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5話 入学してきた
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試験から1週間後入学式の前日、俺は荷物を確認している途中、父さんに呼び出された。
「言うの忘れてたんだが、主席になった生徒は王の間で挨拶があるんだ。」
アランは部屋のソファに座るなり突然その話を振った。
「はァ!?んなこと聞いてないわ!!何で試験前に教えてくれないんだよ!」
荷物の確認の手を中断して思い切り振り返る。
「だがなったものはしょうがない。なるべく粗相のないようにな、我々は王に大変お世話になったんだからな。」
お世話になった。それは父さんと母さんが師匠たちと冒険者をしているとき、まだ王子だった現在の王はそのパーティーで活動をしていたらしく、結婚したときも貴族にさせてくれたり、領地を祝いとしてくれたので、すっかり頭が上がらないらしい。
「分かってるけど別に俺は普通にしてればいいんだろう?」
「ああ、そうだな。お前には王がうちに来たときのように接してくれると助かる。」
「りょーかいっと」
「じゃあ俺はここで、カズト。明日からは寮生活だ。立派に出世してくれよ。」
そういって父さんは部屋を出て行った。
「…出世するには目的を果たさないとだめだけどな…」
明かりを消して俺はベットに飛び込み眠りにつく。
「以上で学院長の話を終わります。つづいては…」
入学院式の真っ只中、俺は椅子に座り、虚ろ虚ろしていた。前世もそうだったけどお偉いさんの話はいっつも長い!!これはどこ言っても共通なのだろうか?
「…この式長くねえか?」
隣から離しかけてきた。どうやら俺と同じ事を思っている奴がいるようだ。
「それは俺も思った。お偉いさんなんてそんなもんだろ。」
「確かにな」
『ははははは』
どうやらこいつとは気があいそうだ。
「君、名前は?」
「俺はライド。ライド・マークベル。成績は二位。お前は?」
「カズト・シュトライド、一応主席。」
そういって俺達はニヤッとして互いを見る。
こいつ、俺とおんなじくらい強いかもしんないな。
ライドとは入学院式が終わるくらいまで話した。ライドと話すとこの国のうまい店や武器屋、案外面白いことが聞ける。
しかし、そんな楽しい話も幕を閉じる。
「それでは最後に王女様からお話をいただきます。」
『はい』
司会が告げると真ん中の列から一人の女の子が立つ。その女の子は前に出て回りを見つめて息を吸った。
「本日はお日柄も良く、入学院式にふさわしい快晴です。私たちはこの学院で学び、友と競い合い、育っていきます。この学院で共にがんばりましょう。以上、王女、カナ・レイクロウズ」
見つけた。
今確かに聞いた
カナ・レイクロウズ
夏ナ
夏奈
「夏奈…」
台から降りてくる彼女は確かにカナと言った。
レイクロウズ。王の苗字だ。
そういえば王は俺の家に来るときは1人だった。娘がいると聞いていたけどまさかカナだったとはね…
「…。…ト。…カズト!」
体をゆすられて気付く。回りはほとんど人がいなかった。いたのはライドと正装に身を包み込んでいる人物のみだ。
「あ、ああ。ごめん。どうしたの?」
「どうしたって…今から俺達は王の間に言ってご挨拶をするんだろ?ほら、使いも来ているし。さ、行こうぜ」
使いの人は俺の顔を見てにっこりと微笑み馬車に誘導された。
馬車内の椅子で俺とライドは王女のことを話す。
「カナ…か。なあライド、お前はカナのこと知ってたのか?」
「いや、王女はまったくといっていいほど表に立ったことはないと思う。噂では思い人を生まれたときから探しているらしくてさ。」
思い人だと?カナは俺がこの世界にいることを知らないのか?益々分からなくなってきた。
「…それよりもさ…王の間で王を話すんだろ?」
「王とは俺よく話したよ。」
ライドは俺の顔を見て固まる。そんなにおかしい子といったのかな?
「どういうことか説明してもらおうかなぁ…カズトくん…?」
あ、これフラグだった。
説明中…
「なるほどな。お前があの貴族の息子とは思わなかったよ…」
「納得してくれた?」
「ああ、そんなこと聞いたから少し緊張も収まった…」
話が終わると同時に馬車が止まる。
「ライド様、カズト様。王宮に到着しました。」
使いの方が馬車の外から教えてくれた。
「分かりました。ありがとうございます」
俺達は身だしなみを整えて馬車からでる。そして王宮の中へ進む。
~王の間~
周りには大臣やら執事やらメイドやらが頭を下げている。
隣にはライド。
そして目の前には王と
王女、カナがいた。
まだ我慢だ。王女があのカナと決まったわけではない。それに今は王の前だ。
「マークベル、シュトライド。今回の試験、主席、二位、大儀であった。顔を上げよ。」
俺とライズはゆっくりと顔を上げる。
「知っているとは思うが私からも自己紹介をさせてもらう。我が名はオルクス・レイクロウズ、王の名の下にそなたたちには1つ願いを聞こう。」
1つ願いをかなえてくれる。これは学院代々褒美としてもらえるものらしい。しかし願いといっても男爵や公爵などの称号などはもらえない。世間一般的には家の安全を保障してくれるというものらしい。
「では、私、マークベルは国の武器庫のご閲覧を許可してもらえないでしょうか?」
ライドは完全にテンパってるな。
「いいだろう。大臣。案内を頼む。」
「ありがとうございます」
王の隣にいた大臣がライズと共に王の間から出て行く。
「さて、シュトライド、お前はどうするのだ?」
「俺は…」
王のそばにいる王女、カナの顔をチラっと見てから
「俺は王女と話をさせていただきたい。」
「そ、そんなんでいいのか?」
「ええ、それがいいです。」
はっきりと王の目をみて答える。王は俺の何かに気付いたようでにっこりと笑う。
「シュトライド家では見られなかった顔だな…まるで全盛期のアランのような顔だな。いいだろう、カナよ。部屋に迎えてあげなさい。」
「で、でもお父様・・・」
「大丈夫だ。このものは私の親友の息子だ。よくシュトライド家であって楽しい話をするから信用できるよ。」
「い、いつの間にそんなことを・・・!!」
「母には内緒だぞ?」
「…分かりました。シュトライドさん。こちらへ」
俺はカナについていって部屋に向かう。
「言うの忘れてたんだが、主席になった生徒は王の間で挨拶があるんだ。」
アランは部屋のソファに座るなり突然その話を振った。
「はァ!?んなこと聞いてないわ!!何で試験前に教えてくれないんだよ!」
荷物の確認の手を中断して思い切り振り返る。
「だがなったものはしょうがない。なるべく粗相のないようにな、我々は王に大変お世話になったんだからな。」
お世話になった。それは父さんと母さんが師匠たちと冒険者をしているとき、まだ王子だった現在の王はそのパーティーで活動をしていたらしく、結婚したときも貴族にさせてくれたり、領地を祝いとしてくれたので、すっかり頭が上がらないらしい。
「分かってるけど別に俺は普通にしてればいいんだろう?」
「ああ、そうだな。お前には王がうちに来たときのように接してくれると助かる。」
「りょーかいっと」
「じゃあ俺はここで、カズト。明日からは寮生活だ。立派に出世してくれよ。」
そういって父さんは部屋を出て行った。
「…出世するには目的を果たさないとだめだけどな…」
明かりを消して俺はベットに飛び込み眠りにつく。
「以上で学院長の話を終わります。つづいては…」
入学院式の真っ只中、俺は椅子に座り、虚ろ虚ろしていた。前世もそうだったけどお偉いさんの話はいっつも長い!!これはどこ言っても共通なのだろうか?
