幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

文字の大きさ
15 / 18
【本編】

EPISODE 15:変革を示した道を

しおりを挟む



「オズワルド、そっちで何かあったでしょー?こっちで、トラブル起きたんだけど」

『師匠と連絡がついたんですけど、師匠の話によるとオレ達が相手しているのは“幻影”らしいです』

「あ、ちなみに倒したから」

『師匠達が、相手をしているようです』


 何故こうなったのかについて、可能性が高いのは“本来の特異点”であるフィロソフィーへと“本能のままに”向かった、それが1番の可能性が高いのだろう。

 リーオはオズワルド達にバレないように、フィロソフィーは慌ててきたアッシュ達に託すと扉を使ってオズワルド達の所へと向かった。
 其処では、オズワルド達が話し合いしているのが見えた。


「“本来の特異点”を殺そうとしている?そうする事で、世界終末の起こり方に変化が起きる事になっちゃうっ」

「どんな感じに?」

「“本来の特異点”は、完全な“文明リセット”が行える。“人工的な特異点”の場合、融合前までのリセットしか行えない。“アイツ”の狙いは、“人工的な特異点”で世界終末を起こして“ループする世界”へと変える事だと思う」

「なるほど、ね。だから、フィロが狙われたってわけ?」


 リーオはトネリコの推理に納得しては、何処となく苛つきながらも笑みを浮かべていた。


「!?」

「師匠!?いつの間にっ」


 リーオはいつの間にかトネリコの背後に居て、トネリコに対して微かに冷めた眼差しで見下ろしていた。

 それに対して過剰に反応したレーヴェが黒い大鎌となりリーオを狙うが、リーオは前を向いたまま刀を後ろへと上に向けて上げれば黒い大鎌を防ぐ。


「“主”の危険を察知して、向かってくるなんて俺らと変わらないね」

「っ!」

「だけど、弱い」

「!?」


 リーオは身を低くして振り向き見えない斬撃をレーヴェに向けるが、オズワルドがレーヴェを突き飛ばしリーオの斬撃を全て防ぐ。


「どういうつもりですか、リーオ師匠」

「ちょっとした、八つ当たりって所かな?折角、フィロが作ってくれたアップルパイを台無しにされたし?だから、一人ぐらい殺してやろうかなって」

「それは、度が過ぎる八つ当たりじゃないですか?」

「別に、ソイツらは何度殺しても死なないでしょ?今まで溜まった“糧”があるなら、一度ぐらいの“消費”で問題にはならない。そうでしょ?“人間モドキ”さん?」


 おちゃらけた感じで話をしながらリーオは、トネリコとレーヴェを見ては目が笑っていない笑みを向けていた。

 彼らにとって“フィロソフィー”は幼馴染であり、大切な“人”だからこそ護るためならば何だってする。
 それこそ、“害ある存在”にもなるトネリコという存在は彼らにとっては排除対象となるのは確かな事だろう。

 オズワルドとレーヴェそれにヴェイグもトネリコを庇うようにすると、リーオは目を細めて嘲笑ったような笑みへと変わる。


「駄目だね。“俺”だけだと思っているなら、それは警戒心無しだよ?」

「!?」


 リーオの言葉に直ぐに反応したのはヴェイグで、ヴェイグはトネリコを引き寄せると同時に右肩に大きな機械の斧の回転している刃が掠めていく。


「ヴェイグさん!?」

「これぐらい、大丈夫だ」


 ヴェイグとトネリコが立っていた場所には、大きめの機械の斧が地面に刺さっており柄を掴んでジャックは立っていた。


「反応が良いみたいだな、一応」

「ジャックー、いきなりは卑怯だと流石に思うよ?」

「リーオ、お前が言ったじゃないか」

「えー?“ご挨拶しておきなよ”、それしか言っていないんだけど??フィロに怒られても知らんからなー」

「………」

「あ、いじけた」


 ジャックはフィロソフィーに嫌われるかもしれないと思ったのか、木の端っこに行っては明らかにいじけたかのように俯いて座り込んでいた。


「リーオ師匠」

「あははっ、まぁー冗談はさておき。キミらだけじゃ、“ソレ”の居場所とか分からないでしょ?だから、案内人としてジャックを連れてきた。ジャックなら、俺より強いし打たれ強さも1番だからねー。何かあれば、殿(しんがり)なんて簡単だろうから。フィロの心配は要らないよ、フィロも本気を出せば一瞬で命なんて奪えるし。それに、アッシュが居るから大丈夫」

「リーオさん、協力してくれるのですか?」

「まぁ、キミがどうなろうともどうでもいいんだけどね?解決させないと、フィロに被害がいくしフィロとの時間を取られたくないんでね。なので、ジャックを好きなように使うといいよ。明らかに、ジャックの方が“強敵”に出逢った時に対策なんて出来る」


「リーオさん、協力してくれるのですか?」

「まぁ、キミがどうなろうともどうでもいいんだけどね?解決させないと、フィロに被害がいくしフィロとの時間を取られたくないんでね。なので、ジャックを好きなように使うといいよ。明らかに、ジャックの方が“強敵”に出逢った時に対策なんて出来る」


 リーオはジャックの所に行っては、何かを手渡すと先程の項垂れていたジャックは元気よく立ち上がり嬉しそうな笑みを浮かべていた。


「ジャックを使うなら、“凄くヤバい強敵”に使いなよ?コイツなら、どんな相手でも最終的には一方的に殺せる」

「(一方的に??)そう、ですか。わかりました、ありがとうございます」





NeXT
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!

カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。 その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。 「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」 次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。 彼女は知っている。 このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。 未来を変えるため、アメリアは 冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。 これは、かつて守れなかった主人のための転生。 そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。 王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 挿絵はA I画像を使用 10/20 第一章完結 12/20 第二章完結 2/16 第三章完結 他サイト掲載 (小説家になろう、Caita)

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜

白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。  私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。  けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?  関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。  竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。 『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』 ❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。 *乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。 *表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。 *いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。 *他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。

新緑の光と約束~精霊の愛し子と守護者~

依羽
ファンタジー
「……うちに来るかい?」 森で拾われた赤ん坊は、ルカと名付けられ、家族に愛されて育った。 だが8歳のある日、重傷の兄を救うため、ルカから緑の光が―― 「ルカは精霊の愛し子。お前は守護者だ」 それは、偶然の出会い、のはずだった。 だけど、結ばれていた"運命"。 精霊の愛し子である愛くるしい弟と、守護者であり弟を溺愛する兄の、温かな家族の物語。 他の投稿サイト様でも公開しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...