異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─

虹音 雪娜

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第二章 冒険者稼業の始まり

#12 順番待ちにて・ステータス確認

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 姫達も今朝の事やらはもう気にしてないみたいで、なんかいい感じになってかなり楽に接することが出来てきた気がする…これ、ステータス改善されてるんじゃね?もしかして…あ、そうだ、ステータスと言えばみんなのステータス見せてもらおうかな?丁度いい感じで打ち解けたみたいになったし、ちょっと聞いてみようか。
 順番待ちももう少し掛かりそうだしな。

「なぁ、みんな、ちょっとお願いがあるんだけど…」

「ん?なんや改まって」

「あー、うん、ちょっとみんなのステータスを見せてもらえないかなって…」

「ナオちゃん…ステータスがぁ見れるのぉ~?」

「まぁ、ステータスだけじゃなくて、色んな物の情報が分かるスキルを持ってるんだけど…ね」

「へぇー、やっぱ漂流者ってのはスゲぇんだな…」

 こっちの世界の人からしたら、ホントにチートって厄介だろうな…。
 妬む人だっているだろうし、人によっては怖くて近寄らないってことだってあるだろうし…そう考えると俺ホントに恵まれてたな、昨日から親切しか受けてないぞ?これ、運が良いってレベルなのか…?
 でも、まぁだからこそチート使う時は細心の注意払わないとってさ…他の漂流者はどうか分からないけど、せめて俺くらいは…ってね。

「もちろん強制なんかしないから、断ってくれても大丈夫だぞ?」

「それってよぉ、ナオトが黙って見ることだって出来るんだろ?」

「それは…まぁ、出来るけど、でもそれやると相手に失礼だと思ってるし、俺自身そういう勝手にやるっていうのが好きじゃないというか、抵抗あるっていうか……。時と場合にもよるけどね、異常だと思ったら黙って使うだろうし」

「ナオちゃんってぇ…本当にぃ正直者なんだねぇ~……」

「ほんまやな。言わなバレへんのやから、勝手にやればええのにちゃんと相手の了解取るとか、正直過ぎやないか?」

 そうかもしれないけど、俺はこういう性格で出来ないんだよ、そーゆープライバシーへズカズカ勝手に入り込むような真似は…。
 正直者っていうより小心者なんだってば、特に異性に対する人間関係には臆病者です…あれ?これコミュ障に入る…?自分ではコミュ障じゃないって思ってたけど…。

「いや、こっちの世界がよく分かってないってのもあるんだけど、元の世界では個人の情報ってのに敏感でさ。勝手に見たり探ったりすると犯罪になったりするんだよ」

「へぇー、そいつはまたガッチガチだな。ま、アタイは別に構わねぇぞ?ナオトなら…だけどな」

「そうだねぇ~。私もぉ~ナオちゃんならぁ~いいってぇ思うよぉ~。それってぇ~私たちのぉ為でもぉ~あるんだよねぇ~?」

「うん、まぁ今の段階でみんながどれくらいの強さなのか確かめて俺も動こうと思ってるし、もしかしたら…これはステータス見てみないと分からないんだけど、選択職種によってはみんなが今より強くなれるかもしれない…って思ってる」

 選択職種があるかどうかは分かるだろうけど、実際に変えるとなるとまたお金がかかるんだろうな…確か神官にお願いするんだっけか。
 まぁ、とにかく見てみないことには何とも言えないかな。

「選択職種まで分かるんか…神官様要らずやん……」

「金かからなくていいじゃねーか。んじゃ、ま、ナオト、アタイから見てもいいぜ?」

「ありがとな、アーネ。じゃあ見せてもらうよ」

 アーネの了承ももらえたし、早速見せてもらおう。
 アコ、アーネのステータス見せてくれるか?簡易じゃなくてフルで頼むよ。


[対象者:アーネルミルヴァのステータスを表示]


