平凡な研究員の俺がイケメン所長に監禁されるまで

山田ハメ太郎

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「ただいま、波。」


いつものように業務を終え、波の待つ部屋に帰る。
今日は来客があったからいつもより疲れた。これはしっかり奥さんに癒してもらわなきゃ。
まだ籍は入れてないけど、事実婚みたいなものだよね。


「波は今日もかわいいね。」


毎日、仕事に行く前、帰ってきてから、休みの日は朝から晩まで愛を囁き続ける。
返事が返ってくることは、ない。
なぜなら、俺が話しかけているのは、全て写真の中の波だから。



波が俺の研究所に入った時から、俺の心は奪われた。
それまで自分の研究にしか興味がなくて、研究や開発ができればそれでよかった。
研究以外に好きなことも特にない。
たまに性欲処理のために適当に人を見繕うことはあっても、誰かに夢中になることもなければ、恋愛なんて煩わしい感情とまで思っていた。
だが、そんな俺の人生が簡単に狂わされた。


「は、はじめまひ、初めまして!」


顔を真っ赤にしながらキラキラした目でこちらを見つめる顔に、胸と股間が痛いくらい波打つ。
こいつが欲しい。
絶対に手に入れなければ。


そこからの行動は速かった。
最近開発した超小型カメラを研究所のいたるところに設置した。
ちなみにこれは犯罪抑止のために政府に頼まれて開発したものだから、市場に出回ることも無ければ存在を知っている人間も早々いない。
研究室や波の住んでいる寮だけでなく、共用のトイレやロッカー室などにも設置。
他の研究員のプライベート的に申し訳ないけど、波と結ばれるためには少しくらいの犠牲が必要だ。
もちろん2人で住む部屋は新しく建て、浮気防止の盗聴器やGPSもバレないように白衣やカバンにつけた。


波は恥ずかしがり屋なのか、仕事中はあんまり話しかけてくれなかった。
俺の顔を見るとすぐに顔を真っ赤にさせ俯いてしまう。
かわいい奥さんだ。
ついついイジワルしたくなって冷たい言葉をかけると、目にいっぱいの涙を溜めて、その顔が可愛いからまたイジワルをしてしまう。
俺が他の人間とヤッている噂を聞いた時は、トイレでしばらく落ちこんでたのも知っている。
本当はもっと優しくしたいんだけど、波が可愛いから仕方ないよね。


どれだけイジワルなことをしても、いつでも真っ赤な顔で俺を見る波。
通じ合っているのを感じるよ。




手早く着替えなどを済まし、今日の波の記録を確認しながら、別のモニターで今の波の様子を確認する。
これが最近の俺のルーティン。至福の時だ。
もう新居は完成し、俺だけすでに住み始めている。
リビングには波の好きそうな色やデザインの家具を設置、お皿やコップは全てペア。買う時は新婚みたいでゾクゾクした。
寝室にはシンプルにキングサイズのベッドをひとつ置き、俺のコレクションである波の写真を全て貼り付けた。
早く一緒に住んで生の波を堪能したいけど、これもこれで焦らしプレイみたいでたまらないから困りものだ。


そういえば新しいもできたし、そろそろ連れてくる頃合いかもしれない。
試作品は全て適当な奴らで試したから安心してね。
めちゃくちゃ気持ちよくて余計なこと何も考えられなくなるくらい。
毎日俺の名前を呼びながらオナニーしている波ならきっと気にいる。気持ちいいのが大好きだもんね。


画面を見ると、今日もまた残業している。
そんなのしなくても養ってあげるのに。
波は頑張り屋さんだ。
だからイジワルだけでなく、仕事が嫌になるようにたくさん雑用押し付けて無理難題を言ってるのに、全然やめたいって言ってくれない。
ほんと健気で可愛いんだから。


もう今すぐにでも囲っちゃおうかな。
うん、そうしちゃおう。
なんか今日、知らないやつと話してたし。
そいつと話してた時の波、可愛すぎたし。


「あ、催眠スプレーも持っていこ。」


抵抗されたら面倒だからね。
万が一にでも波には傷一つつけたくないし。
ふふ、待っててね、波。
今迎えに行くよ。

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