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えっ?あれってダンジョンじゃないの?
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目を閉じて念話をしていた感じの
エレンさんが急に慌て出した。
「あ、あの女神様。
早ければ明後日の夜には、
バルザード国王陛下と
エレノア神殿長が、
こちらにご挨拶に
上られるとの事です。
あの、それまではこちらに
いらっしゃられますでしょうか。
是非ご挨拶させて頂きたいとの事です。
どうかお願い致します。」
物凄く綺麗なお辞儀をして必死にお願いの
姿勢をするエレンさんが何だか可哀想に思えた。
「そう畏まらずとも良い。
我などありふれた下級神の1柱に過ぎん。
むしろカケル殿の方が、我の知る限り
稀有な存在なのだ。」
「あ、はい、確かにあの英雄様と
同じく複数のスキルをお持ちとなると
稀有な存在かと存じますが、
女神様のご尊顔を拝謁できることなど
過去の神殿の記録にもございません。
私には夢のように思えるほど
幸せに感じております。」
「ああ、それだけではないのだ。
過去の英雄殿以上の存在なのだ。
伴すれば、我よりも高位の存在に
なられるやもしれぬのだ。
ヘスティア様の使徒という存在は
カケル殿のみで余人は知らぬ。」
「「「「「えっ!??」」」」」
シロミズチ様の言葉でその場にいた皆が
一斉に驚きの声を上げた。
いや、俺が一番驚いてるんだけど。
何、その使徒って?
何か巨人っぽいアレな存在が浮かぶんだけど。
「・・・カケル殿、
ステータスを見ておらなんだか?
ヘスティア様からの加護を授かって
使徒限定の女神の門のスキルも
授かっておろう。
それは並の人では授からぬスキルなのだ。」
「「「「「えええっ!!」」」」」
いや、だから俺が一番驚くところなんだけど、
って、いやちょっと待って女神様、
俺いつの間に人間やめたの?
ステータス確認してみるか。
☆鞍馬 翔のステータス
種族:異世界人
(女神ヘスティアの祝福・加護、
女神白水蛇の加護)
レベル:ー
ジョブ:薬草士、時空間魔術士、調理士、
女神ヘスティアの破邪の使徒
HP:ー
MP:ー
敏捷:ー
耐久:ー
知力:ー
運:ー
スキル:切断、探知、薬草採取、製薬、
薬草鑑定、魔石鑑定、洗浄、
浄化回復、ハイパージャンプ、
時の牢獄、貫通、火炎耐性、
暗視、両替(円)、亜空間収納、
記憶遡行、MP自動回復、異世界通信、
聖水創造、不可視の聖域、水上歩行、
調理の心得、食材加工、邪神斬り
使徒限定スキル:女神の門
通過権限 女神ヘスティア、女神白水蛇
ギフト:スキル創造
えっ?・・・かろうじて人だけど、
ジョブに変なのが増えてる。
「変なのと言っては怒られると思うのだ。
先のギガスライムの討伐は使徒のジョブに
就いたものであれば、当然の結果なのだ。」
と言われてもなぁ。
あー、だから魔物討伐したのに
レベルアップの通知とか
何にもなかったんだ。
「いや、それだけが原因でもないのだ。
我の口からは全ては話せぬが、
あれはこの世界でいうところの
ダンジョンではないのだ。
どちらかというと、
異世界に繋がる門なのだ。
今はこれ以上語れぬ、許せ。」
「「「「「えっ!」」」」」
今日は皆さん驚くことばかりのようですね。
・・・って、
異世界に繋がる門ってヤバそうじゃん!
・・・あ、俺もそういう門を通って
ここに来てるからヤバい存在なのか。。。
「女神様、今のお話ですと、
ただのダンジョン討伐で
済まない事態になると存じます。
ノブマサ隊長、これは国の一大事と
思いますが、如何ですか?」
「そうだな、異世界に繋がる門となると
これまでのダンジョン討伐とは
次元が異なる。
幸い、国王陛下もお見えになることだ。
その場でお考えを示していただくか、
エレンリーダーの方から
エレノア神殿長を通じて
先にお伝え願うかだな。
・・・マズいっ!!
