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ノエルの前日譚
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「だーから、言ってるでしょ、私は傭兵なの。夜の相手が欲しければ、他を当たりなさい。それ以上近づくとアンタの粗末な物を切り落としてやるわよ」
ノエルはそう言いながら自分に声をかけてきた男を睨みつけた。
ここは酒場。もちろん、紳士的に酒を嗜む者もいるが、そのほとんどは冒険者や傭兵。命懸けで戦い稼ぐ者が多く、その苦労やストレスから酒に飲まれる者も少なくない。
この男もそうなのだろう。体は大きく、腰には剣をぶら下げていた。
しかし、ノエルは恐れることなく言い放つ。
「さっさとあっち行きなさいよ。私は静かに一人で飲みたいの。戦争が起こりそうだからってわざわざイルシュナまで来たってのに、もう終わったっていうんだもの。大損よ」
今ノエルがいる場所はイルシュナという国の海沿いにある交易が盛んな街、メルデゾン。
他の国とは船で繋がっており、冒険者や商人が一時滞在する街となっている。
先日までこのイルシュナと隣国にある獣人の国ビスタは緊張状態にあった。もしかすると戦争が起こるかもしれないという情報が流れ、それを聞きつけた傭兵たちは仕事を求めてイルシュナに集まったのである。
ノエルもそんな一人だった。
だが、戦争は起きずに終わったのである。どうやらその戦争は何者かの策略によって引き起こされようとしており、策略が見抜かれ終結したらしい。
ノエルの言葉を聞いた男は酒で顔を赤くしながら言い返す。
「俺だってそうさ。戦争となればどちらの国も人手を集めようと幾らでも金を払う、他国の不幸は稼ぎどきってな。はははっ」
「そうね。私もアンタも金に群がる魔物よ。ほら、さっさとあっちいって」
「そう言うなよ、金は払うって言ってんだ。大損こいた分稼いでいけよ、剣を振るか腰を振るかの違いだけじゃねぇか」
男はそう言いながらノエルの肩に触れた。
するとノエルは睨み返し、語調を強めて言い放つ。
「最低。これは警告よ、さっさと離しなさい」
「離さなきゃどうだってんだ。気の強い女は嫌いじゃねぇんだ」
ノエルの警告は届かず、男はにやけながら顔を近づけた。
するとノエルは飲んでいた酒を男の顔に勢いよくかける。
酒を浴びた男は犬が体についた水を振り払うように顔を左右させた。
「な、何しやがる。この女」
「警告はしたはずよ。酒を飲める男は好きだけどね、酒に飲まれる男は嫌いなのよ、私」
「くそ、優しくしてりゃ調子に乗りやがって。力づくで言うこと聞かせることもできんだぞ」
顔についた酒を服で拭いながら男はそう叫ぶ。
その言葉が怒りのスイッチを押したのか、ノエルは立ち上がった。
「いいわ、剣なら相手をしてあげる。表に出なさい」
ノエルには自分が男よりも劣っていると言われることが何よりも屈辱である。
男ばかりの傭兵という職業。女というだけで下に見られることが多い。それがノエルには許せなかったのだ。
ノエルに表に出ろと言われた男は口角を上げる。
「叩きのめして俺の女にしてやるよ」
そう言ってから男は自分の剣を手に取り酒場を出た。
その背中を追いかけるように外に出たノエルは剣を構える。
「かかって来なさいよ。二度と女を馬鹿にできないようにしてあげるわ」
「やってみろよ!」
ノエルの挑発に乗り男は剣を振り上げた。
そのまままっすぐ振り下ろすのだと判断したノエルは横に飛び剣を避ける。
男の振り下ろした剣はそのまま地面にぶつかり音を立てた。
「馬鹿ね。そんなに大振りしたら、剣筋が見え見えよ。間合いの近い戦いでは剣は小さく素早く、よ」
剣を振り下ろした直後の男の顔めがけ、ノエルは蹴りを繰り出す。
しかし、男はその足を片手で受け止めた。
「軽い蹴りだな。おーおーいい脚してんじゃねぇか、うまそうだ」
「離しなさいよ! その汚い手を」
自分の足を掴んでいる男の腕に向けて剣を振るノエル。
しかし、男はノエルの足を引っ張りそのまま後方に投げ捨てた。
足を引っ張られたノエルは体勢を崩し、顔から地面に飛び込む。地面直撃寸前のところで体を丸め、前転したノエルはそのまま男に剣を向けた。
しかし、男は既に剣を振り上げている。
「残念だったな。力で敵うわけがないだろ」
「そうね。力では負けるわ」
男の剣が振り下ろされる瞬間、ノエルはそう言いながら左手を男に向けた。
「けど、戦いなら負けないわ。雷鳴よ、轟け。ライトニング・ボルト!」
唱えた瞬間ノエルの左手からは青い電撃が放たれ、男の体に直撃する。
電撃を受けた男は後方に吹き飛び、背中から地面に叩きつけられた。
地面に仰向けで転がる男は意識を失い白目を向いている。
男の状態を確認したノエルは男に近づき、その懐から布袋が飛び出していることに気づく。財布だろう。
さらにその布袋からは銀貨が飛び出しており、ノエルは布袋ごと拾い上げた。
「迷惑料をもらっていくわ。朝までそこで寝てなさい」
笑顔でそれを懐にしまったノエルは酒場に戻る。
ノエルが元いた席に戻ると、隣の席で酒を飲んでいた若い男が声をかけて来た。
「おや、ずいぶんと早く帰ってきたんだな。良ければ一杯奢らせてくれ」
「何? アンタも夜の相手を探しているの?」
不機嫌そうにノエルが問いかけると男は首を横に振る。
「違う違う、良いものを見せてもらったお礼だよ。見事な戦いぶりだった」
「見てたのね。こんなに若くて綺麗な女が男に襲われていたのに助けもしないなんて。そんな男から奢ってもらった酒なんて飲みたくないわ。弱虫が移りそう」
「そう言うなよ。助けなんていらないだろう、傭兵ノエル・マスタングには」
男がそう答えるとノエルは警戒しながら男に視線を送った。
「私のことを知っているの? アンタ何者?」
「俺の名前はマイルズ、ただの行商人さ。商人にとっては情報は命綱でね。優秀な傭兵の顔と名前くらい覚えてるもんさ。ノエルさんの名前は有名だよ。青い雷を操る女剣士ノエル・マスタング。その姿はまるで神に使える戦う乙女ワルキューレのようだってね」
「やめてよ、恥ずかしい。生きるために戦ってるだけよ。神なんて信じてないしね」
ノエルがそう答えるとマイルズは小さく笑った。
「ははっ、そうだね。神がいるのなら戦うことが必要ない世界にして欲しいもんだ」
「良いこと言うじゃない」
釣られるようにノエルも笑顔を浮かべ、そのまま言葉を続ける。
「あ、そうだ、マイルズ。この後の仕事が決まってないのよ、どこかで傭兵を募集しているところを知らない? 商人ならそういう情報も持ってるんじゃない?」
「んー、そうだね。ジュアムなんかどうだい」
マイルズの答えを聞いたノエルは首を傾げた。
「ジュアムってあの南にあるリゾート地のこと? そんなところで傭兵募集してるの?」
「ああ、そうだよ。商売でつい先日までジュアムにいたんだが、なんとかって暗殺者が紛れ込んだらしく警備を補強することになったらしいんだ。そのために傭兵を募集してたよ」
「へぇ・・・・・・ジュアムねぇ」
そう言いながらノエルは残っていた酒を飲み干す。
その時点でノエルの気持ちは、もしくはその先の未来は決まっていたのかもしれない。
ノエルは立ち上がるとマイルズに問いかけた。
「ねぇ、マイルズ。ここからジュアムってどうやっていくの?」
「バンティラスって街の近くに飛行場があってね。そこから飛行船が出ているよ。って本当に行くのか?」
「まぁ、他に当てもないしね。リゾート地でゆっくり働くのも楽しそうじゃない。移動の資金なら偶然にも手に入ったしね」
言いながらノエルは先ほど倒した男から入手した布袋を見せる。それを見たマイルズは笑ってから飲んでいた酒を掲げた。
「ははっ、ノエルさんの無事を祈ってるよ。飛行船が落ちたりしないようにね」
「そんな言い方したら飛行船が落ちるかもしれないじゃない。やめてよね、もう」
そう答えながら微笑んだノエルは自分の荷物を手に取りそのまま酒場を出る。
ノエルの背中を見送りながらマイルズは酒を飲み干した。
一人で戦う女傭兵。その背中はどこか寂しく感じる。信じられるのは自分と剣だけ。そうやって生きてきたのだろう。そこには他人に語れない悲しみもあったかもしれない。
マイルズはそんなノエルの背中に信頼できる人間の出現を願わずにはいられなかった。
そう願いながら飲み干した酒は少しだけ苦く感じる。
酒場を出たノエルは空を見上げながら呟いた。
「飛行船かぁ、空を飛ぶってどんな感じなんだろ」
この先に何が待っているのか、いつもノエルを突き動かすのは新たな刺激を求める心。心の赴く方に向かうのだ。
そしてそれは自分の居場所を探しているようでもある。
