは、私が将にならなきゃ進めない話で」
「だから、しっかり準備だけはしておきなさい! 慌てないようにね。母はそれだけを言いに来たのでした!」
「なによ、それ?」
「筆頭、それはもしかして……」
「察してね、グレイ。ここから先は言えないのよ?」
含みを持たせてそう言うと、グレイの顔が明るく変わった。アンナの方はまだ気付いてないようだったが、グレイのそんな顔を見られただけでも十分だ。
「それじゃあお邪魔虫は消えるわ! 今度はあなたたちの方から私を呼んでちょうだい!」
「はい、ありがとうございます! 筆頭!」
なになに、なんなのとグレイに詰め寄るアンナを置いて、アリシアは家を出た。門扉に控えるイークスが、無愛想に送り出してくれてアリシアは手を振る。
アリシアはこれ以上にない清々しい気持ちで青空を見上げた。
今年度で退職となる騎士が多く、秋の改編に間に合うように今から将の選出を行っていた。次回の候補の将として真っ先に名前が上がったのがグレイ、そしてその次にアンナであった。
アリシアは自分の娘とそのパートナーとなるグレイの名を出すのは憚られたので黙っていたが、会議の行方を見守る限り、この二人は昇格で間違いないだろう。将になれる。つまり、結婚できる。
内示はまだまだ先の話で、本来ならこのことを人に話すわけにはいかない。ほぼ本決まりといえども、これからどう転がるかもわからない。
しかし、二人の喜ぶ顔を真っ先に見たかったのだ。アンナの顔は見られなかったが、今頃察したグレイから聞き及んで喜んでいるだろう。いや、慎重派のアンナのことだから、「まだまだ油断はできないから気を引き締めなきゃね」と怖い顔になっているかもしれなかったが。
ルンルンと自分の執務室に戻ると、そこには副官であるルーシエが仕事をこなしていた。
「アリシア様。もうよろしいんですか?」
「ええ! スッキリしたわ!!」
「まさか、例の話をなさってはいませんよね?」
「し、してないわよ?」
ルーシエににっこりと微笑まれ、アリシアはしどろもどろで答える。
「失礼いたしました。では本日はこれから仕事に戻られますか?」
「ええ、バリバリ働くわよー!!」
「では今から、ルード宝飾技術専門学校に向かいましょう」
「やる気なくしたわ」
「……アリシア様」
ルーシエに声のトーンを落とされ、アリシアは叱られた猫のように丸くなる。
「だって、水の魔法士の発掘だなんて……もし今日行った宝飾の専門学校に水の書と相性のいい者がいたとして……無理やり軍に入隊させるの? 将来の夢を捻じ曲げてまで?」
「それを説得させるのがアリシア様の今回のお仕事です」
「……気が重いわ……行きたくなぁい!」
駄々をこねてうずくまるアリシアを、ルーシエに引っ捕まれて立たされた。物腰は柔らかいくせに、こういう時には容赦がない。
「行きましょう。ね? アリシア様ほどのカリスマならば、誰だって洗脳できます」
「人聞き悪いわ……」
「褒めているんですよ、私もその一人ですから。さあ、行きましょう」
アリシアはルーシエに引きずられるようにして、ルード宝飾技術専門学校に向かったのだった。
シウリスはフリッツを視界に入れることもなく、偶然出会ってもまったく興味を示す様子がない。文字通り、眼中にはないのだろう。
フリッツはルナリアを失い、母と兄を殺されて心が病んでしまわないか心配であったが、彼は坦々と何事もなかったかのように過ごしていた。そうすることで自分の心を守っているのかもしれない。
娘のアンナは将になるべく研鑽を積んでいる。公私共に充実しているようで、グレイとの生活も順調のようだ。
ある日、アリシアが久々に二人の住む家に帰ってくると、なぜか庭先にハスキー犬を発見した。
「あら、かわいいおチビちゃん! ……どうしてうちの庭で番犬してるの?」