あのダンジョンは王都から来る
街道沿いにあるじゃないか!
こうしてはおれぬ、
すぐにギルドから人員を集めて
警護にあたる。
女神様、
慌ただしくして申し訳ありませぬが
これにて失礼させて頂きます。」
ザラさん達が急いで馬車に駆け寄って、
馬を離して、ノブマサ隊長に引き渡すと、
飛び乗る勢いで跨ると街の方へ
一目散にかけていった。
(うむ、よく気付いたものだ。
だが、勝利の鍵はここにあるのだ。
カケル殿が動くかどうかで
この世界の行く末が変わるのだ。
だが、口出しは出来ぬ。)
「あ、それじゃあ、とりあえず、
エレンリーダー様は
俺の拠点でおくつろぎ下さい。」
そう声かけして、
皆で食堂のテーブルにつくことにした。
席について、ザラさん達の
紅茶とお茶請けの配膳が終わるのを待って、
エレンさんが俺の方を向いて
ステータスの内容をできれば教えて欲しいと
言ってきた。
隠す気もないので、全部話したら、
みんな絶句していた。
過去の英雄様以上のスキルも
持っているどころか、
スキル創造のギフトなど神の所業であり、
使徒のジョブも初耳で、
もはや普通の人として扱うわけには参りませんと
二人の聖女様から
熱い眼差しを向けられてしまった。
いや、一人は拠点に
新入りメイドのアイラさんだけど。
アイラさんはまだ幼いのかなと思っていたけど、
ドワーフ族なのだそうだ。
見た目は幼くても立派に成人していて、
聖女でも結婚は許されているのですと、
ぐいっと近寄ったあたりで笑顔のザラさんに
引き戻されていた。
そのザラさん達は、
さすがご主人様とか言い出すし、
ココは、
凄すぎるのにゃとまん丸の目をしていて
いつもながらで可愛いし、
シルバは、
カケルかっこいいと言って
すり寄って来て癒される。
・・・貴船さん一人が
鞍馬くんはずるいと言って拗ねている。
いや、俺はぐうたら生活したいんだけど、
破邪の使徒って何かヤバいことさせられそうで
嫌な感じなんけど。
出来れば、近くの神様のいる社まで
季節のご挨拶の品とかを持っていく
お使い程度のジョブがいいんですけど。
「それは使徒のすることではないのだ。
別のものがやることなのだ。」
いや、いるんだ、そういう専門のお使いの人。
俺そっちがいいな。
とりあえず、異世界の門の件は
エレノア神殿長に念話で伝えたので、
後はもうすぐこの街に到着する
ダンジョン討伐隊に任せましょうということで、
エレンさんとアイラさんは、
この拠点の横に神殿を作る計画を検討し始めた。
神殿かぁ、どっちかっていうと神社の
神殿造りの方が建物としては
見ていて落ち着くから
そっちのデザインがいいなぁ
と思ってしまった。
(ピロン
神殿創建 のスキルを獲得しました。
イメージした神殿を創建しますか?)
あ、またいいタイミングでスキルを
ありがとうござます。
「あの、エレンさん、アイラさん、
隣に立てる神殿ですが、
俺がイメージしたものを
立ててもいいですか?」
「えっ?
そんなことがお出来になるのですか?
