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3章 アルの里帰り
3-10. 第2の故郷
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「ダンジョン攻略おめでとうございます。実は、ダンジョンに潜られた後で噂が流れました。あのダンジョンの最下層のドロップは『エリクサー』ではないかと」
「え?」
「薬草の行きつく先はエリクサー、そう想像した方が言ったのでしょう」
「それで貴族が待ち伏せしていたんですね」
「実際には何が出ましたか?」
「ポーションです」
アルは、エリクサーが出たと答えなかった。ケネス司祭様を信用していないのではなく、教会を巻き込まないためだろう。ケネス司祭様は嘘だと分かっただろうに、全く触れずに流してくれた。
「そうですか。この馬車は北門に向かっています。私はこれからタガミハにいる弟子に会いに行きます。助祭も同行します。こちらに服を用意しましたので、着替えてください」
「司祭様……」
「先ほど街に入ったことは伝わっているので、門での確認は厳重になるでしょう。特にアレックスくんと教会の関係は国も把握しています」
助祭の服に着替えたアルはかっこよかった。
僕も助祭の服に着替え、目立つ黒髪を隠すために、薄い茶色のカツラをつける。着替えた僕を見て司祭様が「神学校の制服のほうがよかったでしょうか」って呟いたのが聞こえたけど、どうせちんちくりんですよ。悔しい。
ブラン様なのですが、そう言って司祭様が赤いリボンを取り出したら、ブランが牙を見せて唸った。
「ダメだよ、ブラン。僕たちを逃がすためなんだよ」
『そこの箱に入って、不可視の結界を張っておく』
「門では視覚を誤魔化す魔法は無効化されます。ブラン様であれば平気な気もしますが、安全のためなにとぞ」
『断る』
「やはりだめですか。似合うと思ったのですが。では、染粉で茶色に染めましょう」
え、もしかして司祭様が見たかっただけ?僕も見たかったけど。
染粉ならいいという基準がよく分からないが、ブランは無事にちょっとまだらな薄い茶色の子犬になった。これはこれでかわいい。
北門の前には、列ができていた。通常門を出るときにはチェックはないので列はできない。
「検問をしていますね。質問には嘘は答えないでください。おそらく嘘が分かる魔道具を持っているはずです。ブラン様、順番が来たら箱に入ってください。もしものときは私のことは気にせず逃げください。捕まれば、アレックスくんとユウさんは離れ離れにされるでしょう」
離れ離れになるって、多分その前に門がなくなる気もするけど、そんな事態にならないように、質問には慎重に答えなければ。
「王命により、中を改めます」
「王は教会をお疑いですか。何のためですか」
「我々には知らされておりません」
「騎士の方々は理由も知らず、教会に対し弓を引くのですね。助祭が怯えているではありませんか」
司祭様が騎士を問いただすが、騎士は質問をかわして答えない。
「身分を証明できるカードを見せてください」
「どうぞ」
「そちらのお二人は教会関係者のカードですが、お名前は?」
「アレックスです」
「ハルです」
僕たちはグザビエ司教様からもらった教会関係者のカードを見せるが、これには名前が入っていない。
アレックスはよくある名前なので同名の人違いと思われるだろうが、アレックスとユウ、というペアとなると、僕たちだと特定されそうだ。なので、ハルと名乗った。嘘は言ってない。
「荷物を見せていただきます」
「どうぞ。何もありませんよ」
司祭様が、馬車の中へ騎士を招き入れた。
「こちらの箱は何ですか」
「どうぞ開けてください」
「これは、犬の置物ですか」
「可愛いでしょう?お疑いは晴れましたか?」
「ご協力ありがとうございました。お通りください」
はあ。通れた。緊張した。気が抜けたら椅子に座っていられなくて、馬車の床にずり落ちた。
「ユウ、大丈夫か?」
「怖、かった」
アルが抱き上げて膝にのせてくれたので、アルの首に抱き着くと、まだ手が震えてる僕の背中を撫でてくれた。
少し落ち着いて、ブランは?と思ったら、司祭様の膝の上に置物ブランがいる。
「ブラン、なんで置物になってるの?」
『毛を凍らせた』
プルプルと全身を震わせたら、染粉も落ちて、いつもの毛のふわふわブラン子犬版になった。素晴らしいですね、と言いながら、ケネス司祭様がどさくさに紛れてブランを撫でている。
「さて、私は今日はキノミヤに1泊し、明日タガミハに着きますが、皆様はどうされますか?」
「街道の人目がなくなったところで降ります。これ以上教会にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので」
「その服とカードはそのままお持ち下さい。教会関係者ということに偽りはありませんので」
これ以上は教会の厚意に甘えられないので、馬車を降りて別行動する。
僕以外には撫でられるのを嫌うブランが、司祭様の膝で気持ちよさそうにくつろいでる。さては司祭様、神の手をお持ちですな。
それから街道を進み、周りに馬車や人がいなくなったところで、馬車から下りた。
「いろいろありがとうございました」
「いいえ、ブラン様にお会いできたことは一生の誉れです。マジックバッグまでいただいてしまいましたし」
『助かった。礼を言う』
「もったいないお言葉です。道中お気をつけて。これからのご活躍をお祈りしています」
ケネス司祭様の笑顔に見送られ、人目を避けるように、ブランに乗って森の中へと入った。
それから、森を進み、タサマラとミダを囲む山を越え、モクリークの辺境に戻った。
ドガイに行ってくる、と言い残したギルドに、帰ったと報告に行ったところ、「王都のギルドに行ってください」と泣きつかれた。
かなり混乱させてしまったようだし、お願い事もあるし、王都に向かおう。思い付きですみませんでした。
ということで、ただいま王都ニザナのギルドマスターの部屋にいる。
「迷惑をかけて申し訳ない。大事になると思ってなかった」
「お帰りなさいませ。今後はできればお帰りのご予定を伝えていただけると、ギルドも国も慌てずに済みます。タゴヤのギルドから連絡をいただいて落ち着きましたが」
え、国もなの?
どうやら、誰かが何かして僕たちが逃げ出したのではないかと犯人探しが始まっていたらしい。
すみませんでした。思い立って里帰りしただけです。
「ご存じとは思いますが、ドガイの教会からダンジョンについて神のお告げがあったとお触れがありました。タゴヤの上級ダンジョン攻略に向かわれたそうですが、いかがでしたか?」
「それについて頼みがある。攻略報告を出す前に、ドガイを抜けてきた。タゴヤのギルドにこの報告書を送ってほしい」
「拝見しても?」
「ああ。そこには書かなかったが、4階層のボス部屋は再挑戦までは半日と長いが、5回のうち2回上級ポーション、3回が中級ポーションだった。エリクサーもそれなりの確率で出るだろう」
報告書を見て、エリクサーを入手するために、ギルドマスターも軍が投入されると確信している。
この情報をモクリークのギルドと国で共有してもよいか確認されたので、タゴヤに知らせた後にしてほしいとお願いした。タゴヤのギルドにはかなりの便宜を図ってもらったので、恩を仇で返す様なことはしたくない。
「ギルドには感謝している。これがタゴヤの『カルデバラ』のドロップ品だ。今回出たものの品質はすべてBだ。エリクサーも、モクリークで出るもののほうが品質は良い」
「普通の品質で安定供給ですか。これはタゴヤには渡さないのですか?」
「任せる。俺たちは、モクリークとドガイのギルドとはこれからもいい関係でいたい」
「お心遣い感謝します。我々も良い関係を続けていけるよう努力いたします」
エリクサー等のドロップ品をどうするかと悩んで、ぶっちゃけ、ギルドに丸投げした。
エリクサーは作り方が分かっていない。出回っているのはダンジョンのドロップ品で、その一大産地(?)は上級ダンジョンを多数有するモクリークだ。カルデバラのエリクサーは、モクリークのエリクサーが出るという優位な立場を変えてしまう。
商売敵を作ってしまった形だが、モクリークとはできれば今のままのいい関係を続けていきたい。
「それとこれを王家に。便宜を図ってもらって感謝していると伝えてくれ。ドガイで貴族に追いかけまわされて気付いた」
「宝石と、これは魔剣ですか」
献上品は、日頃の感謝を込めて、使い道がないけど簡単に売れなくてアイテムボックスに死蔵していたものを出した。
ドガイに行ってみて、日頃気にしていなかったことが、実は便宜を図ってもらっている恩恵を受けていたのだと気付き、改めて感謝した。
宝石は売値が高すぎて買い取ってもらえなかったものだし、魔剣は市場に出せないと買い取りに出さなかったものなので、不良在庫の処理みたいで申し訳ないが、王様ならきっと使い道があるだろう。
そして、パーティー名も登録してもらった。パーティーカードにも僕の個人カードにも氷花と書かれていて、ブランの氷の花と、あの時のアルの言葉を思い出して嬉しくなる。
話を終えて、ギルドマスターの部屋を出ると、知り合いの冒険者たちに「やっと帰って来た」「家出は終わりか?」「ドガイの土産はないのか?」と声を掛けられる。腫れ物のように扱われるより、こっちがいい。
「帰って来たって感じがするね」
「そうだな。いつのまにかここに馴染んでたんだな」
「第2の故郷だね。家買っちゃう?」
「ほとんど家にいないぞ」
「そうだけど」
「でもまあ、それもいいかもな」
抱き寄せられて、頭のてっぺんにキスされた。ここ、ギルド!
アルはあの氷の花の日以降、人前でもこうして僕に触れてくる。
「お熱いねえ」「いちゃいちゃしてんなよ」「なんだ、結婚の挨拶に行ってきたのか」「坊主成人してんのか?」と冒険者たちが冷やかす。
なんか最後に1人聞き捨てならないのが聞こえたけど?言ったの誰!
「え?」
「薬草の行きつく先はエリクサー、そう想像した方が言ったのでしょう」
「それで貴族が待ち伏せしていたんですね」
「実際には何が出ましたか?」
「ポーションです」
アルは、エリクサーが出たと答えなかった。ケネス司祭様を信用していないのではなく、教会を巻き込まないためだろう。ケネス司祭様は嘘だと分かっただろうに、全く触れずに流してくれた。
「そうですか。この馬車は北門に向かっています。私はこれからタガミハにいる弟子に会いに行きます。助祭も同行します。こちらに服を用意しましたので、着替えてください」
「司祭様……」
「先ほど街に入ったことは伝わっているので、門での確認は厳重になるでしょう。特にアレックスくんと教会の関係は国も把握しています」
助祭の服に着替えたアルはかっこよかった。
僕も助祭の服に着替え、目立つ黒髪を隠すために、薄い茶色のカツラをつける。着替えた僕を見て司祭様が「神学校の制服のほうがよかったでしょうか」って呟いたのが聞こえたけど、どうせちんちくりんですよ。悔しい。
ブラン様なのですが、そう言って司祭様が赤いリボンを取り出したら、ブランが牙を見せて唸った。
「ダメだよ、ブラン。僕たちを逃がすためなんだよ」
『そこの箱に入って、不可視の結界を張っておく』
「門では視覚を誤魔化す魔法は無効化されます。ブラン様であれば平気な気もしますが、安全のためなにとぞ」
『断る』
「やはりだめですか。似合うと思ったのですが。では、染粉で茶色に染めましょう」
え、もしかして司祭様が見たかっただけ?僕も見たかったけど。
染粉ならいいという基準がよく分からないが、ブランは無事にちょっとまだらな薄い茶色の子犬になった。これはこれでかわいい。
北門の前には、列ができていた。通常門を出るときにはチェックはないので列はできない。
「検問をしていますね。質問には嘘は答えないでください。おそらく嘘が分かる魔道具を持っているはずです。ブラン様、順番が来たら箱に入ってください。もしものときは私のことは気にせず逃げください。捕まれば、アレックスくんとユウさんは離れ離れにされるでしょう」
離れ離れになるって、多分その前に門がなくなる気もするけど、そんな事態にならないように、質問には慎重に答えなければ。
「王命により、中を改めます」
「王は教会をお疑いですか。何のためですか」
「我々には知らされておりません」
「騎士の方々は理由も知らず、教会に対し弓を引くのですね。助祭が怯えているではありませんか」
司祭様が騎士を問いただすが、騎士は質問をかわして答えない。
「身分を証明できるカードを見せてください」
「どうぞ」
「そちらのお二人は教会関係者のカードですが、お名前は?」
「アレックスです」
「ハルです」
僕たちはグザビエ司教様からもらった教会関係者のカードを見せるが、これには名前が入っていない。
アレックスはよくある名前なので同名の人違いと思われるだろうが、アレックスとユウ、というペアとなると、僕たちだと特定されそうだ。なので、ハルと名乗った。嘘は言ってない。
「荷物を見せていただきます」
「どうぞ。何もありませんよ」
司祭様が、馬車の中へ騎士を招き入れた。
「こちらの箱は何ですか」
「どうぞ開けてください」
「これは、犬の置物ですか」
「可愛いでしょう?お疑いは晴れましたか?」
「ご協力ありがとうございました。お通りください」
はあ。通れた。緊張した。気が抜けたら椅子に座っていられなくて、馬車の床にずり落ちた。
「ユウ、大丈夫か?」
「怖、かった」
アルが抱き上げて膝にのせてくれたので、アルの首に抱き着くと、まだ手が震えてる僕の背中を撫でてくれた。
少し落ち着いて、ブランは?と思ったら、司祭様の膝の上に置物ブランがいる。
「ブラン、なんで置物になってるの?」
『毛を凍らせた』
プルプルと全身を震わせたら、染粉も落ちて、いつもの毛のふわふわブラン子犬版になった。素晴らしいですね、と言いながら、ケネス司祭様がどさくさに紛れてブランを撫でている。
「さて、私は今日はキノミヤに1泊し、明日タガミハに着きますが、皆様はどうされますか?」
「街道の人目がなくなったところで降ります。これ以上教会にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので」
「その服とカードはそのままお持ち下さい。教会関係者ということに偽りはありませんので」
これ以上は教会の厚意に甘えられないので、馬車を降りて別行動する。
僕以外には撫でられるのを嫌うブランが、司祭様の膝で気持ちよさそうにくつろいでる。さては司祭様、神の手をお持ちですな。
それから街道を進み、周りに馬車や人がいなくなったところで、馬車から下りた。
「いろいろありがとうございました」
「いいえ、ブラン様にお会いできたことは一生の誉れです。マジックバッグまでいただいてしまいましたし」
『助かった。礼を言う』
「もったいないお言葉です。道中お気をつけて。これからのご活躍をお祈りしています」
ケネス司祭様の笑顔に見送られ、人目を避けるように、ブランに乗って森の中へと入った。
それから、森を進み、タサマラとミダを囲む山を越え、モクリークの辺境に戻った。
ドガイに行ってくる、と言い残したギルドに、帰ったと報告に行ったところ、「王都のギルドに行ってください」と泣きつかれた。
かなり混乱させてしまったようだし、お願い事もあるし、王都に向かおう。思い付きですみませんでした。
ということで、ただいま王都ニザナのギルドマスターの部屋にいる。
「迷惑をかけて申し訳ない。大事になると思ってなかった」
「お帰りなさいませ。今後はできればお帰りのご予定を伝えていただけると、ギルドも国も慌てずに済みます。タゴヤのギルドから連絡をいただいて落ち着きましたが」
え、国もなの?
どうやら、誰かが何かして僕たちが逃げ出したのではないかと犯人探しが始まっていたらしい。
すみませんでした。思い立って里帰りしただけです。
「ご存じとは思いますが、ドガイの教会からダンジョンについて神のお告げがあったとお触れがありました。タゴヤの上級ダンジョン攻略に向かわれたそうですが、いかがでしたか?」
「それについて頼みがある。攻略報告を出す前に、ドガイを抜けてきた。タゴヤのギルドにこの報告書を送ってほしい」
「拝見しても?」
「ああ。そこには書かなかったが、4階層のボス部屋は再挑戦までは半日と長いが、5回のうち2回上級ポーション、3回が中級ポーションだった。エリクサーもそれなりの確率で出るだろう」
報告書を見て、エリクサーを入手するために、ギルドマスターも軍が投入されると確信している。
この情報をモクリークのギルドと国で共有してもよいか確認されたので、タゴヤに知らせた後にしてほしいとお願いした。タゴヤのギルドにはかなりの便宜を図ってもらったので、恩を仇で返す様なことはしたくない。
「ギルドには感謝している。これがタゴヤの『カルデバラ』のドロップ品だ。今回出たものの品質はすべてBだ。エリクサーも、モクリークで出るもののほうが品質は良い」
「普通の品質で安定供給ですか。これはタゴヤには渡さないのですか?」
「任せる。俺たちは、モクリークとドガイのギルドとはこれからもいい関係でいたい」
「お心遣い感謝します。我々も良い関係を続けていけるよう努力いたします」
エリクサー等のドロップ品をどうするかと悩んで、ぶっちゃけ、ギルドに丸投げした。
エリクサーは作り方が分かっていない。出回っているのはダンジョンのドロップ品で、その一大産地(?)は上級ダンジョンを多数有するモクリークだ。カルデバラのエリクサーは、モクリークのエリクサーが出るという優位な立場を変えてしまう。
商売敵を作ってしまった形だが、モクリークとはできれば今のままのいい関係を続けていきたい。
「それとこれを王家に。便宜を図ってもらって感謝していると伝えてくれ。ドガイで貴族に追いかけまわされて気付いた」
「宝石と、これは魔剣ですか」
献上品は、日頃の感謝を込めて、使い道がないけど簡単に売れなくてアイテムボックスに死蔵していたものを出した。
ドガイに行ってみて、日頃気にしていなかったことが、実は便宜を図ってもらっている恩恵を受けていたのだと気付き、改めて感謝した。
宝石は売値が高すぎて買い取ってもらえなかったものだし、魔剣は市場に出せないと買い取りに出さなかったものなので、不良在庫の処理みたいで申し訳ないが、王様ならきっと使い道があるだろう。
そして、パーティー名も登録してもらった。パーティーカードにも僕の個人カードにも氷花と書かれていて、ブランの氷の花と、あの時のアルの言葉を思い出して嬉しくなる。
話を終えて、ギルドマスターの部屋を出ると、知り合いの冒険者たちに「やっと帰って来た」「家出は終わりか?」「ドガイの土産はないのか?」と声を掛けられる。腫れ物のように扱われるより、こっちがいい。
「帰って来たって感じがするね」
「そうだな。いつのまにかここに馴染んでたんだな」
「第2の故郷だね。家買っちゃう?」
「ほとんど家にいないぞ」
「そうだけど」
「でもまあ、それもいいかもな」
抱き寄せられて、頭のてっぺんにキスされた。ここ、ギルド!
アルはあの氷の花の日以降、人前でもこうして僕に触れてくる。
「お熱いねえ」「いちゃいちゃしてんなよ」「なんだ、結婚の挨拶に行ってきたのか」「坊主成人してんのか?」と冒険者たちが冷やかす。
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