大型犬という印象を受けたが、幼さの残るその顔を見て、まだ子どもだと判断する。
アリシアは首を傾げながらドアノッカーを大きく叩いて家に入った。現在この家はグレイとアンナが二人で住んでいるようなものなので、若干の遠慮がある。
「アンナー、グレイー、母が帰ったわよ!」
玄関先で声を上げると、アンナとグレイが慌てて降りてきた。ほんの少し焦っている姿を見て、アリシアはニヤリと口の端を上げる。
「仲がいいわねぇ」
「か、母さん、今日帰って来る予定だった!?」
「二人が同時に休みを取っているのを知って、私も急遽来ちゃったのよ。話が終わったらすぐに帰るから、安心して」
「いえ、ここは筆頭の家ですし……」
「ふふ、遠慮しない遠慮しない。あなたたちもどんどん昇進して忙しくなってきてるんじゃない? 貴重な休日でしょうしお邪魔虫はすぐ消えるわ。ところで、庭のわんちゃんはだぁれ?」
そう聞くとアンナは「グレイが野良犬ぞろぞろ連れて歩いてるって話は以前したでしょ」と前置きしてから話し始めた。アリシアはすっかり忘れていたが「そうだったわね」と切り返し、続きを促す。
ある日、生まれたばかりの犬が、グレイの動物に好かれるという特性のせいでついてきてしまったのだそうだ。飼い主に返そうとしたが、半分面倒を見てもらうような形で結局引き取ったのだという。
名前はイークス。結構気難し屋で、最初はグレイにしか懐いていなかったが、最近はアンナとも打ち解けてきたとのことだった。
「まぁ日中面倒を見てくれる人がいるなら、安心よね。私もアンナが小さい頃、預かってくれる方がいて助かったもの。でも、毎日忙しいのに散歩も大変じゃない?」
「いえ、元々ロードワークには必ず二人で出てたんで……」
そう言いながら確認するようにアンナを見るグレイ。二人の日常生活を明かされたことが恥ずかしかったのか、アンナは少し照れた顔で見上げている。見つめ合う二人の姿はまだ初々しく、それでいて懐かしい気分になれた。
「うふふ。いいわねぇ、若いって。ところで結婚式場はもう押さえたの?」
「まだよ。とにかく将になって安定した地位を得ないことには……」
「ふふーーん?」
「なによ、母さん?」
アンナの顔をニヤニヤと見つめる。ちょっと不機嫌になっている顔が雷神にそっくりになってきていて、アリシアはさらにニヤニヤと笑った。アンナはそんなアリシアを見て、もう、と息を吐いている。
「で、母さんの話ってなんなの?」
「もしかして、結婚ですか?」
「え、うそ、母さんも!?」
グレイの言葉を聞いて、アンナは目を丸くして驚いている。しかしアリシアはそれを笑い飛ばした。
「あっははははは! ないわよ、ないない! 私はロクロウ一筋だもの!」
「そうよね……ちょっとびっくりしちゃったわ」
「母さんはモテないから、心配しなくていいわ!」
「逆に心配よ。私たちがいるとはいえ、パートナーがいないのは寂しいでしょ。お見合いパーティにでも参加してみれば?」
「言ったでしょう。母さん、なぜかモテないのよ。こんなに美人で色気たっぷりなのに、不思議よね!」
「……母さんに色気はないわ」
アンナのボソリと呟いた言葉に、グレイはぶっと吹き出している。
「ちょっとぉ、グレイ?」
「いえ、なんでも……」
明らかに笑いを堪えているグレイの顔を見て、アリシアは口を尖らせ腰に手を当てた。
「確かにね、私にはロクロウやアンナのようなフェロモンはないわよ。でも私にだって好いていてくれる人は……」
「いるの?」
「いないわ!」
ジャンという言葉を出しかけて、アリシアは飲み込んだ。アンナはもちろんジャンの存在を知っているが、彼が自分の母親に思いを寄せているなどとは考えもしていないだろう。特にアンナはこういうことに疎いのだ。誰に似たのかはわからないが。
そんなアンナに、ジャンの気持ちを言う気にはなれなかった。実際に付き合うことにでもなれば言うだろうが、そうでもないのにジャンの気持ちを勝手に言ってしまうのは憚られて。
「母さん、もう今年で四十四歳でしょ? 今頑張らないと、この先一生独身よ!」
「っう! 言うようになったわねぇ。数年前までのアンナからは考えられない言葉だわ! グレイという生涯の伴侶を見つけて、自信がついたのかしらね」
それを聞いたグレイはふっと笑って、アリシアと同じからかうような目線をアンナに向けた。アンナはそんなグレイを肘で小突く。
「あら、うふふ。仲睦まじいこと」
「もう、二人してからかわないでよ……」
そう言ったアンナは、子どものように少し口を尖らせた。
「で、本当に話ってなんなの?」
「ああ、それね。ちゃんと結婚の準備は進んでるか気になって」
「だからそれは、私が将にならなきゃ進めない話で」
「だから、しっかり準備だけはしておきなさい! 慌てないようにね。母はそれだけを言いに来たのでした!」
「なによ、それ?」
「筆頭、それはもしかして……」
「察してね、グレイ。ここから先は言えないのよ?」
含みを持たせてそう言うと、グレイの顔が明るく変わった。アンナの方はまだ気付いてないようだったが、グレイのそんな顔を見られただけでも十分だ。
「それじゃあお邪魔虫は消えるわ! 今度はあなたたちの方から私を呼んでちょうだい!」
「はい、ありがとうございます! 筆頭!」
なになに、なんなのとグレイに詰め寄るアンナを置いて、アリシアは家を出た。門扉に控えるイークスが、無愛想に送り出してくれてアリシアは手を振る。
アリシアはこれ以上にない清々しい気持ちで青空を見上げた。
今年度で退職となる騎士が多く、秋の改編に間に合うように今から将の選出を行っていた。次回の候補の将として真っ先に名前が上がったのがグレイ、そしてその次にアンナであった。
アリシアは自分の娘とそのパートナーとなるグレイの名を出すのは憚られたので黙っていたが、会議の行方を見守る限り、この二人は昇格で間違いないだろう。将になれる。つまり、結婚できる。
内示はまだまだ先の話で、本来ならこのことを人に話すわけにはいかない。ほぼ本決まりといえども、これからどう転がるかもわからない。
しかし、二人の喜ぶ顔を真っ先に見たかったのだ。アンナの顔は見られなかったが、今頃察したグレイから聞き及んで喜んでいるだろう。いや、慎重派のアンナのことだから、「まだまだ油断はできないから気を引き締めなきゃね」と怖い顔になっているかもしれなかったが。
ルンルンと自分の執務室に戻ると、そこには副官であるルーシエが仕事をこなしていた。
「アリシア様。もうよろしいんですか?」
「ええ! スッキリしたわ!!」
「まさか、例の話をなさってはいませんよね?」
「し、してないわよ?」
ルーシエににっこりと微笑まれ、アリシアはしどろもどろで答える。
「失礼いたしました。では本日はこれから仕事に戻られますか?」
「ええ、バリバリ働くわよー!!」
「では今から、ルード宝飾技術専門学校に向かいましょう」
「やる気なくしたわ」
「……アリシア様」
ルーシエに声のトーンを落とされ、アリシアは叱られた猫のように丸くなる。
「だって、水の魔法士の発掘だなんて……もし今日行った宝飾の専門学校に水の書と相性のいい者がいたとして……無理やり軍に入隊させるの? 将来の夢を捻じ曲げてまで?」
「それを説得させるのがアリシア様の今回のお仕事です」
「……気が重いわ……行きたくなぁい!」
駄々をこねてうずくまるアリシアを、ルーシエに引っ捕まれて立たされた。物腰は柔らかいくせに、こういう時には容赦がない。
「行きましょう。ね? アリシア様ほどのカリスマならば、誰だって洗脳できます」
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