はっ、失礼致しました。
女神様の使徒様であれば、
容易きことですね。
デザインはお任せいたしますが、
神殿の横に数人が寝泊まりしたり、
生活できるくらいの大きさで
離れも作って頂けたら、
とても嬉しゅうございます。」
うん、イメージ通りだと思うよ。
よーし、やってみるか。
(神殿創建)
何か横の方から圧迫感が感じられた。
外に出てみたら、
手前に舞台があって、奥に女神像が
祀ってある広間があり、その広間を
取り囲むような回廊があって、
一番奥には小さな建屋の小部屋があって
神事を執り行う場所のような感じがしていた。
神殿の横には細長い社務所が出来ていた。
社務所の奥には台所、ダイニング、
小さめの会議スペース、お風呂、トイレ、
洗濯スペースと物干しスペースがあって、
6人くらいが寝泊まり出来る広間が
一番奥にある。
ちょうどこの街に向かっている聖女隊は
4人なので、十分ですと言って
大変感謝されてしまった。
シロミズチ様は神殿の奥の間が
気に入ったようで、用意が出来たら
そちらで寝泊まりしたいと希望された。
じゃあ、この拠点の食堂奥から
回廊でつなげば雨にも濡れなくていいよねと
言ったら、その案で即建設依頼を
ギルドにかけることになった。
神殿内に配置する小物なども
この街の神殿から持って来たいそうで
エレンさんとアイルさんが街に出て
ついでに買い物もすることになった。
武器屋さんの荷物の引き取りもあったので
一緒にギルドの前まで
ハイパージャンプ のスキルで
飛んでいくことにした。
お約束の悲鳴を頂いて、ギルド前で着陸後に
聖女様方と別れて、俺はギルドの中に入った。
お二方はこの街の神殿の馬車で
拠点まで戻るそうだ。
「お、カケル、
武器屋が荷物置いていってるぞ。
そうだ、
シスターが滝のように涙を流して
感謝してたぜ。
是非子供達の顔を
見に来てやってくれってさ。
みんなでお礼が言いたいそうだ。」
「そうね、私までもらい泣きしちゃったわ。
私からもお礼を言わせて、ありがとう!
シスターから、
子供達に何か手伝えることがあれば、
何なりと申しつけてくださいと
言われてるんだけど、何かあるかしら?」
「あ、ジークさん、
荷物はこの後貰って帰ります。
ロアンヌさん、
ソフィさんが拠点の周りに
薬草畑を作っているんですけど、
そのお世話を頼めると嬉しいですね。
この後向こうに戻りますけど
どうします?(小声)」
「あ、追加で欲しいものをタブレットで
チェックしているわ。
購入をお願いできるかしら?(小声)」
俺は小さく頷くと、
異世界通信 のスキルで
向こうの通販サイトに繋いで、
明日朝着指定で発注処理をした。
今日から明日にかけては、
向こうの管理棟に貴船さんとココが
行ってくれるので
ちょうどいいタイミングだった。
ジークさんには帰りがけに
拠点の横に神殿を立てて、
エレンさんとアイルさんの聖女様方が
住まれる予定だと伝えておいた。
拠点と神殿をつなぐ工事を依頼した。
ギルドマスターとアイルさんは
念話が出来るそうなので、
神殿の方に用事がある時は
アイルさんに連絡して貰う事になった。
俺はハイパージャンプのスキルで
拠点まで戻った。
貴船さんとココと手を繋いで
温かい壁の前まで、
もう一度スキルで飛んでから、
管理棟の見える草原に歩いて戻った。
管理棟の前ではドローン便で
届いた荷物が小さな山になっていた。
亜空間収納に取り込んでおいて、
管理棟の鍵を開けて中に入った。
早速届いた荷物の中から、
ココの調合用の道具を取り出して、
キッチンのテーブルの上で
作業をすることにした。
貴船さんはお母さんに連絡して、
都合が合えば、ここに来てもらうそうだ。
30分くらいしたら来るそうだ。
俺は鳥居前の不可視の聖域が
開放されているの確認して、貴船さんと
貴船さんのお母さんの到着を待った。
しばらくすると、大きなモーター音をさせて
大きな4輪駆動車が下から上がってきた。
鳥居の前のスペースに車を止めると
和装の女性が降りてきた。
手には2本の薙刀と大きな荷物を持って。
「さつき、早速だけど、
この衣装に着替えてくれるかしら。
鞍馬さん、
その間、お邪魔させていただいて、
少しお話しさせていただいていいかしら?」
管理棟のキッチンにいたココと挨拶をして、
奥の4畳半の間で俺は貴船さんのお母さんから、
俺の一族の話を聞かされることになった。
その話に俺は今日一番の驚きを覚えたのだった。
エレンさんが急に慌て出した。
「あ、あの女神様。
早ければ明後日の夜には、
バルザード国王陛下と
エレノア神殿長が、
こちらにご挨拶に
上られるとの事です。
あの、それまではこちらに
いらっしゃられますでしょうか。
是非ご挨拶させて頂きたいとの事です。
どうかお願い致します。」
物凄く綺麗なお辞儀をして必死にお願いの
姿勢をするエレンさんが何だか可哀想に思えた。
「そう畏まらずとも良い。
我などありふれた下級神の1柱に過ぎん。
むしろカケル殿の方が、我の知る限り
稀有な存在なのだ。」
「あ、はい、確かにあの英雄様と
同じく複数のスキルをお持ちとなると
稀有な存在かと存じますが、
女神様のご尊顔を拝謁できることなど
過去の神殿の記録にもございません。
私には夢のように思えるほど
幸せに感じております。」
「ああ、それだけではないのだ。
過去の英雄殿以上の存在なのだ。
伴すれば、我よりも高位の存在に
なられるやもしれぬのだ。
ヘスティア様の使徒という存在は
カケル殿のみで余人は知らぬ。」
「「「「「えっ!??」」」」」
シロミズチ様の言葉でその場にいた皆が
一斉に驚きの声を上げた。
いや、俺が一番驚いてるんだけど。
何、その使徒って?
何か巨人っぽいアレな存在が浮かぶんだけど。
「・・・カケル殿、
ステータスを見ておらなんだか?
ヘスティア様からの加護を授かって
使徒限定の女神の門のスキルも
授かっておろう。
それは並の人では授からぬスキルなのだ。」
「「「「「えええっ!!」」」」」
いや、だから俺が一番驚くところなんだけど、
って、いやちょっと待って女神様、
俺いつの間に人間やめたの?
ステータス確認してみるか。
☆鞍馬 翔のステータス
種族:異世界人
(女神ヘスティアの祝福・加護、
女神白水蛇の加護)
レベル:ー
ジョブ:薬草士、時空間魔術士、調理士、
女神ヘスティアの破邪の使徒
HP:ー
MP:ー
敏捷:ー
耐久:ー
知力:ー
運:ー
スキル:切断、探知、薬草採取、製薬、
薬草鑑定、魔石鑑定、洗浄、
浄化回復、ハイパージャンプ、
時の牢獄、貫通、火炎耐性、
暗視、両替(円)、亜空間収納、
記憶遡行、MP自動回復、異世界通信、
聖水創造、不可視の聖域、水上歩行、
調理の心得、食材加工、邪神斬り
使徒限定スキル:女神の門
通過権限 女神ヘスティア、女神白水蛇
ギフト:スキル創造
えっ?・・・かろうじて人だけど、
ジョブに変なのが増えてる。
「変なのと言っては怒られると思うのだ。
先のギガスライムの討伐は使徒のジョブに
就いたものであれば、当然の結果なのだ。」
と言われてもなぁ。
あー、だから魔物討伐したのに
レベルアップの通知とか
何にもなかったんだ。
「いや、それだけが原因でもないのだ。
我の口からは全ては話せぬが、
あれはこの世界でいうところの
ダンジョンではないのだ。
どちらかというと、
異世界に繋がる門なのだ。
今はこれ以上語れぬ、許せ。」
「「「「「えっ!」」」」」
今日は皆さん驚くことばかりのようですね。
・・・って、
異世界に繋がる門ってヤバそうじゃん!
・・・あ、俺もそういう門を通って
ここに来てるからヤバい存在なのか。。。
「女神様、今のお話ですと、
ただのダンジョン討伐で
済まない事態になると存じます。
ノブマサ隊長、これは国の一大事と
思いますが、如何ですか?」
「そうだな、異世界に繋がる門となると
これまでのダンジョン討伐とは
次元が異なる。
幸い、国王陛下もお見えになることだ。
その場でお考えを示していただくか、
エレンリーダーの方から
エレノア神殿長を通じて
先にお伝え願うかだな。
・・・マズいっ!!
