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王都から来た人達
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えっ?
このイケメンさん、今オダって苗字名乗った?
ノブマサってまた、あの人の名前に近いな。
思わず口にしてしまった。
「あの、もしかして、織田信長公の
関係の方ですか?」
「? ああ、
ノブナガ・オダは私のご先祖様らしい。
ギルド長かギルドマスターから
聞いたのかな?」
しまった。
ヒゲモジャのギルドマスターとジークさんが
お前自爆すんなよって顔してる。。
どうするかな、これ。
助けて女神様。
「いえ、この大陸で商売と流通を変えた
有名なノブナガ・オダ様のお名前から
もしかしてと思っただけですわ。
私もそうお聞きしたくなりましたので。」
いつの間にか俺の横に立っていたロアンヌさんが
助け船を出してくれた。
ありがとう、ロアンヌさんマジ女神だ。
「そうかぁ、そうなんだよな。
元は商売で財を成した一族だったんだけど
私はああいうの苦手で、討伐隊の道を
選んだんだ。
でも、頑張った甲斐あって今はご覧の通り
ダンジョン討伐隊の隊長に就いてるよ。」
あれっ?商売で財を成した?
あの魔王になれそうな信長公のイメージじゃないな。
別人なんだろうか。
「早速だけど、かけてもらっていいかな。
先に話しておきたいことがあるんだ。
まだかな?」
そう言ってノブマサさんが奥の扉の方を見やると
白い法衣を着たシスターが一人入ってきた。
「お待たせしました。
私は王都の神殿で聖女隊の
リーダーを任されている
エレン・バイエルです。
以後お見知り置き下さいませ。」
一礼の後、ノブマサさんの横に座られた。
「俺は、・・・カケル・クラマと申します。
駆け出しの冒険者で薬草採取をやってます。
よろしくお願いします。」
「私はカケル君のサポートをしています、
ギルド職員のロアンヌと申します。
よろしくお願い致します。」
俺たちが簡単な挨拶をすると、
二人は顔を合わせてエレンさんが頷いて
話し始めた。
「実は私達はこのダンジョンの討伐に
参加する目的があるのですが、
もっと重要なことがあって、
ここへ飛馬を駆って先行して参りました。
実は昨日神殿に女神様から神託があり、
その内容を聞いて、急いで参ったのです。
カケル・クラマ様、
貴方様のことで女神様からお言付けが
ございます。
貴方様の持つ邪神斬りのスキルで
ダンジョンの闇から這い出ようとする
強き魔物を打ち払って欲しいと。
その魔物の前まで私達に同行して
協力するようにと。
さらに、貴方様の使われるスキルについては
全て見なかったことにして、
他言しないようにとも仰せつかっております。」
えっ!?女神様が俺のこと話したんだ。
ってことはよっぽどの事態なのかな。
俺に出来るのかな、自信はないけど、
女神様が行けというなら行くしかないか。
そう考えていると、
「このギルドの職員の方々は、
カケル・クラマ様のご事情を理解されていると
お聞きしております。
差しつかえなければ、お教え頂きたいのですが、
カケル・クラマ様は複数のスキルを
お持ちなのでしょうか?」
「・・・はい、たくさんのスキルを
女神様から頂いています。
きっと、この世界で役立てるようにという
意味合いがあると思っています。」
二人は、おおっ!と声を揃えて驚いていた。
「やはり、そうなのですね。
これは私の勝手な予想、いえ、
希望でもあるのですが、
もしかすると、聖水をお作りになれますか?」
この質問には悩んだ。
目を閉じて考えようとした時に、
ヘスティア様の笑顔が浮かんだ。
シロミズチ様が佇む湖の映像も一瞬見えた。
「はい、女神様から頂いたスキルで作れます。」
「今、一瞬神気の揺らぎがありましたね?
神託のようなものを受けられましたか?」
「うわ、もう隠す必要ないですね。
はい、今ヘスティア様の笑顔が見えました。
だから、全部話していいんだと思いました。
ヘスティア様からのイメージで、
俺の拠点にいるシロミズチ様のところへ
行くように言われた気がします。
ちょっと用事がありますので、
後でギルドによりますので、
その時一緒に行ってみませんか?
