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あやかし家族と祓い屋長女
第9話 笑顔
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――――本当に、羅刹さんはすごい人なんだ。
だって、側近にそこまで言わせるんだもん。本当に、好いているのが分かる。
「と、とりあえず、我の元に来る必要はない。嫌々来たのなら断れ。我は断られることを前提に考えている」
「ら! せ! つ! さ! ん!!」
「ひっ!!」
…………本当に、弱気な人なんだなぁ。
思わず苦笑い。
あっ、そうだ。
でも、ここで何か言う前に、一つ確認したいことがあるんだった。
「あの、一つだけ確認したいのですが、よろしいでしょうか?」
「あぁ、どうした?」
「鬼は、人を食料のように扱っていると耳にしていたのですが、羅刹さんは私を食べようと思わないのですか?」
素直に聞くと、羅刹さんは「あー」と、天井を仰ぎ見た。
「その話は、完全なるデマだ」
「あ、やはりそうなのですね。でも、なんでそんなデマが流れてしまったのでしょうか」
今の羅刹さんを見ている限りだと、そんなデマが流れることもないだろう。
…………夜の羅刹さんならありえるのか?
「…………」
あ、あれ? なんか百々目鬼さんが複雑そうな顔を浮かべている。
何か言いたそうにしているように見えるけど、結局口を閉ざしてしまった。
気になるけれど、ここで聞いても空気を悪くするだけだ。
言いたくないことを無理やり聞くわけにもいかないし、止めておこう。
まぁ、その勘違いがどのように広がったのかはわからないけど、食い殺さないという保証は得られた。
それなら、私の答えは一つだけ。
悩んでいる羅刹さんと、悲しそうに目を伏せている百々目鬼さんを見る。
私の視線に気付き、二人は顔を上げた。
「――――私、羅刹様がよろしければこの縁談、受けたいです」
「良いのか? なにも、こんな鬼に人間。しかも、祓い屋の一族が入ることはないのだぞ? 仮に、居場所がなく仕方がないと考えているのなら――」
「ストップです」
「っ!」
これ以上羅刹さんが話すと、ネガティブな言葉を並べそう。
「私にはそもそも、居場所などありません。ここで仮に追い出されたら、野宿して生き延びようと考えておりました」
「なっ!」
「ですが、野宿が嫌で羅刹さんの縁談を受けたいと言っているのではないのです。羅刹さんのその、お美しい顔をいつでも拝見できるように私は受けたいと言ったのです!!」
「…………はぃ??」
私は顔を乗り出し、無礼などと考える暇もなく手を伸ばしてしまった。
羅刹さんの頬に両手を伸ばし、包み込んだ。
「こんなに綺麗な左右非対称の瞳、色白の肌。艶のある銀髪に、アクセントのように入っている黒のメッシュ。程よく引き締まっているこのきんにっ――――」
「待て待て待て!!! さ、流石にまだ早い!!」
あらっ、着物の中に手を入れようとしたら押されてしまった。
顔が真っ赤、女性慣れしていないのかな。
私も、男性慣れしているわけではないけれど。
初心で可愛い、可愛すぎる。
でも、流石に手を出し過ぎてしまった。
百々目鬼さん、怒るかなぁ……。
姿勢を正し、横目で百々目鬼さんを見てみる。
その顔は怒って――いる訳ではなさそう?
「水喜様、よくお分かりで!! 流石です!! 普通の人間ではないことはわかっておりました!」
百々目鬼さんが私の手を掴み、目を輝かせる。
大丈夫、わかりますよ。貴方の言いたいこと、わかりましたよ!
「鬼と言うだけで怖がられてしまい、今まで縁談をいくつも行ってきたのですが、すべて破談となってしまったのです。本当はこんなに優しく、美しいのです。人の為、世のため、あやかしのために全力で動いてくださる方なんです!!」
百々目鬼さんが止まりません。
でも、言いたいことはわかります。
人にここまで言わせることが出来る人は、いません。
それだけで羅刹様が真面目で、正義感の強い方だと安心できます。
「では、あとは羅刹様からのプロポーズですね!」
「プ、プププ、プロポーズ!?」
百々目鬼さんの言葉で、羅刹さんが戸惑ってしまった。
確かに、戸惑ってしまいますよね。いきなりプロポーズ。
うーん、プロポーズか。
私は今すぐに受けられたら嬉しいけれど、やっぱりお互いを知ってからの方が気持ち的に余裕が出来る気がする。
私は今、顔で決めただけだし。
いや、すべてが顔だけで決めたわけではないけれど。
「ま、まず、お互いを知ってから正式に婚約を申し出たいのだが、それでもよいか?」
「私は大丈夫ですよ」
私がニコッと笑うと、百々目鬼さんが肩を落とし、やれやれとため息をついてしまった。
今すぐにでもくっつけたいみたい。
でも、ここは羅刹さんに合わせないといけない。
私は、もう羅刹さんの嫁になるのは決めているけれどね。
あっ、羅刹さんだと流石に馴れ馴れしすぎる?
羅刹様? で、いいのかな。
「では、まずは逢瀬からですね!!」
「逢瀬!?」
逢瀬、デートか。
確かに、お互いの事を知るにはデートするのが一番早いかも。
一回だけで決めるのは出来ないとは思うけど、数を重ねれば自然とお互いを知れる。
でも、逢瀬と聞いただけで羅刹様は震えてしまって口をパクパクするだけとなってしまった。
これは、大丈夫か?
「では、早速日にちを――とも思ったのですが、そういえば水喜様はもう、自身の祓い屋には戻れないんでしたっけ?」
百々目鬼さんに問いかけられ、私はうなずく。
「はい。元々、力のない私は蔑まれ、家族として扱われてきませんでした。今回も、厄介払いだったのでしょう。高浜家に私の居場所はありません。なので、戻れませんし、戻りません」
なぜ、いきなりそのようなことを聞いて来たんだろう。
なにか、意味があるのかな?
百々目鬼さんは、ポカンとしている羅刹様の肩に手を置き、意識を戻させた。
咳払いをし、羅刹様が私を見る。
「なら、今日から我が屋敷で住むことになるが、それでも大丈夫か?」
「はい、よろしくお願いします」
無事に、私は野宿を回避できたみたい。
覚悟はできていたけれど、やっぱり安心してしまった。
「では、百々目鬼。これから人間の寝床の準備を」
「わかりました」
百々目鬼さんはすぐに立ち上がり、部屋を後にした。
「人間よ」
「は、はい」
羅刹様が私を見る。
赤と黒の、澄んでいる美しい瞳で見つめられる。
「これからどうなるかわからぬが、ひとまず、今はよろしく頼む。夜の我は少々荒いが、お主を邪険にはしないだろう」
あっ、笑った。
羅刹様は、本当に整った顔立ちをしていらっしゃるから、笑うとより一層美しい。
見惚れていると、羅刹様は目を丸くしてしまった。
「どうした?」
「いえ、笑うと美しい顔がさらに美しく、そこから可愛さまであふれ出ているなと思い、思わず見とれてしまいました」
素直に言うと、羅刹様は驚いたのか言葉を失ってしまった。
すぐに顔を逸らした羅刹様の耳は、赤い。照れているという解釈でよさそうね。
「ゴホン、では、早速だが、少々自己紹介でもしよう」
「自己紹介ですか? ですが、もうお名前はお伝えさせていただいております。他に何か伝えることはございますか?」
「何を言っている、あるだろう」
「な、何でしょう」
本当に分からない。
何を伝えればいいんだろう。
「好きな物や嫌いな物。趣味や苦手なことなど。お互いにあらかじめ知っておかないと、喧嘩の原因にもなってしまうぞ」
……………………真顔、ものすごく真顔で言ってくださいます、
な、こ、この鬼は、もう…………。
「なっ、ど、どうした? なぜ、いきなり頭を抱えてしまったのだ?」
「いえ、なんだか、母性本能がくすぐられてしまったのです。すぐに落ち着きますので、お気になさらず……」
「そ、そうか」
はぁ、羅刹様、本当に可愛い方。
こんなに可愛い方が、夜にはあんなに凛々しくなってしまうのか。
夜の姿も美しいけれど、昼のお姿もかわいらしい。
しかも、見た目は私のドストライク。
こ、これは、もう、好きになるしかありませんよね。
推しですよ、推し。画面奥のアイドルが目の前に現れたような感覚です。
あぁ、好きですね。はい、好きです。
「では、まず我から話そう」
「はい、よろしくお願いします」
ここからは、楽しく雑談タイム。
最初はおどおどしていた羅刹様だったけど、話を続けていると、やっと肩の力を抜いてくれた。
私も、なんだか楽しくなってしまって、つい話しすぎた。
でも、羅刹様も笑っている。楽しんでくれているはず。
まさか、こんなに笑える日が私に来るなんて思っていなかった。
でも、私はここで終わりじゃない。
私だけが幸せになるわけにはいかない。
助けなければならない可愛い妹がいるの。
絶対に、復讐をやり遂げ、私の生きがいである妹を悪魔の手から救い出す!
