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第六章 激震、マーリレンス大陸
#17 パレミアナ平原の戦い①(SIDE:アーネ)
しおりを挟むアタイらがシルファに風の力を使ってもらい走って来た先にまず見え始めたのは…黒い塊だった。
いや、魔物の集団ってのは分かってるんだけど、ここの大陸の魔物は少なくとも色んな形をしてるし、色だって持ってる。
ゴブリン共は緑っぽい肌してるし、ファングウルフだって灰色や真っ白い毛並みのヤツが居たりもする。
けど、今見えてる奴らは…見たことねぇ形ばっかりで、殆どが黒いんだよっ。
動物型?人型?いや、虫型が一番近いか…?ともかくこの大陸ではお目にかかれねぇヤツばっかりだってのは分かった…別大陸の魔物達っていうのがキッチリ分かっちまう。
そんな奴らと今ガチでやり合ってるのが、多分皇都から来た騎士団だろう、ガルムドゲルン防衛の時に見かけた奴らっぽいのが混じってるからな。
「やり合ってんのは皇都からの騎士団らしいぜっ」
「ってことはアレかっ、アイツ等も来てんのかよっ!」
「こっからじゃそこまでは分かんねーよっ!」
「あいつらって誰のことーっ?」
「お前や俺と同じ漂流者だよっ、いけ好かねえヤツ等だけどなっ!」
そこはヒロシに同意だな、初めて会った時のアイツ等の上から目線ときたら…ホント何様だよオマエらはっ!って突っ掛かっていきそうになったぜ…相手が漂流者じゃなかったら確実にいってただろうけどなっ。
「それならイケるんじゃないっ?アイツ等ってことは複数人なんでしょっ?」
「バッカ、アイツ等なんて攻瑠美や護璃の足元にも及ばねーよっ!」
「えっ!?漂流者なのにですかっ!?」
「漂流者っつってもピンキリなんだっての!」
「なら、くっ喋ってねぇでとっとと行かねぇとマズいだろっ!」
「せやっ、カインの言う通りやっ!」
「分かってるよっシータちゃん!んじゃこっからは一言も喋んねーで行くぜっ!」
「アンタにはムリでしょそれっ!」
「うっせーっツッコむなモリーっ!」
「言ってる側からこれか…やはりヒロシだなっ」
「おいっ!ありゃどー見ても魔物達の半分くらいしかいねーぞっ!飲み込まれんのも時間の問題だぜっ!」
アタイはスキルのおかげもあって皆より多少目が良いから、ここから─恐らく他の皆は塊が蠢いてるくらいにしか認識出来ない距離─でも敵味方の区別がつけられるくらいには見えてる。
細かくは分かんねーけど明らかに数が劣ってるってのは分かっちまう…今はまだ戦闘が始まったばっかなのかマシな感じすっけど、そう時間も掛からず囲まれちまってマトモに身動きも取れなくなるんじゃねーのかっ?
そうなっちまう前に何とか追い付かねぇとマジでヤベぇって!
「シルファっ!もっと速度上げらんねーのかっ!」
「ゴメンっこれ以上は無理!精霊達がヘソ曲げちゃうっ!」
「くっ…この風の力の範囲ってどれくれーあんだよっ」
「今みんながいる範囲でギリギリよっ」
「あーっ!ならこのまま行くっきゃねーのかよっ!」
「あともう少しなんだからっ、つべこべ言わずにこのまま行くよっアーネ!」
「チッ、わーったよっ!」
ラナにまで言われちゃ仕方無ぇ、シルファにはここまで十分助けてもらってるしなっ、このまま行くしかねーかっ!焦ってんのはアタイだけじゃねぇ、皆同じなんだろーしよっ!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
───パレミアナ平原前線中央、黄土騎士団・重装騎兵部隊
「あーっ!キモいっ!キモいっスーっ!なんなんスかっコイツらはぁっ!」
「団長っ!キモいのは分かりますけど、このままだと防ぎきれませんっ!」
「だぁーっもぉーっ!分かってるっスよっ!全員っ防護陣形展開!アレやるッスよっ!」
『『『『了解!!』』』』
「こんなキモいのがこんなウジャウジャと…いつもの魔物の方が百倍カワイく見えるっスよっ!」
「団長っ!展開完了しましたっ!」
「んじゃイくっスよーっ!〔黄土陣・地殻結界膜〕ーっ!!」
ブウゥゥゥゥンン……
「とにかくこれで保たせるっスよっみんなーっ!」
『『『『はっっ!!』』』』
