146 / 246
暴走と涙
人選ミス
しおりを挟む
琴平の手元で光り出しているお札から、一人の女性が姿を現した。
今まで見た事がない式神だ、琴平は一体しか式神を持っていなかったはず。これは、どういうことだ?
『主の血が通っている者、名を何という』
「お前の主である、っ、月花琴葉の実の弟、月花琴平。主の命により、我は吸鬼を預かった。今回は我が、お前の主だ」
『把握した。主の仰せのままに』
吸鬼って、確か相手の精神力や法力と言った。内に秘める力を吸い取る妖だっけ。
力は強いけど、気難しく、式神にしたとしても言う事を聞かないで有名だから、誰も式神にしたがらないと聞いていた。
今の琴平の言葉。兄から受け継いだものという事だな。
吸鬼は優夏に近づき、片手を向ける。すると、白い霧のような物が僕の身体から立ち上り始めた。もしかして、これが法力なのか?
『…………落ち着いて来た』
苦しんでいた優夏が落ち着いてきたように見える。
「これで、大丈夫ですね」
『…………大丈夫なのは優夏だけだろ』
「満足です」
横に座っている琴平の身体が傾く。
っ、咄嗟に手を伸ばしてもすり抜けてしまった。このままじゃ倒れ――……
――――――――――ガシッ
「琴平!!! しっかりしてくれ、琴平!!!」
紅音が琴平の身体を支え、横にする。もう、力を入れる事すら出来ないのか、体を完全に預けていた。
「琴平!! 琴平!!!」
紅音の声が震え、目には涙。必死に何度も呼びかけるが、琴平は何も返さない。いや、返せない。
「琴平!! 頼む、目を、開けてくれ…………」
紅音の涙が琴平の頬に落ちる。すると、答えるように琴平は、目を薄く開けた。
「…………―――――」
「っ。…………ワタシも、ワタシもだ…………琴平…………」
声にならない言葉、紅音には通じたのか必死に答えている。琴平の手を掴み、下唇を噛む。
最後に琴平は、優しく微笑み――――目を閉じた。
☆
…………―――――。
体に走っていた痛みや息苦しさがない。体が浮いているような感覚に目を開ける。そこは、闇の空間。でも、道満の作りだした空間とは違う。
ここはおそらく――……
『こんにちは、優夏』
「安倍晴明…………さん…………」
やっぱり、この空間は安倍晴明と話す時の空間だ。これで三回目だったっけ、今回はなんとなく気まずいな。何を言われるのか……。
『今回も大変だったみたいですね、お疲れさまです』
「…………別に、今回俺は何も出来なかった。ただ、力を暴走させてしまっただけ」
…………くそ、くそ。さっきまでの光景が頭を過る、痛みの感覚が残っている。
『感情が高ぶり、制御が出来ませんでしたね。私も予想外でした』
「今回、貴方は何をしていたのですか。俺が暴走してしまった時、制御とか出来なかったのですか」
…………最低だ、なんでこんな言葉が口から出るんだ。こんなの、ただの八つ当たりだ。安倍晴明は何も悪くない、悪いのは俺だ。
冷静に対処が出来なかった、怒りに支配されてしまった。
いや、そもそも、俺がもっと闇命君の力を扱う事が出来ていたら、琴平は怪我をしなかったかもしれない。もっと、俺が強かったら靖弥も心に深い傷を付けずに済んだかもしれない。
全ては、俺が弱かったから――……
『今回、私が体をお借りして手を貸すことは、出来なかったのですよ』
「……それは、なぜですか」
『貴方の意識があったからです。意識がある状態では体をお借り出来ないのです。他にも、私が法力を操り、貴方の身体を強制的に動かす事も出来ましたが、それには貴方の精神状態が鍵。ですが、貴方の精神状態は不安定、力が制御できず暴走すると思ったのです。どっちにしろ暴走してしまいましたが…………』
つまり、俺の身体を案じて、あえてやらなかったの?
「そ、そんなの…………。俺の身体より、琴平や靖弥の方が――……」
『おや、良かったのですか? 貴方の身体には今、三人の命があるのですよ? 一人はもちろん貴方、牧野優夏。そして、その体の本当の所持者は誰でしょう? それと、私もこの体でしか現世の情報を取得する事が出来ません。それでも貴方は、先程と同じことを言えますか?』
っ、そうだ、この体は俺のじゃない。というか、俺が一番の部外者。そんな俺が、簡単にさっきのような事を言うのはおかしい。
駄目だ、今の俺は思考が偏ってしまっている。落ち着け、落ち着け…………。
『慣れない環境、初めての仲間の死。頭が混乱してしまっても仕方がありません。ですが、早く切り替えなければ、またしても仲間を失う結果となってしまいますよ』
「っ、なんで、そんなことを平然と言うんですか。そもそも、俺はこの世界に自ら行きたいとか、世界を救いたいとか。そんなことを言った覚えはない。なのに、なんで俺はこんなことをしないといけないんだよ。俺は、巻き込まれた側なのに!!!」
頭がおかしくなりそうだ、今のこの感情に名前を付けられない。怒りでも悲しみでもない。この、どす黒い何かが湧き上がる感覚。
こんなこと初めてだ、抑えられない。
『…………私には、今の貴方に何も言えません』
「なっ、なんだよそれ!!! 俺は思ったことを言っただけだ!! 俺は巻き込まれただけなんだよ!! なんで、そんな俺がこんなことに――……」
『また落ち着きましたらお会いいたしましょう。その時、ゆっくり話せることを祈っています、牧野優夏』
安倍晴明が指を鳴らした瞬間、いきなり視界がまばゆい光に包まれた。なんだ、なんだよ!! 俺は、どうすれば良かったんだよ――……
☆
闇の空間に残された安倍晴明は、表情一つ変えずに立ち尽くす。浅く息を吐き、両手を広い袖の中に入れた。
『人選を、間違えてしまいましたかね、子孫よ。まさか、ここまで取り乱すとは思いませんでした。これは、違う方を口寄せする必要がありますね……』
今まで見た事がない式神だ、琴平は一体しか式神を持っていなかったはず。これは、どういうことだ?
『主の血が通っている者、名を何という』
「お前の主である、っ、月花琴葉の実の弟、月花琴平。主の命により、我は吸鬼を預かった。今回は我が、お前の主だ」
『把握した。主の仰せのままに』
吸鬼って、確か相手の精神力や法力と言った。内に秘める力を吸い取る妖だっけ。
力は強いけど、気難しく、式神にしたとしても言う事を聞かないで有名だから、誰も式神にしたがらないと聞いていた。
今の琴平の言葉。兄から受け継いだものという事だな。
吸鬼は優夏に近づき、片手を向ける。すると、白い霧のような物が僕の身体から立ち上り始めた。もしかして、これが法力なのか?
『…………落ち着いて来た』
苦しんでいた優夏が落ち着いてきたように見える。
「これで、大丈夫ですね」
『…………大丈夫なのは優夏だけだろ』
「満足です」
横に座っている琴平の身体が傾く。
っ、咄嗟に手を伸ばしてもすり抜けてしまった。このままじゃ倒れ――……
――――――――――ガシッ
「琴平!!! しっかりしてくれ、琴平!!!」
紅音が琴平の身体を支え、横にする。もう、力を入れる事すら出来ないのか、体を完全に預けていた。
「琴平!! 琴平!!!」
紅音の声が震え、目には涙。必死に何度も呼びかけるが、琴平は何も返さない。いや、返せない。
「琴平!! 頼む、目を、開けてくれ…………」
紅音の涙が琴平の頬に落ちる。すると、答えるように琴平は、目を薄く開けた。
「…………―――――」
「っ。…………ワタシも、ワタシもだ…………琴平…………」
声にならない言葉、紅音には通じたのか必死に答えている。琴平の手を掴み、下唇を噛む。
最後に琴平は、優しく微笑み――――目を閉じた。
☆
…………―――――。
体に走っていた痛みや息苦しさがない。体が浮いているような感覚に目を開ける。そこは、闇の空間。でも、道満の作りだした空間とは違う。
ここはおそらく――……
『こんにちは、優夏』
「安倍晴明…………さん…………」
やっぱり、この空間は安倍晴明と話す時の空間だ。これで三回目だったっけ、今回はなんとなく気まずいな。何を言われるのか……。
『今回も大変だったみたいですね、お疲れさまです』
「…………別に、今回俺は何も出来なかった。ただ、力を暴走させてしまっただけ」
…………くそ、くそ。さっきまでの光景が頭を過る、痛みの感覚が残っている。
『感情が高ぶり、制御が出来ませんでしたね。私も予想外でした』
「今回、貴方は何をしていたのですか。俺が暴走してしまった時、制御とか出来なかったのですか」
…………最低だ、なんでこんな言葉が口から出るんだ。こんなの、ただの八つ当たりだ。安倍晴明は何も悪くない、悪いのは俺だ。
冷静に対処が出来なかった、怒りに支配されてしまった。
いや、そもそも、俺がもっと闇命君の力を扱う事が出来ていたら、琴平は怪我をしなかったかもしれない。もっと、俺が強かったら靖弥も心に深い傷を付けずに済んだかもしれない。
全ては、俺が弱かったから――……
『今回、私が体をお借りして手を貸すことは、出来なかったのですよ』
「……それは、なぜですか」
『貴方の意識があったからです。意識がある状態では体をお借り出来ないのです。他にも、私が法力を操り、貴方の身体を強制的に動かす事も出来ましたが、それには貴方の精神状態が鍵。ですが、貴方の精神状態は不安定、力が制御できず暴走すると思ったのです。どっちにしろ暴走してしまいましたが…………』
つまり、俺の身体を案じて、あえてやらなかったの?
「そ、そんなの…………。俺の身体より、琴平や靖弥の方が――……」
『おや、良かったのですか? 貴方の身体には今、三人の命があるのですよ? 一人はもちろん貴方、牧野優夏。そして、その体の本当の所持者は誰でしょう? それと、私もこの体でしか現世の情報を取得する事が出来ません。それでも貴方は、先程と同じことを言えますか?』
っ、そうだ、この体は俺のじゃない。というか、俺が一番の部外者。そんな俺が、簡単にさっきのような事を言うのはおかしい。
駄目だ、今の俺は思考が偏ってしまっている。落ち着け、落ち着け…………。
『慣れない環境、初めての仲間の死。頭が混乱してしまっても仕方がありません。ですが、早く切り替えなければ、またしても仲間を失う結果となってしまいますよ』
「っ、なんで、そんなことを平然と言うんですか。そもそも、俺はこの世界に自ら行きたいとか、世界を救いたいとか。そんなことを言った覚えはない。なのに、なんで俺はこんなことをしないといけないんだよ。俺は、巻き込まれた側なのに!!!」
頭がおかしくなりそうだ、今のこの感情に名前を付けられない。怒りでも悲しみでもない。この、どす黒い何かが湧き上がる感覚。
こんなこと初めてだ、抑えられない。
『…………私には、今の貴方に何も言えません』
「なっ、なんだよそれ!!! 俺は思ったことを言っただけだ!! 俺は巻き込まれただけなんだよ!! なんで、そんな俺がこんなことに――……」
『また落ち着きましたらお会いいたしましょう。その時、ゆっくり話せることを祈っています、牧野優夏』
安倍晴明が指を鳴らした瞬間、いきなり視界がまばゆい光に包まれた。なんだ、なんだよ!! 俺は、どうすれば良かったんだよ――……
☆
闇の空間に残された安倍晴明は、表情一つ変えずに立ち尽くす。浅く息を吐き、両手を広い袖の中に入れた。
『人選を、間違えてしまいましたかね、子孫よ。まさか、ここまで取り乱すとは思いませんでした。これは、違う方を口寄せする必要がありますね……』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる