8 / 32
一章
8、雨の夕暮れ
しおりを挟む
大麦の粥が炊き上がり、熱い土鍋を布で包む。こうすれば粥はさらに冷めにくい。炒めた野菜と鴨肉の皿には、布巾をふわりと載せた。
「さて、もう一度奥の宮に行かないと。紅梅さまは、決明子でちゃんとうがいをなさっているかなぁ」
尚食局の廊下を進み、外に出るとひんやりとした風が瑞雪の肌を撫でた。
見上げると、空には厚い雲がかかっている。土や苔の匂いを強く感じた。
「雨が降る前に急がないと」
土鍋や皿の載った盆を片手で持ちながら、傘をさすことはできない。
自分は濡れても構わないが、せっかくの金針菜や鴨の炒め物が水浸しになっては困る。
ほとんど走るような速さで瑞雪は進んだ。湿気がひどくて髪を重く感じる。裙も足にまとわりついて歩きにくい。
ぽつり、とひたいに雨のしずくが落ちてきた。
「待って、待って。降るのはもうちょっと待って」
洗濯を終えた桶を抱えた宮女たちが「雨よ!」と悲鳴に似た声を上げながら走っている。
雨は急に本降りになった。このままでは料理が台無しになってしまう。一度尚食局に戻って、蓋のついた鍋に炒め物を移し替えた方がいいだろう。
瑞雪が踵を返したその時、雨が止んだ。
いや、違う。瑞雪の周囲だけ雨がかからないのだ。
見上げると、油紙傘が差しかけられていた。竹と桐油を塗った紙で作られた傘を持っているのは、厳星宇だ。
「あ、ありがとうございます」
こくりと星宇がうなずいた。
「また後宮にいらしたんですか? えっと陛下から何かお達しでも?」
「そういうわけではない」
相変わらずの無表情で星宇が答える。とはいえ、傘を差してくれるのはありがたい……けれど。
「すみません、尚食局まで送ってもらっていいですか?」
「元紅梅さまに料理を届けるのではないのか? 行くのは奥の宮であろう?」
「奥の宮は遠いですから。料理に蓋をして、それから届けます。雨はすぐに止みそうにもないですし」
瑞雪の返答に、星宇は眉根を寄せる。
「それでは君が濡れてしまうだろう。奥の宮まで送っていこう」
「遠いですから、悪いです」
昼食を運ぶ時は皇帝に呼ばれているという事情があったから、星宇は瑞雪について来たのだが。今は送ってもらう理由がない。それに星宇は、奥の宮に転がっていた倒木を怖がっていた。
またあの道を通ることになるのだけれど。
星宇は引くつもりはなさそうだ。結局、一つの傘の下で並んで歩くこととなった。
「なぜそんなに遠慮をするのだ」
「遠慮というか。後宮では信じられるのは一桐さま……えっと尚食さまだけですから。誰かに借りを作るのが嫌という以前に、わたしが頼っては相手が嫌がります」
食堂の女官のように、薬命司であることを気にしない人もいるけれど。それでも友人になれるわけではない。
もし瑞雪が食堂で親しげに話しかけたり、世間話でもしようものなら、女官たちは瑞雪を避けるだろう。料理のこと以外の話をしたことがないのだから。
傘を叩く雨の音は激しくなる。植えられている木々の葉が、強い雨に叩かれていた。
「元紅梅さまはどうなのだ? 顔を合わせる機会は多かろう?」
星宇の問いに瑞雪は苦笑した。
「なぜ笑う」
「いえ、紅梅さまに頼ることはできません。紅梅さまは先帝の嬪でいらしたお方です。品階は存じ上げませんが、奥の宮に留まっておられるのです。それなりの位であったと思われますから」
今は隠居生活を送る紅梅であるが、現役の頃であれば侍女の取り次ぎがないと瑞雪は紅梅と対面することもできなかっただろう。
「まぁ、そんなものですよ。わたしは薬命司の地位が向上すればいいだけですから。寂しくても平気です」
「……やはり寂しいのか」
ぽつりとこぼした星宇の声は小さくて、雨音に紛れてしまった。
帰ってきた言葉が聞き取れず、瑞雪は隣に立つ星宇を見上げた。料理を守るのが第一とはいえ、星宇は瑞雪の方に傘を傾けている。時折、左肩にかかる雨を左手でやりにくそうに払っている。
皇帝である文護からの言伝があるわけでもなく、雨が降るからと油紙傘を用意してわざわざ白苑後宮に出向いてくれたのだろうか。
瑞雪が夕方も奥の宮に行くと知っていての行動なのだろうか。
(いやいや、それはあまりにも都合が良すぎる考えでしょ)
皇帝の文護が雨に濡れてはいけないが、薬命司が雨に濡れても星宇が困ることなど何もない。
(でも、優しい人なんだ)
今日知り合ったばかりで、人柄を判断するのは尚早だが。たとえ気まぐれであったとしても、星宇のおかげで料理を守ることができた。
ぽつり、と奥の宮の軒に明かりが灯される。こんな後宮の果てにまで司燈の女官がやって来て、吊り灯籠に火を入れているのだろう。
「大変。雨漏りがしてきたわ。雨を受ける器はないかしら」と、紅梅の声が聞こえる。
雨に滲んだ明かりを目指して進む自分が、まるで魚のようだと瑞雪には思えた。
「さて、もう一度奥の宮に行かないと。紅梅さまは、決明子でちゃんとうがいをなさっているかなぁ」
尚食局の廊下を進み、外に出るとひんやりとした風が瑞雪の肌を撫でた。
見上げると、空には厚い雲がかかっている。土や苔の匂いを強く感じた。
「雨が降る前に急がないと」
土鍋や皿の載った盆を片手で持ちながら、傘をさすことはできない。
自分は濡れても構わないが、せっかくの金針菜や鴨の炒め物が水浸しになっては困る。
