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1王都編
第1話 少年の夢
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穏やかな休日の午後、王宮の前にある公園ではちょっとした人だかりが出来ていた。
好奇心からその人混みに寄ると、どうやらローブを着た人物が語り聞かせをしているらしい。
「次はとっておきのを話してよ!」
獣人の子供だろうか、尻尾を揺らしながらローブの人物にせがむ。
「そうねぇ…では、こんな話は如何かしら。」
と言って少し懐かしそうな顔をして語り始めた。
「私が彼と出会ったのは、灰の雨が降り注ぐ凄惨な日の事でした。」
---------------------------------------------------------------------------------------
当時、私は奴隷としてその街の貴族の一人、ラス男爵の所持物として屋敷でこき使われていました。
屋敷には同じような境遇の人達も多く存在していて、街の中でもかなり評判の悪い貴族でした。
その日運悪くラス男爵の顰蹙を買ってしまった私は屋敷から閉め出され、行く当てもなく屋敷の路地裏でただ時が過ぎるのを待っていました。そんな私に手を差し伸べてくれたのが彼でした。
彼は病弱だったようで、数年に一度王宮に訪れた医療魔導士に診てもらう為、両親に連れられて街へと訪れていたらしい。
彼はフランと名乗り、この世界が王の権利を勝ち取る為の戦争真っ只中であるにも関わらずこう言った。
「僕の夢はこの世界に存在する全ての種族の人と友達になりたいんだ。だから、君がその最初の一人として、僕と友達になってくれないかい?」
一人の少年が居た。その少年は、この世の全ての種族の人と友達になりたいと言った。
馬鹿馬鹿しい夢だと思った。とんだ世間知らずだとも思った。それでも、私と歳の変わらないこの少年の澄んだ目には何が映るのか、それを確かめる為にはこの少年とは友達になってもいいと思った。
好奇心からその人混みに寄ると、どうやらローブを着た人物が語り聞かせをしているらしい。
「次はとっておきのを話してよ!」
獣人の子供だろうか、尻尾を揺らしながらローブの人物にせがむ。
「そうねぇ…では、こんな話は如何かしら。」
と言って少し懐かしそうな顔をして語り始めた。
「私が彼と出会ったのは、灰の雨が降り注ぐ凄惨な日の事でした。」
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当時、私は奴隷としてその街の貴族の一人、ラス男爵の所持物として屋敷でこき使われていました。
屋敷には同じような境遇の人達も多く存在していて、街の中でもかなり評判の悪い貴族でした。
その日運悪くラス男爵の顰蹙を買ってしまった私は屋敷から閉め出され、行く当てもなく屋敷の路地裏でただ時が過ぎるのを待っていました。そんな私に手を差し伸べてくれたのが彼でした。
彼は病弱だったようで、数年に一度王宮に訪れた医療魔導士に診てもらう為、両親に連れられて街へと訪れていたらしい。
彼はフランと名乗り、この世界が王の権利を勝ち取る為の戦争真っ只中であるにも関わらずこう言った。
「僕の夢はこの世界に存在する全ての種族の人と友達になりたいんだ。だから、君がその最初の一人として、僕と友達になってくれないかい?」
一人の少年が居た。その少年は、この世の全ての種族の人と友達になりたいと言った。
馬鹿馬鹿しい夢だと思った。とんだ世間知らずだとも思った。それでも、私と歳の変わらないこの少年の澄んだ目には何が映るのか、それを確かめる為にはこの少年とは友達になってもいいと思った。
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