ガイアセイバーズ10 -闇の支配者-

独楽 悠

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本編

第14話_"空き家"の密談_5

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影兄かげにぃ楠瀬邸月兄んちにいるんなら、問題ないんじゃねぇの?」
「いやいや、余所者を保護者には据え置けんだろ。実家あっちにここの留守預かる了解も取ってねぇし、そもそも俺の存在自体認知されてるかも怪しいし」
「実家にしてみりゃ、正直居てもらう意味はねぇからな…完全に『セイバー俺ら』の都合だけで留守居してるんだもんな」
「そっかぁ…」

なんとしても苡月イツキを今の地に留めたい影斗エイトは、じろりとレツを見やる。

「…珠代タマヨちゃんに頼んで、お前んちに居候させらんねぇか…?」
「…ぇえ!? うちぃ…!?」

影斗の無茶振りに、烈は驚きと困惑が混じった声をあげる。

「ちゃんとした保護者付じゃねぇと、親は説得できねぇ。蒼矢んちは、親父さんほぼ不在だから無理だ。烈母珠代ちゃんなら常時家にいるし、期間限定って条件なら承諾得られるだろ」
「いや無理だよっ…アキラもいるんだぞ!?」
「あとひとりくらい押しこめるだろ。苡月コンパクトサイズだから、なんとかなるって」
「無茶言うな! 元々からして3人家族でやってたのに、4人も入らねぇって!」
「じゃお前だけ別んとこで寝りゃいいじゃん。寝袋は俺が用意してやってもいいぜ」
「俺に軽トラで車中泊しろってか…!?」

すでに花房ハナブサ家の居候に預かっている陽と、蚊帳の外の蒼矢ソウヤが交互に見守るなか、影斗と烈の応酬は続き、悲鳴混じりの烈の文句を聞いた影斗が一瞬そらを見、ついで意味深に口端をあげて視線を戻す。

「…じゃ、蒼矢んちに転がり込めばいい」
「…は?」
「…え?」

新たな妙案を受け、烈と突然巻き込まれた蒼矢が呆けた声を漏らす。
言葉を失うふたりへ、影斗は悪戯気な笑みを浮かべつつ続けた。

「烈んちに陽と苡月泊めて、あぶれたお前は蒼矢んちに世話になる。これで人数釣り合い取れるだろ?」
「はあぁ…!? 俺が俺んち追い出されるって、もう意味わかんねぇぞ!?」
「他ふたりは条件的に烈んちじゃねぇと困るけど、お前は蒼矢んちに移ってもなにもおかしくねぇじゃん」
「そ、そりゃまぁ、そうだけど…」
「なるべく一箇所に固まっとくためだ、他に手はねぇ。お前がひとつ屋根の下にいれば、『索敵』使えねぇ蒼矢の護衛にもなる。まさに一石二鳥」
「っ……!」
「蒼矢も文句ねぇよな?」
「…はぁ、まぁ」

影斗はうろたえる烈と気圧される蒼矢へ、最後は実に爽やかな笑顔で押し切った。

「[侵略者]共との再戦と苡月の居住地問題が解決するまで、お前ら同棲しろ」
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