32 / 226
4章 もう一つのスキル
4-1. 別荘購入
しおりを挟む
冒険者、家を買う。
そんなタイトルの本あったなあ、と思いながら、買う予定の家を見ている。
こんなお屋敷、何人で住んだらいいんだろう。
「広めの庭付き一戸建てがいいね」って、アルと意見を合わせられたと思っていたけど、全然合ってなかったみたいだ。異世界すごい。
僕はある日突然、この世界に迷い込んだ。
この世界のことが何もわからなかった僕は、最初に保護してくれた人たちに騙され搾取され、絶望して迷い込んだ森で神獣のブランと会った。
それから、戦闘奴隷だったアレックス(僕はアルと呼んでる)を護衛兼、常識を教えてくれる先生として買い、ダンジョン攻略で生計を立てた。
アルは奴隷契約が終了した後、パーティーメンバーになってくれた。そして今は恋人だ。
僕たちのパーティー名「氷花」は、ブランが降らせてくれた氷の花が由来で、僕たちの大切な思い出だ。ちなみにランクはSだ。
アルの過去のわだかまりも解消し、僕の望郷の念にも少しずつ折り合いがついてきたので、家を買おう、となったのだ。
この世界にはダンジョンがある。地中にあって、階層があり、モンスターがいる。
モンスターは、生き物がいると襲ってきて、倒すと光になって消えて、ドロップ品と呼ばれるものに変わる。下層に行くほど強くなり、強さに比例してドロップ品の希少価値が上がる傾向にある。最下層にはボスモンスターがいて、そのダンジョンでは最強であるかわりに、ドロップ品もかなり価値のあるものになる。フロアボスと呼ばれる、階層の途中にボスがいることもある。
ダンジョンによって難易度が異なり、下級、中級、上級と便宜的に分けられている。
モンスターは通常、ダンジョンの階層からは移動しない。だが、ダンジョン内の全モンスターが突如ダンジョン外に出てくることがある。その現象を「あふれ」「ダンジョンがあふれる」と呼んでいる。
僕たちのいるモクリーク王国は、上級ダンジョンが多い。そして、200年周期でダンジョンのあふれが多発する時期がある。それが、そろそろ始まるのではないかと言われている。
上級ダンジョンが多いということは、あふれた時の地上の被害も大きいということだ。そのため、モクリークはダンジョンに潜りモンスターを倒す冒険者を歓迎している。
F~Sランクにランク付けされる冒険者のうち、Bランクを超える冒険者やパーティーが拠点を構えた場合には特典がある。この国に居ついてもらい、モンスターを倒し、あふれたときに対応してもらうためだ。
僕たちはずっと、宿に泊まってダンジョンを攻略し、別の街へ移動して宿に泊まって周囲にあるダンジョンを攻略し、と拠点を持たずに行動していた。
そして先日、アルの生まれ育った隣の国ドガイへ行き、この国に戻ってきたとき、「帰ってきた」と思った。
僕にとって帰るところは日本の家族のところで、どこかに定住するのは日本へ帰ることを諦めるようなものだからか、無意識に避けていた。
だけど、僕は帰れないと、なんとなく分かっている。
それに納得したわけではないけれど、ブランとアルとここで暮らしていくのもいいかなと、ふと思ったのだ。
そのときに「家買っちゃう?」と呟いたのをギルド職員が聞いていた。それから手分けして、国中の物件を片っ端から調べてくれていた、らしい。
家を買うことのメリット、デメリット、今の生活だと家にいる日数がどれくらいか、買うならどこに買うか、何日も話し合って、カザナラの街に買うことに決めた。ダンジョン攻略の途中に寄った、王都から遠く離れた、のどかで、古い町並みがすてきな、食べ物の美味しい街だ。
200年周期が迫る今、のんびりと家で過ごす時間はあまりないだろう。だったらいっそ、別荘のような感覚で買おう、となったのだ。
じゃあ、どんな家を、となって僕が想像したのは、軽井沢辺りにありそうな、庭があってウッドデッキからの景色が素敵な小さい2階建ての別荘だった。
家は大きくなくていいから、ブランのために庭が広い家がいいな。バルコニーから景色を見ながら朝食とかいいよね。お風呂は絶対必要。なんて話をして、アルもいいなと言ってくれた。
王都ニザナの冒険者ギルドで、カザナラの街に家を買いたいので、カザナラの商業ギルドに話を通してもらえないかお願いした。僕たちはこの国で特殊な立場にいるので、いきなり行くと混乱させてしまうからだ。
「少々お待ちください」と言って資料を取り出しざっと眺めた後「カザナラの街でしたら、こちらの物件ですね」と家の詳細が書かれた資料がでてきた。アルがそれを見て、「庭も広いし風呂もある。よさそうだ。見に行こう」と言ったので、僕は資料を見なかった。
どんな家かな、楽しみだな、なんて話ながら内見にきてみたら。
なぜ、入り口の門から玄関までの間に林があるのでしょうか?
