193 / 214
第六章 激震、マーリレンス大陸
#20 パレミアナ平原の戦い④
しおりを挟む空に居るケージはキレているように見えたが意外と冷静だったようで、そこから俺に突っ込んでくるようなことはしなかった…宙に居るアドバンテージを捨てるような真似はせず、そこからまず眼下に居る俺に向かって遠距離攻撃をしてくる。
さっき護璃を吹っ飛ばしたように今度は左右の腕を適当に振り、その風圧を俺に向けて飛ばしてきた。
俺はそれを躱すのが面倒…もとい、躱すと周りの邪魔になりそうだったから、敢えて闇護膜任せで全て受けた…風圧も封殺出来たらしい、結構踏ん張るつもりでいたんだけど。
あとはまぁ、当然無傷である…自分で考えたものがここまでチート臭いとなんだか複雑だ…しかも黒歴史だし。
けど、これのおかげで今まで安心してやってこれたし、そこはもう目を瞑るしかないよな、と。
「へぇ…大口叩くだけのことはあるじゃないか……。それならこれはどうかなっ、と!」
今度は少し本気になったらしく、両腕を手刀のようにして空を切る感じで振り、風圧を風の刃みたいな形にして飛ばしてくる。
刃なら刃で返せるだろうってことで、既に魔物達を倒すのに抜いていたダルクブラウヴァーと絶刹那で、その風の刃を片っ端から切って捨てた。
このまま一方的に空から攻撃されるのも、というか上から見下されるのはあまりいい気分じゃないから、ケージには降りてきてもらうことにする。
「そのまま浮いてるのも疲れるだろう?降りてきてくれないか?」
「何を言ってるのかな?別にこれくらいで疲れるわけないんだけど」
「そうか…。けど俺の首が疲れるからさ、ちょっと強制的に降りてきてもらうよ……(〔影操縛〕)」
「ふんっ、やれるものなら…っ!?な…にっ!!」
影をケージが浮いている場所の真下より少し後ろまで伸ばし、そこからケージに気付かれないよう一瞬で背中の翼を絡め取るよう更に上方へ伸ばした。
その影を絡め取ったケージごと引き戻し、地面に叩き付ける。
「がはっ!」
「…うん、これで首が疲れずにすむよ」
「お前は…何なんだよっ!この僕を地面に引きずり下ろすなんてあり得るはずがないっ!」
「何なんだって言われてもな…お前と同じ転生者としか」
「お前も…転生者だったのかっ!いや、そうか…そんな格好をしている時点で気が付くべきだった…。何をやっているんだ僕は…っ」
なんか久しぶりにこの格好にツッコまれた気が…もう誰も、自分含めて気にしてないからなぁ。
というかこれもう馴染んじゃって俺自身としてはかなりお気に入りなんですけどね。
「こうなったからってお前がこの僕に勝てるなんて思うなよっ!」
「いや、これどうにかしないといけないからさ、お前には負けてもらうって」
今俺とケージが居る場所は魔物達も寄って来なくてぽっかりと空いている状態…多分魔物達が魔王であるケージを避けてるんだろう。
ちょっと周りを見てみると…俺の後方では皆と魔物達、それに魔人種の二人が交戦中だった。
そんなに距離は離れていないから、皆の声も聞こえてくる。
「ぐっ…どうして、僕らだけ…っ」
「狙うの…よ……っ………あぐぅっ!」
「ケージ様にあのような顔をさせる輩を放って置ける程、私は寛容ではないのですっ」
「ま、ぶっちゃけーアンタらがぁ一番弱そうだしー、とっとと片付けちゃおっかなーってぇー」
「僕達、が……弱い………だって………っ!」
「貴女達がっ…強過ぎる、だけ…っ……あぁっ!」
「くっ…邪魔だぁっ!おいっテメェ等も漂流者だろうがっ!もちっとマトモに抵抗してみせろやぁっ!」
「あーもぉーっ!邪魔しないで…よぉっ!こんのぉーっ!」
どうやらあの二人の魔人種は烈華絢蘭の四人を執拗に攻めているみたいだ…周りの皆も魔物達を相手にしながらだと、そう簡単に手助けしにいける感じじゃなさそうだ。
このままだと四人ともマズいか…?と、思ってたら、俺に次ぐ強さを持つこの二人がそこに割って入っていった。
「「……………!」」
「うわっ、ちょっ!なにこのチビっこいのはぁっ!」
「…っ!私のっ…邪魔を……するなぁぁぁっ!!」
「「…………!!」」
チビっこい二人、ランとイアはラナとマールから離れ、二人の魔人種に飛び掛かっていく。
恐らくマールをラナに任せてとでも思っての行動か、ラナがマールは任せてあの四人をお願いとでも言ったのか…細かい理由はともかく、そうしてランは赤毛ツインテールの魔人種と、イアは緑長髪の魔人種とお互い一対一の形で対峙した。
緑髪の方はよっぽど邪魔だと思ったのか、口調が荒くなってる…魔人種で敵対しているとはいえ、綺麗な顔付きをしている美女は美女なわけで…そんな美女が顔を歪めて崩れた台詞を吐き出すと、それなりの迫力があるというか…。
で、視線をケージに戻すと、何やら武器らしきもの…見た感じ槍っぽいんだけど歪な形、持ち手の部分は棒みたいに真っ直ぐじゃなくてデコボコした感じで、逆に槍先は真っ直ぐで細く鋭く尖ったドリル形状になってる、そんな武器を生成したのかどこかから引っ張り出したかして手元に持ち、俺に向けて構えていた。
そう言えばシルファが、貫通特化の攻撃が得意な魔王とか言ってたっけ…それでそんな武器なのか。
「…これを出したからには、お前に勝ち目は無くなったからな…。残念だったなぁっ!」
「だから勝たなきゃならないんだってっ」
そんな台詞と共にその槍を突き出しながら突進してくるケージ。
俺はそれを二本の刀剣で身体に当たらないよう捌きながら、少し様子を見る。
槍捌きは…うん、あまり巧いとは言えないかな…力任せに突いてくる感じだから、突きの速度はそれなりにあるとは思う…今の俺にはそれでも遅く感じるんだけど。
だからそこまで本気を出さなくてもそこそこ余裕のある感じで往なしたり出来てる。
個人の強さ的にはランとイアでも相手に出来るくらいじゃないかなぁ…なんて考えながら捌いていると、俺に当てられないケージが苛立ってきたのか間合いを取るため一旦後ろへ下がった。
「フっ、フっ……なん、で……当たらないんだよぉっ!」
「なんでって…そりゃ当たりたくないし、当たらないようにするのは当然だろう?」
「そんなことを言ってるんじゃないっ!なんでお前みたいな奴がこんな所にいるんだよっ!」
「あーそれはだな……その、手違いで………」
「手違い…っ?なんだよその巫山戯た理由はっ!」
いや、だって本当のことだし…エクリィが全部悪いんですよ?本来なら俺は向こうの世界でただ死んで終わりだったんだろうけど、この世界の神様が手を滑らせたせいでここに居るわけで…。
文字通り手違いとしか言いようが無いと思うのですが。
「いや、別にふざけてるつもりもなくて、本当にそうなんだよ……」
「くっ…これだからイレギュラーは余計なんだよっ!」
「そういうお前はなんで魔王なんかに転生したんだよ」
「元の世界で絶望して、恨んで恨んでっ怨みまくって死んだからに決まってるだろうっ!」
あ…そうか、魔王側の転生ってエクリィ達の管轄外なのか…だよな、じゃなかったら勇者なんて召喚しないだろうし。
そう考えると向こうの世界での負の感情に飲み込まれた奴が魔王側として転生している、と…。
それでいくとオーガもそういう事になるのか…?元の世界でよっぽど恨みを持つような事があって死んだのだろうか…今のオーガからは全然想像つかないんだけど、あの親バカっぷりからは。
「そういうことか…。で、その恨みってのをこっちの世界で晴らそうって?魔王の力を貰ったから」
「あぁそうさ!僕はそうする事が許された人間なんだってことだよっ!」
「お前…それ本気で言ってるのか……?」
「当たり前だろう!この力があればあんな思いはしなくて済むんだからなぁっ!」
…烈華絢蘭と同じ学校のクラスメイト、これだけの恨み…何となく想像が付くな……多分虐めにあってたんだろう、それで行き過ぎて命を奪われたか、耐えきれず自ら命を絶ったか……。
そんな奴がこの世界に来て、向こうの世界ではあり得ない程の力を得たら、こうなって当然ってところか…。
けどな、いくら何でもそんな事が許されるわけが無いだろう?自分がやられたからって自分もやっていいなんて、そんな事誰も許しちゃいないだろうがっ、自分以外は!
「それだけの為にこの世界の人達の命を奪って来たのか……」
「はぁ?命を奪うって…ハハッ!そんな非効率的なことをこの僕がするわけないだろうっ!」
「非効率的…?」
「当然だろう!僕達魔王の役目は負の感情を集めることだっ。確かに命を取った時の方が負の感情は多いけどさっ、それより生かしておいて継続的に恐怖を与えておいた方が結果的により多くの負の感情を集められるんだよっ!そうやって廃人にした方がより良質な負の感情を垂れ流してくれるってわけさ!死んだ方がマシだって思えるくらいにねっ!フハハハッ!」
コイツっ…まさかそれを別大陸でやってきたってことなのか…っ!こうしている今も、その大陸の人達が恐怖に曝されてるって……これが、俺と同じ世界に居た同じ人間なの、か………。
「あぁ…よく分かったよ。こんな所でお前と話してる場合じゃないってことがなっ!」
「ハンッ!だったらなんだっ……てっ!?」
もう駄目だった、そんな事を平気でやれる人間を目の前にして平然としていられる程、俺は腐っちゃいないって…そう思ったら身体が勝手に動いていた。
二本の刀剣でケージに斬り掛かって、ケージはそれを一本の槍だけで防ごうとするが、さっき思った通り槍の扱いはそれほど巧くはないうえに、攻撃より防御の方が不得手らしく、俺の剣撃をまともに防ぐ事が出来ずその身体に剣痕を増やしていった…俺も頭にきているとはいえ、相手は同郷だから致命傷になるような攻撃は避けている…こんな奴でも。
それをやっちゃうと…多分俺はもうこの世界に居ることが出来なくなるって心の底から思ってるから…自分が自分で失くなるのが分かってしまうから。
「ぐっ…がぁっ!こ…のぉ……っ……!」
「とっとと終わらせるからなっ!絶・乱瞑舞 裏技乱舞〔下剋上〕っ!」
何とか反撃を試みようとしているケージの槍をやり過ごし、鉄山靠モドキを喰らわせて…思いっ切り吹っ飛ばした。
この技なら魔王が命を落とすなんてことはないだろうから。
「がハぁッ…!?」
俺の体当たりを抵抗することなくその身に受けて、十数メートルくらい…吹っ飛んだ先に居た魔物達は壁にもならず、そいつらも巻き込んでいった。
「「ッ!?」」
「「ケージ様ぁっ!!」「ケージぃーっ!!」」
ランとイアが相手をしていた二人の魔人種は、ケージが吹き飛ばされたのを見てすぐ駆け寄っていく…これでもう立ち上がってこないでくれると助かるんだけど、あとはこの魔物達の集団をどうにかするだけ…と希望的観測をしていたら、やっぱりそう簡単にはいかず、二人の魔人種に支えられながらよろよろとケージが立ち上がってきた…。
「かはっ…ゲホッ……。こ、こんな攻撃…なんか……してきやがって……。そっち、が…そんな気、なら……こっちにだって…考え、が……あるんだ、よぉ…っ!」
「っ!?マさかッ!?」
…苦し紛れかどうかは分からない…が、ケージは俺にとって最悪の一手を打ってきた…それこそ、ここでコイツの命を絶ってもいいと思ってしまうくらいの一手を。
6
あなたにおすすめの小説
絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~
志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
小説家になろう様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる