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67. お知らせが届いた②
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・ところ変わって王宮
この国の王、ギャプリエルは
「ふむ…やはり国庫は年々潤っていくな…これも一重にわしの手腕のお陰なのじゃ。さて、わしはもっと財を貯めるかの…宰相よ!馬車を出せ!…聖女の元へといくぞ!」
と毎週の習慣である、聖女に会いに行く準備をしていた。
「はっ、直ちに準備いたします。30分ほどお時間をいただきます。」
「ならん!25分以内じゃ!はよおせい!」
「申し訳ございません!直ちに…25分以内に支度を終わらせます!」
と言い宰相は王の間を後にした。王の間は大体バスケットコート1つ分ぐらいの大きさで玉座と反対側に廊下があるのだがドア越しでもバタバタと足音が聞こえた。その音にはぁ、とため息をつくと、
「ああいう感じの気の弱い奴は扱いやすいが、こう騒がしいとな。…さて、何を手土産にしようか…」
とわしは顎に手を当て、自慢の顎髭を撫でながら考えた。
そうして25分後…わしは手にこの城の総料理長に作らせたチョコレートケーキを持って馬車に乗った。
「安全運転で頼むぞ!、出発だ!」
と御者に言い、どかっと馬車のふかふかのソファに腰掛けると、
「では出発しまぁす!初めの方は揺れるので注意してくださ~い。」
と言い走り出した。
「さて、わしはもう年だ。後世に爪痕を残す名君となるためにしっかりとせねば…」
と呟いた…
そうして馬車に座ること20分、わしは神殿に辿り着き、神殿長と話していた。
「毎週、毎週お越し下りありがとうございます。聖女様も首を長くしてお待ちしていることでしょう。ささ、聖女様は別棟の書庫
にいらっしゃいますよ。」
と神殿長が教えてくれる。
「わかった。では言ってくる。」
と言いわしは面談室を後にし、別棟に向かう。別棟は全3階層で構築されており、見た目はただのこじんまりとした塔だが、聖女の持つ太古の失われし魔法の空間付与魔法によって拡張された空間によって広々としている。
塔に入るが一階の面談室にはいない。階段を登り2階の部屋に入る前に扉をノックし、
「アイラ・ホシガミよ、入るぞ?いいか?」
というと
「わわわっ!す、少し待ってください!」
という声が返ってきた。宰相たちだったらひと時も待たずに入るが、相手は女性…ましては神に愛されし神の子である神子なのだ。嫌われると後が怖いため、少し待つすると、カチャッと音がして扉が開き、16、7才ほどの少女が顔を出した。
「いらっしゃい、リエル。1週間ぶりぐらい…かな?」
「それぐらいじゃな。アイラ。ほれ、手土産でケーキを持ってきてやったぞ。また魔法の研究でもしていたのじゃろう?」
「う、うん…まあそんな所…3階いこっか。私の部屋…お茶にしよ…」
と言いアイラは階段を登り、3階の扉を開け、中に入った。わしもそれに続いた。中の空間には、机と椅子が4つ、キングサイズのベッド、見たことのないデザインの服と言う珍しくもないもはや必要最低限しかない。
「紅茶淹れたよ。」
とポットを取り出す。するとどこからかカップが出てきた。
そしていつの間にかお茶会の準備が整っていた。皿の上にケーキを置き、座る。
「それで、今日は何のお話をしにきたの?それともお願い事?」
とアイラは話を切り出すのだった。
この国の王、ギャプリエルは
「ふむ…やはり国庫は年々潤っていくな…これも一重にわしの手腕のお陰なのじゃ。さて、わしはもっと財を貯めるかの…宰相よ!馬車を出せ!…聖女の元へといくぞ!」
と毎週の習慣である、聖女に会いに行く準備をしていた。
「はっ、直ちに準備いたします。30分ほどお時間をいただきます。」
「ならん!25分以内じゃ!はよおせい!」
「申し訳ございません!直ちに…25分以内に支度を終わらせます!」
と言い宰相は王の間を後にした。王の間は大体バスケットコート1つ分ぐらいの大きさで玉座と反対側に廊下があるのだがドア越しでもバタバタと足音が聞こえた。その音にはぁ、とため息をつくと、
「ああいう感じの気の弱い奴は扱いやすいが、こう騒がしいとな。…さて、何を手土産にしようか…」
とわしは顎に手を当て、自慢の顎髭を撫でながら考えた。
そうして25分後…わしは手にこの城の総料理長に作らせたチョコレートケーキを持って馬車に乗った。
「安全運転で頼むぞ!、出発だ!」
と御者に言い、どかっと馬車のふかふかのソファに腰掛けると、
「では出発しまぁす!初めの方は揺れるので注意してくださ~い。」
と言い走り出した。
「さて、わしはもう年だ。後世に爪痕を残す名君となるためにしっかりとせねば…」
と呟いた…
そうして馬車に座ること20分、わしは神殿に辿り着き、神殿長と話していた。
「毎週、毎週お越し下りありがとうございます。聖女様も首を長くしてお待ちしていることでしょう。ささ、聖女様は別棟の書庫
にいらっしゃいますよ。」
と神殿長が教えてくれる。
「わかった。では言ってくる。」
と言いわしは面談室を後にし、別棟に向かう。別棟は全3階層で構築されており、見た目はただのこじんまりとした塔だが、聖女の持つ太古の失われし魔法の空間付与魔法によって拡張された空間によって広々としている。
塔に入るが一階の面談室にはいない。階段を登り2階の部屋に入る前に扉をノックし、
「アイラ・ホシガミよ、入るぞ?いいか?」
というと
「わわわっ!す、少し待ってください!」
という声が返ってきた。宰相たちだったらひと時も待たずに入るが、相手は女性…ましては神に愛されし神の子である神子なのだ。嫌われると後が怖いため、少し待つすると、カチャッと音がして扉が開き、16、7才ほどの少女が顔を出した。
「いらっしゃい、リエル。1週間ぶりぐらい…かな?」
「それぐらいじゃな。アイラ。ほれ、手土産でケーキを持ってきてやったぞ。また魔法の研究でもしていたのじゃろう?」
「う、うん…まあそんな所…3階いこっか。私の部屋…お茶にしよ…」
と言いアイラは階段を登り、3階の扉を開け、中に入った。わしもそれに続いた。中の空間には、机と椅子が4つ、キングサイズのベッド、見たことのないデザインの服と言う珍しくもないもはや必要最低限しかない。
「紅茶淹れたよ。」
とポットを取り出す。するとどこからかカップが出てきた。
そしていつの間にかお茶会の準備が整っていた。皿の上にケーキを置き、座る。
「それで、今日は何のお話をしにきたの?それともお願い事?」
とアイラは話を切り出すのだった。
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