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◇第四章 ルイス編◇ チャラい彼はヒミツを抱えています
第二十三話 「正気なのかしら、あなた?」
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「お、もうこんな時間なんだな。帰るか」
「……はい」
ハーヴェイさんに言われて気づいたんだけど、いつの間にか陽が落ち始めてる。夕方になるのも時間の問題みたい。
「見逃したところとかないか? あの店に行ってみたかったとか、なんか他に見たいモンがあったとか」
「いいえ、特にはないです」
「そっか。んじゃま、明日も早いから帰るか。クガも明日仕事だろ?」
「はい」
二人で並んで歩き始める。帰る先はほとんど同じだから、なんだか不思議な気分。
騎士舎と私が住んでる家政婦用の建物は目と鼻の先だから、帰るって言ってもまだハーヴェイさんと一緒にいられる。
「あー……その、今日はどうだ?」
「『どうだ?』」
感想ってことかな?
横にいるハーヴェイさんを見上げると、ぎこちなさそうに視線を向けてきた。
どうって…………。
改めて今日のことを振り返ってみる。二人で店を冷やかしたり、買い食いをしたり。ごくごく普通な流れで。
「私は――」
「あら、ルイスではないかしら?」
え?
言いかけた言葉を遮られて驚いていると、いつかに見た綺麗な女の人が近くに立っていた。
手に持った扇で優雅に口元を隠して、彼女は目を細めてみせる。
たしかあの人は、訓練場で会ったエミリア様、だっけ?
彼女を視界に入れて、ハーヴェイさんと私の足が自然と止まった。
「ここでお会いするのは、偶然ね」
「……ッチ、なんでお前がいるんだよ」
「いけないかしら? 今日は国を挙げての祭典だもの。私が街に降りたとしても、何ら問題はないわ」
「……」
ハーヴェイさんが険しい表情をしてる。彼が睨んでるのに、それを歯牙にもかけないでエミリア様は言葉を紡ぐ。
「それにしても……記念すべき花祭りでこのような平民とともに過ごすなんて……」
「……」
エミリア様と、目が合った。
彼女の整って色っぽい目が、スッと細くなる。それだけじゃなくて、纏う空気も底冷えするようなものになった。
害虫や生ごみを見るような、汚らしいものを見るように見られてる。
まるで、私の存在自体が許しがたいって言いたそうな、彼女の水色の瞳。
…………怖い。
「あなた、彼とともに過ごすことに引け目を感じなかったのかしら? 厚かましいにも程があるわ。……正気なのかしら、あなた?」
「……っ」
目をすがめられて、思わず息をのんだ。彼女の視線がナイフだったら、間違いなく突き刺さってたってくらいとがってる。
あからさまな敵意に、身体が動かない。
だけど次の瞬間には、彼女の視線を遮るように私の前に人が立ちふさがった。
「ハーヴェイ、さん」
安心して、無意識に入ってた肩の力が抜ける。
彼に庇われるかたちになって、私の視界から彼女の姿が消えた。
「おい、エミリア。突然現れて何を言い出してんだよ。お前こそ、クガに失礼だろ」
……呼び捨て? ハーヴェイさんは、彼女と知り合いなの?
ううん、知り合いどころか……訓練場でのエミリア様の様子からすると、もしかして。
…………元カノ、とか?
もしくは、婚約者とか恋人?
「……」
どれだとしても、モヤモヤするよ。
こんな感情を持ったって、ハーヴェイさんの交友関係は彼の自由なのに。
それに今までだって、逆ナンされてる現場とか、訓練場で彼の大勢のファンも見たのに。
今更、どうして?
