5 / 13
05.ディオンの胸の内
しおりを挟む
今日も今日とて、パメラがエミリアーヌのお世話をしてくれる。
メイド長は忙しそうだったが、朝のエミリアーヌの身支度だけは、絶対に誰にも譲るつもりはないらしい。
パメラがメイドの中で一番偉くなっているため、誰に文句を言われるでもないようだし、問題ないのだろう。
ディオンだけは、職権濫用するのはどうなのかと呆れていたが。
エミリアーヌとしては気心の知れたパメラが付いてくれる方が良いので、ありがたい。
「それで、ディオン様に恋はなさいましたか? お嬢様」
パメラがうっきうきと音を立てそうな表情で尋ねてくる。
「どうかしら。少しドキドキする事もあるけれど、ディオンじゃなくてもドキドキしそうな気がするわ」
「それは……まだでございますわねぇ……」
「私、恋を出来るのかしら」
「できますわ、きっと! お嬢様ほど清いお心の持ち主は、おりませんもの! 恋を出来ないはずがございません!」
「ありがとう、パメラ」
もしかして、自分はどこか欠陥があるのではないかと思っていた。
生まれた時から少しぼんやりとしていて。
勉強が特別出来るわけでもなく、何の取り柄もない。
ただ、空気のように笑って生きているだけ。
そんな自分を褒めてくれるパメラが、本当に愛おしい。
「あら、もしかして私、パメラに恋をしちゃっているのかしら」
「は、はい?! 何をおっしゃっていらっしゃられちゃってますですか?!」
「だって私、パメラには愛おしいと感じるもの」
素直な気持ちを言葉に出すと、かちゃりと音を立ててディオンが入ってくる。
「あら、ディオン様立ち聞きですか?! 乙女の部屋に勝手に入ってはなりませんわよ!」
「パメラの準備が遅過ぎるんですよ。ドアの前でどれだけ待たせるんですか。というか、私のライバルはパメラなのか……」
鏡を覗くと、頭を抱えてはぁっと息を吐くディオンが見えた。
「ディオン様が不甲斐ないからですわ!」
「お嬢様を惚れさせるくらい、わけないと思ったんですがね。難航していることを否定はしませんよ」
「ああ、私が男であったなら、お嬢様を奪って駆け落ちでもなんでもいたしますのに!」
ハンカチを食いしばってまで悔しがってくれるパメラを見ると、心がじわっと熱くなる。パメラが、心から自分を想ってくれているのが分かって、それがとても嬉しい。
彼女が男なら、本当に恋する事が出来ていたかもしれないと思うほどに。
「ありがとう、パメラ。私、あなたの事が大好きよ」
「あああ、お嬢様! もったいないお言葉です! 私もお嬢様の事が、この世の誰よりも大好きですわ!」
「ちょっとそこで両想いになられると、私の立場がないんですがね」
エミリアーヌがパメラと告白し合っていると、つまらなそうにディオンが声を上げた。
「あら、ごめんなさい、ディオン」
「まぁ良いですよ。今日から一週間、時間はたっぷりありますから」
そう、今日は例の〝遠出〟する日だ。
行き先は隣の国、ラウリル公国。表向きはクスタビという村の視察らしい。
仕事とはいえ、ディオンとの二人旅をよく両親が許してくれたなと感心する。それだけ、ディオンへの信頼が厚いという事なのだろうが。
用意が済むと、早速馬車に乗り込み、旅立った。
実際には二人旅ではなく、御者が二名、護衛騎士が一名いたが。
ディオンは馬車に乗っている際も、常にエミリアーヌの事を気遣ってくれていた。
優しいのは嬉しいが、惚れさせようと必死なのかと思うと、どこか冷めた気持ちになってしまうのは否めない。
そうして欲しいと頼んだのは己だというのに、ディオンの態度がどこかに引っかかってしまう。
事実、一日中あれこれと構ってくれるディオンは、二日目にはもう疲れている様子だった。
自分のために申し訳ないと、エミリアーヌは心を痛ませる。
「私、無理を頼んじゃったのかしら?」
「いえ、無理ではない……と信じたいんですが」
そう言いながらも、ディオンはちょっと辛そうだ。
「参考までに聞きたいのですが、何故パメラの事は好きだと思えるのですか?」
「うーん、何故……何故かしら」
問われたエミリアーヌは、答えの糸を手繰るように、ゆっくりと考えながら話し始める。
「そうね……パメラは私の事が好きだと、心から思ってくれているのが伝わってくるのよ。とても大事にしてくれるし、私の事で一喜一憂してくれるの。それが嬉しくて、私もパメラを大好きになったんだと思うわ」
「……私もお嬢様の事を誰より大切に思っているんですが」
「ディオンからは、伝わってこないのよねぇ」
「なんでだ!」
ガバッと頭を抱えるディオンを見て、エミリアーヌはクスクスと笑った。
苦悩しているディオンを見るのは初めてで、なんだか可愛い。
「どう言えば伝わるんでしょうか。お嬢様はいくつになっても変わらぬ純粋さに溢れていて、かつ美しい。私はお嬢様を十六の時から知っている。おっとりされたその性格も、とても魅力的で……」
「なんだか、嘘くさいわねぇ」
「本当なんですがね……」
何を言われても嘘くさいと思ってしまうのは、恋をさせてとお願いしてしまったせいだろうか。
いくら本当と言われても、どこか信じきれない。
「まぁ時間はあるので、焦らず行きますよ」
ガタガタと鳴る馬車の中で、そっと肩を寄せられた。
接触があると、エミリアーヌも少しだけドキリとしてしまう。けれどそれは、どの男性であっても同じだろう。ディオンだけが特別というわけではあるまい。
しばらくそのままガタガタと揺られていると、吐息が感じられるほど近い場所で、ディオンが口を開いた。
「お嬢様が嫁がれた日の事、覚えておられますか?」
「え? ええ、覚えているわ。あなたが、見送ってくれたのよね」
コクリ、とディオンの頷く気配がする。
エミリアーヌの頭は彼の肩に乗せられていて、顔は確認できない。
「あの時の事、私は今も後悔しています」
「あら、何故?」
「あの時、無理やりにでもパメラを連れて行かせるべきであったと」
「パメラを?」
普通、婚姻の時にはお付きの侍女を一人連れて行くものだ。
しかし、それを何故か嫁ぎ先は受け入れてくれなかった。優秀な侍女は、こちらで用意するからと。
子爵程度の使用人では心許ないと考えたのだろうと思い、その時はエミリアーヌも納得していた。パメラだけは、絶対に着いて行きたかったのにと悔しがっていたが。
「お嬢様を抱いていない事を、誰にも知られるわけにいかなかったから、侍女を拒否されていたのですよ。もしパメラがついて行ったならば、すぐにもメルシエ家に情報が伝わってきていたはずです」
「そうね」
ふるふると手が震えているのが見えた。
どうしてディオンはこんなにも、悔しがっているのだろうか。もう過ぎた事だというのに。
「ねぇ、ディオン。もうその事は忘れた方が良いんじゃないかしら。体に良くなさそうよ」
「悔やんでも、悔やみきれないんですよ……あの時、私はあちらの言い分に違和感を持っていたにも関わらず、お嬢様を送り出してしまった事……それも、何をのうのうと『お幸せに』などと言ってしまったのか、過去の自分を殴り倒したくなります」
「まぁ、そんな事を思っていたの?」
エミリアーヌはディオンの肩からぴょこんと頭を立ち上げる。
悔悟の念に溢れたその顔は、見ていてとても痛ましいものだった。
「そのせいで、お嬢様の十六年間もの時間を無駄にしてしまったのだから、当然です」
「あら、ディオンって賢いのかと思っていたけど、なかなかのおマヌケさんだったのね」
ふふっとエミリアーヌが笑って見せると、ディオンは不可解な顔をしている。
その表情が面白くて、エミリアーヌはさらに笑った。
「私はメルシエ家の娘で、誰かの元へと嫁がなければならなかったのよ? そして私は人に恋が出来ない性格なの。だから誰が相手でも、大差なかったと思うわ」
そう、例えフランドルが相手じゃなかったとしても。
エミリアーヌは、結婚相手に恋出来ていたかどうか、分からないのだ。
そう思うと、逆にフランドルが相手で良かったとも思えた。妻に愛されない夫は、悲しいに違いないのだから。
「私はやはり、どこかおかしいのだわ。女の子たちが普通に出来ている恋を、私は出来ないのだから」
諦念とも取れる言葉を吐いた瞬間、エミリアーヌはグイッと体が引き寄せられた。
事態を理解する前に、ディオンの声が耳に入ってくる。
「お嬢様は、恋をする事が出来る! それを私が、証明してみせます!」
「ディオン……」
ぎゅうっと抱きしめてくれる腕から、体温が伝わってきて。
こんなに必死になってくれる執事がいる事に感謝して。
エミリアーヌもまた、ぎゅっとディオンを抱きしめ返した。
メイド長は忙しそうだったが、朝のエミリアーヌの身支度だけは、絶対に誰にも譲るつもりはないらしい。
パメラがメイドの中で一番偉くなっているため、誰に文句を言われるでもないようだし、問題ないのだろう。
ディオンだけは、職権濫用するのはどうなのかと呆れていたが。
エミリアーヌとしては気心の知れたパメラが付いてくれる方が良いので、ありがたい。
「それで、ディオン様に恋はなさいましたか? お嬢様」
パメラがうっきうきと音を立てそうな表情で尋ねてくる。
「どうかしら。少しドキドキする事もあるけれど、ディオンじゃなくてもドキドキしそうな気がするわ」
「それは……まだでございますわねぇ……」
「私、恋を出来るのかしら」
「できますわ、きっと! お嬢様ほど清いお心の持ち主は、おりませんもの! 恋を出来ないはずがございません!」
「ありがとう、パメラ」
もしかして、自分はどこか欠陥があるのではないかと思っていた。
生まれた時から少しぼんやりとしていて。
勉強が特別出来るわけでもなく、何の取り柄もない。
ただ、空気のように笑って生きているだけ。
そんな自分を褒めてくれるパメラが、本当に愛おしい。
「あら、もしかして私、パメラに恋をしちゃっているのかしら」
「は、はい?! 何をおっしゃっていらっしゃられちゃってますですか?!」
「だって私、パメラには愛おしいと感じるもの」
素直な気持ちを言葉に出すと、かちゃりと音を立ててディオンが入ってくる。
「あら、ディオン様立ち聞きですか?! 乙女の部屋に勝手に入ってはなりませんわよ!」
「パメラの準備が遅過ぎるんですよ。ドアの前でどれだけ待たせるんですか。というか、私のライバルはパメラなのか……」
鏡を覗くと、頭を抱えてはぁっと息を吐くディオンが見えた。
「ディオン様が不甲斐ないからですわ!」
「お嬢様を惚れさせるくらい、わけないと思ったんですがね。難航していることを否定はしませんよ」
「ああ、私が男であったなら、お嬢様を奪って駆け落ちでもなんでもいたしますのに!」
ハンカチを食いしばってまで悔しがってくれるパメラを見ると、心がじわっと熱くなる。パメラが、心から自分を想ってくれているのが分かって、それがとても嬉しい。
彼女が男なら、本当に恋する事が出来ていたかもしれないと思うほどに。
「ありがとう、パメラ。私、あなたの事が大好きよ」
「あああ、お嬢様! もったいないお言葉です! 私もお嬢様の事が、この世の誰よりも大好きですわ!」
「ちょっとそこで両想いになられると、私の立場がないんですがね」
エミリアーヌがパメラと告白し合っていると、つまらなそうにディオンが声を上げた。
「あら、ごめんなさい、ディオン」
「まぁ良いですよ。今日から一週間、時間はたっぷりありますから」
そう、今日は例の〝遠出〟する日だ。
行き先は隣の国、ラウリル公国。表向きはクスタビという村の視察らしい。
仕事とはいえ、ディオンとの二人旅をよく両親が許してくれたなと感心する。それだけ、ディオンへの信頼が厚いという事なのだろうが。
用意が済むと、早速馬車に乗り込み、旅立った。
実際には二人旅ではなく、御者が二名、護衛騎士が一名いたが。
ディオンは馬車に乗っている際も、常にエミリアーヌの事を気遣ってくれていた。
優しいのは嬉しいが、惚れさせようと必死なのかと思うと、どこか冷めた気持ちになってしまうのは否めない。
そうして欲しいと頼んだのは己だというのに、ディオンの態度がどこかに引っかかってしまう。
事実、一日中あれこれと構ってくれるディオンは、二日目にはもう疲れている様子だった。
自分のために申し訳ないと、エミリアーヌは心を痛ませる。
「私、無理を頼んじゃったのかしら?」
「いえ、無理ではない……と信じたいんですが」
そう言いながらも、ディオンはちょっと辛そうだ。
「参考までに聞きたいのですが、何故パメラの事は好きだと思えるのですか?」
「うーん、何故……何故かしら」
問われたエミリアーヌは、答えの糸を手繰るように、ゆっくりと考えながら話し始める。
「そうね……パメラは私の事が好きだと、心から思ってくれているのが伝わってくるのよ。とても大事にしてくれるし、私の事で一喜一憂してくれるの。それが嬉しくて、私もパメラを大好きになったんだと思うわ」
「……私もお嬢様の事を誰より大切に思っているんですが」
「ディオンからは、伝わってこないのよねぇ」
「なんでだ!」
ガバッと頭を抱えるディオンを見て、エミリアーヌはクスクスと笑った。
苦悩しているディオンを見るのは初めてで、なんだか可愛い。
「どう言えば伝わるんでしょうか。お嬢様はいくつになっても変わらぬ純粋さに溢れていて、かつ美しい。私はお嬢様を十六の時から知っている。おっとりされたその性格も、とても魅力的で……」
「なんだか、嘘くさいわねぇ」
