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死ぬまでにしたい事
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「あと残り一週間かぁ・・・」少年はこうつぶやいた。
この少年の名は丸山慶之助、どにでもいるような中学三年生の男の子である。
「東京に来たのはいいけど死ぬまでにやりたいことなんて全然思いつかないや。」
丸山は川沿いを一人で歩いていた。
歩いていると目の前に船が見えてきた。
「船か、死ぬ前に都会の夜景でも見とくか。」そう言うと丸山は川下りをする船に乗った。
丸山の他に船に乗っていた人は、同じ年頃の女の子が一人と中年の男性などの合わせて五人ほど乗っていた。
「やっぱり都会は夜景が綺麗だな」こうつぶいていると
「ばっしゃあーん」
丸山はどうしたんだろうと思いながら反対側をみるとさっき見た少女が川に飛び込んだようだ。
船客の人は口々に「なにやってんだ」、「川に飛び込むなんてマナーがなってないな」などと言っているだけで誰も助けようとしない。
「どうせ、尽きる命だし死ぬ前にいいことしないとな」
こう言い丸山は身をていして少女を助けに自分も川に飛び込んだ。
なんとか無事に岸に上がる事が出来た。
「なんで私を助けたの、自殺しようとしてたのに」
「何があったのか知らないが軽々しく自殺するとか言ってんじゃねぇよ」
丸山は少しいらついていた。
「いきたくても生きられない奴がよのなかにはいるんだよ」
「とりあえず濡れたままだと風邪ひくだろ俺が泊まっているホテルにおいで」
「うん・・・」
そういうと少女は丸山の泊まっているホテルまでついてきた。
「落ち着いた?」丸山が優しい声で言うと
「大丈夫」と少女は言った。
「なんで自殺しようとしたの?」
少女は少しためらったが
「私、学校ではいじめられてるんだ。親にも先生にも見捨てられて、もう生きてる価値ないんだっと思ったから自殺する事に決めたんだけど君に助けられたの。」
「そうだったんだ・・・」
「今日はもう帰るね」
「明日も会える?」丸山がそうたずねると
「うん、いいよどうせ暇だしね」
「なら電話番号交換しとこ」
「うん」
「そういえば自己紹介まだだったね俺は慶之助よろしく」
「ならけいちゃんだね、私は青山しずく、下の名前で呼んでいいよ」
少女がはじめて笑った
それから僕達は毎日色々な所で遊んだ。
「こんなに楽しいことがあるんだって、あの時助けられなかったら後悔する事だったよ、いじめの件でも、いじめられて自殺したなんて誰も思わなくて、私をいじめていた人達は何にも罰をうけずにこれからも標的をかえていじめていくだけだもんね。」
しずくの目から涙がこぼれた。
「うん・・・ゴホッゴホッ」咳き込んで丸山は倒れこんだ。
「大丈夫、けいちゃん、はやく救急車よばなきゃ」
丸山は意識がもうろうとする中目を開けた、そこにはしずくの泣き顔が見えた。
「けいちゃん死んだらやだ、お願い死なないで」
丸山は最後の気力を振り絞って
「ごめんな、しずく俺、今日で死んじゃうんだ最後にしずくにあえてよかった、欲を言えばもっと一緒に居たかったな・・・・」
「そんな事言わずにもっと一緒にいよ」
「もう自殺しようとするなよ俺の分もちゃんと生きろよ・・・」
それを最後に丸山は息をひきとった。
それから数年後、しずくは高校生になった。
あの日の事はひと時も忘れた事はない。
しずくは上をみやげてつぶやいた。
「私もそっち行こうかな、なんてね冗談だよ。約束守るよけいちゃん」
この少年の名は丸山慶之助、どにでもいるような中学三年生の男の子である。
「東京に来たのはいいけど死ぬまでにやりたいことなんて全然思いつかないや。」
丸山は川沿いを一人で歩いていた。
歩いていると目の前に船が見えてきた。
「船か、死ぬ前に都会の夜景でも見とくか。」そう言うと丸山は川下りをする船に乗った。
丸山の他に船に乗っていた人は、同じ年頃の女の子が一人と中年の男性などの合わせて五人ほど乗っていた。
「やっぱり都会は夜景が綺麗だな」こうつぶいていると
「ばっしゃあーん」
丸山はどうしたんだろうと思いながら反対側をみるとさっき見た少女が川に飛び込んだようだ。
船客の人は口々に「なにやってんだ」、「川に飛び込むなんてマナーがなってないな」などと言っているだけで誰も助けようとしない。
「どうせ、尽きる命だし死ぬ前にいいことしないとな」
こう言い丸山は身をていして少女を助けに自分も川に飛び込んだ。
なんとか無事に岸に上がる事が出来た。
「なんで私を助けたの、自殺しようとしてたのに」
「何があったのか知らないが軽々しく自殺するとか言ってんじゃねぇよ」
丸山は少しいらついていた。
「いきたくても生きられない奴がよのなかにはいるんだよ」
「とりあえず濡れたままだと風邪ひくだろ俺が泊まっているホテルにおいで」
「うん・・・」
そういうと少女は丸山の泊まっているホテルまでついてきた。
「落ち着いた?」丸山が優しい声で言うと
「大丈夫」と少女は言った。
「なんで自殺しようとしたの?」
少女は少しためらったが
「私、学校ではいじめられてるんだ。親にも先生にも見捨てられて、もう生きてる価値ないんだっと思ったから自殺する事に決めたんだけど君に助けられたの。」
「そうだったんだ・・・」
「今日はもう帰るね」
「明日も会える?」丸山がそうたずねると
「うん、いいよどうせ暇だしね」
「なら電話番号交換しとこ」
「うん」
「そういえば自己紹介まだだったね俺は慶之助よろしく」
「ならけいちゃんだね、私は青山しずく、下の名前で呼んでいいよ」
少女がはじめて笑った
それから僕達は毎日色々な所で遊んだ。
「こんなに楽しいことがあるんだって、あの時助けられなかったら後悔する事だったよ、いじめの件でも、いじめられて自殺したなんて誰も思わなくて、私をいじめていた人達は何にも罰をうけずにこれからも標的をかえていじめていくだけだもんね。」
しずくの目から涙がこぼれた。
「うん・・・ゴホッゴホッ」咳き込んで丸山は倒れこんだ。
「大丈夫、けいちゃん、はやく救急車よばなきゃ」
丸山は意識がもうろうとする中目を開けた、そこにはしずくの泣き顔が見えた。
「けいちゃん死んだらやだ、お願い死なないで」
丸山は最後の気力を振り絞って
「ごめんな、しずく俺、今日で死んじゃうんだ最後にしずくにあえてよかった、欲を言えばもっと一緒に居たかったな・・・・」
「そんな事言わずにもっと一緒にいよ」
「もう自殺しようとするなよ俺の分もちゃんと生きろよ・・・」
それを最後に丸山は息をひきとった。
それから数年後、しずくは高校生になった。
あの日の事はひと時も忘れた事はない。
しずくは上をみやげてつぶやいた。
「私もそっち行こうかな、なんてね冗談だよ。約束守るよけいちゃん」
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