だって、側近にそこまで言わせるんだもん。本当に、好いているのが分かる。
「と、とりあえず、我の元に来る必要はない。嫌々来たのなら断れ。我は断られることを前提に考えている」
「ら! せ! つ! さ! ん!!」
「ひっ!!」
…………本当に、弱気な人なんだなぁ。
思わず苦笑い。
あっ、そうだ。
でも、ここで何か言う前に、一つ確認したいことがあるんだった。
「あの、一つだけ確認したいのですが、よろしいでしょうか?」
「あぁ、どうした?」
「鬼は、人を食料のように扱っていると耳にしていたのですが、羅刹さんは私を食べようと思わないのですか?」
素直に聞くと、羅刹さんは「あー」と、天井を仰ぎ見た。
「その話は、完全なるデマだ」
「あ、やはりそうなのですね。でも、なんでそんなデマが流れてしまったのでしょうか」
今の羅刹さんを見ている限りだと、そんなデマが流れることもないだろう。
…………夜の羅刹さんならありえるのか?
「…………」
あ、あれ? なんか百々目鬼さんが複雑そうな顔を浮かべている。
何か言いたそうにしているように見えるけど、結局口を閉ざしてしまった。
気になるけれど、ここで聞いても空気を悪くするだけだ。
言いたくないことを無理やり聞くわけにもいかないし、止めておこう。
まぁ、その勘違いがどのように広がったのかはわからないけど、食い殺さないという保証は得られた。
それなら、私の答えは一つだけ。
悩んでいる羅刹さんと、悲しそうに目を伏せている百々目鬼さんを見る。
私の視線に気付き、二人は顔を上げた。
「――――私、羅刹様がよろしければこの縁談、受けたいです」
「良いのか? なにも、こんな鬼に人間。しかも、祓い屋の一族が入ることはないのだぞ? 仮に、居場所がなく仕方がないと考えているのなら――」
「ストップです」
「っ!」
これ以上羅刹さんが話すと、ネガティブな言葉を並べそう。
「私にはそもそも、居場所などありません。ここで仮に追い出されたら、野宿して生き延びようと考えておりました」
「なっ!」
「ですが、野宿が嫌で羅刹さんの縁談を受けたいと言っているのではないのです。羅刹さんのその、お美しい顔をいつでも拝見できるように私は受けたいと言ったのです!!」
「…………はぃ??」
私は顔を乗り出し、無礼などと考える暇もなく手を伸ばしてしまった。
羅刹さんの頬に両手を伸ばし、包み込んだ。
「こんなに綺麗な左右非対称の瞳、色白の肌。艶のある銀髪に、アクセントのように入っている黒のメッシュ。程よく引き締まっているこのきんにっ――――」
「待て待て待て!!! さ、流石にまだ早い!!」
あらっ、着物の中に手を入れようとしたら押されてしまった。
顔が真っ赤、女性慣れしていないのかな。
私も、男性慣れしているわけではないけれど。
初心で可愛い、可愛すぎる。
でも、流石に手を出し過ぎてしまった。
百々目鬼さん、怒るかなぁ……。
姿勢を正し、横目で百々目鬼さんを見てみる。
その顔は怒って――いる訳ではなさそう?
「水喜様、よくお分かりで!! 流石です!! 普通の人間ではないことはわかっておりました!」
百々目鬼さんが私の手を掴み、目を輝かせる。
大丈夫、わかりますよ。貴方の言いたいこと、わかりましたよ!
「鬼と言うだけで怖がられてしまい、今まで縁談をいくつも行ってきたのですが、すべて破談となってしまったのです。本当はこんなに優しく、美しいのです。人の為、世のため、あやかしのために全力で動いてくださる方なんです!!」
百々目鬼さんが止まりません。
でも、言いたいことはわかります。
人にここまで言わせることが出来る人は、いません。
それだけで羅刹様が真面目で、正義感の強い方だと安心できます。
「では、あとは羅刹様からのプロポーズですね!」
「プ、プププ、プロポーズ!?」
百々目鬼さんの言葉で、羅刹さんが戸惑ってしまった。
確かに、戸惑ってしまいますよね。いきなりプロポーズ。
うーん、プロポーズか。
私は今すぐに受けられたら嬉しいけれど、やっぱりお互いを知ってからの方が気持ち的に余裕が出来る気がする。
私は今、顔で決めただけだし。
いや、すべてが顔だけで決めたわけではないけれど。
「ま、まず、お互いを知ってから正式に婚約を申し出たいのだが、それでもよいか?」
「私は大丈夫ですよ」
私がニコッと笑うと、百々目鬼さんが肩を落とし、やれやれとため息をついてしまった。
今すぐにでもくっつけたいみたい。
でも、ここは羅刹さんに合わせないといけない。
私は、もう羅刹さんの嫁になるのは決めているけれどね。
あっ、羅刹さんだと流石に馴れ馴れしすぎる?
羅刹様? で、いいのかな。
「では、まずは逢瀬からですね!!」
「逢瀬!?」
逢瀬、デートか。
確かに、お互いの事を知るにはデートするのが一番早いかも。
一回だけで決めるのは出来ないとは思うけど、数を重ねれば自然とお互いを知れる。
でも、逢瀬と聞いただけで羅刹様は震えてしまって口をパクパクするだけとなってしまった。
これは、大丈夫か?
「では、早速日にちを――とも思ったのですが、そういえば水喜様はもう、自身の祓い屋には戻れないんでしたっけ?」
百々目鬼さんに問いかけられ、私はうなずく。
「はい。元々、力のない私は蔑まれ、家族として扱われてきませんでした。今回も、厄介払いだったのでしょう。高浜家に私の居場所はありません。なので、戻れませんし、戻りません」
なぜ、いきなりそのようなことを聞いて来たんだろう。
なにか、意味があるのかな?
百々目鬼さんは、ポカンとしている羅刹様の肩に手を置き、意識を戻させた。
咳払いをし、羅刹様が私を見る。
「なら、今日から我が屋敷で住むことになるが、それでも大丈夫か?」
「はい、よろしくお願いします」
無事に、私は野宿を回避できたみたい。
覚悟はできていたけれど、やっぱり安心してしまった。
「では、百々目鬼。これから人間の寝床の準備を」
「わかりました」
百々目鬼さんはすぐに立ち上がり、部屋を後にした。
「人間よ」
「は、はい」
羅刹様が私を見る。
赤と黒の、澄んでいる美しい瞳で見つめられる。
「これからどうなるかわからぬが、ひとまず、今はよろしく頼む。夜の我は少々荒いが、お主を邪険にはしないだろう」
あっ、笑った。
羅刹様は、本当に整った顔立ちをしていらっしゃるから、笑うとより一層美しい。
見惚れていると、羅刹様は目を丸くしてしまった。
「どうした?」
「いえ、笑うと美しい顔がさらに美しく、そこから可愛さまであふれ出ているなと思い、思わず見とれてしまいました」
素直に言うと、羅刹様は驚いたのか言葉を失ってしまった。
すぐに顔を逸らした羅刹様の耳は、赤い。照れているという解釈でよさそうね。
「ゴホン、では、早速だが、少々自己紹介でもしよう」
「自己紹介ですか? ですが、もうお名前はお伝えさせていただいております。他に何か伝えることはございますか?」
「何を言っている、あるだろう」
「な、何でしょう」
本当に分からない。
何を伝えればいいんだろう。
「好きな物や嫌いな物。趣味や苦手なことなど。お互いにあらかじめ知っておかないと、喧嘩の原因にもなってしまうぞ」
……………………真顔、ものすごく真顔で言ってくださいます、
な、こ、この鬼は、もう…………。
「なっ、ど、どうした? なぜ、いきなり頭を抱えてしまったのだ?」
「いえ、なんだか、母性本能がくすぐられてしまったのです。すぐに落ち着きますので、お気になさらず……」
「そ、そうか」
はぁ、羅刹様、本当に可愛い方。
こんなに可愛い方が、夜にはあんなに凛々しくなってしまうのか。
夜の姿も美しいけれど、昼のお姿もかわいらしい。
しかも、見た目は私のドストライク。
こ、これは、もう、好きになるしかありませんよね。
推しですよ、推し。画面奥のアイドルが目の前に現れたような感覚です。
あぁ、好きですね。はい、好きです。
「では、まず我から話そう」
「はい、よろしくお願いします」
ここからは、楽しく雑談タイム。
最初はおどおどしていた羅刹様だったけど、話を続けていると、やっと肩の力を抜いてくれた。
私も、なんだか楽しくなってしまって、つい話しすぎた。
でも、羅刹様も笑っている。楽しんでくれているはず。
まさか、こんなに笑える日が私に来るなんて思っていなかった。
でも、私はここで終わりじゃない。
私だけが幸せになるわけにはいかない。
助けなければならない可愛い妹がいるの。
絶対に、復讐をやり遂げ、私の生きがいである妹を悪魔の手から救い出す!
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