【ステータス】
《識別》
 名前:アーネルミルヴァ
 種族:獣人種(虎人族)(2)
 属性:無(1)
 性別:♀
 年齢:17
 職種:スカウト(4)
   選択:獣闘士(1)
      アサシン(1)
 状態:正常
《能力値》
 位階:5
 体力:79/79
 魔力:38/38
 筋力:37
 耐久:34
 器用:41
 敏捷:50
 知力:29
 精神:32
 運 :40
《技能》
 固有:白虎変化(―)
 物理:短剣術(3)
    投擲術(3)
    獣格闘術(1)
    暗殺術(1)
 魔法:―
 補助:気配察知(4)
    気配遮断(3)
    罠感知(3)
    罠解除(2)
    視覚強化(3)
    嗅覚強化(2)
 一般:―
《装備》
 武器(右):シルバーダガー
 武器(左):スローイングナイフ ✕5
 防具(全):レザーアーマー
《称号》
 虎人族族長次女
 一般冒険者
 脊髄反射の鬼
 虎突猛進娘


 えーと…と、とりあえずありがとな、アコ。
 さて、何はなくともまずはこれ聞いとかないとな……。

「あー、あのさ、アーネ」

「ん?もう見れたのか?アタイのステータス」

「うん、見た…んだけど、一つ、聞いてもいいか…?」

「何だよ」

「アーネって、その…人とか手にかけたこと…あるのか…?」

「あ?んなわけあるか。生まれてこの方人なんざヤッたことねーよっ」

 そうなのか…んじゃ、何でこんなのがあるんだ?何か別の理由で発生したってことか…?

「そっか…」

「何だよ、何かおかしなモンでもあんのかよ、アタイのステータスに」

「あのな…選択職種にな……アサシンがある」

「………はぁ?マジか…」

「あー、うん、間違いなく…ある」

「いやいやいや!マジで人なんざヤッてねーぞっ!ホントだってのっ!」

 いや、別にアーネを疑ってるわけじゃないから、そこまで焦んなくてもいいんだけどな。

「いや、まぁ、そこまで否定しなくてもアーネの言うことは信用してるから大丈夫だよ」

「…ホントか?」

「うん。ただ、じゃあ何でこんなのがあるんだろうなって…アーネは何か覚えある?この職種が付きそうな理由」

「あー、んー…多分戦闘スタイルじゃねぇかなぁ……」

 戦闘スタイルか…確かにあり得なくはなさそうだな…元がスカウトだし、その上気配遮断まで付いてるしな…。

「斥候しながら気配消して近付いて…って感じか」

「まぁ、そんな感じだな。ラナが抜けてからは特にそれメインだったわ」

 あぁ、前衛居ないから必然的にそうなったってことか…だからこそ生えてきたのか、ちゃんとシータやマールのこと考えて行動した結果ってわけだ…何か納得した。
 ほんのちょっとだけびっくりしたけどな…。

「なるほどね、多分それで正解かな。ごめんな、変なこと聞いて」

「んな謝るこっちゃねーよ。そんなのあったら誰だって気になんだろーが」

「まぁ、そう言ってもらえると助かるよ、ありがとな」

「おう。んで、他には何か分かったんか?」

「そうだった。アサシンの印象が強すぎて…アーネにも前衛出来そうな職種あったぞ?」

「お!マジかっ」

「うん、獣闘士ってやつ」

「獣闘士かぁ…んだよ、職種も遺伝とかあんのか?」

 遺伝ってことは、あれか?アーネの両親のどちらかが獣闘士ってことなのか?

「あ、もしかして…親が獣闘士とか?」

「あぁ、アタイのオフクロがな、獣闘士なんだよ…」

「じゃあアーネもこれで前衛出来るじゃないか、良かったな」

「いや、獣闘士はパスだ、死んでもやらねー」

「?なんでだよ、念願の前衛職じゃないか」

「あー、ナオトはん、話聞いてたけどそこだけは勘弁してやってぇな」

「うん~、イーナさんのぉ話はぁ~アーちゃんにはちょっとぉ~…ねぇ……」

 イーナさん…アーネの母親か?まぁ二人が割って入ってくるくらいだから、何かしらの理由があるってことか…あまり深く突っ込むのは良くないな。

「あー、うん、分かった。二人がそう言うならもう言わないよ。あとはそうだな…ちょっとマールとシータのも見てみないと何とも言えないかな」

 能力値は…俺が最初に変えた剣士の時に見た数値よりは明らかに高いんだけど、一応他の二人のも見て比較してみた方がはっきり差が分かるだろうな。

「じゃあぁ~、次はぁ私でぇいいよぉ~」

「ん、悪ぃけどそうしてくれっと助かるわ……」

「了解、ありがとなアーネ。んじゃ次はマールの見せてもらうな」

「はいぃ~、よろしくねぇ~」

 んじゃ、次はマールの頼む、アコ。


[対象者:マールオリザロレッタのステータスを表示]