「本当なんですがね……」
何を言われても嘘くさいと思ってしまうのは、恋をさせてとお願いしてしまったせいだろうか。
いくら本当と言われても、どこか信じきれない。
「まぁ時間はあるので、焦らず行きますよ」
ガタガタと鳴る馬車の中で、そっと肩を寄せられた。
接触があると、エミリアーヌも少しだけドキリとしてしまう。けれどそれは、どの男性であっても同じだろう。ディオンだけが特別というわけではあるまい。
しばらくそのままガタガタと揺られていると、吐息が感じられるほど近い場所で、ディオンが口を開いた。
「お嬢様が嫁がれた日の事、覚えておられますか?」
「え? ええ、覚えているわ。あなたが、見送ってくれたのよね」
コクリ、とディオンの頷く気配がする。
エミリアーヌの頭は彼の肩に乗せられていて、顔は確認できない。
「あの時の事、私は今も後悔しています」
「あら、何故?」
「あの時、無理やりにでもパメラを連れて行かせるべきであったと」
「パメラを?」
普通、婚姻の時にはお付きの侍女を一人連れて行くものだ。
しかし、それを何故か嫁ぎ先は受け入れてくれなかった。優秀な侍女は、こちらで用意するからと。
子爵程度の使用人では心許ないと考えたのだろうと思い、その時はエミリアーヌも納得していた。パメラだけは、絶対に着いて行きたかったのにと悔しがっていたが。
「お嬢様を抱いていない事を、誰にも知られるわけにいかなかったから、侍女を拒否されていたのですよ。もしパメラがついて行ったならば、すぐにもメルシエ家に情報が伝わってきていたはずです」
「そうね」
ふるふると手が震えているのが見えた。
どうしてディオンはこんなにも、悔しがっているのだろうか。もう過ぎた事だというのに。
「ねぇ、ディオン。もうその事は忘れた方が良いんじゃないかしら。体に良くなさそうよ」
「悔やんでも、悔やみきれないんですよ……あの時、私はあちらの言い分に違和感を持っていたにも関わらず、お嬢様を送り出してしまった事……それも、何をのうのうと『お幸せに』などと言ってしまったのか、過去の自分を殴り倒したくなります」
「まぁ、そんな事を思っていたの?」
エミリアーヌはディオンの肩からぴょこんと頭を立ち上げる。
悔悟の念に溢れたその顔は、見ていてとても痛ましいものだった。
「そのせいで、お嬢様の十六年間もの時間を無駄にしてしまったのだから、当然です」
「あら、ディオンって賢いのかと思っていたけど、なかなかのおマヌケさんだったのね」
ふふっとエミリアーヌが笑って見せると、ディオンは不可解な顔をしている。
その表情が面白くて、エミリアーヌはさらに笑った。
「私はメルシエ家の娘で、誰かの元へと嫁がなければならなかったのよ? そして私は人に恋が出来ない性格なの。だから誰が相手でも、大差なかったと思うわ」
そう、例えフランドルが相手じゃなかったとしても。
エミリアーヌは、結婚相手に恋出来ていたかどうか、分からないのだ。
そう思うと、逆にフランドルが相手で良かったとも思えた。妻に愛されない夫は、悲しいに違いないのだから。
「私はやはり、どこかおかしいのだわ。女の子たちが普通に出来ている恋を、私は出来ないのだから」
諦念とも取れる言葉を吐いた瞬間、エミリアーヌはグイッと体が引き寄せられた。
事態を理解する前に、ディオンの声が耳に入ってくる。
「お嬢様は、恋をする事が出来る! それを私が、証明してみせます!」
「ディオン……」
ぎゅうっと抱きしめてくれる腕から、体温が伝わってきて。
こんなに必死になってくれる執事がいる事に感謝して。
エミリアーヌもまた、ぎゅっとディオンを抱きしめ返した。
0
あなたにおすすめの小説
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
婚約破棄を言い渡したら、なぜか飴くれたんだが
来住野つかさ
恋愛
結婚準備に向けて新居を整えていた俺(アルフォンソ)のところへ、頼んでもいないキャンディが届いた。送り主は一月ほど前に婚約破棄を言い渡したイレーネからだという。受け取りたくなかったが、新婚約者のカミラが興味を示し、渋々了承することに。不思議な雰囲気を漂わす配達人は、手渡すときにおかしなことを言った。「これはイレーネ様の『思い』の一部が入っています」と――。
※こちらは他サイト様にも掲載いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる