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05.今まで迷惑掛けて、すみませんでした
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見合いの次の日。
朝の鍛錬が終わりって市中巡察に出ようとした瞬間、キアリカに呼ばれた。
「何でしょうか、キアリカ隊長」
「ファナミィ、今日の見回りはいいわ。シェスカル様が買い物に出るようだから、護衛をお願い」
「私が、ですか?」
「ええ。シェスカル様のご指名なよ。ほら、急いで」
「は、はいっ」
嫌だと断る間もなく、急いで玄関に向かう。そこには見上げるように大きくゴツい貴族の男が、こちらに歯を見せて笑っていた。
「よう、ファナミィ。頼むぜ」
「はい、よろしくお願いしますっ」
護衛を得たシェスカルは、ディノークスの屋敷を出て歩き始めた。ファナミィも急いで彼に着いて行く。
「で、どうだった?」
「え? 何がですか?」
唐突の質問に訳が分からず首を傾げるも、シェスカルは相変わらず歯を見せたまま笑っている。
「昨日は見合いだったんだろ?」
「あ、はい……」
「どんな男だったんだ?」
何故シェスカルはこんな事を聞くのだろうと思いながらも、ありのままを答える。
「とても良い人でした。優しくて、穏やかで……でもしっかりしていそうな」
「そっか。……上手く行きそうなんだろ?」
「いえ、多分……今日辺り、断りの返事が来るんじゃないでしょうか」
見合いの後半、ファナミィはずっと泣き通しだったのだ。きっと呆れられたに違いない。こちらから断らずとも、アレックスの方から投げ出してくるだろう。
「何だ、何か失敗しちまったのかよ」
「そんな感じです」
「そっか……まぁ、あんま落ち込むなよ」
そう言ったシェスカルはどこか元気がなかった。その理由は聞かなくても分かるが。
きっと彼は、見合いの成功報告を聞きたかったに違いない。ファナミィがようやく自分以外の男に目を向けてくれると思ったのに、ガックリしている事だろう。
私、相当シェスカル様に迷惑を掛けてたんだな……
そう思うと苦しかった。
迷惑を掛けたかったわけじゃない。でも、どうしても諦められなかったのだ。
二度も振られてしまった今でも、やはり簡単に諦められそうにない。
いっその事、冷たくしてくれた方がどれだけ良いか。
しかしそれでも、ずっと想い続けてしまいそうであったのだが。
「どっかでケーキでも食ってくか?」
「いえ、そんな、大丈夫です! それより今日は、何処にご用事なんですか?」
「いや、特に決めてねぇよ」
「え?」
ファナミィは首を捻った。シェスカルは貴族になってから、毎日忙しそうに走り回っている。なのに今日はどうしたわけか、歩調も遅くのんびりと歩いていた。
「あの、ご用事がない……と?」
「まぁ休憩時間も取らねぇとな。一人じゃ外に出られねぇからファナミィを誘っただけだ」
「そう、ですか……」
「ちょっとその辺回ってこようぜ」
そう言いながら、シェスカルは憩いの広場へと足を進めた。朝市が終わった所だったが、まだ幾人かが片付けをしている。
そのうちの何人かがシェスカルに気付いて声を掛けていた。
「あ、シェスカル様!」
「シェスカル様、元気ー?」
「もっと早く来てくれりゃあ、美味いフルーツがあったのによー」
こんな風に気軽に声を掛けられる貴族は、シェスカルだけだと言っても過言ではないだろう。
流石に呼び捨てにしている者はいないが、それ以外は隊長時代と変わらず接している人が多いようだ。
「ファナミィ!」
皆がシェスカル名を呼ぶ中、いきなり自分の名前が広場響いた。驚いて振り向くと、そこにはアレックスが立っている。
「あ、アレックスさん……」
「今日は仕事だったのか。今から君の家に行く所だったんだよ」
わざわざ家に来るという事は、きっと断りの謝罪に行くつもりなのだろう。当然そうなると思っていたので、特に驚かなかった。
「そうですか。わざわざ家に行かなくても、構いませんよ。姉夫婦には私から伝えておきますから」
「 伝えるって……僕が言おうとしてる事、分かってるのかい?」
「はい。縁談を無しにして欲しいんですよね。謝る必要もありませんので、気にしないでください」
「え!? 逆だよ!?」
「……逆?」
言っている意味が分からず首を捻ると、アレックスはファナミィの肩をぎゅっと掴んで来た。
「うん。僕は、やっぱりファナミィと結婚したい。君は失恋したばかりで、僕となんて考えられないだろうけど……その辛さを、拭ってあげたいんだ」
「……ええ?」
予想外の言葉に混乱の声を上げる。しばらく何も考えられず、ぼうっとアレックスを見ていると、後ろからバシッと背中を叩かれた。
「良かったな、ファナミィ!」
「シェスカル様……っ」
ファナミィがシェスカルの名前を呼ぶと、アレックスは今気付いたように狼狽している。
「え、シェ、シェスカル様? 護衛中だったのか……申し訳ありません、唐突に」
「いや、構わねぇよ。こいつ、見合いが失敗したって落ち込んでたんだ。けど、勘違いだったようで良かった」
「別に、落ち込んでなんか……っ」
「強がんなって!」
シェスカルはこちらの気も知らず、嬉しそうにカラカラ笑っている。そんな態度を取られる方が、よっぽど落ち込むというのに。
「今は仕事中だから、二人で話して来いってわけにはいかねぇけどよ。今日は早く終わらせるから、夜にゆっくりと話し合ってやってくれ」
「はい。シェスカル様のご配慮、誠に痛み入ります」
アレックスの謙虚な態度に苦笑いしながら、シェスカルはその場を立ち去る。ファナミィはシェスカルを追う前にチラリとアレックスの方を見ると、彼はニッコリと笑って『バイバイ』とでも言うように、手をグーパーしていた。
急いでシェスカルの隣につくと、シェスカルはこちらを見下ろしてニヤニヤしている。
「真面目で大人しそうだが、良い男みたいだな」
「……そんなの、知りません」
「分かんねー? だとしたら見る目ねーよ、お前は」
見る目ならある。絶対的にある。
アレックスよりもシェスカルの方が、数段良い男に違いないのだから。
「幸せになれよ」
シェスカルの手が、そっとファナミィの頭を撫でる。
誰よりも優しい瞳でそう言うシェスカルが……嫌いだ。
子供扱いをするようなその仕草も、嫌いだ。
嫌いなのに……嫌いになれない。
だけど相手にされないくらいなら、きっと諦めた方が良い。
「……う……っ」
「……ファナミィ?」
子供のように泣くまいと思えば思うほど、涙が溢れそうになる。
「どっか店に入るぞ」
「……っ、大丈夫、ですっ」
どうにかこうにか涙を押し込み、キッと顔を上げる。
心配そうなシェスカルの顔が飛び込んで来て、ファナミィは無理矢理に笑顔を作った。そんなファナミィを見て、シェスカルは片眉を下げたまま僅かに微笑んでいる。
「前はビービー泣いてたのにな」
「そ、そんな事ないですっ」
「……そっか」
シェスカルは幼子の成長を喜ぶかのような、どこか遠い瞳で前を向いた。
彼にとって、自分は結局どのような存在だったのだろう。
少しでも……ほんの少しでも、部下という以外に感情を持ってくれていただろうか。
そう思うと、心はちょっぴりだけ温かくなれた。
「隊長、今まで迷惑掛けて、すみませんでした」
ファナミィが頭を下げるとシェスカルは立ち止まり。
「俺はもう隊長じゃねーし、迷惑も掛けられてなんかないぜ」
首だけ振り向いて、そう言ってくれた。
ファナミィなりの決別の言葉を、彼は理解した事だろう。
すぐに前を向いてしまったシェスカルの後ろ姿を、見納めるようにじっと凝視し。
そしてファナミィはディノークスの騎士として、再びシェスカルの護衛に戻った。
朝の鍛錬が終わりって市中巡察に出ようとした瞬間、キアリカに呼ばれた。
「何でしょうか、キアリカ隊長」
「ファナミィ、今日の見回りはいいわ。シェスカル様が買い物に出るようだから、護衛をお願い」
「私が、ですか?」
「ええ。シェスカル様のご指名なよ。ほら、急いで」
「は、はいっ」
嫌だと断る間もなく、急いで玄関に向かう。そこには見上げるように大きくゴツい貴族の男が、こちらに歯を見せて笑っていた。
「よう、ファナミィ。頼むぜ」
「はい、よろしくお願いしますっ」
護衛を得たシェスカルは、ディノークスの屋敷を出て歩き始めた。ファナミィも急いで彼に着いて行く。
「で、どうだった?」
「え? 何がですか?」
唐突の質問に訳が分からず首を傾げるも、シェスカルは相変わらず歯を見せたまま笑っている。
「昨日は見合いだったんだろ?」
「あ、はい……」
「どんな男だったんだ?」
何故シェスカルはこんな事を聞くのだろうと思いながらも、ありのままを答える。
「とても良い人でした。優しくて、穏やかで……でもしっかりしていそうな」
「そっか。……上手く行きそうなんだろ?」
「いえ、多分……今日辺り、断りの返事が来るんじゃないでしょうか」
見合いの後半、ファナミィはずっと泣き通しだったのだ。きっと呆れられたに違いない。こちらから断らずとも、アレックスの方から投げ出してくるだろう。
「何だ、何か失敗しちまったのかよ」
「そんな感じです」
「そっか……まぁ、あんま落ち込むなよ」
そう言ったシェスカルはどこか元気がなかった。その理由は聞かなくても分かるが。
きっと彼は、見合いの成功報告を聞きたかったに違いない。ファナミィがようやく自分以外の男に目を向けてくれると思ったのに、ガックリしている事だろう。
私、相当シェスカル様に迷惑を掛けてたんだな……
そう思うと苦しかった。
迷惑を掛けたかったわけじゃない。でも、どうしても諦められなかったのだ。
二度も振られてしまった今でも、やはり簡単に諦められそうにない。
いっその事、冷たくしてくれた方がどれだけ良いか。
しかしそれでも、ずっと想い続けてしまいそうであったのだが。
「どっかでケーキでも食ってくか?」
「いえ、そんな、大丈夫です! それより今日は、何処にご用事なんですか?」
「いや、特に決めてねぇよ」
「え?」
ファナミィは首を捻った。シェスカルは貴族になってから、毎日忙しそうに走り回っている。なのに今日はどうしたわけか、歩調も遅くのんびりと歩いていた。
「あの、ご用事がない……と?」
「まぁ休憩時間も取らねぇとな。一人じゃ外に出られねぇからファナミィを誘っただけだ」
「そう、ですか……」
「ちょっとその辺回ってこようぜ」
そう言いながら、シェスカルは憩いの広場へと足を進めた。朝市が終わった所だったが、まだ幾人かが片付けをしている。
そのうちの何人かがシェスカルに気付いて声を掛けていた。
「あ、シェスカル様!」
「シェスカル様、元気ー?」
「もっと早く来てくれりゃあ、美味いフルーツがあったのによー」
こんな風に気軽に声を掛けられる貴族は、シェスカルだけだと言っても過言ではないだろう。
流石に呼び捨てにしている者はいないが、それ以外は隊長時代と変わらず接している人が多いようだ。
「ファナミィ!」
皆がシェスカル名を呼ぶ中、いきなり自分の名前が広場響いた。驚いて振り向くと、そこにはアレックスが立っている。
「あ、アレックスさん……」
「今日は仕事だったのか。今から君の家に行く所だったんだよ」
わざわざ家に来るという事は、きっと断りの謝罪に行くつもりなのだろう。当然そうなると思っていたので、特に驚かなかった。
