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最終章 手を携えて未来へ
10-9. 薬草園
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ブランがお城の一角を吹き飛ばしてから、僕への面会の要望はピタッと止まったらしい。
僕たちのところへ来る前に教会が止めていてくれたから、実際どれくらいの要望が来ていたのかは知らないが、この機にアイテムボックス持ちを取り込みたいという貴族や他の国からの要望だった。
そこに今回の王城の破壊だ。僕に手を出すと、神の怒りに触れると認識されたようだ。
アルは僕が落ち着くのを待ってから、またダンジョンに潜るために出かけて行った。
僕が今後のことを決めるまでは、ドガイのダンジョンをマグノリアと攻略して、その合間に僕と過ごすという、今の状態を続けることになっている。そのため、王都に近いダンジョンを回っているそうだ。王都に近いダンジョンなら、何かあってもブランがすぐに助けに行ってくれるだろう。
アルを振り回しているから早く決めなければと思うけれど、ゆっくりでいいんだと言ってくれるアルの言葉に甘えてしまっている。
僕は相変わらず午前中は手伝いをして、午後はのんびりしている。
まだ、夜に悪夢を見て飛び起きることもあるけど、ブランに抱き着いていると、なんとかあれは夢でアルは無事で今はダンジョンに行っているのだと気持ちを落ち着かせることが出来るようになった。そんな時はアルとお揃いのペンダントを握りしめている。
あの王子様の一件の直後は人に会ってトラブルになるのが怖くて部屋に閉じこもっていたが、今は体力をつけるためにも出歩いている。
今日は、教会の敷地の端の方の薬草園まで歩いてきた。だいぶ体力も回復してきて、ここまでの往復でも疲れないようになった。
綺麗に植えられた薬草は、たまに花が咲いているものもあるが、だいたいは緑の葉っぱが茂っている。生命の息吹を感じられるようで、僕はこの青々とした畑がお気に入りだ。
いつものように薬草園を眺められる日陰に腰を下ろそうと思ったら、先客がいた。
薬草園の隣りにある神学校の制服を着ているから、生徒さんみたいだ。休憩時間かな。
「こんにちは」
神学校の生徒さんなら教会関係者だし、ブランも特に警戒していないので、通りがかりに挨拶をしたら、生徒さんが驚いてこちらを見た。
もしかしてサボり中で、見つかっちゃいけなかったのだろうか。だったら申し訳ない。
『(朔の子か)』
「さくのこ?」
「申し訳ございません」
「あ、待って、あの……」
走って行ってしまった。えっと、僕は別にサボりを咎めたりするつもりはなかったんだけど。
ところで、「さくのこ」って何?とブランに説明を求めた。
髪の毛の白い子は、魔法のどの属性にも適性がないらしい。そういう子は新月の夜に生まれることが多いので「朔の子」と呼ばれるが、属性の適性がない以外は特に変わったことはない。
教会の使う治癒魔法は修行を重ねていくうちに使えるようになるもので、適性は全く関係がないものだ。教会によれば神の奇跡によるものらしい。そして朔の子は治癒魔法と相性がよく、神官になれば上級治癒魔法が使えるようになる人が多いと言われている。
ということはあの生徒さんは有望株で、将来の司教様かもしれないんだ。
ただ、精霊に嫌われているので隠しておかなければいけない子どもという意味で「朔の子」と呼ぶ地域もあるらしいが、ブランによると人が勝手に言っているだけで、そんな事実はないそうだ。
生徒さんは真っ白な髪だったけど、僕はこのファンタジーな何でもありな世界では珍しくないんだろうな、くらいの感覚だった。
僕にとっては髪の毛がピンクとか水色のほうが意味が分からないからだ。メンデルの法則はこの世界にはないの?と聞きたくなる。みんなカラフルに染めてオシャレなんだなと思っていた髪が地毛だと知ったときの衝撃は、今でも覚えている。なんでか分からないけど魔法以上に驚いたのだ。
彼に会ったことは日々の出来事の一つとして、それほど気に留めていなかった。
しばらく雨が続いたこともあって、薬草園に足を運ばないでいたある日、ケネス司祭様から少しお話があるのですがと、あらたまって切り出された。
「5日前に薬草園で神学校の生徒にお会いになりましたか?」
「あ、えーっと……」
もしかしてあの子のサボりがバレたのだろうか、チクっちゃったら怒られてしまうかもしれないのに僕は言っていいんだろうか、と目を泳がせてしまう。初めて会う人が同席しているけれど、神学校の先生かも知れない。
「会われたのですね」
「あの、たまにはサボりたいときもあると思いますし、今回は見なかったことになったりは……」
「あの生徒に気分を害されたのではないのですか?」
あれ?話がすれ違っている。
聞くと、僕が不用意に「朔の子」と言ってしまったのを聞いた生徒さんが、僕に不快な思いをさせたのではないかと、悩んだ末に学校の先生に申し出たらしい。
あの生徒さんは、生まれてすぐに田舎の教会の前に捨てられていた。おそらく、朔の子は精霊に嫌われているというのを信じている地域だったのだろう。それで、王都の孤児院に移されて育ち、いま神学校に通っている。
白い狼を連れた黒髪の人は「教会の重要なお客様」なので近づかないことと、教会の関係者、つまり神学校の生徒たちにも通達されているそうだ。
そして別にサボっていたわけではなく、普通に休憩時間だった。
やってしまった。なんか本当にいろいろ申し訳ない。
僕はあの時のことを説明して平謝りした。意味が分からなかったとはいえ、傷つけてしまった事には変わりない。言葉を尽くして誤解を解いた。
僕が薬草園に行かなくなったのも、あの生徒さんに会いたくないからと思われていたそうだ。雨が降って足元があまりよくないから、滑ってこけないようにブランに禁止されただけだったのに、ここで僕の運動神経のなさが裏目に出るとは。
同席していた初めて会う人はやはり神学校の先生だったので、生徒さんへ僕の謝罪と、今後も気にせず薬草園を休憩の場所として使ってほしいことを伝えてもらった。
「僕のほうが朔の子って感じなのに不思議ですね」
「ユウさんが朔の子ですか?」
「新月なら暗いから、白よりは黒のイメージですし、僕はかろうじて水の属性に適性があるらしいですけど、ほぼないようなものなので」
「たしかに黒のほうが新月は連想しやすいですね」
僕は氷の魔法が使えるが、これはブランと契約したためについたおこぼれで、自分の属性としては水の属性だけだ。しかも、水の魔法はいまだに発動できない。
天気が良くなってブランから許可が出て、また薬草園へ通っていたある日、あの生徒さんがいた。
「こんにちは。この前はごめんなさい」
「あ、いえ、あの、私のほうこそ、申し訳ございませんでした」
「声をかけたら迷惑かな?先生から話さないように言われてたりする?」
「あの、えっと、その……」
「ごめんね。声はかけないから、僕のことは気にせずここにいてくれていいから」
話しかけないように言われてるんだな。いい大人としては生徒さんを困らせたくないので、少し離れた木陰に座って、ブランを撫でながら風にそよぐ薬草を見ていた。
それからときどき薬草園で会うものの、お互い挨拶以外は交わさない関係が続いていたある日、珍しく生徒さんがひとりではなかった。
薬草園に近づくと、話し声が聞こえるなとは思っていたけど、まさか生徒さんだとは思っていなかったので、お互いに認識できる距離になって初めて気づいたのだ。
「お前、こんないいところ独り占めかよ」
「誘えよな」
「いや、ここはうるさくしたらダメだろう。もう行こう」
「何言ってんだよ、来たばっかりだろう」
多分僕たちがここに来ることを気にしてその場を去ろうとする彼を、友達が引き留めているうちに、僕たちの存在に気付かれてしまった。
あれって、まさか、ヤバいぞ、と口々に言った後、子どもたちは一斉に神学校の校舎のほうへ走って行ってしまった。最後にあの生徒さんがこちらに軽く頭を下げたけど、きっと二度とここには来ないだろうな。
「なんか悪いことしちゃったね」
『友人がいるようでよかったじゃないか』
「そうだね」
実はいつもひとりでいるので、もしかして友達がいないんじゃないかと心配していたのだけど、杞憂だったようだ。
今回は一応ケネス司祭様に、こういうことがありましたが生徒さんに問題はないので、と伝えておいた。
しばらくして、ダンジョン攻略の合間に中央教会に寄ったアルに、浮気しているらしいな、と笑いながら揶揄われた。
「浮気って」
「ケネス司祭様から聞いた。ユウが神学校の生徒と逢瀬を重ねていると。若い男のほうがいいのか?」
「若いって、子どもだよ?」
「同年代でお似合いに見えると聞いたが」
「なっ……!」
ケネス司祭様、僕の年齢知ってるくせにひどい!
アルがむくれる僕を慰めながらキスしてくれるけど、騙されない。アルも僕が神学校の生徒と同年代に見えるって聞いて否定してくれなかった。悔しい。
僕たちのところへ来る前に教会が止めていてくれたから、実際どれくらいの要望が来ていたのかは知らないが、この機にアイテムボックス持ちを取り込みたいという貴族や他の国からの要望だった。
そこに今回の王城の破壊だ。僕に手を出すと、神の怒りに触れると認識されたようだ。
アルは僕が落ち着くのを待ってから、またダンジョンに潜るために出かけて行った。
僕が今後のことを決めるまでは、ドガイのダンジョンをマグノリアと攻略して、その合間に僕と過ごすという、今の状態を続けることになっている。そのため、王都に近いダンジョンを回っているそうだ。王都に近いダンジョンなら、何かあってもブランがすぐに助けに行ってくれるだろう。
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僕は相変わらず午前中は手伝いをして、午後はのんびりしている。
まだ、夜に悪夢を見て飛び起きることもあるけど、ブランに抱き着いていると、なんとかあれは夢でアルは無事で今はダンジョンに行っているのだと気持ちを落ち着かせることが出来るようになった。そんな時はアルとお揃いのペンダントを握りしめている。
あの王子様の一件の直後は人に会ってトラブルになるのが怖くて部屋に閉じこもっていたが、今は体力をつけるためにも出歩いている。
今日は、教会の敷地の端の方の薬草園まで歩いてきた。だいぶ体力も回復してきて、ここまでの往復でも疲れないようになった。
綺麗に植えられた薬草は、たまに花が咲いているものもあるが、だいたいは緑の葉っぱが茂っている。生命の息吹を感じられるようで、僕はこの青々とした畑がお気に入りだ。
いつものように薬草園を眺められる日陰に腰を下ろそうと思ったら、先客がいた。
薬草園の隣りにある神学校の制服を着ているから、生徒さんみたいだ。休憩時間かな。
「こんにちは」
神学校の生徒さんなら教会関係者だし、ブランも特に警戒していないので、通りがかりに挨拶をしたら、生徒さんが驚いてこちらを見た。
もしかしてサボり中で、見つかっちゃいけなかったのだろうか。だったら申し訳ない。
『(朔の子か)』
「さくのこ?」
「申し訳ございません」
「あ、待って、あの……」
走って行ってしまった。えっと、僕は別にサボりを咎めたりするつもりはなかったんだけど。
ところで、「さくのこ」って何?とブランに説明を求めた。
髪の毛の白い子は、魔法のどの属性にも適性がないらしい。そういう子は新月の夜に生まれることが多いので「朔の子」と呼ばれるが、属性の適性がない以外は特に変わったことはない。
教会の使う治癒魔法は修行を重ねていくうちに使えるようになるもので、適性は全く関係がないものだ。教会によれば神の奇跡によるものらしい。そして朔の子は治癒魔法と相性がよく、神官になれば上級治癒魔法が使えるようになる人が多いと言われている。
ということはあの生徒さんは有望株で、将来の司教様かもしれないんだ。
ただ、精霊に嫌われているので隠しておかなければいけない子どもという意味で「朔の子」と呼ぶ地域もあるらしいが、ブランによると人が勝手に言っているだけで、そんな事実はないそうだ。
生徒さんは真っ白な髪だったけど、僕はこのファンタジーな何でもありな世界では珍しくないんだろうな、くらいの感覚だった。
僕にとっては髪の毛がピンクとか水色のほうが意味が分からないからだ。メンデルの法則はこの世界にはないの?と聞きたくなる。みんなカラフルに染めてオシャレなんだなと思っていた髪が地毛だと知ったときの衝撃は、今でも覚えている。なんでか分からないけど魔法以上に驚いたのだ。
彼に会ったことは日々の出来事の一つとして、それほど気に留めていなかった。
しばらく雨が続いたこともあって、薬草園に足を運ばないでいたある日、ケネス司祭様から少しお話があるのですがと、あらたまって切り出された。
「5日前に薬草園で神学校の生徒にお会いになりましたか?」
「あ、えーっと……」
もしかしてあの子のサボりがバレたのだろうか、チクっちゃったら怒られてしまうかもしれないのに僕は言っていいんだろうか、と目を泳がせてしまう。初めて会う人が同席しているけれど、神学校の先生かも知れない。
「会われたのですね」
「あの、たまにはサボりたいときもあると思いますし、今回は見なかったことになったりは……」
「あの生徒に気分を害されたのではないのですか?」
あれ?話がすれ違っている。
聞くと、僕が不用意に「朔の子」と言ってしまったのを聞いた生徒さんが、僕に不快な思いをさせたのではないかと、悩んだ末に学校の先生に申し出たらしい。
あの生徒さんは、生まれてすぐに田舎の教会の前に捨てられていた。おそらく、朔の子は精霊に嫌われているというのを信じている地域だったのだろう。それで、王都の孤児院に移されて育ち、いま神学校に通っている。
白い狼を連れた黒髪の人は「教会の重要なお客様」なので近づかないことと、教会の関係者、つまり神学校の生徒たちにも通達されているそうだ。
そして別にサボっていたわけではなく、普通に休憩時間だった。
やってしまった。なんか本当にいろいろ申し訳ない。
僕はあの時のことを説明して平謝りした。意味が分からなかったとはいえ、傷つけてしまった事には変わりない。言葉を尽くして誤解を解いた。
僕が薬草園に行かなくなったのも、あの生徒さんに会いたくないからと思われていたそうだ。雨が降って足元があまりよくないから、滑ってこけないようにブランに禁止されただけだったのに、ここで僕の運動神経のなさが裏目に出るとは。
同席していた初めて会う人はやはり神学校の先生だったので、生徒さんへ僕の謝罪と、今後も気にせず薬草園を休憩の場所として使ってほしいことを伝えてもらった。
「僕のほうが朔の子って感じなのに不思議ですね」
「ユウさんが朔の子ですか?」
「新月なら暗いから、白よりは黒のイメージですし、僕はかろうじて水の属性に適性があるらしいですけど、ほぼないようなものなので」
「たしかに黒のほうが新月は連想しやすいですね」
僕は氷の魔法が使えるが、これはブランと契約したためについたおこぼれで、自分の属性としては水の属性だけだ。しかも、水の魔法はいまだに発動できない。
天気が良くなってブランから許可が出て、また薬草園へ通っていたある日、あの生徒さんがいた。
「こんにちは。この前はごめんなさい」
「あ、いえ、あの、私のほうこそ、申し訳ございませんでした」
「声をかけたら迷惑かな?先生から話さないように言われてたりする?」
「あの、えっと、その……」
「ごめんね。声はかけないから、僕のことは気にせずここにいてくれていいから」
話しかけないように言われてるんだな。いい大人としては生徒さんを困らせたくないので、少し離れた木陰に座って、ブランを撫でながら風にそよぐ薬草を見ていた。
それからときどき薬草園で会うものの、お互い挨拶以外は交わさない関係が続いていたある日、珍しく生徒さんがひとりではなかった。
薬草園に近づくと、話し声が聞こえるなとは思っていたけど、まさか生徒さんだとは思っていなかったので、お互いに認識できる距離になって初めて気づいたのだ。
「お前、こんないいところ独り占めかよ」
「誘えよな」
「いや、ここはうるさくしたらダメだろう。もう行こう」
「何言ってんだよ、来たばっかりだろう」
多分僕たちがここに来ることを気にしてその場を去ろうとする彼を、友達が引き留めているうちに、僕たちの存在に気付かれてしまった。
あれって、まさか、ヤバいぞ、と口々に言った後、子どもたちは一斉に神学校の校舎のほうへ走って行ってしまった。最後にあの生徒さんがこちらに軽く頭を下げたけど、きっと二度とここには来ないだろうな。
「なんか悪いことしちゃったね」
『友人がいるようでよかったじゃないか』
「そうだね」
実はいつもひとりでいるので、もしかして友達がいないんじゃないかと心配していたのだけど、杞憂だったようだ。
今回は一応ケネス司祭様に、こういうことがありましたが生徒さんに問題はないので、と伝えておいた。
しばらくして、ダンジョン攻略の合間に中央教会に寄ったアルに、浮気しているらしいな、と笑いながら揶揄われた。
「浮気って」
「ケネス司祭様から聞いた。ユウが神学校の生徒と逢瀬を重ねていると。若い男のほうがいいのか?」
「若いって、子どもだよ?」
「同年代でお似合いに見えると聞いたが」
「なっ……!」
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