【ステータス】
《識別》
 名前:マールオリザロレッタ
 種族:獣人種(兎人族)(2)
 属性:聖(2)
    邪(1)
 性別:♀
 年齢:17
 職種:アコライト(4)
   選択:ネクロマンサー(1)
      バーサーカー(1)
 状態:正常
《能力値》
 位階:5
 体力:58/58
 魔力:57/57
 筋力:32
 耐久:34
 器用:37
 敏捷:26
 知力:49
 精神:52
 運 :25
《技能》
 固有:邪兎眼(―)
 物理:棍棒術(2)
    死鎌術(1)
    無手闘術(1)
 魔法:神聖魔法(3)
    ・ヒーリング(2)
    ・アンジェラス(2)
    ・ホーリーライト(1)
    邪霊魔法(1)
    ・イビルアイ(1)     
 補助:霊体察知(2)
    祈祷(3)
    邪耐性(2)
    聖耐性(1)
    視覚強化(2)
    聴覚強化(3)
 一般:家事(2)
《装備》
 武器(右):シルバーメイス
 武器(左):―
 衣服(全):アコライトローブ
        付与:邪耐性強化(小)
 補助(左):シルバーブレスレット
        付与:聖属性強化(小)
《称号》
 兎人族族長三女
 一般冒険者
 聖邪混濁娘
 邪眼使い


 ………………。

 まず、どこからツッコんでいいのか分からん…。
 
 と、とりあえず…先にシータのも見せてもらおうか…。

「えっと…な。さ、先にシータのも見せてもらっていいかな?ほら、その、比較対象は多い方が分かり易いと思うし……」

「?ウチは構へんけど…」

「ご、ごめんな。シータのも見てからマールと一緒に教えるよ」

「うん~、分かったよぉ~」

 ふぅ…ちょっと気持ちを落ち着けて……よし、悪いアコ、シータのもお願いするわ。


[対象者:シータフィオラシスのステータスを表示]


【ステータス】
《識別》
 名前:シータフィオラシス
 種族:獣人種(狐人族)(2)
 属性:火(3)
    風(2)
    雷(3)
 性別:♀
 年齢:17
 職種:マジックユーザー(属性魔法アルテビュータ)(4)
   選択:お嫁さん(1)
 状態:正常
《能力値》
 位階:5
 体力:42/42
 魔力:71/71
 筋力:27
 耐久:29
 器用:44
 敏捷:31
 知力:58
 精神:63
 運 :35
《技能》
 固有:狐幻惑(―)
 物理:杖術(1)
 魔法:属性魔法・火(3)
    ・ファイアバレット(2)
    ・フレイムサークル(2)
    ・フレアアロー(1)
    属性魔法・風(2)
    ・ウィンドカッター(1)
    ・ブリーズウォール(2)
    属性魔法・雷(3)
    ・サンダーボルト(2)
    ・サンダーレイン(2)     
    ・サンダーウィップ(1)
 補助:魔力感知(3)
    属性強化(2)
    魔法耐性(2)
    触覚強化(2)
    味覚強化(3)
 一般:家事(3)
《装備》
 武器(右):アルテビュータロッド
        付与:属性魔法強化(小)
 武器(左):―
 衣服(全):マジックローブ
        付与:魔法耐性強化(小)
 補助(左):マジックブレスレット
        付与:魔法威力強化(小)
《称号》
 狐人族族長次女
 一般冒険者
 器量良し
 照れ屋さん


 …………これまたツッコみどころが…。
 え、これを今から説明するの?2人に…?うわぁ、どうやって説明しようか……。


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感想 12

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