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
───パレミアナ平原前線中央やや後方、赤炎騎士団、緑風騎士団・各槍騎兵部隊
「おっ!アスのヤツ、アレ使ったのか!んじゃしばらくは保つだろっ。ならこっちもいくかぁっ!」
「アスティが保たせてくれている内に削るぞっ!全員っ突撃陣形っ!」
「はっ!槍騎兵隊全団員、突撃陣形!」
『『『『はっ!!』』』』
「おらぁ!イッくぜーっ!〔赤炎陣・火尖凸槍撃〕っ!!」
「こちらもだっ!〔緑風陣・嵐流槍突穿〕っ!!」
「槍騎兵隊っ、突撃ぃぃい!!」
『『『『おおぉぉおおっ!!』』』』
「俺たちもいくぞっ、蘭子!」
「ええっ、行きましょうっ!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
───パレミアナ平原前線後方、青水騎士団・魔導騎兵部隊、弓騎兵部隊
「みんな~~最初っから~~全開だね~~」
「のんびり言ってる場合じゃないっしょっ、私たちもやんないと!」
「そうですっ、アスティが抑えられている内に削るだけ削らないと、あっと言う間にこちらものまれますよっ!」
「分かってるよ~~。じゃあみんな~~、援擊陣形展開~~っ!」
「ブルネ団長っ、既に展開完了してます!」
「あれ~~?そうなの~~?」
「ブルネっちがそんなんだからでしょっ!」
「そっか~~。まぁ~~いいや~~、それじゃ~~いくよ~~っ!〔青水陣・海嘯乱戟波〕~~っ!」
「魔導騎兵隊、術式展開!詠唱開始っ!」
「弓騎兵隊、一斉射撃っ!」
『『『『了解!!』』』』
「んじゃ、私たちもやりますかぁっ!」
「……配分を考えないと…面倒ですが仕方ありませんねっ!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
かなり近付いてきたが、予想通り数で押されてもう囲まれそうになっちまってる…アタイらも急いで来たはいいが、勇者が居たとしたって所詮この人数だ、行ったところで竜鱗に鉄剣だろうな…けどそれでも何もしないなんつー選択肢はあり得ねぇ。
これでも漂流者…ヒロシやクルミ達相手に互角以上の戦いが出来るようになったんだ、まぁ、それも殆どナオトのおかげなんだけどな…それでもよぉ、アタイらにもやれる力があるんだったらやるしかねぇだろーがよっ!
「頼むぜぇ…もうちょい保ってくれよ……っ!」
「アーネちゃんっ、どうなってるよっ!」
「案の定飲み込まれちまってるよっ!アタイらが行ってもあの数どんだけ減らせるか……っ」
「大丈夫っ!ナオちゃんとリーちゃんが戻って来るまででいいからっ!!」
「ナオが来るまで何とか持ち堪えればええっ!」
「それまで…皆を守るだけよっ!!」
「へっ…尚斗待ちってのが気に食わねぇけどよ…っ、それまで全力で暴れれゃいいだけだろっ!」
「もう準備出来てるからぁー、イケるとこまで着いたら勝手にやっちゃいますねーっ!アハッ!」
「にゃー達だって…目一杯やるのにゃー!」
「私も…皆を護りたいっ!その為に強くなったんだから…っ!」
皆のやる気は十分らしいな…そうだよ、ナオトが来たら何とかしてくれるだろーしなっ!それまでだっ、それまでやるだけやりゃーいってことだっ!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
───パレミアナ平原前線中央戦闘集団
「くっ…一体一体の強さはそれ程でもないが、数が多過ぎる…っ!」
「しかもキモいんスよっ!」
「関係無ぇこと言ってんじゃねぇ!んな暇あんならとっとと壁作っとけっ!」
「やってるけどそろそろヤバいっスよ!もうすぐ陣技の効果切れそうなんスからっ!」
「それはこちらもだなっ!張り直してる時間は無いっ、何よりこの乱戦の中では無理だっ!」
「〔剣技・ソードスラッシュ〕っ!」
「〔槍技・ラッシュランス〕っ!」
「これは…キリが無いなっ!」
「ええっ…それにしても……本当に気持ち悪いですわね……っ!」
「あぁ…っ陣技が……効果が切れたっス!!うわっ!」
「ヤベぇヤベぇヤベぇっ!?オレらももう切れちまったぞっ!!」
「このままいくしかないのか…っ!?」
ギギギギギ……ブゥォンッ!
ガンッッ!
「カハッ…!」
「「シャナルっ!?」」
「だ、大丈夫だっ!私のことより目の前の敵を……っ!?レディアっ後ろだっ!!」
ギギギギギ……ブゥォンッ!
ドガッッ!
「グハッ…!ヤ、ヤベぇ……いいのもらっちまった……うっ…。…コイツはちとムリかもな……」
ギギギギギ……ブゥォンッ!
ガキッ!……ザシュッ!!
「レディア、一旦下がれっ!」
「「エル姉…っ」「エル姉様っ!」「エルの姉貴!」」
「すまんな皆…だが、ここを抜かれるわけには、我等で止めなければどうしてもいかんのだっ!ハァァっ!!」
「言われなくとも分かっているっ、エル姉様っ!」
「そうっス!オイラだってまだ……あぁっ!?」
ギギギギギ……ギギギギギ………
ギギギギギ………ギギギギギ…………
「……あ、やっぱムリかもっス………」
ズパァァッンッ!ズパァァッンッ!
「「「「っ!?」」」」
「なっ、なんだっ!?」
「っ!これは…っ!」
「まさか…何故彼女がっ!?」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
───パレミアナ平原前線後方
「ハァ、ハァ……まずいですね…。やはり魔力が……」
「こっちも同じっ!矢が尽きそぉーっ!」
「二人とも~~頑張って~~」
「いや、あなたの方が頑張ってくださいよっ!」
「こっちも~~そろそろ~~魔力切れだし~~」
「これじゃ援護が……んんっ!?華凛!あれをっ!」
「……っ!?えぇーっ!何でこんな所にいるのぉーっあの娘っ!?」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「ここまで来ればぁー狙い放題ぃーっ!アハッ!アハハハハハッ!!」
「知美は適当にやっとけ!俺らは突っ込むぜっ!」
「ウチは向こうの魔導部隊と合流するわっ!」
「シルファっ、ありがとなっここまででいいっ!アタイらは行くからよっ!」
「分かったわっ、頼むわねっ!」
方向的に丁度魔物達と騎士団の奴らがブチ当たってる側面辺りに着いて、トモミが射程範囲に入った途端ブッ放し始めやがった…あんだけ魔物が居りゃどこ狙っても、っていうか狙わないで適当に撃っても当たりそうだが、どうやらちゃんと危なっかしい所を狙って撃ってるみたいだ…銃持ったトモミのことだから、適当にバラ撒くと思ってたんだがよっ。
シータはもうちょい行かねぇと魔法攻撃が届かないらしく、そのまま皇都から来た連中の後方部隊の所へ向かうらしい、そっから魔法をブッ放すつもりなんだろう。
フラムやブリッズ、ヴォルド、それにシルファもシータと同じ方向に走り、カインとアベルもシルファの側から離れないように付いていく。
二人も精霊魔法が使えるって言ってたから、援護側に回っても大丈夫ってわけかっ。
そっちはもう任せてアタイら近接戦闘組…雷銃からはヒロシとモリー、勇者パーティーからは勇者二人とペル、チュチュ、そして黒惹華からはアタイとラナ、あと近接じゃねーけどマールも付いてきた…回復しに行くんだろーな、やっぱ。
そしてランとイア、ランはラナに、イアはマールにピッタリくっついてる…ランはラナ専用の前衛、イアはマール専用の護衛ってとこか、すっげー頼もしいぜ、こりゃっ。
残りの後衛組とそこで別れ、最前線になってる所目掛けて特攻したアタイら。
しかし近くで見るとこの魔物達…ホント気持ち悪ぃったらありゃしねぇ、例えば目の前のコイツなんかは、下半身がなんかナメクジみてぇになってて脚が無ぇから這う様に移動してるみてぇだ、その下半身にでっけー口が付いてて、ギギギギギ…とか妙な音出してやがる。
上半身は一見人型っぽく見えるけど…腕が鞭みてぇに長くてそれをブン回しながら攻撃してるから、中々厄介そうだ。
んで頭に当たる部位が無ぇ、どうやって見えてるのかと思ったら、人型っぽい上半身の前面至る所に眼みたいなものがついてやがってこれまた気持ち悪ぃ。
って、マジマジ見てる場合じゃねぇ、ヤバそうな奴らに手ぇ貸してやんねーとっ!
「どけどけっ、おらあぁっ!〔アサルトビットラッシュ〕っ!」
「っとぉ!俺もアーネちゃんに遅れをとるわけにゃいかねぇなぁっ!〔雷撃刃〕っ!」
「アタシ達もよっ!ペルっ、チュチュ!」
「「にゃぁーっ!」「ちゅっ!」」
「わたしだって!いっくよーっ!〔攻盾技・シルディスクスラッシャー〕ぁっ!」
「攻めてばかりじゃないんだからねっ!〔獣盾護壁〕っ!」
「みんなを…護りますっ!〔護勇剣・ブレーディングシェールダー〕ぁっ!」
「「「「っ!?」」」」
「やっぱりっ!」
「どうして…っ!」
「ヒロシかっ!何故ここにっ!?」
「んなもんどーだっていいわっ!それよりここで喰い止めんだろっ!」
「そうだっ、すまない助かった!」
アタイは両手の短剣と、魔力で操れるようになったスローイングダガーを使い斬り込んでいく。
魔物達を短剣で素早く、更に操ったダガーを縦横無尽に飛ばしながら斬り刻んでいった。
ヒロシは雷を剣に纏わせ刀身を伸ばし、その伸ばした雷の部分で魔物達をブッタ斬ってる…斬られた魔物達はバチバチ身体を光らせて倒れていってる。
多分この大陸の普通の魔物だったら黒焦げになってそうだけど、コイツら元々黒いからその辺はよく分かんねぇ。
あと、知り合いが居たのか一言二言掛け合ってた。
クルミは両腕の盾を鎖付きの円盤、しかも縁に刃を複数付けたやつに変えて、それをブン投げて引き戻し、時には鎖を持ってブン回しながら魔物達を倒してた…これまた器用に味方を巻き込まねぇようにしてるトコロがスゲぇなって。
ラナとマモリは防御系のスキルを使って、前線で攻め込まれてた奴らを守るように、ラナは透明な壁のようなものを、マモリは透明な丸いドームみたいものを作り出して魔物達だけを押し返すような感じにそれを広げて引き剥がしていった…割りかし結構な大きさで、二人合わせるとかなりの範囲をカバーしてた。
それこそこっちの態勢を立て直せそうなくらいな。
「どこの誰だか知らんがそのまま頼む!三人共っ、今の内に立て直せるだけの陣形を立て直して陣技を張り直せっ!」
「「「了解っ(ス)!」」」
「隊長さんですかっ!負傷者を纏めて下がらせてくださいっ!回復しますっ!」
「っ!すまん助かる!負傷者は後方部隊手前辺りまで下がれっ!」
ラナとマモリのおかげで出来た隙で、隊長格っぽいやつが何やら指示出ししてた…それを見たマールが次いでに怪我人居たら纏めて下がらせろって言ってる。
ちょい見回して見ると、味方で倒れてるような奴は見当たらねぇが、深手を負ったような奴を数人で庇いながらやり合ってるのも居るみてぇだ。
「よしっ!これだけでも十分だっ、張り直すぞっ!」
「っ…痛ぅっ…オレも張り直したら下がらせてもらうぜ……っ」
「そうした方がいいっスねっ、んじゃヤるっスよーっ!」
「〔黄土陣・地殻結界膜〕ーっ!」
「〔赤炎陣・火尖凸槍撃〕っ……うぐっ………」
「〔緑風陣・嵐流槍突穿〕っ!」
「みんなーっ!もう一踏ん張りするっスよぉーっ!」
『『『『はっ!!』』』』
『『『『おおぉぉっ!!』』』』
「レディアっ、後は我等に任せて下がってろっ」
「…悪ぃ……そうさせてもらうわ………」
「それじゃあなたも私と一緒に来てくださいっ」
「……って、誰だよテメェ……」
「レディアっ、いいから黙って従っておけっ。これは命令だ!」
「……分かったよっ…………」
何やら術式みたいので持ち直したらしく、また勢いが増してきた…けど、それでもまだ魔物の数は圧倒的に上だ。
それが終わった後、一人負傷してる奴を連れてマールとイアが後方…魔法と弓の部隊の方に向かって行った。
そこまで下がって回復するんだろう、ならアタイらはそこまで行かさねぇようにしねーとなっ!
そう思ってたら…前方の方、アタイらが届かない辺りで爆発やら突風やらで魔物達が吹っ飛んでくのが見えた。
あれは…シータ達が後方部隊と合流したってことだなっ!
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