相変わらず私だけを責め続ける、エミリア様の声が聞こえる。
「…………あなたこそ、そのような言葉遣いをいまだにされているのはその庶民の影響かしら?」
「クガは関係ねぇだろっっ!? 引き合いに出してんじゃねぇよ!!」
「っ!」
肌がビリビリするような声に、思わず私の肩が震える。
ハーヴェイさんの怒鳴り声なんて、初めて聞いた。
「……貴族らしくなくてよ。感情を顕わにするなんて、はしたない」
「上等だ。貴族らしさなんて、俺の方から願い下げだっつうの」
吐き捨てるようなハーヴェイさんの言葉には、強い拒絶の感情がこもってた。
だけど、彼のセリフにエミリア様はいかにも呆れた様子で深いため息を返した。
「いつになったら自覚が生まれるのかしら。あなたはハーヴェイ公爵家の人間なのよ? 礼儀作法・剣技・能力全てにおいて他の追随を許してはならないのに」
「黙れ」
エミリア様の言葉を、深く唸るような声でハーヴェイさんが遮断した。
今聞こえたけど……『ハーヴェイ公爵家』って、どういうこと?
公爵家って…………貴族の地位のことだよね?
世界史とかで軽く聞いたことがあるけど、貴族の中でも割と高い地位だったはず。
その家の人だってことは、ハーヴェイさんも貴族なの?
「そんな下賤の者に構っている時間はなくってよ。女遊びもほどほどになさい」
「……黙れよ」
「ただでさえあなたは――」
「黙れって言ってんだろっっ!!!」
辺りに彼の怒鳴り声が響き渡った。
激しい憤りが、背中だけしか見えてない私でも感じることができる。
普段の明るい雰囲気なんて、全く感じさせないほどの苛立ち。
それに、なんだかハーヴェイさん、ピリピリしてるような気がする。神経質なくらい。
私からしたら、そこまで怒鳴るほど彼女に侮辱された覚えはないのに。
……ううん。もしかして、ハーヴェイさんにとって触れられたくないような話題を、エミリア様が言いかけたの?
――全然怒ったりしない彼に、我を忘れさせるようなことを?
…………それって、一体何?
「……」
「……」
肩で息をするハーヴェイさんの荒い息遣いだけが聞こえる。
不自然なくらいの沈黙が、この場に停滞した。
ハーヴェイさんの憤りに、発言を止められた彼女はしばらく口を閉ざしていた。
だけどしばらくして、エミリア様の動揺なんて全くしてない冷静な声が聞こえた。
「……とにかく、考えて行動をなさったら? あなたの省みない行動は、私にも火の粉がかかってしまうの」
「…………お前には迷惑をかけねぇようにする。それでいいんだろ」
そう感情を押し殺した声で、ハーヴェイさんは言い返した。
「ええ、結構よ。私はまだ納得はしていないけれど、今回はこれで失礼させていただくわ」
パチリと扇を折りたたむ音が聞こえた。
「今度お会いするときは、私が認められるような貴族たる者らしい行動を心掛けてくださいませ。……それでは、ごきげんよう」
「……」
石畳を鳴らして、彼女が遠ざかっていく。
少し経ってから、ようやくハーヴェイさんが口を開いた。
「なんだか変なところを見せちまったな」
「……いいえ」
振り向いた彼は、苦い笑顔を浮かべてる。
「あの――」
「思いのほか時間を奴のせいで食ったな。帰ろうぜ」
「……」
尋ねようとした私に先手を打って、これ以上深く聞こうとしないように話題を変えてみせた。
暗に、掘り下げるなって言われてる。
現に、彼の瞳が私に対して強い拒絶をしめしてた。
「……はい」
私の返事に、あからさまに目に安心の色を浮かべたハーヴェイさんは、その後いつもの明るい笑みになった。
彼が聞かないでほしいって言うのなら、私には聞く権利なんてない。
だって、私はそこまでハーヴェイさんに深く関わったとしても、いずれここからいなくなってしまうから。
彼にずっと寄り添えるのは、私じゃない。
「…………」
……わかってるよ、そんなこと。
改めて考え直さなくたって、私の居場所が、いるべきはずなのが、ここじゃないってことくらい。
「……っ」
……でも、どうして今私は、こんなにも心が苦しいのかな。
これ以上は考えたくない。
それにずっと無言のままでいるのもハーヴェイさんに不信感を持たれるから、私は誤魔化すために口を開いた。
「今日はありがとうございました、ハーヴェイさん。楽しかったです」
「……そっか。なら、よかったよ」
空元気で言った言葉が虚しい。
さっきは純粋にハーヴェイさんに言おうとした言葉が、嘘っぽく聞こえて悲しかった。
――楽しいって思ったのは、嘘じゃないのに。
「……はい」
ハーヴェイさんに言われて気づいたんだけど、いつの間にか陽が落ち始めてる。夕方になるのも時間の問題みたい。
「見逃したところとかないか? あの店に行ってみたかったとか、なんか他に見たいモンがあったとか」
「いいえ、特にはないです」
「そっか。んじゃま、明日も早いから帰るか。クガも明日仕事だろ?」
「はい」
二人で並んで歩き始める。帰る先はほとんど同じだから、なんだか不思議な気分。
騎士舎と私が住んでる家政婦用の建物は目と鼻の先だから、帰るって言ってもまだハーヴェイさんと一緒にいられる。
「あー……その、今日はどうだ?」
「『どうだ?』」
感想ってことかな?
横にいるハーヴェイさんを見上げると、ぎこちなさそうに視線を向けてきた。
どうって…………。
改めて今日のことを振り返ってみる。二人で店を冷やかしたり、買い食いをしたり。ごくごく普通な流れで。
「私は――」
「あら、ルイスではないかしら?」
え?
言いかけた言葉を遮られて驚いていると、いつかに見た綺麗な女の人が近くに立っていた。
手に持った扇で優雅に口元を隠して、彼女は目を細めてみせる。
たしかあの人は、訓練場で会ったエミリア様、だっけ?
彼女を視界に入れて、ハーヴェイさんと私の足が自然と止まった。
「ここでお会いするのは、偶然ね」
「……ッチ、なんでお前がいるんだよ」
「いけないかしら? 今日は国を挙げての祭典だもの。私が街に降りたとしても、何ら問題はないわ」
「……」
ハーヴェイさんが険しい表情をしてる。彼が睨んでるのに、それを歯牙にもかけないでエミリア様は言葉を紡ぐ。
「それにしても……記念すべき花祭りでこのような平民とともに過ごすなんて……」
「……」
エミリア様と、目が合った。
彼女の整って色っぽい目が、スッと細くなる。それだけじゃなくて、纏う空気も底冷えするようなものになった。
害虫や生ごみを見るような、汚らしいものを見るように見られてる。
まるで、私の存在自体が許しがたいって言いたそうな、彼女の水色の瞳。
…………怖い。
「あなた、彼とともに過ごすことに引け目を感じなかったのかしら? 厚かましいにも程があるわ。……正気なのかしら、あなた?」
「……っ」
目をすがめられて、思わず息をのんだ。彼女の視線がナイフだったら、間違いなく突き刺さってたってくらいとがってる。
あからさまな敵意に、身体が動かない。
だけど次の瞬間には、彼女の視線を遮るように私の前に人が立ちふさがった。
「ハーヴェイ、さん」
安心して、無意識に入ってた肩の力が抜ける。
彼に庇われるかたちになって、私の視界から彼女の姿が消えた。
「おい、エミリア。突然現れて何を言い出してんだよ。お前こそ、クガに失礼だろ」
……呼び捨て? ハーヴェイさんは、彼女と知り合いなの?
ううん、知り合いどころか……訓練場でのエミリア様の様子からすると、もしかして。
…………元カノ、とか?
もしくは、婚約者とか恋人?
「……」
どれだとしても、モヤモヤするよ。
こんな感情を持ったって、ハーヴェイさんの交友関係は彼の自由なのに。
それに今までだって、逆ナンされてる現場とか、訓練場で彼の大勢のファンも見たのに。
今更、どうして?
相変わらず私だけを責め続ける、エミリア様の声が聞こえる。
「…………あなたこそ、そのような言葉遣いをいまだにされているのはその庶民の影響かしら?」
「クガは関係ねぇだろっっ!? 引き合いに出してんじゃねぇよ!!」
「っ!」
肌がビリビリするような声に、思わず私の肩が震える。
ハーヴェイさんの怒鳴り声なんて、初めて聞いた。
「……貴族らしくなくてよ。感情を顕わにするなんて、はしたない」
「上等だ。貴族らしさなんて、俺の方から願い下げだっつうの」
吐き捨てるようなハーヴェイさんの言葉には、強い拒絶の感情がこもってた。
だけど、彼のセリフにエミリア様はいかにも呆れた様子で深いため息を返した。
「いつになったら自覚が生まれるのかしら。あなたはハーヴェイ公爵家の人間なのよ? 礼儀作法・剣技・能力全てにおいて他の追随を許してはならないのに」
「黙れ」
エミリア様の言葉を、深く唸るような声でハーヴェイさんが遮断した。
今聞こえたけど……『ハーヴェイ公爵家』って、どういうこと?
公爵家って…………貴族の地位のことだよね?
世界史とかで軽く聞いたことがあるけど、貴族の中でも割と高い地位だったはず。
その家の人だってことは、ハーヴェイさんも貴族なの?
「そんな下賤の者に構っている時間はなくってよ。女遊びもほどほどになさい」
「……黙れよ」
「ただでさえあなたは――」
「黙れって言ってんだろっっ!!!」
辺りに彼の怒鳴り声が響き渡った。
激しい憤りが、背中だけしか見えてない私でも感じることができる。
普段の明るい雰囲気なんて、全く感じさせないほどの苛立ち。
それに、なんだかハーヴェイさん、ピリピリしてるような気がする。神経質なくらい。
私からしたら、そこまで怒鳴るほど彼女に侮辱された覚えはないのに。
……ううん。もしかして、ハーヴェイさんにとって触れられたくないような話題を、エミリア様が言いかけたの?
――全然怒ったりしない彼に、我を忘れさせるようなことを?
…………それって、一体何?
「……」
「……」
肩で息をするハーヴェイさんの荒い息遣いだけが聞こえる。
不自然なくらいの沈黙が、この場に停滞した。
ハーヴェイさんの憤りに、発言を止められた彼女はしばらく口を閉ざしていた。
だけどしばらくして、エミリア様の動揺なんて全くしてない冷静な声が聞こえた。
「……とにかく、考えて行動をなさったら? あなたの省みない行動は、私にも火の粉がかかってしまうの」
「…………お前には迷惑をかけねぇようにする。それでいいんだろ」
そう感情を押し殺した声で、ハーヴェイさんは言い返した。
「ええ、結構よ。私はまだ納得はしていないけれど、今回はこれで失礼させていただくわ」
パチリと扇を折りたたむ音が聞こえた。
「今度お会いするときは、私が認められるような貴族たる者らしい行動を心掛けてくださいませ。……それでは、ごきげんよう」
「……」
石畳を鳴らして、彼女が遠ざかっていく。
少し経ってから、ようやくハーヴェイさんが口を開いた。
「なんだか変なところを見せちまったな」
「……いいえ」
振り向いた彼は、苦い笑顔を浮かべてる。
「あの――」
「思いのほか時間を奴のせいで食ったな。帰ろうぜ」
「……」
尋ねようとした私に先手を打って、これ以上深く聞こうとしないように話題を変えてみせた。
暗に、掘り下げるなって言われてる。
現に、彼の瞳が私に対して強い拒絶をしめしてた。
「……はい」
私の返事に、あからさまに目に安心の色を浮かべたハーヴェイさんは、その後いつもの明るい笑みになった。
彼が聞かないでほしいって言うのなら、私には聞く権利なんてない。
だって、私はそこまでハーヴェイさんに深く関わったとしても、いずれここからいなくなってしまうから。
彼にずっと寄り添えるのは、私じゃない。
「…………」
……わかってるよ、そんなこと。
改めて考え直さなくたって、私の居場所が、いるべきはずなのが、ここじゃないってことくらい。
「……っ」
……でも、どうして今私は、こんなにも心が苦しいのかな。
これ以上は考えたくない。
それにずっと無言のままでいるのもハーヴェイさんに不信感を持たれるから、私は誤魔化すために口を開いた。
「今日はありがとうございました、ハーヴェイさん。楽しかったです」
「……そっか。なら、よかったよ」
空元気で言った言葉が虚しい。
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