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捕虜交換
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対牛島での戦いは、一部始終を玲によって日本中で配信されていた。
「海設都市が日本を守ってくれた」
「日本の敵じゃないんだ!」
「姫子ちゃん。ありがとう!」
後醍醐から発せられたレーザーが、大韓朝国軍を蹴散らしたのをみていた日本国民は、助けてくれた姫子たちに深く感謝することになる。
「この映像を見て、日本を本当に脅かしているのは誰なのか、もう一度考え直してみてください」
姫子は動画の最後にそう締めくくる。日本中で、大韓朝国の侵攻に対して手をこまねいてみているだけだった三階堂政権に対する批判が強まっていった。
そして、後醍醐に拿捕されている海上自衛隊の艦艇でも、徐々に厭戦気分が高まってくる。
「司令官、飲料水の確保は海水から真水を作る装置でなんとかなるにしても、問題は燃料と食料です。各艦艇の生糧品の搭載は1~2週間分。貯料品なら30日分とかが基本になります。補給艦から支援を受けませんと、まともに戦うこともできません」
「……分かっている」
司令官は苦悩の表情で、そう答える。
「それに、隊員の間に不安が広がっています。彼らが我々を攻撃しないのは、まだ日本人に対して同胞意識があるからですよ。その気になれば「反射式レーザー砲」で、我々は簡単に蹂躙されるのですよ」
鋭い指摘を受けて、司令官はついに決断した。
「……わかった。降伏しよう」
海上自衛隊の艦艇は、白旗を掲げて降伏するのだった。
「捕虜となった自衛隊員の皆様は、反抗防止のためにバイオチップ『ゴスペル』をつけていただきます」
姫子の命令により、階級の区別なく反抗防止機能がついたバイオチップをつけられてしまう。
「その後の行動は、各自の自由意思といたします」
姫子の言葉に、自衛隊員は首をかしげた。
「自由とは?」
「文字通り、海底都市で自由に過ごしてもいいということです。この後醍醐でメタンハイトレード採掘の仕事をしてもいいし、沖縄沖の第七鉱区『黄泉』で石油採鉱の募集もしています。あるいは東の東青ヶ島近辺の『崑崙』に行って、金の採掘で一攫千金を狙うのもいいでしょう」
姫子はいたずらっぽく笑う。
「最低限の住居は、各都市の下層エリア『蜂の巣』に用意していますので、それぞれ好きな都市にいって労働で生計を立ててください」
それを聞いた佐官の階級章をつけた士官が、怒りの表情で手を挙げた。
「ふざけるな。我々は高級士官だ。地位にふさわしい待遇を要求する」
しかし、そう要求されても姫子は相手にしなかった。
「甘えないでください。ここでは自衛隊の地位など関係ありません。あなたたちだけではなく、みんな必死に働いているのです。捕虜になったからとはいえ、虐待も不当な強制労働もさせるつもりはありませんが、自分の身ぐらいは自分で養ってください」
そういって去っていってしまう。残された自衛隊員たちはポカンとしていた。
「おいおい、本当に放っておかれたぞ」
「自由といえばそうだが、困ったな。財布の日本円はここじゃ通用しないみたいだし」
「つまり、餓死したくなければ、みんなゼロから働いて金を稼げってことか」
捕虜になった自衛隊は、次第にこの都市でのルールを理解していった。
「仕方ねえべ。働き口はたくさんあるみたいだし、飯食うために働いてアジア通貨を稼ごう」
階級が低い隊員たちは、そう割り切って各々待遇がよさそうな都市にいってしまう。
「お、おい。待て。俺たちの命令に従え。いくら捕虜になったとはいえ、階級は絶対だぞ」
今まで威張っていた高級士官たちは、慌てて彼らをひきとめようとしたが、相手にされない。
「だったら、あんたらが俺たちを養ってくれるんですかい?」
「それは……」
そうしたくても、アジア通貨も食料も持たない彼等にはどうすることもできない。
「あんたたちも諦めて、新兵からやり直すつもりで働くんですね」
そういって隊員たちは去っていく。自衛隊員たちの階級による上下関係は太陽の光に当たった雪のように消えていき、組織としてのまとまりが解体されていく。
そうなると、自衛隊員も構成員から一人の人間にもどっていき、組織の意向が入らない公平な目で海設都市に接するようになっていたった。
「へえ、猫耳娘って本当に実在したんだ。可愛いじゃん」
「そうかにゃ」
獣人エリアでは、とあるキャットピープルが隊員にナンパされて、顔を真っ赤にしている。
「吸血鬼っていっても、人間と変わらないんだな」
「ああ。今の時代、人間を襲って血を吸うなんてこと、誰もやってないからな。そんなの強盗みたいなもんだ」
血人類と仲良くなった隊員が、酒場で酒を組み合わす。
「なんだか捕虜といっても、日本にいた時と変わらないな。いや、自由な分だけ自衛隊よりマシかも」
「ちげえねえ。給料も自衛隊より高いしな。それに『女人類(ウイッチ)』の姉ちゃんは綺麗だし、『獣人類(ジャガー)』のお嬢ちゃんたちは可愛いしな。俺、ずっとここにいてもいいかも」
海設都市に適応した自衛隊員に、そんな認識が広がる。
共に働き生活することで、確実に人間たちと亜人類の仲は改善させていった。
自衛隊を捕虜にした姫子は、リモート会談で、三階堂首相に提案する。
「なんだと、すべての艦艇と捕虜を返還するから、南方勇人の身柄を解放しろだと!」
「ええ。賠償金もいりません。石油やガスの輸出も再開しましょう。ただ、私たちに勇人さんを返してください」
姫子は、誠意をもって三階堂首相に訴えた。
「……断る」
「なぜですか!なぜそこまで勇人さんを!」
「彼は阿部前首相と南方源人氏を殺害したテロリストの黒幕だ。犯罪者を釈放したなどとなると、国家秩序が保てぬ」
三階堂首相は、そういって勇人の解放を拒否した。
この会談は玲によってネットで広められ、大きな反響が返ってくる。
ネットでは「対牛島を守ってくれたことに感謝を」「一人の自衛隊員も殺さなかった海設都市に敬意を表そう」「何百億円にもなる艦艇に加えて捕虜になった一万人の自衛隊員を、たった一人と交換できるんだから、受けるべき」「姫子ちゃん、健気でかわいい」などという国民の声が溢れた。
国民の声に押され、三階堂首相の支持率はどんどん落ちていく。
「三階堂首相の退陣を要求する!」
野党からの責任追及の声が日増しに高まり、ついに内閣不信任決議が出されてしまった。
「ど、どうしょうか。このまま退陣したら、間違いなく責任を追及されてしまう。かといって選挙などしたら、民主自由党が大敗してしまうのはわかりきっているし。なんとか海設都市に対して、劇的な勝利を決めて国民の支持を回復しないと……」
そう思い悩むが、そもそも海上自衛隊の主な艦艇は拿捕されているのでもう一度進軍するのは不可能である。
苦悩しつづける首相の元へ、訪問者がやってきた。
「ふふ、お困りのようですね」
やってきたのは、世界統合教会の聖女マリアンヌである。
「おお、マリアンヌ様。この愚かな信徒に道を示してください。教主様も倒されて、我々はどうすればいいのか……」
「大丈夫です。すべて私にお任せください」
マリアンヌは慈母のように首相の頭に手を当てる。手から微弱な電波が出て、脳波を安定させていった。
「彼らの言う通り、勇人を返還しましょう。ただし……」
マリアンヌは、耳元で何事かささやく。
「おお、それなら返還しても問題ない。さすがはマリアンヌ様」
首相は喜んで、彼女の前に跪くのだった。
「海設都市が日本を守ってくれた」
「日本の敵じゃないんだ!」
「姫子ちゃん。ありがとう!」
後醍醐から発せられたレーザーが、大韓朝国軍を蹴散らしたのをみていた日本国民は、助けてくれた姫子たちに深く感謝することになる。
「この映像を見て、日本を本当に脅かしているのは誰なのか、もう一度考え直してみてください」
姫子は動画の最後にそう締めくくる。日本中で、大韓朝国の侵攻に対して手をこまねいてみているだけだった三階堂政権に対する批判が強まっていった。
そして、後醍醐に拿捕されている海上自衛隊の艦艇でも、徐々に厭戦気分が高まってくる。
「司令官、飲料水の確保は海水から真水を作る装置でなんとかなるにしても、問題は燃料と食料です。各艦艇の生糧品の搭載は1~2週間分。貯料品なら30日分とかが基本になります。補給艦から支援を受けませんと、まともに戦うこともできません」
「……分かっている」
司令官は苦悩の表情で、そう答える。
「それに、隊員の間に不安が広がっています。彼らが我々を攻撃しないのは、まだ日本人に対して同胞意識があるからですよ。その気になれば「反射式レーザー砲」で、我々は簡単に蹂躙されるのですよ」
鋭い指摘を受けて、司令官はついに決断した。
「……わかった。降伏しよう」
海上自衛隊の艦艇は、白旗を掲げて降伏するのだった。
「捕虜となった自衛隊員の皆様は、反抗防止のためにバイオチップ『ゴスペル』をつけていただきます」
姫子の命令により、階級の区別なく反抗防止機能がついたバイオチップをつけられてしまう。
「その後の行動は、各自の自由意思といたします」
姫子の言葉に、自衛隊員は首をかしげた。
「自由とは?」
「文字通り、海底都市で自由に過ごしてもいいということです。この後醍醐でメタンハイトレード採掘の仕事をしてもいいし、沖縄沖の第七鉱区『黄泉』で石油採鉱の募集もしています。あるいは東の東青ヶ島近辺の『崑崙』に行って、金の採掘で一攫千金を狙うのもいいでしょう」
姫子はいたずらっぽく笑う。
「最低限の住居は、各都市の下層エリア『蜂の巣』に用意していますので、それぞれ好きな都市にいって労働で生計を立ててください」
それを聞いた佐官の階級章をつけた士官が、怒りの表情で手を挙げた。
「ふざけるな。我々は高級士官だ。地位にふさわしい待遇を要求する」
しかし、そう要求されても姫子は相手にしなかった。
「甘えないでください。ここでは自衛隊の地位など関係ありません。あなたたちだけではなく、みんな必死に働いているのです。捕虜になったからとはいえ、虐待も不当な強制労働もさせるつもりはありませんが、自分の身ぐらいは自分で養ってください」
そういって去っていってしまう。残された自衛隊員たちはポカンとしていた。
「おいおい、本当に放っておかれたぞ」
「自由といえばそうだが、困ったな。財布の日本円はここじゃ通用しないみたいだし」
「つまり、餓死したくなければ、みんなゼロから働いて金を稼げってことか」
捕虜になった自衛隊は、次第にこの都市でのルールを理解していった。
「仕方ねえべ。働き口はたくさんあるみたいだし、飯食うために働いてアジア通貨を稼ごう」
階級が低い隊員たちは、そう割り切って各々待遇がよさそうな都市にいってしまう。
「お、おい。待て。俺たちの命令に従え。いくら捕虜になったとはいえ、階級は絶対だぞ」
今まで威張っていた高級士官たちは、慌てて彼らをひきとめようとしたが、相手にされない。
「だったら、あんたらが俺たちを養ってくれるんですかい?」
「それは……」
そうしたくても、アジア通貨も食料も持たない彼等にはどうすることもできない。
「あんたたちも諦めて、新兵からやり直すつもりで働くんですね」
そういって隊員たちは去っていく。自衛隊員たちの階級による上下関係は太陽の光に当たった雪のように消えていき、組織としてのまとまりが解体されていく。
そうなると、自衛隊員も構成員から一人の人間にもどっていき、組織の意向が入らない公平な目で海設都市に接するようになっていたった。
「へえ、猫耳娘って本当に実在したんだ。可愛いじゃん」
「そうかにゃ」
獣人エリアでは、とあるキャットピープルが隊員にナンパされて、顔を真っ赤にしている。
「吸血鬼っていっても、人間と変わらないんだな」
「ああ。今の時代、人間を襲って血を吸うなんてこと、誰もやってないからな。そんなの強盗みたいなもんだ」
血人類と仲良くなった隊員が、酒場で酒を組み合わす。
「なんだか捕虜といっても、日本にいた時と変わらないな。いや、自由な分だけ自衛隊よりマシかも」
「ちげえねえ。給料も自衛隊より高いしな。それに『女人類(ウイッチ)』の姉ちゃんは綺麗だし、『獣人類(ジャガー)』のお嬢ちゃんたちは可愛いしな。俺、ずっとここにいてもいいかも」
海設都市に適応した自衛隊員に、そんな認識が広がる。
共に働き生活することで、確実に人間たちと亜人類の仲は改善させていった。
自衛隊を捕虜にした姫子は、リモート会談で、三階堂首相に提案する。
「なんだと、すべての艦艇と捕虜を返還するから、南方勇人の身柄を解放しろだと!」
「ええ。賠償金もいりません。石油やガスの輸出も再開しましょう。ただ、私たちに勇人さんを返してください」
姫子は、誠意をもって三階堂首相に訴えた。
「……断る」
「なぜですか!なぜそこまで勇人さんを!」
「彼は阿部前首相と南方源人氏を殺害したテロリストの黒幕だ。犯罪者を釈放したなどとなると、国家秩序が保てぬ」
三階堂首相は、そういって勇人の解放を拒否した。
この会談は玲によってネットで広められ、大きな反響が返ってくる。
ネットでは「対牛島を守ってくれたことに感謝を」「一人の自衛隊員も殺さなかった海設都市に敬意を表そう」「何百億円にもなる艦艇に加えて捕虜になった一万人の自衛隊員を、たった一人と交換できるんだから、受けるべき」「姫子ちゃん、健気でかわいい」などという国民の声が溢れた。
国民の声に押され、三階堂首相の支持率はどんどん落ちていく。
「三階堂首相の退陣を要求する!」
野党からの責任追及の声が日増しに高まり、ついに内閣不信任決議が出されてしまった。
「ど、どうしょうか。このまま退陣したら、間違いなく責任を追及されてしまう。かといって選挙などしたら、民主自由党が大敗してしまうのはわかりきっているし。なんとか海設都市に対して、劇的な勝利を決めて国民の支持を回復しないと……」
そう思い悩むが、そもそも海上自衛隊の主な艦艇は拿捕されているのでもう一度進軍するのは不可能である。
苦悩しつづける首相の元へ、訪問者がやってきた。
「ふふ、お困りのようですね」
やってきたのは、世界統合教会の聖女マリアンヌである。
「おお、マリアンヌ様。この愚かな信徒に道を示してください。教主様も倒されて、我々はどうすればいいのか……」
「大丈夫です。すべて私にお任せください」
マリアンヌは慈母のように首相の頭に手を当てる。手から微弱な電波が出て、脳波を安定させていった。
「彼らの言う通り、勇人を返還しましょう。ただし……」
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