ほとんど走るような速さで瑞雪は進んだ。湿気がひどくて髪を重く感じる。裙も足にまとわりついて歩きにくい。
ぽつり、とひたいに雨のしずくが落ちてきた。
「待って、待って。降るのはもうちょっと待って」
洗濯を終えた桶を抱えた宮女たちが「雨よ!」と悲鳴に似た声を上げながら走っている。
雨は急に本降りになった。このままでは料理が台無しになってしまう。一度尚食局に戻って、蓋のついた鍋に炒め物を移し替えた方がいいだろう。
瑞雪が踵を返したその時、雨が止んだ。
いや、違う。瑞雪の周囲だけ雨がかからないのだ。
見上げると、油紙傘が差しかけられていた。竹と桐油を塗った紙で作られた傘を持っているのは、厳星宇だ。
「あ、ありがとうございます」
こくりと星宇がうなずいた。
「また後宮にいらしたんですか? えっと陛下から何かお達しでも?」
「そういうわけではない」
相変わらずの無表情で星宇が答える。とはいえ、傘を差してくれるのはありがたい……けれど。
「すみません、尚食局まで送ってもらっていいですか?」
「元紅梅さまに料理を届けるのではないのか? 行くのは奥の宮であろう?」
「奥の宮は遠いですから。料理に蓋をして、それから届けます。雨はすぐに止みそうにもないですし」
瑞雪の返答に、星宇は眉根を寄せる。
「それでは君が濡れてしまうだろう。奥の宮まで送っていこう」
「遠いですから、悪いです」
昼食を運ぶ時は皇帝に呼ばれているという事情があったから、星宇は瑞雪について来たのだが。今は送ってもらう理由がない。それに星宇は、奥の宮に転がっていた倒木を怖がっていた。
またあの道を通ることになるのだけれど。
星宇は引くつもりはなさそうだ。結局、一つの傘の下で並んで歩くこととなった。
「なぜそんなに遠慮をするのだ」
「遠慮というか。後宮では信じられるのは一桐さま……えっと尚食さまだけですから。誰かに借りを作るのが嫌という以前に、わたしが頼っては相手が嫌がります」
食堂の女官のように、薬命司であることを気にしない人もいるけれど。それでも友人になれるわけではない。
もし瑞雪が食堂で親しげに話しかけたり、世間話でもしようものなら、女官たちは瑞雪を避けるだろう。料理のこと以外の話をしたことがないのだから。
傘を叩く雨の音は激しくなる。植えられている木々の葉が、強い雨に叩かれていた。
「元紅梅さまはどうなのだ? 顔を合わせる機会は多かろう?」
星宇の問いに瑞雪は苦笑した。
「なぜ笑う」
「いえ、紅梅さまに頼ることはできません。紅梅さまは先帝の嬪でいらしたお方です。品階は存じ上げませんが、奥の宮に留まっておられるのです。それなりの位であったと思われますから」
今は隠居生活を送る紅梅であるが、現役の頃であれば侍女の取り次ぎがないと瑞雪は紅梅と対面することもできなかっただろう。
「まぁ、そんなものですよ。わたしは薬命司の地位が向上すればいいだけですから。寂しくても平気です」
「……やはり寂しいのか」
ぽつりとこぼした星宇の声は小さくて、雨音に紛れてしまった。
帰ってきた言葉が聞き取れず、瑞雪は隣に立つ星宇を見上げた。料理を守るのが第一とはいえ、星宇は瑞雪の方に傘を傾けている。時折、左肩にかかる雨を左手でやりにくそうに払っている。
皇帝である文護からの言伝があるわけでもなく、雨が降るからと油紙傘を用意してわざわざ白苑後宮に出向いてくれたのだろうか。
瑞雪が夕方も奥の宮に行くと知っていての行動なのだろうか。
(いやいや、それはあまりにも都合が良すぎる考えでしょ)
皇帝の文護が雨に濡れてはいけないが、薬命司が雨に濡れても星宇が困ることなど何もない。
(でも、優しい人なんだ)
今日知り合ったばかりで、人柄を判断するのは尚早だが。たとえ気まぐれであったとしても、星宇のおかげで料理を守ることができた。
ぽつり、と奥の宮の軒に明かりが灯される。こんな後宮の果てにまで司燈の女官がやって来て、吊り灯籠に火を入れているのだろう。
「大変。雨漏りがしてきたわ。雨を受ける器はないかしら」と、紅梅の声が聞こえる。
雨に滲んだ明かりを目指して進む自分が、まるで魚のようだと瑞雪には思えた。
43
あなたにおすすめの小説
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
後宮の隠れ薬師は闇夜を照らす
絹乃
キャラ文芸
12月26日よりコミカライズ開始。
旧題:後宮の隠れ薬師は、ため息をつく~花果根茎に毒は有り~
陸翠鈴(ルーツイリン)は年をごまかして、後宮の宮女となった。姉の仇を討つためだ。薬師なので薬草と毒の知識はある。だが翠鈴が後宮に潜りこんだことがばれては、仇が討てなくなる。翠鈴は目立たぬように司燈(しとう)の仕事をこなしていた。ある日、桃莉(タオリィ)公主に毒が盛られた。幼い公主を救うため、翠鈴は薬師として動く。力を貸してくれるのは、美貌の宦官である松光柳(ソンクアンリュウ)。翠鈴は苦しむ桃莉公主を助け、犯人を見つけ出す。※中国の複数の王朝を参考にしているので、制度などはオリジナル設定となります。
※第7回キャラ文芸大賞、後宮賞を受賞しました。ありがとうございます。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる