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学院初等部 1学年生
ハニービー
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「あのブレスレットは?」
「父上が教会に届けたよ。サミュエル先生と一緒に。ララ嬢も連れていった」
「ララ様も?」
「実践練習に行こうかって連れていかれたよ。帰りは明日になるらしい」
「大変ね」
話をしていると、静かなノックが聞こえて、フランがそっと入ってきた。
「フラン」
「お嬢様、お目覚めですか?」
「ごめんなさい。心配かけちゃった」
「いいえ。サミュエル様も無理をさせてしまったと言っておられました。魔力不足から来る疲労だろうから、無理はさせずに寝させておいた方がいいと仰られて。サミュエル様は明日は魔法の授業はお休みだと伝えてと言っておられました」
「そう」
「私があんな物をキャシーに渡したからだね。悪かった」
「いいえ。お義兄様はお悪くございません」
ローレンスお義兄様が私の頭を撫でてくれる。フランが出ていったと思ったら、スープ皿をサービングカートに乗せて現れた。
「トウモロコシのポタージュでございますよ」
「ポタージュ……」
ポタージュは少し苦手だ。捨てられた時に毒が入っていたのがポタージュだったから。侯爵家に来て大丈夫になってきたけど、やっぱり苦手意識がある。侯爵家の料理人も運んできた人もフランも、絶対に毒物を入れる事は無いと分かっているんだけど。
添えられたスプーンをローレンスお義兄様が手に取って、ポタージュを掬って一口含む。その後同じように掬ってそっと差し出した。
「美味しいよ?」
分かってますけど、毒味をしてくれたのも分かってますけど、えぇっと……。
「ローレンス様」
フランの呆れたような声が聞こえる。譲ってくれそうにないローレンスお義兄様に諦めて口を開いた。
甘いコーンポタージュが身体に染み渡っていく。
全て食べさせられて、フランがサービングカートを下げる。
「キャシー、明日は気分転換しようか」
「気分転換ですか?」
「そう。屋敷の裏手に行ってみないかい?」
「屋敷の裏手ですか?あそこって綺麗な池と素朴な小屋がありましたわよね?」
「うん。あそこでのんびりしよう」
「お義兄様と?」
「ランベルトも連れていけば、護衛代わりになる」
「そんな事を仰って。分かりましたわ」
フランが頷いてくれた。明日の準備をしてくれるようだ。
「さぁ、お休み。眠くないかもしれないけどね」
「さっきまで寝ておりましたものね」
そう言って目を閉じているとお義兄様が出ていって、まもなく私も眠りに落ちた。
翌日、いつもより早く目覚めた。フランが来る前に起きて、バルコニーに出る。日が昇りきる前で、空気が鮮烈な気がした。
「おはようございます、お嬢様。身支度をさせていただきますね」
フランが入ってきて、身支度を整えてもらう。着替えは自分でして、髪を結ってもらって食堂に降りた。
「おはよう、キャシー」
朝から蕩けるような笑顔で、ローレンスお義兄様がエスコートしてくれる。
「おはよう、キャシー。もう大丈夫?」
ランベルトお義兄様は朝から鍛練をしていたようで、シャワーでも浴びたのか髪の毛に纏まりが無かった。
「おはようございます、ローレンスお義兄様、ランベルトお義兄様。体調はもう大丈夫ですわ」
「今日は裏庭に行くのよね。あの林にはハニービーが居るから気を付けてね」
お義母様が朝食の席で言った。お義兄様ったら根回し済みなのね。
朝食を終えて、外出着に着替える。日焼け防止に大きなつばの帽子をかぶって、お義兄様達と裏手に回った。屋敷が大きいから裏手に回るだけでも距離があって、良い運動になる。
しばらく歩くとキラキラした大きな池が見えてきた。ログハウス風の小屋もあって、広いウッドデッキが付いている。
一緒に来た従僕が日陰に椅子を置いてくれた。ウッドデッキの方にはタープが広げられ、ローテーブルとデッキチェアが並べられていく。メイドが飲み物とフルーツや軽食を並べているのを横目に、ランベルトお義兄様が池に飛び込んだ。
「お義兄様、お気を付けて」
私の声に大きく片手を上げて、ランベルトお義兄様が泳ぎだした。
「懐かしいね。昔は私も泳いだんだよ」
「ローレンスお義兄様も?」
ボートが用意された。ローレンスお義兄様の手を借りてボートに乗る。ローレンスお義兄様がオールを器用に操って、ランベルトお義兄様の後を追った。危なくない距離を保ちながら、ランベルトお義兄様とボートが並走する。
「気持ちいいですわ」
「それは良かった」
蕩けるような甘い笑顔。ローレンスお義兄様はいつも私にそんな笑顔を向ける。ララ様には向けないし、冷たい顔の時もある。他の先輩達も同じだ。ちょっとした優越感だけど、それがくすぐったくて嬉しい。
お義兄様は中等部で「フロストエィル」と呼ばれていたらしい。いつも冷たい笑みを浮かべているからだって。最初に聞いた時は信じられなかった。穏やかで優しい微笑みのお義兄様しか知らなかったから。
ランベルトお義兄様が岸に向かったのを期に、私達も岸に戻る。
ランベルトお義兄様が着替えて、3人でデッキチェアに座って寛いでいると、どこからかヴヴヴ……という低い音が聞こえた。
「お義兄様……」
「ハニービーを刺激してしまったようだね」
ランベルトお義兄様が剣を抜く。この世界のハニービーはそれなりに大きい。
「キャシー、部屋の中に居なさい。絶対に出てはいけないよ」
「お義兄様達は?」
「ハニービーを始末してから行く」
グイグイと肩を押して私を小屋に閉じ込めた。
「何があってもキャシーを守れ」
従僕とメイドに、ローレンスお義兄様が命令する。
「お義兄様!!」
ドアが閉じられた。歪みのある窓から外が見える。ハニービーがお義兄様達を襲っている。ランベルトお義兄様は剣でハニービーを切り捨てて、ローレンスお義兄様は氷魔法でハニービーを攻撃している。ハニービーは大きいけど寒さには弱いようで、動きは多少鈍いようだけど、数が多すぎる。護衛達も剣や魔法でハニービーを攻撃している。
私は何も出来ない。知っているのは、覚えているのは刺されてしまった時の対処法。
「お嬢様、大丈夫です。大丈夫ですよ」
メイドが私を安心させようとして繰り返している。
外のハニービーの羽音が室内にまで響いている。見ていると心配になるから、見るのをやめてしまった。
やがて羽音が聞こえなくなった。
「終わった?」
「お嬢様、まだ出てはいけません」
「だってもし刺されていたら」
「音が聞こえなくなっただけです。終われば坊ちゃま方は必ず来てくださいます」
ジリジリとした時間が過ぎる。キィっという音と共にドアが開いた。
「キャシー、もう大丈夫だよ」
「お義兄様、お怪我は?」
「ランベルトが刺されたらしい」
その言葉に飛び出す。ランベルトお義兄様はデッキチェアに座っていた。
「ランベルトお義兄様、どこを刺されましたの?」
「左腕。痛てぇのなんのって」
「見せてください」
刺された左腕を露出させる。 蜂の針が残っていたからそっと摘まんで抜き取った。水を出して傷口を洗い流す。同時に傷口周囲を圧迫し、毒液を絞り出す。
「痛てぇ、痛てぇって」
「もう少し我慢してください」
傷口の周囲をつまんで毒を絞り出していく。
「ランベルト、大丈夫かい?」
笑いを含んだローレンスお義兄様の声が聞こえた。
傷口に解毒と浄化をかけた。
「終わりました……けど」
「けど?」
「完璧とは言えません。お医者様の診察を受けてください」
「げぇっ」
「なんて声を出すんだ」
ローレンスお義兄様が笑う。
ハニービーの死骸だらけでとても楽しむ処ではなくなったので、屋敷に戻ることにした。屋敷に戻るとちょうどララ様とサミュエル先生が戻ってきた。
「父上が教会に届けたよ。サミュエル先生と一緒に。ララ嬢も連れていった」
「ララ様も?」
「実践練習に行こうかって連れていかれたよ。帰りは明日になるらしい」
「大変ね」
話をしていると、静かなノックが聞こえて、フランがそっと入ってきた。
「フラン」
「お嬢様、お目覚めですか?」
「ごめんなさい。心配かけちゃった」
「いいえ。サミュエル様も無理をさせてしまったと言っておられました。魔力不足から来る疲労だろうから、無理はさせずに寝させておいた方がいいと仰られて。サミュエル様は明日は魔法の授業はお休みだと伝えてと言っておられました」
「そう」
「私があんな物をキャシーに渡したからだね。悪かった」
「いいえ。お義兄様はお悪くございません」
ローレンスお義兄様が私の頭を撫でてくれる。フランが出ていったと思ったら、スープ皿をサービングカートに乗せて現れた。
「トウモロコシのポタージュでございますよ」
「ポタージュ……」
ポタージュは少し苦手だ。捨てられた時に毒が入っていたのがポタージュだったから。侯爵家に来て大丈夫になってきたけど、やっぱり苦手意識がある。侯爵家の料理人も運んできた人もフランも、絶対に毒物を入れる事は無いと分かっているんだけど。
添えられたスプーンをローレンスお義兄様が手に取って、ポタージュを掬って一口含む。その後同じように掬ってそっと差し出した。
「美味しいよ?」
分かってますけど、毒味をしてくれたのも分かってますけど、えぇっと……。
「ローレンス様」
フランの呆れたような声が聞こえる。譲ってくれそうにないローレンスお義兄様に諦めて口を開いた。
甘いコーンポタージュが身体に染み渡っていく。
全て食べさせられて、フランがサービングカートを下げる。
「キャシー、明日は気分転換しようか」
「気分転換ですか?」
「そう。屋敷の裏手に行ってみないかい?」
「屋敷の裏手ですか?あそこって綺麗な池と素朴な小屋がありましたわよね?」
「うん。あそこでのんびりしよう」
「お義兄様と?」
「ランベルトも連れていけば、護衛代わりになる」
「そんな事を仰って。分かりましたわ」
フランが頷いてくれた。明日の準備をしてくれるようだ。
