異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─

虹音 雪娜

文字の大きさ
21 / 214
第一章 転生、そして冒険者に

#21 刀と剣

しおりを挟む


 さて、みんなと話しながらの食事は美味しく平らげられたし、おかわりのエールも丁度無くなったし。

「いずれにしても、明日次第だね。さて、と、食事も堪能したし、そろそろ裏庭に行ってくるよ」

「アタイらも食べ終わったことだし、どうする?部屋戻るか?」

「そうだねぇ~…私はぁ食休みぃしようかなぁ~」

「ウチは…ナオトはんの邪魔やなければ、裏庭一緒に付いてってもええ?」

「邪魔ってことはないから付いてきても別に構わないけど…見ててもつまらないと思うよ?」

 武器創ってちょっと素振りしてみるだけだからなぁ…面白いことは何も無いと思うけど。
 見られて困ることも多分無いから断る理由も無いんだけどな。

「あ、大丈夫や。ウチもちょっと酔い覚ましで外の空気に当たりたいだけやから」

「なるほど、そういうことね、了解」

「んじゃ、アタイとマールは部屋戻ってるなー」

「ナオちゃん~頑張ってねぇ~。シーちゃんはぁまた後でぇ~」

「ほな、ちょっと行ってくるわ」

 みんなで席を立って、マールとアーネは部屋に行くため階段の方へ、俺とシータは裏庭の案内を頼みにウォルの所へ。
 丁度空いたテーブルの食器を片付けて厨房の方へ戻ろうとしていたウォルを見つけたから、近づいて声を掛けた。

「ウォル、食事終わったからさっき言ってた裏庭への案内頼めるか?」

「ん、これ片付けたら案内する。ここでちょっと待ってて」

「忙しいとこ悪いな、よろしく頼むよ」

「ん、平気」

 ってことで、片付け後のウォル待ちになった。
 そういやシータは宿暮らし長そうだから裏庭知ってそうな気もするけど…。

「シータって、ここでの宿暮らし長いんだよね?もしかして裏庭の場所知ってた?」

「ん?あー、確かに宿暮らしは長いんやけど、裏庭は用無いし行ったことはあらへんよ。せやから場所は知らへんのや」

「え、でも、さっき酔い覚ましに外って…」

「あ、いや、それは…その、ナオトはんが行くんなら丁度良いから便乗しようかな思て……」

 あぁ、酔い覚ましは口実で、裏庭ってのを見たかっただけなのかもな。
 普段用が無いんなら、丁度俺が行くのは良い機会だったってことか、なるほどね。

「そっか、うん、それなら丁度良かったね」

「その、邪魔はせぇへんから、よろしくお願いするわ…」

 別に最初っから便乗して行きたいって言えば良かっただけなのに、変なとこで見栄張るなぁ…あぁ、アーネとマールの手前だったからか。
 っと、片付け終わったウォルが来たな。

「にーちゃんお待たせ。裏庭はこっちだよ」

「分かった、付いてくよ。行こうかシータ」

 シータに声を掛けたらコクンと頷いて、ウォルが先に裏庭のある方へ歩き出したから、それに付いてく俺とシータ。
 厨房側の廊下を少し歩いて右側に折れて、更に少し歩いて左側に折れた先に裏口っぽい扉があった。
 あの扉の先が裏庭か?ここの通路は一般宿泊者が普段から普通に使って大丈夫なんだろうか、後で聞いとこう。
 今日だけじゃなくて、毎朝素振りくらいはしようかと。

「ここから裏庭に出られるよ」

 そう言ってウォルが開けたその扉を一緒に通り抜けると…綺麗に狩り揃えられた芝生、左側には花壇やちょっとした菜園と井戸、物置小屋があり、右側にはベンチが2つあった。
 広さ的には素振りするくらいなら申し分ない感じだ。

「うん、いい感じの広さだな。これなら十分鍛練出来そうだ」

「ん。もっと広いとこが良かったら、ちょっと先に公園があるから、そっちに行けばいいと思う」

「いや、大丈夫、ここを使わせてもらうよ。ここに来る時は許可とか必要?」

「ううん、特には無いよ。いつでも自由に来て大丈夫」

 そっか、普通に来て大丈夫なのか。
 じゃあ、これから毎朝通うことにしようかな…何かやる気出てきたぜっ。

「うん、了解。助かったよ、ありがとなウォル」

「ん。じゃあ戻るね」

「あぁ、またな」

 案内の役目を終えたウォルは踵を返して戻って行った。
 その内またチップでも弾んでやるかな。

 さて、早速刀剣創りといきますかっ、右手刀、左手片手直剣の二振りで刀剣流ってね。
 そういう設定のキャラなんだよなぁ…それ用の技までご丁寧に考えてあるし、多分使えるはずだから今からそれを確認しようってさ、思ってるわけですよ。
 正直、称号のせいだかもう分からなくなってる程、ワクワクが止まらない俺がいるわけで…。

 よしっ、まずは右手の刀から…厨二病時代に考えてた通りのイメージで……創造っ!


 キィィィィィイイン…シュゥゥゥゥゥ……


 おぉ…何だかそれっぽく出てきたぞ、地面に対して水平にして握ってた右手に柄が現れて、そこから刀身が徐々に横一文字で実体化してきて…最後に蒸気みたいな煙出して完成したわ。
 吸い込まれそうな漆黒の刀身で鍔と柄に赤い模様が付いてる…今の格好にバッチリ合う、まさに厨二病疾患者垂涎の品ではなかろうか。
 そうだ、鞘も創らないと…って、あれ?もう左腰に鞘まで出来てた……ま、まぁ出来てたんだからオッケーってことで、そのまま続けて左手の片手直剣もいくぜっ!


 キィィィィィイイン…シュゥゥゥゥゥ……


 刀と同じように、こっちは左手を地面に対して垂直にして握ってたから縦にヒルトが現れて、そこから刀身が上方垂直に伸びてって実体化…これも最後に蒸気みたいな煙出して完成。
 ブレードはさっき創った刀と同じ漆黒でやや細め、ガードはちょっと独特な感じで指の方までカバーされてるのと、ポンメルと合わせてこれまた赤いラインや模様が入ってる。
 こっちは背負う形だから鞘じゃなくて背に固定できる留め具が一緒に出来てた。

 何にしてもこれでメインウェポン完成!早速分析解説だなっ!


[対象者:遊佐 尚斗の装備を表示]

【ステータス(隠蔽中)(装備品)】
《装備》
 武器(右):闇黒刀・絶刹那たちせつな(笑)
        付与:自動修復(―)
           絶対切断(全)
 武器(左):闇黒剣・ダルクブラウヴァー(笑)
        付与:自動修復(―)
           絶対貫通(全)
 衣服(全):影装・ブラウシェーダ(笑)
        付与:自動修復(―)
           自動洗浄(―)
           気配遮断(極)
 防具(全):闇鎧・ダルクダージュ(笑)
        付与:自動修復(―)
           絶対防御(全)


 え、ちょっと待って、創った武器に笑われるのは百歩譲って分かるとして、何でオーガ作の服と防具にまで笑われてんの?ご丁寧にそれっぽい名前まで付いてるし…いやまぁデザイン的に笑われててもおかしくはないんだけどさぁ……これオーガに笑われてるみたいで何かイヤだわ…くっ……。


「……ナオトはん………今、何したん……?」

 あ、シータいたの忘れてた…ワクワクし過ぎだろ、俺。

「え、あー、うん、ちょっと…収納から出すのに特殊なやり方をして、ね…」

 くっ…苦しいか、この言い訳……でも、たった今創りました、とは言えないしな…これで勘弁して欲しいところだけど。

「そ、そうなんや…そんな出し方もあるんやな……初めて見たわ」

「何かあるみたいだね…格好良さげだったから、ついつい試してみたくなって…さ」

「なんや格好ええっちゅーか、今出来たみたいに見えたわ…」

 う、鋭い…だがここは押し切るっ!

「そ、そうだよねっ、音とか見た目効果とか付いてるから、そう見えるよねぇ…こんな出方するとは俺も思ってなかったよ、ははは」

「まぁ、何にせよおもろいもん見せてもろたわ。で、それがナオトはんの武器なん?」

 ホッ…一応誤魔化せたみたいだ、一安心。

「あぁ、うん。刀と剣、2本使うんだ、俺」

「へぇー、剣2本なんや、しかも両方共真っ黒やね」

「うん、そうなんだよ。基本黒が好きなのと、属性のせいかな?」

「属性…ナオトはんの属性って、もしかして……闇…?」

「そう、闇なんだよ…性格的に似合ってないのは分かってるんだけど…ね」

 確かに属性は闇になってるんだけど、この世界の闇属性とは多分違う気がする、俺オリジナルの闇黒魔法から来てるみたいだし。
 あと闇だけじゃないんだけど、まぁ細かくは言わなくてもいいか。
 この職種選択した時点で付いた属性なんだから、性格も闇っぽくなれば良かったのに。
 そうしたらもう痛いとか思わないで堂々とこの格好で胸張れたんじゃないかなぁ。
 「…俺は闇……故に唯一人、孤高を貫くのみ………」とか言ってソロで突っ走ってた気がする。

「そ、そうだったんや…ということは、闇属性の魔法剣士ってわけや…」

「そうなる…のかな?やっぱりパーティーに誘ったのマズかったとか思った?」

「ううん、ちゃう、ちゃうねん。魔法剣士ってだけで珍しかったのに、属性まで珍しかったから……ちょっとまた驚いただけや」

「そっか、何かごめん、驚かせてばっかりで。ほら、来てすぐだからこの世界の常識とか全然分かってないし…」

「そんなん謝ることないて。ナオトはんが漂流者なんは分かってたことやし…なんや、ウチもマジックユーザー、しかもアルテビュータやん。せやから同じ属性魔法使うとは思ってなかったんや」

 アルテビュータ?マジックユーザーって種類とかあったりするのか?もしかして…。

「えっと、アルテビュータって…何?」

「あー、ナオトはんには分からんかったか。えっとな、マジックユーザーってのは、ウチらの世界では魔力を基に魔法を行使する者の総称なんや。でな、行使する魔法の種類によってそれぞれ呼称があってな、属性魔法を使うマジックユーザーのことをアルテビュータって言うんや」

「そうなんだ、マジックユーザーって言ってもいろんな種類があるんだ…。他にはどんなのがあるの?」

「せやな、簡単に言うと、属性魔法を使うアルテビュータ、精霊魔法を使うエレメトリア、補助魔法を使うアシスポータ、神聖魔法を使うセイクリティア、邪霊魔法を使うイビレイザー、付与魔法を使うグラッディギーヴァ、この6つやな」

「結構種類あるんだね…属性魔法の属性はいくつあるの?」

「アルテビュータの属性は、風火地水氷雷光闇の8属性やね。他には聖、邪、無属性もあるけど、アルテビュータには含まれへんのや」

 ふむふむ、なるほど…ってことは、8属性がアルテビュータ、無属性がアシスポータ、聖属性がセイクリティア、邪属性がイビレイザーってところかな…。
 でも俺、属性は闇だけど闇黒魔法だからその6つの系統外になるんだろうな…あと邪属性も付いてるけど邪霊魔法ってのは使えないからイビレイザーってことにもならない、つまり俺はこの世界のマジックユーザーではないってことになるのか?やっぱり。

「なるほどね…ただ俺、属性は闇だけど特殊な魔法使うから、シータと同じアルテビュータにはならないんじゃないかな…多分」

「え?そうなん?闇属性魔法は使えないってこと?」

「うん、スキルも持ってないし、使えないと思う」

「そ、そうなんや…でも、それで闇属性って…」

「あー、恐らくその特殊な魔法っていうのが闇属性に近い魔法に分類されてるんじゃないかなーって…さっき教えてもらった6つには当てはまらない魔法だけど」

「ってことは、ナオトはんオリジナルの魔法ってことやね…流石は漂流者ってとこやわ」

 オリジナルもオリジナル、どの世界でも俺しか使えない…はず、俺考案なんだから。
 黒歴史もいいところだけど…。

「まぁ、まだ使いこなせてはいないんだけどね、来たばっかりだし。ちなみにシータは何属性使うの?」

「あ、ウチは火と風と雷の3属性や」

「へぇ、3属性持ちとか結構凄いんじゃない?」

「いや、3属性くらいまでなら結構おるで。4属性とかになるとちょっと珍しい部類になるん。ウチが知ってるアルテビュータで最高峰は『魔導帝サトリ・キュウジ』で、全属性使えるって話や」

 ぶっ、それ明らかに漂流者じゃねーか…つまりチートだろ。
 しかも魔導帝とか言われてるし、相当有名なんじゃないか?

「名前だけ聞くと漂流者だよね、その人…」

「そう、漂流者や。しかもそのサトリ・キュウジは無属性も使えるらしいから、アルテビュータでもあり、アシスポータでもあるって聞いたわ」

「そりゃ凄いな…魔導帝とか言われてるくらいだから何か功績とか上げた人?」

「この大陸やない国の漂流者やから話だけしか分からんけど、なんや数千単位の魔物の大群を一人で退けてその国を守ったらしいで」

 おぉ、結構派手にやってるな…スタンピードってやつの鎮圧か。
 別大陸、確か7つあるって言ってた大陸のどこかの漂流者ってことだから、会うこともそうそう無いだろうな…ま、縁があればってところか。
 今は気にすることもないか、まずはこの大陸、この国、この都市だけでも充分だし。

「それは大層な功績だね…属性魔法って凄いんだな」

「極めると広範囲攻撃魔法として優秀やから。まぁ、膨大な魔力量があってこそやけどな」

「そこは漂流者だから能力値も並大抵じゃないんだろうね。その、魔物の大群が押し寄せることって結構あったりするの?」

「この大陸では稀やと思う。冒険者のいない国とかでは魔物自体が間引かれないからそれなりの頻度であるって聞いたことがあるけどな」

 冒険者がいない国とかもあるんだ…ま、この国じゃ稀ってことだからそこまで警戒する必要もないのかな?
 なんて思ってたらフラグ立ちそうな気もしなくはないなぁ…でもまぁ別にいいか、あったらあったで何とかするだろうし、冒険者達で。
 ちょっと脱線したな、魔法の話だった。

「そういえば、マールってアコライトだよね…神聖魔法とか使えそうだけど」

「そや、マールは神聖魔法使えるで。ただ、職種としてセイクリティアとイビレイザー、グラドギーヴァのマジックユーザーは無いんや。聖属性と邪属性、あと付与魔法はちょっと特殊やから専用の職種、マールみたいなアコライトとかになるんよ」

「そうなんだ…でも職種は違うけど、広義に取るとアコライトはセイクリティアのマジックユーザーと同じってことだよね?」

「その通りやけど、専用職種があるとやっぱりそっちで知られて広まっとるよ」

 そうなんだ…まぁ、間違いではないのが分かったからいいか。
 とりあえず何となく理解出来たけど、これ、その内シータに詳しく教えてもらった方が良さそうだな…。
 でも今はまず当初の目的を優先しよう。

「うん、何となくだけど聞いたところは分かったよ。その内でいいからマジックユーザーのこと、詳しく教えてもらってもいいかな?」

「そらもちろん、ウチでいいならいつでも聞いてや」

「何も知らないから本当に助かるよ。ありがとな、シータ」

「そんなん大したことあらへんのやから、礼なんていらへんよ。それよかなんや邪魔してもうたみたいでごめんな、気になって口に出してしもうて…」

 そりゃ、あんなの見たら誰でも聞きたい知りたいってなるわな…別に構わないんだけど、誤魔化すのがちょっと大変だな、やっぱ。
 もうちょっとお互い信頼関係深めてからちゃんと説明しよう。

「いや、それこそ構わないよ。気になるものは気になるしね」

「もう口出しせぇへんで黙って見とるさかい、ウチのことは気にせんといてな」

 黙って見られてると緊張しちゃいそうな気がするんだけど…まぁ、大丈夫か。
 それよりワクドキが勝ってるはずだしなっ。

「うん、じゃあそうさせてもらうかな」


しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~

志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。 それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。 それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく… これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。 ――― 感想・指摘など可能な限り受け付けます。 小説家になろう様でも掲載しております。 興味があれば、ぜひどうぞ!!

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。

シトラス=ライス
ファンタジー
 万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。  十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。 そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。  おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。  夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。 彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、 「獲物、来ましたね……?」  下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】  アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。  *前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。 また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...