「そうですか。わざわざ家に行かなくても、構いませんよ。姉夫婦には私から伝えておきますから」
「 伝えるって……僕が言おうとしてる事、分かってるのかい?」
「はい。縁談を無しにして欲しいんですよね。謝る必要もありませんので、気にしないでください」
「え!? 逆だよ!?」
「……逆?」
言っている意味が分からず首を捻ると、アレックスはファナミィの肩をぎゅっと掴んで来た。
「うん。僕は、やっぱりファナミィと結婚したい。君は失恋したばかりで、僕となんて考えられないだろうけど……その辛さを、拭ってあげたいんだ」
「……ええ?」
予想外の言葉に混乱の声を上げる。しばらく何も考えられず、ぼうっとアレックスを見ていると、後ろからバシッと背中を叩かれた。
「良かったな、ファナミィ!」
「シェスカル様……っ」
ファナミィがシェスカルの名前を呼ぶと、アレックスは今気付いたように狼狽している。
「え、シェ、シェスカル様? 護衛中だったのか……申し訳ありません、唐突に」
「いや、構わねぇよ。こいつ、見合いが失敗したって落ち込んでたんだ。けど、勘違いだったようで良かった」
「別に、落ち込んでなんか……っ」
「強がんなって!」
シェスカルはこちらの気も知らず、嬉しそうにカラカラ笑っている。そんな態度を取られる方が、よっぽど落ち込むというのに。
「今は仕事中だから、二人で話して来いってわけにはいかねぇけどよ。今日は早く終わらせるから、夜にゆっくりと話し合ってやってくれ」
「はい。シェスカル様のご配慮、誠に痛み入ります」
アレックスの謙虚な態度に苦笑いしながら、シェスカルはその場を立ち去る。ファナミィはシェスカルを追う前にチラリとアレックスの方を見ると、彼はニッコリと笑って『バイバイ』とでも言うように、手をグーパーしていた。
急いでシェスカルの隣につくと、シェスカルはこちらを見下ろしてニヤニヤしている。
「真面目で大人しそうだが、良い男みたいだな」
「……そんなの、知りません」
「分かんねー? だとしたら見る目ねーよ、お前は」
見る目ならある。絶対的にある。
アレックスよりもシェスカルの方が、数段良い男に違いないのだから。
「幸せになれよ」
シェスカルの手が、そっとファナミィの頭を撫でる。
誰よりも優しい瞳でそう言うシェスカルが……嫌いだ。
子供扱いをするようなその仕草も、嫌いだ。
嫌いなのに……嫌いになれない。
だけど相手にされないくらいなら、きっと諦めた方が良い。
「……う……っ」
「……ファナミィ?」
子供のように泣くまいと思えば思うほど、涙が溢れそうになる。
「どっか店に入るぞ」
「……っ、大丈夫、ですっ」
どうにかこうにか涙を押し込み、キッと顔を上げる。
心配そうなシェスカルの顔が飛び込んで来て、ファナミィは無理矢理に笑顔を作った。そんなファナミィを見て、シェスカルは片眉を下げたまま僅かに微笑んでいる。
「前はビービー泣いてたのにな」
「そ、そんな事ないですっ」
「……そっか」
シェスカルは幼子の成長を喜ぶかのような、どこか遠い瞳で前を向いた。
彼にとって、自分は結局どのような存在だったのだろう。
少しでも……ほんの少しでも、部下という以外に感情を持ってくれていただろうか。
そう思うと、心はちょっぴりだけ温かくなれた。
「隊長、今まで迷惑掛けて、すみませんでした」
ファナミィが頭を下げるとシェスカルは立ち止まり。
「俺はもう隊長じゃねーし、迷惑も掛けられてなんかないぜ」
首だけ振り向いて、そう言ってくれた。
ファナミィなりの決別の言葉を、彼は理解した事だろう。
すぐに前を向いてしまったシェスカルの後ろ姿を、見納めるようにじっと凝視し。
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