彼女のために最強を目指す

しらす

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6話 再会

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俺と王女は王女の部屋でお茶を飲んでいる。その間は数分ほど沈黙が走っている。
正直この沈黙が辛い。この沈黙を奪回するべく俺は口をあける。
「オリクスさん、いや国王陛下から俺の話は聞いているのかな?」
先ほどの話では俺のことをオルクスさんは言ってないようだしここから言って見るか…。
「いいえ、知りませんよ?お父様はお母様にも内緒でシュトライド家に行ってた事ですし。」
「そうですか…」
また沈黙が走る。くそ!こんなのじゃあのカナか分からない!どうすればいいんだ…



こうなったら強硬手段だ!
「突然ですけど王女は前世の記憶がある人物を信じますか?」
王女の飲んでいたカップが止まる。
「本当に突然ですね…」
カップをそっと置いて俺の目を見る。
「…私は信じると思いますよ。」
これは…
「それじゃあ少し物語を話してもよろしいですか?」
「ええ、どうぞ。でも私はこの国の物語は全部読破したつもりなのですぐに分かるお話だと思いますが…」
この王女どんだけ物語好きなんだよ!でもこれは絶対に知らないはず、これで反応があれば間違いない。
「まあ聞いてくださいよ。」
「そうしましょうか。ではお願いします。」
俺は呼吸を整え話始める。
「あるところに2人の恋人がいました。彼らはとても愛し合い、将来を共にすると約束までしていました。しかし彼らが18歳のとき事件は起こりました。」
王女はピクッと肩をゆらす。しかし俺はそのまま続ける。
「天気は雪という冷たい雨のようなものが降っている日、彼らは帰り道にとある店から出てきた殺人犯に彼が切りつけられました。しかしきりつけられたのは彼の手を引いて自分が前に出てしまった彼女でした。そのまま冷たい雪の中彼は助けを求めるべく立ち去ろうとしましたがそんな彼を彼女は弱弱しく服の袖を掴んで首を振っていました。『助からない』そんな風に聞こえた彼はしっかりと彼女を抱きしめて何度も何度も『ごめん』と泣きながら誤り続けたのです。そして彼らは次の世界で出会ってまた愛し合おうと約束し、彼女は息を引き取りました。彼女が息を引き取って数日後、彼は途方にふけているとき、馬車に惹かれて死にました。彼女とまた会うために」
車などはこの世界にないために馬車にしたが、あの出来事を俺はすべて話した。後は王女の反応だが…
「あ、あ…」
王女は目を見開いて俺を見ている。














ビンゴだ













「実は俺は前世の記憶を持っています。」
静かに話す。王女はそのまま固まっているが、小さく声を出す。
「な、なまえは…」
















「俺の名はカズト・シュトライド。前世は上条カズト。そしてあなたは























河北夏奈で間違いありませんね?」
王女はその場に泣き崩れた。でもまだだ。抱きしめるのはその口から答えを出したときだ。
何十分たったのか分からないが長い時間が経過したのはたしかだ。
そして王女は口を開く。












「…私の名前は夏奈、河北夏奈です。また会えたね…カズト君…!」
カナは走って俺の体に飛び込む。それを俺はしっかりと抱きしめる。
ああ、懐かしい。この温もり、この香り、前世の彼女と変わっていない。
「長かった…長かったよ…この15年…!やっと会えた…」
俺も涙がこみ上げてくる。今ここにいるのは俺がずっと求めていた彼女、カナだ。
この達成感、幸せでいっぱいだ。
「カズト君…私もずっと待ってたよ…!もしかしたらもう二度とカズト君と会えないんじゃないかって…」
「そんなことあってたまるか!俺はどこにでも時間が立っても君に会いに行くよ…」
「カズト君」
「カナ」





俺は15年ぶりのキスをした。






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