「さて、バンティラスって所に向かうとしますか」
そう言ってノエルは踏み出した。ここから先に何があるのかと想像を膨らませながら。
ノエルはそう言いながら自分に声をかけてきた男を睨みつけた。
ここは酒場。もちろん、紳士的に酒を嗜む者もいるが、そのほとんどは冒険者や傭兵。命懸けで戦い稼ぐ者が多く、その苦労やストレスから酒に飲まれる者も少なくない。
この男もそうなのだろう。体は大きく、腰には剣をぶら下げていた。
しかし、ノエルは恐れることなく言い放つ。
「さっさとあっち行きなさいよ。私は静かに一人で飲みたいの。戦争が起こりそうだからってわざわざイルシュナまで来たってのに、もう終わったっていうんだもの。大損よ」
今ノエルがいる場所はイルシュナという国の海沿いにある交易が盛んな街、メルデゾン。
他の国とは船で繋がっており、冒険者や商人が一時滞在する街となっている。
先日までこのイルシュナと隣国にある獣人の国ビスタは緊張状態にあった。もしかすると戦争が起こるかもしれないという情報が流れ、それを聞きつけた傭兵たちは仕事を求めてイルシュナに集まったのである。
ノエルもそんな一人だった。
だが、戦争は起きずに終わったのである。どうやらその戦争は何者かの策略によって引き起こされようとしており、策略が見抜かれ終結したらしい。
ノエルの言葉を聞いた男は酒で顔を赤くしながら言い返す。
「俺だってそうさ。戦争となればどちらの国も人手を集めようと幾らでも金を払う、他国の不幸は稼ぎどきってな。はははっ」
「そうね。私もアンタも金に群がる魔物よ。ほら、さっさとあっちいって」
「そう言うなよ、金は払うって言ってんだ。大損こいた分稼いでいけよ、剣を振るか腰を振るかの違いだけじゃねぇか」
男はそう言いながらノエルの肩に触れた。
するとノエルは睨み返し、語調を強めて言い放つ。
「最低。これは警告よ、さっさと離しなさい」
「離さなきゃどうだってんだ。気の強い女は嫌いじゃねぇんだ」
ノエルの警告は届かず、男はにやけながら顔を近づけた。
するとノエルは飲んでいた酒を男の顔に勢いよくかける。
酒を浴びた男は犬が体についた水を振り払うように顔を左右させた。
「な、何しやがる。この女」
「警告はしたはずよ。酒を飲める男は好きだけどね、酒に飲まれる男は嫌いなのよ、私」
「くそ、優しくしてりゃ調子に乗りやがって。力づくで言うこと聞かせることもできんだぞ」
顔についた酒を服で拭いながら男はそう叫ぶ。
その言葉が怒りのスイッチを押したのか、ノエルは立ち上がった。
「いいわ、剣なら相手をしてあげる。表に出なさい」
ノエルには自分が男よりも劣っていると言われることが何よりも屈辱である。
男ばかりの傭兵という職業。女というだけで下に見られることが多い。それがノエルには許せなかったのだ。
ノエルに表に出ろと言われた男は口角を上げる。
「叩きのめして俺の女にしてやるよ」
そう言ってから男は自分の剣を手に取り酒場を出た。
その背中を追いかけるように外に出たノエルは剣を構える。
「かかって来なさいよ。二度と女を馬鹿にできないようにしてあげるわ」
「やってみろよ!」
ノエルの挑発に乗り男は剣を振り上げた。
そのまままっすぐ振り下ろすのだと判断したノエルは横に飛び剣を避ける。
男の振り下ろした剣はそのまま地面にぶつかり音を立てた。
「馬鹿ね。そんなに大振りしたら、剣筋が見え見えよ。間合いの近い戦いでは剣は小さく素早く、よ」
剣を振り下ろした直後の男の顔めがけ、ノエルは蹴りを繰り出す。
しかし、男はその足を片手で受け止めた。
「軽い蹴りだな。おーおーいい脚してんじゃねぇか、うまそうだ」
「離しなさいよ! その汚い手を」
自分の足を掴んでいる男の腕に向けて剣を振るノエル。
しかし、男はノエルの足を引っ張りそのまま後方に投げ捨てた。
足を引っ張られたノエルは体勢を崩し、顔から地面に飛び込む。地面直撃寸前のところで体を丸め、前転したノエルはそのまま男に剣を向けた。
しかし、男は既に剣を振り上げている。
「残念だったな。力で敵うわけがないだろ」
「そうね。力では負けるわ」
男の剣が振り下ろされる瞬間、ノエルはそう言いながら左手を男に向けた。
「けど、戦いなら負けないわ。雷鳴よ、轟け。ライトニング・ボルト!」
唱えた瞬間ノエルの左手からは青い電撃が放たれ、男の体に直撃する。
電撃を受けた男は後方に吹き飛び、背中から地面に叩きつけられた。
地面に仰向けで転がる男は意識を失い白目を向いている。
男の状態を確認したノエルは男に近づき、その懐から布袋が飛び出していることに気づく。財布だろう。
さらにその布袋からは銀貨が飛び出しており、ノエルは布袋ごと拾い上げた。
「迷惑料をもらっていくわ。朝までそこで寝てなさい」
笑顔でそれを懐にしまったノエルは酒場に戻る。
ノエルが元いた席に戻ると、隣の席で酒を飲んでいた若い男が声をかけて来た。
「おや、ずいぶんと早く帰ってきたんだな。良ければ一杯奢らせてくれ」
「何? アンタも夜の相手を探しているの?」
不機嫌そうにノエルが問いかけると男は首を横に振る。
「違う違う、良いものを見せてもらったお礼だよ。見事な戦いぶりだった」
「見てたのね。こんなに若くて綺麗な女が男に襲われていたのに助けもしないなんて。そんな男から奢ってもらった酒なんて飲みたくないわ。弱虫が移りそう」
「そう言うなよ。助けなんていらないだろう、傭兵ノエル・マスタングには」
男がそう答えるとノエルは警戒しながら男に視線を送った。
「私のことを知っているの? アンタ何者?」
「俺の名前はマイルズ、ただの行商人さ。商人にとっては情報は命綱でね。優秀な傭兵の顔と名前くらい覚えてるもんさ。ノエルさんの名前は有名だよ。青い雷を操る女剣士ノエル・マスタング。その姿はまるで神に使える戦う乙女ワルキューレのようだってね」
「やめてよ、恥ずかしい。生きるために戦ってるだけよ。神なんて信じてないしね」
ノエルがそう答えるとマイルズは小さく笑った。
「ははっ、そうだね。神がいるのなら戦うことが必要ない世界にして欲しいもんだ」
「良いこと言うじゃない」
釣られるようにノエルも笑顔を浮かべ、そのまま言葉を続ける。
「あ、そうだ、マイルズ。この後の仕事が決まってないのよ、どこかで傭兵を募集しているところを知らない? 商人ならそういう情報も持ってるんじゃない?」
「んー、そうだね。ジュアムなんかどうだい」
マイルズの答えを聞いたノエルは首を傾げた。
「ジュアムってあの南にあるリゾート地のこと? そんなところで傭兵募集してるの?」
「ああ、そうだよ。商売でつい先日までジュアムにいたんだが、なんとかって暗殺者が紛れ込んだらしく警備を補強することになったらしいんだ。そのために傭兵を募集してたよ」
「へぇ・・・・・・ジュアムねぇ」
そう言いながらノエルは残っていた酒を飲み干す。
その時点でノエルの気持ちは、もしくはその先の未来は決まっていたのかもしれない。
ノエルは立ち上がるとマイルズに問いかけた。
「ねぇ、マイルズ。ここからジュアムってどうやっていくの?」
「バンティラスって街の近くに飛行場があってね。そこから飛行船が出ているよ。って本当に行くのか?」
「まぁ、他に当てもないしね。リゾート地でゆっくり働くのも楽しそうじゃない。移動の資金なら偶然にも手に入ったしね」
言いながらノエルは先ほど倒した男から入手した布袋を見せる。それを見たマイルズは笑ってから飲んでいた酒を掲げた。
「ははっ、ノエルさんの無事を祈ってるよ。飛行船が落ちたりしないようにね」
「そんな言い方したら飛行船が落ちるかもしれないじゃない。やめてよね、もう」
そう答えながら微笑んだノエルは自分の荷物を手に取りそのまま酒場を出る。
ノエルの背中を見送りながらマイルズは酒を飲み干した。
一人で戦う女傭兵。その背中はどこか寂しく感じる。信じられるのは自分と剣だけ。そうやって生きてきたのだろう。そこには他人に語れない悲しみもあったかもしれない。
マイルズはそんなノエルの背中に信頼できる人間の出現を願わずにはいられなかった。
そう願いながら飲み干した酒は少しだけ苦く感じる。
酒場を出たノエルは空を見上げながら呟いた。
「飛行船かぁ、空を飛ぶってどんな感じなんだろ」
この先に何が待っているのか、いつもノエルを突き動かすのは新たな刺激を求める心。心の赴く方に向かうのだ。
そしてそれは自分の居場所を探しているようでもある。
「さて、バンティラスって所に向かうとしますか」
そう言ってノエルは踏み出した。ここから先に何があるのかと想像を膨らませながら。
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