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学院中等部 7学年生
夏期休暇 ~説得~
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去年までは長期休暇にタウンハウスに帰る時は、ランベルトお義兄様が一緒だった。今年からはひとりで馬車に乗って、ひとりで帰る。妙に広く感じる馬車内に、少しだけ寂しくなる。そういえば私って、ひとりで馬車に乗った事は無いかも?
そんな事を考えながらタウンハウスに帰ると、恒例のお義母様のハグが待っていた。
「おかえりなさい、キャシーちゃん」
「ただいま帰りました。お義母様」
「着替えてらっしゃい。お茶にしましょう?」
「はい」
自室に入って、フランの手を借りて、着替える。
「フラン、何日か出掛けられる用意をお願い出来るかしら?」
「お嬢様?」
「まだ決定はしていないけど、光魔法使いとしての活動よ」
「光魔法使いとしての……。かしこまりました」
フランに旅の準備を頼んで、お義母様の所に行く。まずはお義母様の説得かな?
「いらっしゃい。話を聞かせてちょうだい?」
最初は当たり障りの無い話題から。学院での話や友人達の話。そこからフェアールカク辺境伯領の話に持っていく。黒ウサギさんの話をすると、お義母様が複雑な顔をした。
「ウサギを救った事は褒めてあげたいけれど、噛まれてしまったの?」
「はい。すぐに治癒をかけましたし、そこまで痛みも無かったですが」
「でも怪我をしたのよね?」
「それは、はい」
でもすぐに治したし、と続けてはいけないんだろうな。お義母様のお説教が長くなりそうだし。
そんな私の思考はお見通しだったらしく、お義母様に深ーいため息を吐かれた。
「キャシーちゃん、少々怪我してもって思っているのでしょうけど、キャシーちゃん以外には無理な事ですからね?覚えておいてちょうだい?」
「はい」
「お返事は良いのよねぇ」
呆れられてしまった。
「それで、どこかに行くのだったわね?」
「はい。フェアールカク辺境伯領に。私が長期休暇に入らないと動けませんから」
「何が起こっているか、旦那様は話してくださらないし。キャシーちゃんはまだ学生なのよ?」
「私が望んだ事ですわ」
「何が起こっているの?話してちょうだい?」
「いけませんわ、お義母様。この場で私が話す訳にはまいりません」
「そう言うと思ったわ」
再び深いため息を吐かれてしまった。
夕刻になって、ローレンス様が帰ってきた。すぐにローレンス様の部屋に呼び出された。私室じゃなくてローレンス様の執務室というか、次期当主の従業室というか。執務机やソファーセット、資料棚など、お義父様の執務室より規模は小さいながらも、十分執務が出来る部屋になっている。
「珍しいかい?」
キョロキョロしていたら、ローレンス様に笑われてしまった。
「申し訳ございません」
「いいよ。キャシーになら。さぁ、座って」
「はい」
座ってと言われて示されたのは、執務机の正面に置かれた2人がけのソファー。ローレンス様は執務机の椅子に座った。
「さて、話をしようか」
「そう来ると思っておりました。フェアールカク辺境伯領の事ですわよね?」
「そうだね。キャシーが行く気なのは、エドワード様からうかがっている。反対したいけどね。フェアールカク辺境伯領の状況は神殿でも把握しているよ。神官も派遣しているし」
「ローレンス様は反対されないのですか?」
「さっきも言ったけど、反対したいんだよ?でもフェアールカク辺境伯領から『光の聖女』を求める声が多いんだ。無視出来ないほどにね」
「それじゃあ、行っても良いのですか?」
「それとこれとは話が別だよ。今はプロクシィも行っているし」
「セレスタ様が?」
「キャシー、プロクシィに敬称は要らないよ。本人もそう言ってた。『様なんて付けられると、ムズムズする』ってさ」
「そうは仰られましても」
「キャシーは困ると思うと言ったら、笑ってた。『自分にはたいした力は無いけど、プロクシィの名に懸けてがんばる』って言ってたよ。キャシーによろしくともね」
「やはり行ってはいけませんか?」
「どうして話題を戻すかな?誤魔化されてくれないね」
「私の信念ですから」
「私はね、光魔法使いとしてと言いながら、光の聖女として動こうとするキャシーを愛してる。だからこそここで止めたいんだ」
「私は自分の力が役立てるなら、その力を使いたいのです。私ひとりで全てを救えるとは思っておりません。そんな傲慢な考えは持っておりません。でもお役に立ちたいのです」
ローレンス様が黙ってしまった。何かを考えている。その考えが纏まるのを待った。
「それがキャシーの考えなんだね?役立てるなら役に立ちたいというのが」
「はい」
「心配しつつも送り出すのが、神殿関係者としての正しい行動なんだろうけど、キャシーに何かあったら、と考えてしまうんだよ」
そう言って立ち上がって、私の側に立つ。自然とローレンス様を見上げる体勢になった。
「決意は固そうだね」
「申し訳ございません」
「分かったよ。決して無理はしない。危ないと思ったら、自分の身を守る。この2つを必ず守りなさい。たとえ他の人を見捨てざるをえなくてもね」
「ローレンス様……」
「本当は行かせたくないんだよ?」
「理解しております」
ふわっと抱き締められた。
「気を付けて行っておいで」
「ありがとうございます」
「それから、父上にも許可は取らなきゃね。説得、頑張って。私は味方をしてあげられないから」
「ローレンス様、一緒に居てはくださいませんの?」
「絶対に反対すると思うけど、それでもいいかい?」
「それは困ります」
「それならひとりで頑張りなさい。応援しているから」
私をぎゅっと抱き締めてから、部屋から出された。今から少し執務をするんだって。
「お邪魔いたしました」
「邪魔じゃないよ、キャシーなら」
部屋を出ると、ランベルトお義兄様が待っていた。
「キャシー、これを持っていけ」
いつもの護身用ナイフと、コイン型ペンダントを渡された。
「ペンダントは兄貴から預かっていた物だ。魔装身具らしい」
「ローレンス様から?ありがとうございます」
「絶対に無理はするなよ?俺達はキャシーを喜んで送り出すんじゃないんだ。キャシーが決めた事だから、送り出すだけだ。必ず怪我無く帰ってこい」
「はい」
「次は父上だろう?帰ってきて待っている。行ってこい」
「ありがとうございます。行ってきます」
ポンっと背中を叩かれた。気合いを入れてもらった感じで、背筋が伸びる。
お義父様の執務室に着くと、ノックの前にドアが開いた。
「決意は変わらなさそうだな」
「変わりません」
「フェアールカク辺境伯領の資料だ。読んでおきなさい」
「ありがとうございます」
「ブランジット様から聞かされている。気を付けるように。あいにくブランジット様は一緒に行けないが」
「王家に必要ですものね」
「説得すると言っておられたが」
「説得ですか?」
「キャシーと一緒だ。あの方も光魔法使いとして役に立ちたいと思っておられる。キャシーだけに任せて、自分は王都で安穏と過ごしたくないと仰っておられた」
「サミュエル先生ったら」
「護衛として、エリックとリオンとシェリーを連れていきなさい」
「3名もですか?」
「3名とも清浄と回復が使える。少しは役に立つだろう。それから、義援団として他の貴族から一足先に、何名かずつ向かっている」
「え?」
「光の聖女を守りたいのは、誰も同じだそうだ」
「私の為に?」
「それもあるだろうが、見て見ぬ振りはしたくなかったらしい。最初に声を上げたのはアヴァレーツィオ侯爵、それからファレンノーザ公爵、ミザリア伯爵。この3名はキャシーが行くならと声をあげた。他の辺境伯もそれぞれ義援団には加わっていないが、フェアールカク領に向かっている」
「ありがとうございます」
「気を付けていきなさい」
「はい」
そんな事を考えながらタウンハウスに帰ると、恒例のお義母様のハグが待っていた。
「おかえりなさい、キャシーちゃん」
「ただいま帰りました。お義母様」
「着替えてらっしゃい。お茶にしましょう?」
「はい」
自室に入って、フランの手を借りて、着替える。
「フラン、何日か出掛けられる用意をお願い出来るかしら?」
「お嬢様?」
「まだ決定はしていないけど、光魔法使いとしての活動よ」
「光魔法使いとしての……。かしこまりました」
フランに旅の準備を頼んで、お義母様の所に行く。まずはお義母様の説得かな?
「いらっしゃい。話を聞かせてちょうだい?」
最初は当たり障りの無い話題から。学院での話や友人達の話。そこからフェアールカク辺境伯領の話に持っていく。黒ウサギさんの話をすると、お義母様が複雑な顔をした。
「ウサギを救った事は褒めてあげたいけれど、噛まれてしまったの?」
「はい。すぐに治癒をかけましたし、そこまで痛みも無かったですが」
「でも怪我をしたのよね?」
「それは、はい」
でもすぐに治したし、と続けてはいけないんだろうな。お義母様のお説教が長くなりそうだし。
そんな私の思考はお見通しだったらしく、お義母様に深ーいため息を吐かれた。
「キャシーちゃん、少々怪我してもって思っているのでしょうけど、キャシーちゃん以外には無理な事ですからね?覚えておいてちょうだい?」
「はい」
「お返事は良いのよねぇ」
呆れられてしまった。
「それで、どこかに行くのだったわね?」
「はい。フェアールカク辺境伯領に。私が長期休暇に入らないと動けませんから」
「何が起こっているか、旦那様は話してくださらないし。キャシーちゃんはまだ学生なのよ?」
「私が望んだ事ですわ」
「何が起こっているの?話してちょうだい?」
「いけませんわ、お義母様。この場で私が話す訳にはまいりません」
「そう言うと思ったわ」
再び深いため息を吐かれてしまった。
夕刻になって、ローレンス様が帰ってきた。すぐにローレンス様の部屋に呼び出された。私室じゃなくてローレンス様の執務室というか、次期当主の従業室というか。執務机やソファーセット、資料棚など、お義父様の執務室より規模は小さいながらも、十分執務が出来る部屋になっている。
「珍しいかい?」
キョロキョロしていたら、ローレンス様に笑われてしまった。
「申し訳ございません」
「いいよ。キャシーになら。さぁ、座って」
「はい」
座ってと言われて示されたのは、執務机の正面に置かれた2人がけのソファー。ローレンス様は執務机の椅子に座った。
「さて、話をしようか」
「そう来ると思っておりました。フェアールカク辺境伯領の事ですわよね?」
「そうだね。キャシーが行く気なのは、エドワード様からうかがっている。反対したいけどね。フェアールカク辺境伯領の状況は神殿でも把握しているよ。神官も派遣しているし」
「ローレンス様は反対されないのですか?」
「さっきも言ったけど、反対したいんだよ?でもフェアールカク辺境伯領から『光の聖女』を求める声が多いんだ。無視出来ないほどにね」
「それじゃあ、行っても良いのですか?」
「それとこれとは話が別だよ。今はプロクシィも行っているし」
「セレスタ様が?」
「キャシー、プロクシィに敬称は要らないよ。本人もそう言ってた。『様なんて付けられると、ムズムズする』ってさ」
「そうは仰られましても」
「キャシーは困ると思うと言ったら、笑ってた。『自分にはたいした力は無いけど、プロクシィの名に懸けてがんばる』って言ってたよ。キャシーによろしくともね」
「やはり行ってはいけませんか?」
「どうして話題を戻すかな?誤魔化されてくれないね」
「私の信念ですから」
「私はね、光魔法使いとしてと言いながら、光の聖女として動こうとするキャシーを愛してる。だからこそここで止めたいんだ」
「私は自分の力が役立てるなら、その力を使いたいのです。私ひとりで全てを救えるとは思っておりません。そんな傲慢な考えは持っておりません。でもお役に立ちたいのです」
ローレンス様が黙ってしまった。何かを考えている。その考えが纏まるのを待った。
「それがキャシーの考えなんだね?役立てるなら役に立ちたいというのが」
「はい」
「心配しつつも送り出すのが、神殿関係者としての正しい行動なんだろうけど、キャシーに何かあったら、と考えてしまうんだよ」
そう言って立ち上がって、私の側に立つ。自然とローレンス様を見上げる体勢になった。
「決意は固そうだね」
「申し訳ございません」
「分かったよ。決して無理はしない。危ないと思ったら、自分の身を守る。この2つを必ず守りなさい。たとえ他の人を見捨てざるをえなくてもね」
「ローレンス様……」
「本当は行かせたくないんだよ?」
「理解しております」
ふわっと抱き締められた。
「気を付けて行っておいで」
「ありがとうございます」
「それから、父上にも許可は取らなきゃね。説得、頑張って。私は味方をしてあげられないから」
「ローレンス様、一緒に居てはくださいませんの?」
「絶対に反対すると思うけど、それでもいいかい?」
「それは困ります」
「それならひとりで頑張りなさい。応援しているから」
私をぎゅっと抱き締めてから、部屋から出された。今から少し執務をするんだって。
「お邪魔いたしました」
「邪魔じゃないよ、キャシーなら」
部屋を出ると、ランベルトお義兄様が待っていた。
「キャシー、これを持っていけ」
いつもの護身用ナイフと、コイン型ペンダントを渡された。
「ペンダントは兄貴から預かっていた物だ。魔装身具らしい」
「ローレンス様から?ありがとうございます」
「絶対に無理はするなよ?俺達はキャシーを喜んで送り出すんじゃないんだ。キャシーが決めた事だから、送り出すだけだ。必ず怪我無く帰ってこい」
「はい」
「次は父上だろう?帰ってきて待っている。行ってこい」
「ありがとうございます。行ってきます」
ポンっと背中を叩かれた。気合いを入れてもらった感じで、背筋が伸びる。
お義父様の執務室に着くと、ノックの前にドアが開いた。
「決意は変わらなさそうだな」
「変わりません」
「フェアールカク辺境伯領の資料だ。読んでおきなさい」
「ありがとうございます」
「ブランジット様から聞かされている。気を付けるように。あいにくブランジット様は一緒に行けないが」
「王家に必要ですものね」
「説得すると言っておられたが」
「説得ですか?」
「キャシーと一緒だ。あの方も光魔法使いとして役に立ちたいと思っておられる。キャシーだけに任せて、自分は王都で安穏と過ごしたくないと仰っておられた」
「サミュエル先生ったら」
「護衛として、エリックとリオンとシェリーを連れていきなさい」
「3名もですか?」
「3名とも清浄と回復が使える。少しは役に立つだろう。それから、義援団として他の貴族から一足先に、何名かずつ向かっている」
「え?」
「光の聖女を守りたいのは、誰も同じだそうだ」
「私の為に?」
「それもあるだろうが、見て見ぬ振りはしたくなかったらしい。最初に声を上げたのはアヴァレーツィオ侯爵、それからファレンノーザ公爵、ミザリア伯爵。この3名はキャシーが行くならと声をあげた。他の辺境伯もそれぞれ義援団には加わっていないが、フェアールカク領に向かっている」
「ありがとうございます」
「気を付けていきなさい」
「はい」
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