湖の守り神のシロミズチ様が
俺の拠点でお待ちだと思います。」
テーブルの向こうで、エレンさんだけでなく
ノブマサさんも固まっている。
横ではガランさんとジークさんとロアンヌさんが
苦虫を潰した顔をしている。
あれ?やっちゃったかな?やっちゃったな・・・。
「カ、カケル様!!
女神様が!
女神様が降臨されていらっしゃるんですか!!
だめです!すぐにお伺いしないといけません!
お願いします、すぐに、
すぐに連れて行って下さい!!」
「カ、カケル殿!いや、カケル様!
女神様が降臨されることは非常に稀なんだ。
あり得ないことだ。
長時間の降臨なんて記録にもないと思う。
私からも頼みます。
今すぐにお会いさせて頂きたい。
この通りだ。」
あーそうなんだ・・・どうしようこれ。
この後の段取りグダグダになるな。
うーん、ぶっちゃけるか、もっと徹底的に。
「あー、それならご心配に及びません。
シロミズチ様は昨日からずっと
俺の拠点に降臨されておられますし、
実はお召し物とかを今買い出しに
来ているのもあるので、
もう小一時間くらいしたら、
みんなで戻る予定なんです。
どうかそれまでお時間くださいませんか?」
その後もしばらくどうやって降臨されたのかとか
何故俺の拠点なのかとか聞かれたけど、
長くなりそうなので取り敢えず、拠点に戻ってからと
いうことで落ち着いて貰って、二人の質問攻めから
解放された。
では後ほどと一礼してロアンヌさんと部屋を出た。
「カケル君、
君ねぇ、
普通の世界で女神様に神託受けるだけでも
奇跡なのに、お顔を見るどころか
顕現されたりしてたら国中の騒ぎになるわよ。
私も昨日はパニックになってたから
それほどだったけど、今思い出すと衝撃的だわ。
もう無理よ、色々と諦めてね。
お忍びということにして国中の偉い人が
君の拠点に押し寄せるわよ。
でも、向こうの世界へ行き来できることは
絶対に伏せるのよ、いい?
そこは絶対守ってね。」
いや、ロアンヌさん、
それ言っちゃうとフラグになるから。
このイケメンさん、今オダって苗字名乗った?
ノブマサってまた、あの人の名前に近いな。
思わず口にしてしまった。
「あの、もしかして、織田信長公の
関係の方ですか?」
「? ああ、
ノブナガ・オダは私のご先祖様らしい。
ギルド長かギルドマスターから
聞いたのかな?」
しまった。
ヒゲモジャのギルドマスターとジークさんが
お前自爆すんなよって顔してる。。
どうするかな、これ。
助けて女神様。
「いえ、この大陸で商売と流通を変えた
有名なノブナガ・オダ様のお名前から
もしかしてと思っただけですわ。
私もそうお聞きしたくなりましたので。」
いつの間にか俺の横に立っていたロアンヌさんが
助け船を出してくれた。
ありがとう、ロアンヌさんマジ女神だ。
「そうかぁ、そうなんだよな。
元は商売で財を成した一族だったんだけど
私はああいうの苦手で、討伐隊の道を
選んだんだ。
でも、頑張った甲斐あって今はご覧の通り
ダンジョン討伐隊の隊長に就いてるよ。」
あれっ?商売で財を成した?
あの魔王になれそうな信長公のイメージじゃないな。
別人なんだろうか。
「早速だけど、かけてもらっていいかな。
先に話しておきたいことがあるんだ。
まだかな?」
そう言ってノブマサさんが奥の扉の方を見やると
白い法衣を着たシスターが一人入ってきた。
「お待たせしました。
私は王都の神殿で聖女隊の
リーダーを任されている
エレン・バイエルです。
以後お見知り置き下さいませ。」
一礼の後、ノブマサさんの横に座られた。
「俺は、・・・カケル・クラマと申します。
駆け出しの冒険者で薬草採取をやってます。
よろしくお願いします。」
「私はカケル君のサポートをしています、
ギルド職員のロアンヌと申します。
よろしくお願い致します。」
俺たちが簡単な挨拶をすると、
二人は顔を合わせてエレンさんが頷いて
話し始めた。
「実は私達はこのダンジョンの討伐に
参加する目的があるのですが、
もっと重要なことがあって、
ここへ飛馬を駆って先行して参りました。
実は昨日神殿に女神様から神託があり、
その内容を聞いて、急いで参ったのです。
カケル・クラマ様、
貴方様のことで女神様からお言付けが
ございます。
貴方様の持つ邪神斬りのスキルで
ダンジョンの闇から這い出ようとする
強き魔物を打ち払って欲しいと。
その魔物の前まで私達に同行して
協力するようにと。
さらに、貴方様の使われるスキルについては
全て見なかったことにして、
他言しないようにとも仰せつかっております。」
えっ!?女神様が俺のこと話したんだ。
ってことはよっぽどの事態なのかな。
俺に出来るのかな、自信はないけど、
女神様が行けというなら行くしかないか。
そう考えていると、
「このギルドの職員の方々は、
カケル・クラマ様のご事情を理解されていると
お聞きしております。
差しつかえなければ、お教え頂きたいのですが、
カケル・クラマ様は複数のスキルを
お持ちなのでしょうか?」
「・・・はい、たくさんのスキルを
女神様から頂いています。
きっと、この世界で役立てるようにという
意味合いがあると思っています。」
二人は、おおっ!と声を揃えて驚いていた。
「やはり、そうなのですね。
これは私の勝手な予想、いえ、
希望でもあるのですが、
もしかすると、聖水をお作りになれますか?」
この質問には悩んだ。
目を閉じて考えようとした時に、
ヘスティア様の笑顔が浮かんだ。
シロミズチ様が佇む湖の映像も一瞬見えた。
「はい、女神様から頂いたスキルで作れます。」
「今、一瞬神気の揺らぎがありましたね?
神託のようなものを受けられましたか?」
「うわ、もう隠す必要ないですね。
はい、今ヘスティア様の笑顔が見えました。
だから、全部話していいんだと思いました。
ヘスティア様からのイメージで、
俺の拠点にいるシロミズチ様のところへ
行くように言われた気がします。
ちょっと用事がありますので、
後でギルドによりますので、
その時一緒に行ってみませんか?
湖の守り神のシロミズチ様が
俺の拠点でお待ちだと思います。」
テーブルの向こうで、エレンさんだけでなく
ノブマサさんも固まっている。
横ではガランさんとジークさんとロアンヌさんが
苦虫を潰した顔をしている。
あれ?やっちゃったかな?やっちゃったな・・・。
「カ、カケル様!!
女神様が!
女神様が降臨されていらっしゃるんですか!!
だめです!すぐにお伺いしないといけません!
お願いします、すぐに、
すぐに連れて行って下さい!!」
「カ、カケル殿!いや、カケル様!
女神様が降臨されることは非常に稀なんだ。
あり得ないことだ。
長時間の降臨なんて記録にもないと思う。
私からも頼みます。
今すぐにお会いさせて頂きたい。
この通りだ。」
あーそうなんだ・・・どうしようこれ。
この後の段取りグダグダになるな。
うーん、ぶっちゃけるか、もっと徹底的に。
「あー、それならご心配に及びません。
シロミズチ様は昨日からずっと
俺の拠点に降臨されておられますし、
実はお召し物とかを今買い出しに
来ているのもあるので、
もう小一時間くらいしたら、
みんなで戻る予定なんです。
どうかそれまでお時間くださいませんか?」
その後もしばらくどうやって降臨されたのかとか
何故俺の拠点なのかとか聞かれたけど、
長くなりそうなので取り敢えず、拠点に戻ってからと
いうことで落ち着いて貰って、二人の質問攻めから
解放された。
では後ほどと一礼してロアンヌさんと部屋を出た。
「カケル君、
君ねぇ、
普通の世界で女神様に神託受けるだけでも
奇跡なのに、お顔を見るどころか
顕現されたりしてたら国中の騒ぎになるわよ。
私も昨日はパニックになってたから
それほどだったけど、今思い出すと衝撃的だわ。
もう無理よ、色々と諦めてね。
お忍びということにして国中の偉い人が
君の拠点に押し寄せるわよ。
でも、向こうの世界へ行き来できることは
絶対に伏せるのよ、いい?
そこは絶対守ってね。」
いや、ロアンヌさん、
それ言っちゃうとフラグになるから。
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