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63. お久しぶりの害悪くん①
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「初めまして。僕はミナトです。平民です。これからよろしくお願いします。」
と僕が挨拶をすると、パチパチとまばらに拍手が返ってくる。
「ではミナトくん、窓際の…ナギエさんの隣に座ってください。」
と先生から指示が来る。その指示に従い席に着くと、
「いらっしゃい。」
とナギエが言った。
「おう、よろしく。…ところでこれから何の授業だ?」
と聞くと、
「座学だぞ。」
と前の席に座っているルイトが教えてくれた。
「それでは、授業を始める。全員教科書の68ページを開け。今回は、属性合成と速攻詠唱についての講義を行う。あ、ミナトはナギエに教科書見せてもらえよ。」
と先生は授業を始めた。
「…いつも授業ってこんな感じだったの?」
とナギエがヒソヒソ声で聞いてきた。そういえば、ナギエが自分の肉体で授業を受けるのはこれが初めてだ。
「いつも授業一緒に受けてたんじゃないのか?」
と聞くが、
「ううん、スキルの最適化とか強化とか、魔法の練習とかを自分の空間でしてた。」
「…つまり、授業はまともに受けてないと?」
「その通りやんね。まあミナトが受けてくれてたから記憶自体は持ってるし大丈夫。」
「なんかせこいな。」
「その代わりに体貸してたからいいでしょ?」
「まあそうなんだけどな。」
とやりとりする。ちなみに授業の内容は既に僕らは知っているものだった。みんなも体験したことがあるかどうかはわからないが、既に完璧に知っていることを説明されると言うことは結構暇なのだ。しかもここは前世と違ってテストもないため、周りを見渡すと、チラホラと机に突っ伏している生徒がいる。しばらくすると鐘の音がした。授業終了の音だ。
「このしんどいのがあと2コマか。」
と僕は椅子にもたれかかると息を吐いた。
「まだ一限目だぞ。午前はあと2つだから頑張れ。」
とルイトが励ましてくる。
「「うへぇ~」」
と僕とナギエは言い、同時に机に突っ伏すのだった。
その後は何事もなく、午前の授業が終わり、僕らは昼食を食べるため食堂に来ていた。と言っても昼ごはんはわざわざ学生寮まで戻らなくてもお昼休みにだけ開くレストランみたいな場所があるため僕とナギエ、ルイト、ルプスの4人で行くことにした。
「でもこの時間に出ると着く頃にはだいぶ混んでるぞ。」
とルプスが言った。
「あ、そうだな…じゃあどうする?」
と、ルイトは聞いてくる。
「ん~じゃあ飛んでいく?」
と僕は言った。
「は?どういうことだ?」
とルプスが聞いてくる。
「これを使うんだよ。」
と言い僕は転移魔法の“ゲート”を唱え、現在地とレストランを繋いだ。
「ちょっとずるくないか?」
とルプスは言うが、
「まあ大丈夫でしょ。校外に出るわけじゃないし、別段校則違反ではないからセフセフ。」
と言いなが僕はそのゲートを潜った。
と僕が挨拶をすると、パチパチとまばらに拍手が返ってくる。
「ではミナトくん、窓際の…ナギエさんの隣に座ってください。」
と先生から指示が来る。その指示に従い席に着くと、
「いらっしゃい。」
とナギエが言った。
「おう、よろしく。…ところでこれから何の授業だ?」
と聞くと、
「座学だぞ。」
と前の席に座っているルイトが教えてくれた。
「それでは、授業を始める。全員教科書の68ページを開け。今回は、属性合成と速攻詠唱についての講義を行う。あ、ミナトはナギエに教科書見せてもらえよ。」
と先生は授業を始めた。
「…いつも授業ってこんな感じだったの?」
とナギエがヒソヒソ声で聞いてきた。そういえば、ナギエが自分の肉体で授業を受けるのはこれが初めてだ。
「いつも授業一緒に受けてたんじゃないのか?」
と聞くが、
「ううん、スキルの最適化とか強化とか、魔法の練習とかを自分の空間でしてた。」
「…つまり、授業はまともに受けてないと?」
「その通りやんね。まあミナトが受けてくれてたから記憶自体は持ってるし大丈夫。」
「なんかせこいな。」
「その代わりに体貸してたからいいでしょ?」
「まあそうなんだけどな。」
とやりとりする。ちなみに授業の内容は既に僕らは知っているものだった。みんなも体験したことがあるかどうかはわからないが、既に完璧に知っていることを説明されると言うことは結構暇なのだ。しかもここは前世と違ってテストもないため、周りを見渡すと、チラホラと机に突っ伏している生徒がいる。しばらくすると鐘の音がした。授業終了の音だ。
「このしんどいのがあと2コマか。」
と僕は椅子にもたれかかると息を吐いた。
「まだ一限目だぞ。午前はあと2つだから頑張れ。」
とルイトが励ましてくる。
「「うへぇ~」」
と僕とナギエは言い、同時に机に突っ伏すのだった。
その後は何事もなく、午前の授業が終わり、僕らは昼食を食べるため食堂に来ていた。と言っても昼ごはんはわざわざ学生寮まで戻らなくてもお昼休みにだけ開くレストランみたいな場所があるため僕とナギエ、ルイト、ルプスの4人で行くことにした。
「でもこの時間に出ると着く頃にはだいぶ混んでるぞ。」
とルプスが言った。
「あ、そうだな…じゃあどうする?」
と、ルイトは聞いてくる。
「ん~じゃあ飛んでいく?」
と僕は言った。
「は?どういうことだ?」
とルプスが聞いてくる。
「これを使うんだよ。」
と言い僕は転移魔法の“ゲート”を唱え、現在地とレストランを繋いだ。
「ちょっとずるくないか?」
とルプスは言うが、
「まあ大丈夫でしょ。校外に出るわけじゃないし、別段校則違反ではないからセフセフ。」
と言いなが僕はそのゲートを潜った。
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