あのダンジョンは王都から来る
街道沿いにあるじゃないか!
こうしてはおれぬ、
すぐにギルドから人員を集めて
警護にあたる。
女神様、
慌ただしくして申し訳ありませぬが
これにて失礼させて頂きます。」
ザラさん達が急いで馬車に駆け寄って、
馬を離して、ノブマサ隊長に引き渡すと、
飛び乗る勢いで跨ると街の方へ
一目散にかけていった。
(うむ、よく気付いたものだ。
だが、勝利の鍵はここにあるのだ。
カケル殿が動くかどうかで
この世界の行く末が変わるのだ。
だが、口出しは出来ぬ。)
「あ、それじゃあ、とりあえず、
エレンリーダー様は
俺の拠点でおくつろぎ下さい。」
そう声かけして、
皆で食堂のテーブルにつくことにした。
席について、ザラさん達の
紅茶とお茶請けの配膳が終わるのを待って、
エレンさんが俺の方を向いて
ステータスの内容をできれば教えて欲しいと
言ってきた。
隠す気もないので、全部話したら、
みんな絶句していた。
過去の英雄様以上のスキルも
持っているどころか、
スキル創造のギフトなど神の所業であり、
使徒のジョブも初耳で、
もはや普通の人として扱うわけには参りませんと
二人の聖女様から
熱い眼差しを向けられてしまった。
いや、一人は拠点に
新入りメイドのアイラさんだけど。
アイラさんはまだ幼いのかなと思っていたけど、
ドワーフ族なのだそうだ。
見た目は幼くても立派に成人していて、
聖女でも結婚は許されているのですと、
ぐいっと近寄ったあたりで笑顔のザラさんに
引き戻されていた。
そのザラさん達は、
さすがご主人様とか言い出すし、
ココは、
凄すぎるのにゃとまん丸の目をしていて
いつもながらで可愛いし、
シルバは、
カケルかっこいいと言って
すり寄って来て癒される。
・・・貴船さん一人が
鞍馬くんはずるいと言って拗ねている。
いや、俺はぐうたら生活したいんだけど、
破邪の使徒って何かヤバいことさせられそうで
嫌な感じなんけど。
出来れば、近くの神様のいる社まで
季節のご挨拶の品とかを持っていく
お使い程度のジョブがいいんですけど。
「それは使徒のすることではないのだ。
別のものがやることなのだ。」
いや、いるんだ、そういう専門のお使いの人。
俺そっちがいいな。
とりあえず、異世界の門の件は
エレノア神殿長に念話で伝えたので、
後はもうすぐこの街に到着する
ダンジョン討伐隊に任せましょうということで、
エレンさんとアイラさんは、
この拠点の横に神殿を作る計画を検討し始めた。
神殿かぁ、どっちかっていうと神社の
神殿造りの方が建物としては
見ていて落ち着くから
そっちのデザインがいいなぁ
と思ってしまった。
(ピロン
神殿創建 のスキルを獲得しました。
イメージした神殿を創建しますか?)
あ、またいいタイミングでスキルを
ありがとうござます。
「あの、エレンさん、アイラさん、
隣に立てる神殿ですが、
俺がイメージしたものを
立ててもいいですか?」
「えっ?
そんなことがお出来になるのですか?
はっ、失礼致しました。
女神様の使徒様であれば、
容易きことですね。
デザインはお任せいたしますが、
神殿の横に数人が寝泊まりしたり、
生活できるくらいの大きさで
離れも作って頂けたら、
とても嬉しゅうございます。」
うん、イメージ通りだと思うよ。
よーし、やってみるか。
(神殿創建)
何か横の方から圧迫感が感じられた。
外に出てみたら、
手前に舞台があって、奥に女神像が
祀ってある広間があり、その広間を
取り囲むような回廊があって、
一番奥には小さな建屋の小部屋があって
神事を執り行う場所のような感じがしていた。
神殿の横には細長い社務所が出来ていた。
社務所の奥には台所、ダイニング、
小さめの会議スペース、お風呂、トイレ、
洗濯スペースと物干しスペースがあって、
6人くらいが寝泊まり出来る広間が
一番奥にある。
ちょうどこの街に向かっている聖女隊は
4人なので、十分ですと言って
大変感謝されてしまった。
シロミズチ様は神殿の奥の間が
気に入ったようで、用意が出来たら
そちらで寝泊まりしたいと希望された。
じゃあ、この拠点の食堂奥から
回廊でつなげば雨にも濡れなくていいよねと
言ったら、その案で即建設依頼を
ギルドにかけることになった。
神殿内に配置する小物なども
この街の神殿から持って来たいそうで
エレンさんとアイルさんが街に出て
ついでに買い物もすることになった。
武器屋さんの荷物の引き取りもあったので
一緒にギルドの前まで
ハイパージャンプ のスキルで
飛んでいくことにした。
お約束の悲鳴を頂いて、ギルド前で着陸後に
聖女様方と別れて、俺はギルドの中に入った。
お二方はこの街の神殿の馬車で
拠点まで戻るそうだ。
「お、カケル、
武器屋が荷物置いていってるぞ。
そうだ、
シスターが滝のように涙を流して
感謝してたぜ。
是非子供達の顔を
見に来てやってくれってさ。
みんなでお礼が言いたいそうだ。」
「そうね、私までもらい泣きしちゃったわ。
私からもお礼を言わせて、ありがとう!
シスターから、
子供達に何か手伝えることがあれば、
何なりと申しつけてくださいと
言われてるんだけど、何かあるかしら?」
「あ、ジークさん、
荷物はこの後貰って帰ります。
ロアンヌさん、
ソフィさんが拠点の周りに
薬草畑を作っているんですけど、
そのお世話を頼めると嬉しいですね。
この後向こうに戻りますけど
どうします?(小声)」
「あ、追加で欲しいものをタブレットで
チェックしているわ。
購入をお願いできるかしら?(小声)」
俺は小さく頷くと、
異世界通信 のスキルで
向こうの通販サイトに繋いで、
明日朝着指定で発注処理をした。
今日から明日にかけては、
向こうの管理棟に貴船さんとココが
行ってくれるので
ちょうどいいタイミングだった。
ジークさんには帰りがけに
拠点の横に神殿を立てて、
エレンさんとアイルさんの聖女様方が
住まれる予定だと伝えておいた。
拠点と神殿をつなぐ工事を依頼した。
ギルドマスターとアイルさんは
念話が出来るそうなので、
神殿の方に用事がある時は
アイルさんに連絡して貰う事になった。
俺はハイパージャンプのスキルで
拠点まで戻った。
貴船さんとココと手を繋いで
温かい壁の前まで、
もう一度スキルで飛んでから、
管理棟の見える草原に歩いて戻った。
管理棟の前ではドローン便で
届いた荷物が小さな山になっていた。
亜空間収納に取り込んでおいて、
管理棟の鍵を開けて中に入った。
早速届いた荷物の中から、
ココの調合用の道具を取り出して、
キッチンのテーブルの上で
作業をすることにした。
貴船さんはお母さんに連絡して、
都合が合えば、ここに来てもらうそうだ。
30分くらいしたら来るそうだ。
俺は鳥居前の不可視の聖域が
開放されているの確認して、貴船さんと
貴船さんのお母さんの到着を待った。
しばらくすると、大きなモーター音をさせて
大きな4輪駆動車が下から上がってきた。
鳥居の前のスペースに車を止めると
和装の女性が降りてきた。
手には2本の薙刀と大きな荷物を持って。
「さつき、早速だけど、
この衣装に着替えてくれるかしら。
鞍馬さん、
その間、お邪魔させていただいて、
少しお話しさせていただいていいかしら?」
管理棟のキッチンにいたココと挨拶をして、
奥の4畳半の間で俺は貴船さんのお母さんから、
俺の一族の話を聞かされることになった。
その話に俺は今日一番の驚きを覚えたのだった。
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