玄関前から建物の両端が見えませんが、どこまで続いてますか?
まさかのお屋敷。聞くと、今は使っていない王族の別荘だった。それ知ってたら、見に来なかったし!
庭が広いって、確かに広いよね。門まで徒歩何分?
「しばらく使われていませんので、内装を変えます。その間に使用人も用意します」ってまだ買うって決めてないよ?
アルさん、なんで契約の話になってるの?僕はこの家でくつろげる気が一切しないよ?!
アルはこういう家に住みたかったのかな、と聞いたら、僕たちがこの家を買うことを国もギルドも望んでいるから、という理由だった。
僕は転移者特典なのか、とても珍しいスキル「アイテムボックス」を持っている。
アイテムボックスは、容量無制限でどこか別の空間に収納できて自由に出し入れできる上、中の時間が停止する夢のスキルだ。
生きているものは収納できない制限はあるが、歩く巨大倉庫だ。食料だろうが武器だろうが、僕がいれば大量に運べる。
マジックバッグといってバッグの中の空間が拡張されている魔道具に分類されるバッグがあるが、容量が無制限のものは今まで見つかっていないし、中の時間が停止するものは上級ダンジョンのドロップで年に1回出る程度のレアものだ。
アイテムボックススキルは、数百年に1人みつかるかどうかというレアなスキルで、今まではもれなく国に保護という名の監禁をされていた。
僕は、ブランとアルの協力のもと、そんな監禁の危機からこのモクリークに逃げて来た。
この国は僕を拘束することを良しとせず協力関係を望んでくれ、国とギルドが総力をあげて貴族と冒険者を抑えてくれたおかげで、今も自由に暮らせている。
だから、家を買うこと、つまり、この国に定住することを願っているだろうギルドと国がこの物件を出してきたのなら、この家を買うべきなのだろう。
条件はすべて満たしているんだ。たまに使うだけならいいだろう?って。
僕はこんなお屋敷買えてラッキーと思えるようなセレブじゃなくて一般庶民なんですよ。アルも庶民だよね?
僕の抵抗もむなしく、契約は成された。
せめてもと思って「内装は落ち着いた感じで」と要望は出した。聞いてもらえるといいなあ。
家は妥協するから、馬車はすべて僕の要望を聞いてもらう!
ドガイで、初めて馬車の旅をした。それがとても楽しかったので、自分たち用にカスタマイズした馬車を購入することにしたのだ。
街の移動の時だけ馬を借りて馬車に乗り、急ぎの時は今まで通りブランに乗って移動する予定だ。
僕にはアイテムボックスがあるので、荷台の部分に荷物を詰める必要がない。なので、そこを部屋として、休憩の時はソファ、寝るときはベッドマットを置いて、くつろぎ空間にしたい。
王都ニザナに戻り、ギルドで紹介してもらった職人さんに馬車を注文する。
一番の要望は、外装を派手にしないでください、で決まりだ。僕は貴族じゃないので、とにかく地味でお願いしますと、とにかく頼み込んだ。
家の使用人の候補が決まったので、顔合わせをしてほしいと、商業ギルドから冒険者ギルドを通して連絡があったのは、久しぶりにニザナの近くの上級ダンジョンを攻略した報告の時だった。
お互いの日程を調整し決まった日に、商業ギルドの会議室へ向かった。
「初めまして。サジェルと申します。王宮で侍従をしておりましたが、後進に道を譲るためにも第一線を退くことにしたところ、このお話を頂きました。屋敷の維持から主人のスケジュール管理まで、一通りできます」
「チェンジで!」
「ユウ?こういう場合は契約を結ぶから、国に情報が漏れることはないぞ?」
アルさん、そういうことじゃないです。王宮って、侍従って、王様とかの身の回りのお世話の人だよね?ちょっと前職が立派すぎじゃないですか?都落ちにならない?
元が王族の別荘なんだから、そういうものだって、そうなの?僕にはちょっとよく分からないので、もう全部アルにお任せします。
してほしいことや契約の条件など、二人の間で話が進み、商業ギルドのギルドマスターがそれを笑顔で聞いている。
僕はブランを撫でながら、思えば遠くきたもんだ、とぼんやり思っていた。
話がまとまったみたいで、サジェルさんを使用人の筆頭として雇うことになり、後日正式に機密保持契約を結ぶそうだ。そういう契約魔法があるらしい。
その後、彼が中心になって使用人を集めるが、使用人の要望はあるか、と質問された。例えば年齢や性別、種族などなど。僕からは特にはないが、もし可能なら、孤児院の子どもたちに機会をあげてほしいと思う。
そんなタイトルの本あったなあ、と思いながら、買う予定の家を見ている。
こんなお屋敷、何人で住んだらいいんだろう。
「広めの庭付き一戸建てがいいね」って、アルと意見を合わせられたと思っていたけど、全然合ってなかったみたいだ。異世界すごい。
僕はある日突然、この世界に迷い込んだ。
この世界のことが何もわからなかった僕は、最初に保護してくれた人たちに騙され搾取され、絶望して迷い込んだ森で神獣のブランと会った。
それから、戦闘奴隷だったアレックス(僕はアルと呼んでる)を護衛兼、常識を教えてくれる先生として買い、ダンジョン攻略で生計を立てた。
アルは奴隷契約が終了した後、パーティーメンバーになってくれた。そして今は恋人だ。
僕たちのパーティー名「氷花」は、ブランが降らせてくれた氷の花が由来で、僕たちの大切な思い出だ。ちなみにランクはSだ。
アルの過去のわだかまりも解消し、僕の望郷の念にも少しずつ折り合いがついてきたので、家を買おう、となったのだ。
この世界にはダンジョンがある。地中にあって、階層があり、モンスターがいる。
モンスターは、生き物がいると襲ってきて、倒すと光になって消えて、ドロップ品と呼ばれるものに変わる。下層に行くほど強くなり、強さに比例してドロップ品の希少価値が上がる傾向にある。最下層にはボスモンスターがいて、そのダンジョンでは最強であるかわりに、ドロップ品もかなり価値のあるものになる。フロアボスと呼ばれる、階層の途中にボスがいることもある。
ダンジョンによって難易度が異なり、下級、中級、上級と便宜的に分けられている。
モンスターは通常、ダンジョンの階層からは移動しない。だが、ダンジョン内の全モンスターが突如ダンジョン外に出てくることがある。その現象を「あふれ」「ダンジョンがあふれる」と呼んでいる。
僕たちのいるモクリーク王国は、上級ダンジョンが多い。そして、200年周期でダンジョンのあふれが多発する時期がある。それが、そろそろ始まるのではないかと言われている。
上級ダンジョンが多いということは、あふれた時の地上の被害も大きいということだ。そのため、モクリークはダンジョンに潜りモンスターを倒す冒険者を歓迎している。
F~Sランクにランク付けされる冒険者のうち、Bランクを超える冒険者やパーティーが拠点を構えた場合には特典がある。この国に居ついてもらい、モンスターを倒し、あふれたときに対応してもらうためだ。
僕たちはずっと、宿に泊まってダンジョンを攻略し、別の街へ移動して宿に泊まって周囲にあるダンジョンを攻略し、と拠点を持たずに行動していた。
そして先日、アルの生まれ育った隣の国ドガイへ行き、この国に戻ってきたとき、「帰ってきた」と思った。
僕にとって帰るところは日本の家族のところで、どこかに定住するのは日本へ帰ることを諦めるようなものだからか、無意識に避けていた。
だけど、僕は帰れないと、なんとなく分かっている。
それに納得したわけではないけれど、ブランとアルとここで暮らしていくのもいいかなと、ふと思ったのだ。
そのときに「家買っちゃう?」と呟いたのをギルド職員が聞いていた。それから手分けして、国中の物件を片っ端から調べてくれていた、らしい。
家を買うことのメリット、デメリット、今の生活だと家にいる日数がどれくらいか、買うならどこに買うか、何日も話し合って、カザナラの街に買うことに決めた。ダンジョン攻略の途中に寄った、王都から遠く離れた、のどかで、古い町並みがすてきな、食べ物の美味しい街だ。
200年周期が迫る今、のんびりと家で過ごす時間はあまりないだろう。だったらいっそ、別荘のような感覚で買おう、となったのだ。
じゃあ、どんな家を、となって僕が想像したのは、軽井沢辺りにありそうな、庭があってウッドデッキからの景色が素敵な小さい2階建ての別荘だった。
家は大きくなくていいから、ブランのために庭が広い家がいいな。バルコニーから景色を見ながら朝食とかいいよね。お風呂は絶対必要。なんて話をして、アルもいいなと言ってくれた。
王都ニザナの冒険者ギルドで、カザナラの街に家を買いたいので、カザナラの商業ギルドに話を通してもらえないかお願いした。僕たちはこの国で特殊な立場にいるので、いきなり行くと混乱させてしまうからだ。
「少々お待ちください」と言って資料を取り出しざっと眺めた後「カザナラの街でしたら、こちらの物件ですね」と家の詳細が書かれた資料がでてきた。アルがそれを見て、「庭も広いし風呂もある。よさそうだ。見に行こう」と言ったので、僕は資料を見なかった。
どんな家かな、楽しみだな、なんて話ながら内見にきてみたら。
なぜ、入り口の門から玄関までの間に林があるのでしょうか?
玄関前から建物の両端が見えませんが、どこまで続いてますか?
まさかのお屋敷。聞くと、今は使っていない王族の別荘だった。それ知ってたら、見に来なかったし!
庭が広いって、確かに広いよね。門まで徒歩何分?
「しばらく使われていませんので、内装を変えます。その間に使用人も用意します」ってまだ買うって決めてないよ?
アルさん、なんで契約の話になってるの?僕はこの家でくつろげる気が一切しないよ?!
アルはこういう家に住みたかったのかな、と聞いたら、僕たちがこの家を買うことを国もギルドも望んでいるから、という理由だった。
僕は転移者特典なのか、とても珍しいスキル「アイテムボックス」を持っている。
アイテムボックスは、容量無制限でどこか別の空間に収納できて自由に出し入れできる上、中の時間が停止する夢のスキルだ。
生きているものは収納できない制限はあるが、歩く巨大倉庫だ。食料だろうが武器だろうが、僕がいれば大量に運べる。
マジックバッグといってバッグの中の空間が拡張されている魔道具に分類されるバッグがあるが、容量が無制限のものは今まで見つかっていないし、中の時間が停止するものは上級ダンジョンのドロップで年に1回出る程度のレアものだ。
アイテムボックススキルは、数百年に1人みつかるかどうかというレアなスキルで、今まではもれなく国に保護という名の監禁をされていた。
僕は、ブランとアルの協力のもと、そんな監禁の危機からこのモクリークに逃げて来た。
この国は僕を拘束することを良しとせず協力関係を望んでくれ、国とギルドが総力をあげて貴族と冒険者を抑えてくれたおかげで、今も自由に暮らせている。
だから、家を買うこと、つまり、この国に定住することを願っているだろうギルドと国がこの物件を出してきたのなら、この家を買うべきなのだろう。
条件はすべて満たしているんだ。たまに使うだけならいいだろう?って。
僕はこんなお屋敷買えてラッキーと思えるようなセレブじゃなくて一般庶民なんですよ。アルも庶民だよね?
僕の抵抗もむなしく、契約は成された。
せめてもと思って「内装は落ち着いた感じで」と要望は出した。聞いてもらえるといいなあ。
家は妥協するから、馬車はすべて僕の要望を聞いてもらう!
ドガイで、初めて馬車の旅をした。それがとても楽しかったので、自分たち用にカスタマイズした馬車を購入することにしたのだ。
街の移動の時だけ馬を借りて馬車に乗り、急ぎの時は今まで通りブランに乗って移動する予定だ。
僕にはアイテムボックスがあるので、荷台の部分に荷物を詰める必要がない。なので、そこを部屋として、休憩の時はソファ、寝るときはベッドマットを置いて、くつろぎ空間にしたい。
王都ニザナに戻り、ギルドで紹介してもらった職人さんに馬車を注文する。
一番の要望は、外装を派手にしないでください、で決まりだ。僕は貴族じゃないので、とにかく地味でお願いしますと、とにかく頼み込んだ。
家の使用人の候補が決まったので、顔合わせをしてほしいと、商業ギルドから冒険者ギルドを通して連絡があったのは、久しぶりにニザナの近くの上級ダンジョンを攻略した報告の時だった。
お互いの日程を調整し決まった日に、商業ギルドの会議室へ向かった。
「初めまして。サジェルと申します。王宮で侍従をしておりましたが、後進に道を譲るためにも第一線を退くことにしたところ、このお話を頂きました。屋敷の維持から主人のスケジュール管理まで、一通りできます」
「チェンジで!」
「ユウ?こういう場合は契約を結ぶから、国に情報が漏れることはないぞ?」
アルさん、そういうことじゃないです。王宮って、侍従って、王様とかの身の回りのお世話の人だよね?ちょっと前職が立派すぎじゃないですか?都落ちにならない?
元が王族の別荘なんだから、そういうものだって、そうなの?僕にはちょっとよく分からないので、もう全部アルにお任せします。
してほしいことや契約の条件など、二人の間で話が進み、商業ギルドのギルドマスターがそれを笑顔で聞いている。
僕はブランを撫でながら、思えば遠くきたもんだ、とぼんやり思っていた。
話がまとまったみたいで、サジェルさんを使用人の筆頭として雇うことになり、後日正式に機密保持契約を結ぶそうだ。そういう契約魔法があるらしい。
その後、彼が中心になって使用人を集めるが、使用人の要望はあるか、と質問された。例えば年齢や性別、種族などなど。僕からは特にはないが、もし可能なら、孤児院の子どもたちに機会をあげてほしいと思う。
242
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる