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第1章・グランカルト
王様質問タイム
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前回のあらすじ
異世界人ってのが疑われてたら森から王様が現れた。
──────────────────────
唐突に目の前に現れた人物は、まさに一国の王────と言うにはあまりに幼い。
ってかこれまるっきり子供でしょ。
「ねぇ、今なんか失礼なこと考えてなかった?」
おや、勘が鋭い。
「まるっきり子供でしょとか思ってたよね?」
何この子、エスパー?
「あ、エスパーじゃないよ、心なんて読めないし」
まって、見透かされすぎてちょっと怖いんだけど。
・・・ちょっと気になる疑問。
「じゃあ、実際は何歳なの?」
「おい小僧、口をつつし──」
「構わない、ドルガンは黙ってて、今はコウと話してるんだ」
そう言ってドルガンを黙らすと左の人差し指を1本立て、右手をパーにしてこっちに向ける。
うーん・・・6才?いやでも、幼いのは見た目だけみたいな言い方だったしもしかしたら・・・
「うーん、60歳・・・?」
少しありえないと思いながら答えてみた。
それに対して王様の回答は───
「はっずれ~♪」
子供みたいな満面の笑顔で答える。
「正解は──600歳でした~」
oh......
桁が違った。
「600歳・・・600歳かぁ・・・」
「つかぬ事を伺いますが、王よ」
未だにロリババアならぬ、ショタジジイの実在に驚愕し、立ち直れない僕の横からドルガンが言った。
「なぜ、このような所にいらっしゃるのですか?」
「え・・・えぇとぉ・・・」
そういえばそうだ。
一国の王がこんな所で何をしてるのか。
問われた王は・・・気まずそうに頬を掻き、目を逸らし・・・正直、怒られるのが嫌で隠し事してる子供みたいな状態だった。
「えと・・・その・・・あのですね?」
「はい、なんでしょう?」
何故か敬語の疑問形で返してくる王にノータイムで疑問形で返す。
王様ピンチ!
往生際が悪い王様をドルガンはじっと見て、ふむ、と顎をさすり答えを待つ。
ドルガンさん、目付きが怖いです。とても王に向ける目じゃないです。人殺しそうですよ?
そんなドルガンの目に怯えたのか、少し震えながら王が言う。
「ごめんなさい・・・仕事が面倒なので逃げてきたんです・・・反省してます」
ほんとに反省したようで、いつの間にかその場で正座している。
・・・ほんと、いつの間に動いたの?
その答えにドルガンはため息を漏らし。
「・・・そこまではまぁ、予想はついていました、問題なのは───どうやってあそこから脱出したかです。」
いやいや、問題はそこだけなの?
なんで王様が面倒いなんて理由で逃げてるの、とか。
なんで王様が逃げ出したの予想がつくくらい仕事サボってるのに国が機能してるのか、とか。
・・・この国大丈夫かなぁ?
そんなことを疑問に思っていると王はさっきの怒られる前の子供状態にさらに汗を浮かべている。
あと目もさっきより泳いでる。もうバタフライしてるよ。
「王よ、もう一度お聞きします。───我が国の魔術の集大成、対・王様用九重術式拒絶障壁を、どうやって破ったのですか?」
王様用って・・・国の魔術師も結構ガチですね。
「それが・・・ですね、1回窓から外に出たら転移されたんですよ。」
さらに汗を流しながら王様。
「で、部屋全体に術式が刻まれてるって分かったから・・・」
そして、ついには滝のように汗を流して。
「壁も一緒に、空間転移させて術式を飛ばしたんです・・・」
なるほど、術式がある場所に穴を開ければ、術式が破綻して魔法が解けると。
さすが僕、こういうことになると理解早いね。
「そうですか、ですが今回展開したのは拒絶障壁、その名の通りあらゆるモノを拒絶する結界、さらに王の魔力を分析し、現在ある素材で1番王の魔力への抵抗が強い麒麟の角を触媒にして展開されたものを九つ重ねたもの、それを────空間転移1つで消し飛ばしたと言うのですか?」
「────ごめんなさい」
「なんて事だ・・・」
まぁ、そんな研究に研究を重ねてやっと出来たものをごめんなさい1つで真っ向から潰されたらそりゃそうなるよね。
「あ、あ!それよりそろそろ城門が見えてきたよ!」
慌てて話題を変えるように王様が指を指す。
やっとたどり着いた・・・けど、様子が変だ。
なんか・・・門の前に鎧来た人がめっちゃいる・・・正直不安なんだけど。
「王よ、そろそろ年貢の納め時ですね」
「僕がそう簡単に騎士達に捕まると思う?」
ドルガンが言うと王様は子供のようないたずらな笑みを浮かべ、鎧集団に向かって走り出した───王様やっぱ速い!!
異世界人ってのが疑われてたら森から王様が現れた。
──────────────────────
唐突に目の前に現れた人物は、まさに一国の王────と言うにはあまりに幼い。
ってかこれまるっきり子供でしょ。
「ねぇ、今なんか失礼なこと考えてなかった?」
おや、勘が鋭い。
「まるっきり子供でしょとか思ってたよね?」
何この子、エスパー?
「あ、エスパーじゃないよ、心なんて読めないし」
まって、見透かされすぎてちょっと怖いんだけど。
・・・ちょっと気になる疑問。
「じゃあ、実際は何歳なの?」
「おい小僧、口をつつし──」
「構わない、ドルガンは黙ってて、今はコウと話してるんだ」
そう言ってドルガンを黙らすと左の人差し指を1本立て、右手をパーにしてこっちに向ける。
うーん・・・6才?いやでも、幼いのは見た目だけみたいな言い方だったしもしかしたら・・・
「うーん、60歳・・・?」
少しありえないと思いながら答えてみた。
それに対して王様の回答は───
「はっずれ~♪」
子供みたいな満面の笑顔で答える。
「正解は──600歳でした~」
oh......
桁が違った。
「600歳・・・600歳かぁ・・・」
「つかぬ事を伺いますが、王よ」
未だにロリババアならぬ、ショタジジイの実在に驚愕し、立ち直れない僕の横からドルガンが言った。
「なぜ、このような所にいらっしゃるのですか?」
「え・・・えぇとぉ・・・」
そういえばそうだ。
一国の王がこんな所で何をしてるのか。
問われた王は・・・気まずそうに頬を掻き、目を逸らし・・・正直、怒られるのが嫌で隠し事してる子供みたいな状態だった。
「えと・・・その・・・あのですね?」
「はい、なんでしょう?」
何故か敬語の疑問形で返してくる王にノータイムで疑問形で返す。
王様ピンチ!
往生際が悪い王様をドルガンはじっと見て、ふむ、と顎をさすり答えを待つ。
ドルガンさん、目付きが怖いです。とても王に向ける目じゃないです。人殺しそうですよ?
そんなドルガンの目に怯えたのか、少し震えながら王が言う。
「ごめんなさい・・・仕事が面倒なので逃げてきたんです・・・反省してます」
ほんとに反省したようで、いつの間にかその場で正座している。
・・・ほんと、いつの間に動いたの?
その答えにドルガンはため息を漏らし。
「・・・そこまではまぁ、予想はついていました、問題なのは───どうやってあそこから脱出したかです。」
いやいや、問題はそこだけなの?
なんで王様が面倒いなんて理由で逃げてるの、とか。
なんで王様が逃げ出したの予想がつくくらい仕事サボってるのに国が機能してるのか、とか。
・・・この国大丈夫かなぁ?
そんなことを疑問に思っていると王はさっきの怒られる前の子供状態にさらに汗を浮かべている。
あと目もさっきより泳いでる。もうバタフライしてるよ。
「王よ、もう一度お聞きします。───我が国の魔術の集大成、対・王様用九重術式拒絶障壁を、どうやって破ったのですか?」
王様用って・・・国の魔術師も結構ガチですね。
「それが・・・ですね、1回窓から外に出たら転移されたんですよ。」
さらに汗を流しながら王様。
「で、部屋全体に術式が刻まれてるって分かったから・・・」
そして、ついには滝のように汗を流して。
「壁も一緒に、空間転移させて術式を飛ばしたんです・・・」
なるほど、術式がある場所に穴を開ければ、術式が破綻して魔法が解けると。
さすが僕、こういうことになると理解早いね。
「そうですか、ですが今回展開したのは拒絶障壁、その名の通りあらゆるモノを拒絶する結界、さらに王の魔力を分析し、現在ある素材で1番王の魔力への抵抗が強い麒麟の角を触媒にして展開されたものを九つ重ねたもの、それを────空間転移1つで消し飛ばしたと言うのですか?」
「────ごめんなさい」
「なんて事だ・・・」
まぁ、そんな研究に研究を重ねてやっと出来たものをごめんなさい1つで真っ向から潰されたらそりゃそうなるよね。
「あ、あ!それよりそろそろ城門が見えてきたよ!」
慌てて話題を変えるように王様が指を指す。
やっとたどり着いた・・・けど、様子が変だ。
なんか・・・門の前に鎧来た人がめっちゃいる・・・正直不安なんだけど。
「王よ、そろそろ年貢の納め時ですね」
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