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第三章 若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
098◆ディー編◆ 07.二人の騎士
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答えを導き出せそうな気は、していた。
しかし、ウッツ・コルベが他の婚約者候補となりそうな者と接触していた証言もなく、そのような書面も見つからなかった。
シャインが相当調べてくれたが、文書も何も不備がなく、証言者も出てこない。結局はなにもわからずじまいだった。
「申し訳ございません……どうやら、勘繰り過ぎていたようです」
そう言ってシャインが頭を下げていたが、ディートフリートはどうしても納得いかなかった。
ウッツが文書の偽装、脅しや懐柔で婚約者候補たちを遠ざけているのだと思ったが、なにもなし。
けれどやはり婚約者候補がいまだゲルダだけなのはおかしいと思わざるを得ない。
他の候補者になんらかの圧力をかけているとしか思えないのだが、ウッツ一人で候補者を決めているわけでもなく、結局は手詰まりになってしまった。
他にどうしようもできず、ウッツ本人に、なぜ他に婚約者候補がいないのかと問いかけたことがある。
すると彼は、いけしゃあしゃあとこう答えた。
「うちの娘以上に王妃に相応しい令嬢が、他にいないからですよ。皆もそう思っているからこそ、他の令嬢を候補に出さないのでしょう」
そのあとは、しきりにゲルダの良いところを喋りまくるウッツに心底嫌気がさして、逃げた。
王に結婚を考えろと言われた時も逃げた。
結婚をするつもりはないと、何度も何度でも説得した。
弟がいるのだから自分が結婚する必要はないと突っぱねた。
そうして突っぱね続けて、十年の歳月が流れた。
ウッツの娘のゲルダは立派な行き遅れとなり、毎日泣いていると噂で聞いた。
いくらそんな話を聞かされても、ディートフリートの心は動くわけがなかった。
ずっと、結婚はしないと言い続けていたのだから。彼女に非はなく、申し訳なくは思ったが。
二十八歳になったディートフリートは、体力の落ちた父ラウレンツに代わって、王となっていた。
それからは、必死になって国政を運営してきた。
ユリアーナが現在、どんな風に生きているかはまったくわからない。信用できる部下……つまりルーゼンとシャインにこっそり捜させているも、未だ行方が掴めていない。
だから、せめて国をもっともっと良くしようと、ディートフリートは奮闘した。
どんな人でも、どんな生まれでも、どんな生い立ちでも。
全員が平等に、豊かに、しあわせに暮らせるようにと。
働ける場所があり、住まうところがあり、着るものがあり、十分に食べられる物があること。
それを目指して、ディートフリートは一心不乱に頑張った。
戦争が起こってはいけないと、近隣諸国とは不可侵条約や友好条約を積極的に結ぼうと奮闘した。
小さな町や村の整備や教育にも力を入れ、農家や伝統技術を支援し、国外輸出にも力を入れ始めた。
国民の生活状況を知るために変装をし、ルーゼンとシャインを連れて町や村を調査して回る。そしてその時はこっそりと、ユリアーナの行方を捜していた。
真犯人を見つけていない状況では、おおっぴらにユリアーナを捜すわけにはいかないのだ。
犯人探しを諦めたくはないが、なにもできない状況が続いていた。
この日もルーゼンとシャインを連れて、まだ捜したことのない村を視察した、帰りだった。
野宿をすることはまずないが、昼はルーゼンが取ってきた獲物を捌いて自炊が多い。
そうこうしているうちにディートフリートは料理を作るのが好きになり、最近では暇を見つけては王城の料理長のところに行き、色々と教わったりしている。
この日も王であるディートフリートが直々に料理をしてルーゼンとシャインの三人で鍋を囲み、それぞれが自分でスープをよそって食べていた。
「一体、どこにいるんだろうなぁ……ユリアーナ様は」
今回も空振りに終わり、ルーゼンが息を吐くように呟く。
「保険をかけておいてよかったですね、王」
シャインが何年経っても変わらぬ端正な顔で、そっと笑っていた。
もしこのまま犯人を見つけられなかったとしたら。
弟が王位を引き継いでくれる年になるまで待ってから王位を譲渡し、王族から離脱する。
そして堂々とユリアーナを捜して、結婚する。
そこまで考えて、ディートフリート息を吐いた。
ディートフリートは今、三十五歳だ。ということは、ユリアーナも三十五歳ということ。
彼女は、本当に待ってくれているのだろうか。とうにいい人を見つけて、幸せに暮らしているのではないだろうかと。
三十五歳にもなった男が、いまだ初恋の人を追い求めている。
周りから見れば、さぞ滑稽な姿だろうとディートフリートは自嘲した。
「どうなさいましたか、王」
「いや……ユリアは、もう私を待ってはいないかもしれないと思ってね」
時折不安が押し寄せ、どうにもならなくなる。
ユリアーナの幸せを願っている。それは、紛れもない事実だ。
ただ、それが自分でない誰かのそばで笑っているのかもしれないと思うと、嫉妬と悲しみが入り混じった、黒い感情に支配されそうになることがあった。
「大丈夫ですよ、ディートフリート様! ユリアーナ様だって、王と同じ気持ちだったんだ。絶対待っていてくれていますって!」
「憶測でものを言ってはなりませんよ、ルーゼン」
「じゃあユリアーナ様は誰かと結婚しているかもしれないから、諦めろって言うのかよ?」
「そうは言ってません。ただ、そういう可能性も否定できないということです」
あれから、十八年だ。
誰かと出会い、誰かと恋愛し、誰かと結ばれるには十分すぎるほどの時間が経った。
結局真犯人は見つからず、ユリアーナを大っぴらに探すこともできず、まだ十七歳の弟に王位を譲るわけにもいかない。
ユリアーナに会いたい気持ちだけが、日に日に募っているというのに。
彼女は、自分のことをすでに思い出に変えているかもしれない……そう思うと、胸の奥がズシンと沈むように重くなる。
「こんな風にいつまでもユリアにこだわる私は……側から見ると気持ち悪いのだろうね」
ぽろりと愚痴のようなものとこぼすと、二人の騎士が真剣な顔でディートフリートを見ていた。
「俺は、王のそういうところが好きですよ! 一途、いいじゃないですか! 誰にも文句なんか言わせませんよ!」
「私もルーゼンと同じ気持ちです。王がどれだけユリアーナ様を思ってきたのか、そのためにどれだけの努力と苦労をなさってきたのかを、我々は知っています。尊敬こそすれ、気持ち悪いなどと思うはずがございません」
「ルーゼン、シャイン……」
この二人だけは、本当に自分を理解してくれているのだなと、胸の奥から熱いものが溢れてくる。
「お、シャインがディートフリート様を泣かせたぞ」
「私だけじゃないでしょう」
「これだけユリアーナ様を思ってずっと童貞でいるんですから、ユリアーナ様も処女を守ってくれていますって!」
「ルーゼン、言葉に気をつけなさい」
二人のやりとりを聞いて、ディートフリートは思わず吹き出した。
あははと声をあげて笑うと、ルーゼンとシャインの瞳がこちらを向いて優しく笑っている。
いい部下に恵まれて本当によかったと、ディートフリートは心から二人に感謝した。
しかし、ウッツ・コルベが他の婚約者候補となりそうな者と接触していた証言もなく、そのような書面も見つからなかった。
シャインが相当調べてくれたが、文書も何も不備がなく、証言者も出てこない。結局はなにもわからずじまいだった。
「申し訳ございません……どうやら、勘繰り過ぎていたようです」
そう言ってシャインが頭を下げていたが、ディートフリートはどうしても納得いかなかった。
ウッツが文書の偽装、脅しや懐柔で婚約者候補たちを遠ざけているのだと思ったが、なにもなし。
けれどやはり婚約者候補がいまだゲルダだけなのはおかしいと思わざるを得ない。
他の候補者になんらかの圧力をかけているとしか思えないのだが、ウッツ一人で候補者を決めているわけでもなく、結局は手詰まりになってしまった。
他にどうしようもできず、ウッツ本人に、なぜ他に婚約者候補がいないのかと問いかけたことがある。
すると彼は、いけしゃあしゃあとこう答えた。
「うちの娘以上に王妃に相応しい令嬢が、他にいないからですよ。皆もそう思っているからこそ、他の令嬢を候補に出さないのでしょう」
そのあとは、しきりにゲルダの良いところを喋りまくるウッツに心底嫌気がさして、逃げた。
王に結婚を考えろと言われた時も逃げた。
結婚をするつもりはないと、何度も何度でも説得した。
弟がいるのだから自分が結婚する必要はないと突っぱねた。
そうして突っぱね続けて、十年の歳月が流れた。
ウッツの娘のゲルダは立派な行き遅れとなり、毎日泣いていると噂で聞いた。
いくらそんな話を聞かされても、ディートフリートの心は動くわけがなかった。
ずっと、結婚はしないと言い続けていたのだから。彼女に非はなく、申し訳なくは思ったが。
二十八歳になったディートフリートは、体力の落ちた父ラウレンツに代わって、王となっていた。
それからは、必死になって国政を運営してきた。
ユリアーナが現在、どんな風に生きているかはまったくわからない。信用できる部下……つまりルーゼンとシャインにこっそり捜させているも、未だ行方が掴めていない。
だから、せめて国をもっともっと良くしようと、ディートフリートは奮闘した。
どんな人でも、どんな生まれでも、どんな生い立ちでも。
全員が平等に、豊かに、しあわせに暮らせるようにと。
働ける場所があり、住まうところがあり、着るものがあり、十分に食べられる物があること。
それを目指して、ディートフリートは一心不乱に頑張った。
戦争が起こってはいけないと、近隣諸国とは不可侵条約や友好条約を積極的に結ぼうと奮闘した。
小さな町や村の整備や教育にも力を入れ、農家や伝統技術を支援し、国外輸出にも力を入れ始めた。
国民の生活状況を知るために変装をし、ルーゼンとシャインを連れて町や村を調査して回る。そしてその時はこっそりと、ユリアーナの行方を捜していた。
真犯人を見つけていない状況では、おおっぴらにユリアーナを捜すわけにはいかないのだ。
犯人探しを諦めたくはないが、なにもできない状況が続いていた。
この日もルーゼンとシャインを連れて、まだ捜したことのない村を視察した、帰りだった。
野宿をすることはまずないが、昼はルーゼンが取ってきた獲物を捌いて自炊が多い。
そうこうしているうちにディートフリートは料理を作るのが好きになり、最近では暇を見つけては王城の料理長のところに行き、色々と教わったりしている。
この日も王であるディートフリートが直々に料理をしてルーゼンとシャインの三人で鍋を囲み、それぞれが自分でスープをよそって食べていた。
「一体、どこにいるんだろうなぁ……ユリアーナ様は」
今回も空振りに終わり、ルーゼンが息を吐くように呟く。
「保険をかけておいてよかったですね、王」
シャインが何年経っても変わらぬ端正な顔で、そっと笑っていた。
もしこのまま犯人を見つけられなかったとしたら。
弟が王位を引き継いでくれる年になるまで待ってから王位を譲渡し、王族から離脱する。
そして堂々とユリアーナを捜して、結婚する。
そこまで考えて、ディートフリート息を吐いた。
ディートフリートは今、三十五歳だ。ということは、ユリアーナも三十五歳ということ。
彼女は、本当に待ってくれているのだろうか。とうにいい人を見つけて、幸せに暮らしているのではないだろうかと。
三十五歳にもなった男が、いまだ初恋の人を追い求めている。
周りから見れば、さぞ滑稽な姿だろうとディートフリートは自嘲した。
「どうなさいましたか、王」
「いや……ユリアは、もう私を待ってはいないかもしれないと思ってね」
時折不安が押し寄せ、どうにもならなくなる。
ユリアーナの幸せを願っている。それは、紛れもない事実だ。
ただ、それが自分でない誰かのそばで笑っているのかもしれないと思うと、嫉妬と悲しみが入り混じった、黒い感情に支配されそうになることがあった。
「大丈夫ですよ、ディートフリート様! ユリアーナ様だって、王と同じ気持ちだったんだ。絶対待っていてくれていますって!」
「憶測でものを言ってはなりませんよ、ルーゼン」
「じゃあユリアーナ様は誰かと結婚しているかもしれないから、諦めろって言うのかよ?」
「そうは言ってません。ただ、そういう可能性も否定できないということです」
あれから、十八年だ。
誰かと出会い、誰かと恋愛し、誰かと結ばれるには十分すぎるほどの時間が経った。
結局真犯人は見つからず、ユリアーナを大っぴらに探すこともできず、まだ十七歳の弟に王位を譲るわけにもいかない。
ユリアーナに会いたい気持ちだけが、日に日に募っているというのに。
彼女は、自分のことをすでに思い出に変えているかもしれない……そう思うと、胸の奥がズシンと沈むように重くなる。
「こんな風にいつまでもユリアにこだわる私は……側から見ると気持ち悪いのだろうね」
ぽろりと愚痴のようなものとこぼすと、二人の騎士が真剣な顔でディートフリートを見ていた。
「俺は、王のそういうところが好きですよ! 一途、いいじゃないですか! 誰にも文句なんか言わせませんよ!」
「私もルーゼンと同じ気持ちです。王がどれだけユリアーナ様を思ってきたのか、そのためにどれだけの努力と苦労をなさってきたのかを、我々は知っています。尊敬こそすれ、気持ち悪いなどと思うはずがございません」
「ルーゼン、シャイン……」
この二人だけは、本当に自分を理解してくれているのだなと、胸の奥から熱いものが溢れてくる。
「お、シャインがディートフリート様を泣かせたぞ」
「私だけじゃないでしょう」
「これだけユリアーナ様を思ってずっと童貞でいるんですから、ユリアーナ様も処女を守ってくれていますって!」
「ルーゼン、言葉に気をつけなさい」
二人のやりとりを聞いて、ディートフリートは思わず吹き出した。
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