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第2章・異世界に転生!王族としての新生活?

いよいよ転生!!

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黒牙side

ん?待てよ?
さっきエイリーンは俺達のせいだって感じで話してたよね。って事はさぁ、チートとか期待出来ないってことだよね?う~~……せっかく夢の異世界転生なのにぃ~……

「はぁ…」

「ん?どうした?黒牙」

「あー、話を戻すわよ?いい?」

俺は返事を返す気力も無かった。

「ん?あ、あぁ。」

黒狼が代わりに答えてくれる。

「あなた達は異世界にいる獣人王の双子の息子達として転生しまーす。今生まれそうな子供が二人とも獣人王の子供だったから、予期せぬチートを与える結果になりました。まぁ、ラッキーだったんじゃない?」

ん?んん?今聞いた話が本当なら、チート!!
やっ、やややや…

「やったぁぁあぁぁぁぁあぁ!!!」

ーーーーーーーーーーーー
黒狼side

あー…そういえば黒牙のやつ、ファンタジーとか好きだったな。予期せぬチートとやらに興奮している黒牙を横目に、俺は考えていた。
俺らが双子の兄弟になる…?つまりは敵同士とかいういざこざがなくなって普通の友達としていられるってことだよな…いや、兄弟だからそういうわけにも行かないのか?

「あんたらの場合今のまんまでも容姿はそっくりだし、わざわざ容姿考えんのもしなくていい。ほんとに簡単で助かるよ。あぁ。そうそうあんたら生まれるとっから始まるから。つか、あんたら運いいね。テキトーにあみだくじで決めた転生先が獣人王のとこなんだから。まぁ、チートがんば~。」

え!?転生する場所決めるのってそんな適当なの?
あみだくじって…まじか…

「真面目に仕事しろよ…」

「ああ?」

うわ。睨まれた。

「お前らウザイ、さっさと行け。」

エイリーンがそう言った瞬間俺達は眩い光に包まれた。


「「オギャーオギャー」」

ん?これって俺らの声か?
本当に転生したんだな…俺は黒牙がいるであろう方向を向いた。
……は?
黒牙の頭には狼の耳らしきものが、口からは小さな牙が見え隠れしていた。

ーーーーーーーーーーーー
黒牙side

「「オギャーオギャー」」

お!やった!生まれました生まれました!
よっしゃー!チート全開で楽しむぜー!
俺は隣にいるであろう黒狼のことを見た。
…んん?狼の耳?
黒狼だもんな、名前!いや、転生したんだからこれから新しい名前がつけられるはず…!
どんな名前になんのかなぁ?たのしみだー!

「エリザ様、おめでとうございます!元気な双子の男の子ですよ!」

助産師さんだろうか。長い髪を後ろできっちりと縛った、物腰の柔らかいおばs…お姉さんがそう言った。

「まぁ!本当!?よかった…」

金髪美人のスタイル抜群、猫耳の女性が疲れたような、でも優しげな笑みを浮かべた。この人が母親かぁ…

「早くアルベルト様が帰ってらっしゃらないかしら。」

ん?アルベルト様?もしかしてお父さんかな?
そういえばエイリーンの話だと<父親=獣人王>だったな!
どんな人なんだろう。楽しみだな。

「おい!今帰ったぞ!エリザ!そして次期獣人国の王よ!」

あ、お父さんのお帰りかな?
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