「さぁ、お休み。眠くないかもしれないけどね」
「さっきまで寝ておりましたものね」
そう言って目を閉じているとお義兄様が出ていって、まもなく私も眠りに落ちた。
翌日、いつもより早く目覚めた。フランが来る前に起きて、バルコニーに出る。日が昇りきる前で、空気が鮮烈な気がした。
「おはようございます、お嬢様。身支度をさせていただきますね」
フランが入ってきて、身支度を整えてもらう。着替えは自分でして、髪を結ってもらって食堂に降りた。
「おはよう、キャシー」
朝から蕩けるような笑顔で、ローレンスお義兄様がエスコートしてくれる。
「おはよう、キャシー。もう大丈夫?」
ランベルトお義兄様は朝から鍛練をしていたようで、シャワーでも浴びたのか髪の毛に纏まりが無かった。
「おはようございます、ローレンスお義兄様、ランベルトお義兄様。体調はもう大丈夫ですわ」
「今日は裏庭に行くのよね。あの林にはハニービーが居るから気を付けてね」
お義母様が朝食の席で言った。お義兄様ったら根回し済みなのね。
朝食を終えて、外出着に着替える。日焼け防止に大きなつばの帽子をかぶって、お義兄様達と裏手に回った。屋敷が大きいから裏手に回るだけでも距離があって、良い運動になる。
しばらく歩くとキラキラした大きな池が見えてきた。ログハウス風の小屋もあって、広いウッドデッキが付いている。
一緒に来た従僕が日陰に椅子を置いてくれた。ウッドデッキの方にはタープが広げられ、ローテーブルとデッキチェアが並べられていく。メイドが飲み物とフルーツや軽食を並べているのを横目に、ランベルトお義兄様が池に飛び込んだ。
「お義兄様、お気を付けて」
私の声に大きく片手を上げて、ランベルトお義兄様が泳ぎだした。
「懐かしいね。昔は私も泳いだんだよ」
「ローレンスお義兄様も?」
ボートが用意された。ローレンスお義兄様の手を借りてボートに乗る。ローレンスお義兄様がオールを器用に操って、ランベルトお義兄様の後を追った。危なくない距離を保ちながら、ランベルトお義兄様とボートが並走する。
「気持ちいいですわ」
「それは良かった」
蕩けるような甘い笑顔。ローレンスお義兄様はいつも私にそんな笑顔を向ける。ララ様には向けないし、冷たい顔の時もある。他の先輩達も同じだ。ちょっとした優越感だけど、それがくすぐったくて嬉しい。
お義兄様は中等部で「フロストエィル」と呼ばれていたらしい。いつも冷たい笑みを浮かべているからだって。最初に聞いた時は信じられなかった。穏やかで優しい微笑みのお義兄様しか知らなかったから。
ランベルトお義兄様が岸に向かったのを期に、私達も岸に戻る。
ランベルトお義兄様が着替えて、3人でデッキチェアに座って寛いでいると、どこからかヴヴヴ……という低い音が聞こえた。
「お義兄様……」
「ハニービーを刺激してしまったようだね」
ランベルトお義兄様が剣を抜く。この世界のハニービーはそれなりに大きい。
「キャシー、部屋の中に居なさい。絶対に出てはいけないよ」
「お義兄様達は?」
「ハニービーを始末してから行く」
グイグイと肩を押して私を小屋に閉じ込めた。
「何があってもキャシーを守れ」
従僕とメイドに、ローレンスお義兄様が命令する。
「お義兄様!!」
ドアが閉じられた。歪みのある窓から外が見える。ハニービーがお義兄様達を襲っている。ランベルトお義兄様は剣でハニービーを切り捨てて、ローレンスお義兄様は氷魔法でハニービーを攻撃している。ハニービーは大きいけど寒さには弱いようで、動きは多少鈍いようだけど、数が多すぎる。護衛達も剣や魔法でハニービーを攻撃している。
私は何も出来ない。知っているのは、覚えているのは刺されてしまった時の対処法。
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「終わった?」
「お嬢様、まだ出てはいけません」
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「キャシー、もう大丈夫だよ」
「お義兄様、お怪我は?」
「ランベルトが刺されたらしい」
その言葉に飛び出す。ランベルトお義兄様はデッキチェアに座っていた。
「ランベルトお義兄様、どこを刺されましたの?」
「左腕。痛てぇのなんのって」
「見せてください」
刺された左腕を露出させる。 蜂の針が残っていたからそっと摘まんで抜き取った。水を出して傷口を洗い流す。同時に傷口周囲を圧迫し、毒液を絞り出す。
「痛てぇ、痛てぇって」
「もう少し我慢してください」
傷口の周囲をつまんで毒を絞り出していく。
「ランベルト、大丈夫かい?」
笑いを含んだローレンスお義兄様の声が聞こえた。
傷口に解毒と浄化をかけた。
「終わりました……けど」
「けど?」
「完璧とは言えません。お医者様の診察を受けてください」
「げぇっ」
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