「…この式長くねえか?」
隣から離しかけてきた。どうやら俺と同じ事を思っている奴がいるようだ。
「それは俺も思った。お偉いさんなんてそんなもんだろ。」
「確かにな」
『ははははは』
どうやらこいつとは気があいそうだ。
「君、名前は?」
「俺はライド。ライド・マークベル。成績は二位。お前は?」
「カズト・シュトライド、一応主席。」
そういって俺達はニヤッとして互いを見る。
こいつ、俺とおんなじくらい強いかもしんないな。
ライドとは入学院式が終わるくらいまで話した。ライドと話すとこの国のうまい店や武器屋、案外面白いことが聞ける。
しかし、そんな楽しい話も幕を閉じる。
「それでは最後に王女様からお話をいただきます。」
『はい』
司会が告げると真ん中の列から一人の女の子が立つ。その女の子は前に出て回りを見つめて息を吸った。
「本日はお日柄も良く、入学院式にふさわしい快晴です。私たちはこの学院で学び、友と競い合い、育っていきます。この学院で共にがんばりましょう。以上、王女、カナ・レイクロウズ」
見つけた。
今確かに聞いた
カナ・レイクロウズ
夏ナ
夏奈
「夏奈…」
台から降りてくる彼女は確かにカナと言った。
レイクロウズ。王の苗字だ。
そういえば王は俺の家に来るときは1人だった。娘がいると聞いていたけどまさかカナだったとはね…
「…。…ト。…カズト!」
体をゆすられて気付く。回りはほとんど人がいなかった。いたのはライドと正装に身を包み込んでいる人物のみだ。
「あ、ああ。ごめん。どうしたの?」
「どうしたって…今から俺達は王の間に言ってご挨拶をするんだろ?ほら、使いも来ているし。さ、行こうぜ」
使いの人は俺の顔を見てにっこりと微笑み馬車に誘導された。
馬車内の椅子で俺とライドは王女のことを話す。
「カナ…か。なあライド、お前はカナのこと知ってたのか?」
「いや、王女はまったくといっていいほど表に立ったことはないと思う。噂では思い人を生まれたときから探しているらしくてさ。」
思い人だと?カナは俺がこの世界にいることを知らないのか?益々分からなくなってきた。
「…それよりもさ…王の間で王を話すんだろ?」
「王とは俺よく話したよ。」
ライドは俺の顔を見て固まる。そんなにおかしい子といったのかな?
「どういうことか説明してもらおうかなぁ…カズトくん…?」
あ、これフラグだった。
説明中…
「なるほどな。お前があの貴族の息子とは思わなかったよ…」
「納得してくれた?」
「ああ、そんなこと聞いたから少し緊張も収まった…」
話が終わると同時に馬車が止まる。
「ライド様、カズト様。王宮に到着しました。」
使いの方が馬車の外から教えてくれた。
「分かりました。ありがとうございます」
俺達は身だしなみを整えて馬車からでる。そして王宮の中へ進む。
~王の間~
周りには大臣やら執事やらメイドやらが頭を下げている。
隣にはライド。
そして目の前には王と
王女、カナがいた。
まだ我慢だ。王女があのカナと決まったわけではない。それに今は王の前だ。
「マークベル、シュトライド。今回の試験、主席、二位、大儀であった。顔を上げよ。」
俺とライズはゆっくりと顔を上げる。
「知っているとは思うが私からも自己紹介をさせてもらう。我が名はオルクス・レイクロウズ、王の名の下にそなたたちには1つ願いを聞こう。」
1つ願いをかなえてくれる。これは学院代々褒美としてもらえるものらしい。しかし願いといっても男爵や公爵などの称号などはもらえない。世間一般的には家の安全を保障してくれるというものらしい。
「では、私、マークベルは国の武器庫のご閲覧を許可してもらえないでしょうか?」
ライドは完全にテンパってるな。
「いいだろう。大臣。案内を頼む。」
「ありがとうございます」
王の隣にいた大臣がライズと共に王の間から出て行く。
「さて、シュトライド、お前はどうするのだ?」
「俺は…」
王のそばにいる王女、カナの顔をチラっと見てから
「俺は王女と話をさせていただきたい。」
「そ、そんなんでいいのか?」
「ええ、それがいいです。」
はっきりと王の目をみて答える。王は俺の何かに気付いたようでにっこりと笑う。
「シュトライド家では見られなかった顔だな…まるで全盛期のアランのような顔だな。いいだろう、カナよ。部屋に迎えてあげなさい。」
「で、でもお父様・・・」
「大丈夫だ。このものは私の親友の息子だ。よくシュトライド家であって楽しい話をするから信用できるよ。」
「い、いつの間にそんなことを・・・!!」
「母には内緒だぞ?」
「…分かりました。シュトライドさん。こちらへ」
俺はカナについていって部屋に向かう。
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