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3章 アルの里帰り
3-7. 氷の花の誓い
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食器が下げられるタイミングで、僕も部屋を後にして、今はケネス司祭様に、中央教会を案内してもらっている。
世界遺産のプライベートツアーみたいで、ワクワクする。
「ここの図書館でアレックスくんは毎日本を読んでいましたよ」
「サリュー助祭様が毎日付き合わされてたっておっしゃってました」
「この小礼拝堂は王族専用で、普段は閉められています」
「入っていいんですか?」
「ブラン様が入れないところはありませんよ」
教会の敷地の端っこには神学校や薬草畑もあってかなり広い。全部は時間が足りないので、主要なところだけだけ。
「ここから大聖堂の奥に入れるんですが、いまちょうど結婚式をやっているので、こっそり見に行きましょう」
そう言ってケネス司祭様は、大聖堂のテラス観覧席のようなところへ案内してくれた。
下では5組のカップルが式を挙げていた。
「貴族は貸切で行いますが、庶民の場合は貸切にはせず、こうやって信者さんたち合同で行います。誰でも参列できますが、さすがにブラン様が下に行くと騒動になりますので」
ちょうど式が終わったようで、5組のカップルに祝福の言葉と花びらがかけられている。
たまたま礼拝に来たんだろうと思われる人たちも「おめでとう!」と言いながら、花をかけている。
心が温かくなる光景に、拍手をしながら、いいなあ、僕もお花をかけたい、と呟いたら、ブランが上を向いて音もなく吠えた。
キラキラ光る氷の小さな花が、大聖堂中に降っている。幻想的で、とてもきれいだ。
降ってきた氷の花を手のひらに受けると、すっと溶けてしまった。
「ブラン、ありがとう!」
氷の花に気づいた人たちから大歓声があがる。
ブランに抱き着いたまま、大聖堂内に氷の花が降る神秘的な光景を、しばらく眺めていた。
後から結婚式を取り仕切っていた司教様に、お礼を言われたが、あれは「通りがかりの氷の魔法使いの方からの祝福」と説明したそうだ。間違ってないね。参加者たちは、奇跡に感動して、一生忘れられない結婚式になったと感謝していたそうだ。
部屋に戻ると、アルが先に戻ってきていた。朝とはうって変わって満足そうな顔をしているので、十分お話できたみたいだ。僕も見学ツアーの話をする。
「それでね、結婚式にね、ブランが花の氷を降らせてくれて、キラキラしてすごくきれいだったんだよ」
「それは見てみたいな」
アルがそう言ったときに、氷の花がアルと僕の周りに降ってきた。窓から入る夕陽に照らされて、すごく神秘的だ。
「これは、すごいな」
手で受け止めると、今度は溶けない。角度によってキラリと光る。
しばらく見ていると、アルが、僕の前に跪いて、僕の手を取った。
「ユウ、あなたを一生愛し守ると、この氷の花に誓います」
そう言って、氷の花を持つ手にキスをくれた。
「僕も……」
その先は言葉にならなくて、氷の花が降る中、アルに抱き着いた。
「僕の本当の名前は、ハルカ。家族にはハルって呼ばれてたんだ」
ハル、ほら、迷子にならないように、兄さんと手を繋ごう。
ハル、ちゃんとご飯食べないと身長伸びないわよ。あなたの好きなもの作ったからもう少し食べなさい。
ハル、もういい加減自分で起きなさいよ。いつまでも甘えん坊なんだから。兄さんが甘やかすからよ。
ハルももう高校生か。元気に育ってくれて、父さんは嬉しいよ。
僕は、山辺悠。父、母、兄、姉の5人家族、末っ子だ。
この世界で最初に会った商人には、学校でのあだ名の「ユウ」を名乗った。それ以降ユウで通している。
この世界ではブランしか知らない、僕の本当の名前。アルにも知っていてほしい。
いつか、家族の話も聞いてほしい。今はまだ思い出すだけで涙があふれて話せないけれど、いつか。
気付くと、日が落ちていて、僕たちの周りには氷の花が降り積もっていた。
「ブラン、ありがとう。溶けないようにしてくれたんだ。このお花、アイテムボックスに入れてもいい?」
『いつでも降らせてやるぞ』
「思い出の品だから残しておきたいんだ。でもまた降らせてね」
ブランは本当に僕に甘い。
僕たちはいま、タゴヤの中級ダンジョン「タルニラム」攻略中だ。
アルがカリラスさんと、見習いとして入れてもらったBランクパーティー「カレンデュラ」は、今Aランクのパーティで、タルニラムの下層階アタック中。
一度タルニラムは攻略しているから、ドロップ狙いで潜っているのでしばらく戻ってこない。
会いたいなら会いに行くしかない、ついでに最下層も攻略しよう、となった。
中級ダンジョン上層ということで、僕は戦闘中。
僕でもなんとか倒せるモンスター相手に、必死で弓を射る。僕のスキルには攻撃系が一切ないので、地道に慣れるしかないのだ。
初めのころは、生き物を殺すことに慣れなくて、地球の生き物からかけ離れた姿をしたものしか攻撃することができなかった。
モンスターは倒したらドロップ品になるのでまだいいのだが、魔物はそのまま残るし血は流れるしで、何度も吐いた。
今ではだいぶ慣れたが、それでも人型をしたものと、動物園にいそうな動物型は、無理だ。そんな状態なので、ゴーレムとか、ヘビっぽいのとか、別の意味で苦手な虫とか、僕が倒せそうなモンスターに会ったときは、ブランもアルも、積極的に僕に回してくる。
もちろん、危なくないようにサポート体制はばっちりだ。
「はあ。終わった?」
「この付近にはもういない」
「疲れたー」
「今日はもう休むか」
買ったマップを見て進み、セーフティーエリアへ入った。
人気のダンジョンだけあって、セーフティーエリアも混んでいて、そこにシルバーウルフが入って来たので、くつろいでいた冒険者が一斉に武器を取る。
「僕の従魔です」という言葉に攻撃態勢を解いてくれるが、2人+シルバーウルフというのに思い当たった人たちが「Sランク?」と言っている。
まるっと無視して、マジックバッグから出した体でテントを出して、空いているところに張り、中に入った。
「知り合いいた?」
「いないな。もっと下だろう。疲れただろう?」
「久しぶりにあんなに戦闘したよ。疲れたから甘やかして?」
あの氷の花以来、アルとブランしかいないときは遠慮なくくっついている。
今もアルが僕を後ろから抱きしめるような体勢で、腕をマッサージしてくれている。
あ、ブランがテントから出て行った。ダンジョンの中ではいちゃいちゃしないよ?って呼び戻そうとしたけど、甘い空気に耐えられないから外にいるって言われた。ごめんね。
次の日、テントを畳んで出発しようとしたときに、その場にいた人たちに話しかけられたけど、全部無視してセーフティーエリアを出た。
モクリークでは、ギルドの通告が徹底されていたからこういうことはなかったので、ちょっと新鮮ではあるけど、うっとおしい。
今はそうでもないけど、モクリークに行った当初は「僕たちに絡むと追放」というギルドの通達のせいで、僕たちはアンタッチャブルな存在になっていて、遠巻きにされていたくらいだ。
その日は進めるだけ進んで、セーフティーエリアに入った。下層だからか、だいぶ空いている。
テントを張って入ろうとしたら、女性が話しかけてきた。
「申し訳ない。私たちはこのダンジョンをメインに活動しているBランクパーティー『剣と花』だ。パーティーメンバーが怪我をしてしまったので、もし余分に持っているようなら中級ポーションを譲ってもらえないだろうか。2倍払う」
「1.5倍でいい。その代わり、カレンデュラがどこにいるか知らないか?」
「すまない。最近会っていないので知らないが、この2階層下をよく探索している」
「そうか。その情報で十分だ。中級でいいのか?上級もあるが」
「中級でいい。ありがとう」
モクリークでは、こういうとき僕たちは地上の価格しかもらわない。モクリークのギルドと、そういう取り決めをしている。
ギルドが僕たちに絡んだら追放すると通達して、実際に目を光らせてくれているおかげで、スキルがらみでのトラブルはほとんどない。その恩恵を何かで返そうとギルドに相談した結果、ダンジョン内での取引を地上の価格で行うことになったのだ。それは僕のアイテムボックス頼みの価格なので、他の冒険者との取引は今まで通り各自交渉だ。
心配性の僕は、在庫はかなり余裕を持たせているので、だいたいのものは渡せるのだ。最近は、仲良くなった冒険者とダンジョン内で会うと、「ポーション屋」とか「出張屋台」と言われることもある。緊急じゃない場合は、ちゃんと2倍もらうよ。
次の日起きたら、剣と花が出発準備をしていた。
服に血の跡がついた人がいるので、あの人が中級ポーションが必要だった人だろう。顔色はよくないが、普通に歩けている。僕の視線に気づいたのか、その人と昨日の人が寄ってきた。
「ありがとう。無事に帰れそうだ。礼をしたいので、戻ったら声をかけてほしい」
「ここを出たらすぐに移動するので無理だ。礼なら、いつか同じように困っている奴らを助けてやれ」
「そうしよう。君たちの健闘を祈っている」
そう言って出発した。とても気持ちのいい人だったな。彼女たちも無事に帰れますように。
世界遺産のプライベートツアーみたいで、ワクワクする。
「ここの図書館でアレックスくんは毎日本を読んでいましたよ」
「サリュー助祭様が毎日付き合わされてたっておっしゃってました」
「この小礼拝堂は王族専用で、普段は閉められています」
「入っていいんですか?」
「ブラン様が入れないところはありませんよ」
教会の敷地の端っこには神学校や薬草畑もあってかなり広い。全部は時間が足りないので、主要なところだけだけ。
「ここから大聖堂の奥に入れるんですが、いまちょうど結婚式をやっているので、こっそり見に行きましょう」
そう言ってケネス司祭様は、大聖堂のテラス観覧席のようなところへ案内してくれた。
下では5組のカップルが式を挙げていた。
「貴族は貸切で行いますが、庶民の場合は貸切にはせず、こうやって信者さんたち合同で行います。誰でも参列できますが、さすがにブラン様が下に行くと騒動になりますので」
ちょうど式が終わったようで、5組のカップルに祝福の言葉と花びらがかけられている。
たまたま礼拝に来たんだろうと思われる人たちも「おめでとう!」と言いながら、花をかけている。
心が温かくなる光景に、拍手をしながら、いいなあ、僕もお花をかけたい、と呟いたら、ブランが上を向いて音もなく吠えた。
キラキラ光る氷の小さな花が、大聖堂中に降っている。幻想的で、とてもきれいだ。
降ってきた氷の花を手のひらに受けると、すっと溶けてしまった。
「ブラン、ありがとう!」
氷の花に気づいた人たちから大歓声があがる。
ブランに抱き着いたまま、大聖堂内に氷の花が降る神秘的な光景を、しばらく眺めていた。
後から結婚式を取り仕切っていた司教様に、お礼を言われたが、あれは「通りがかりの氷の魔法使いの方からの祝福」と説明したそうだ。間違ってないね。参加者たちは、奇跡に感動して、一生忘れられない結婚式になったと感謝していたそうだ。
部屋に戻ると、アルが先に戻ってきていた。朝とはうって変わって満足そうな顔をしているので、十分お話できたみたいだ。僕も見学ツアーの話をする。
「それでね、結婚式にね、ブランが花の氷を降らせてくれて、キラキラしてすごくきれいだったんだよ」
「それは見てみたいな」
アルがそう言ったときに、氷の花がアルと僕の周りに降ってきた。窓から入る夕陽に照らされて、すごく神秘的だ。
「これは、すごいな」
手で受け止めると、今度は溶けない。角度によってキラリと光る。
しばらく見ていると、アルが、僕の前に跪いて、僕の手を取った。
「ユウ、あなたを一生愛し守ると、この氷の花に誓います」
そう言って、氷の花を持つ手にキスをくれた。
「僕も……」
その先は言葉にならなくて、氷の花が降る中、アルに抱き着いた。
「僕の本当の名前は、ハルカ。家族にはハルって呼ばれてたんだ」
ハル、ほら、迷子にならないように、兄さんと手を繋ごう。
ハル、ちゃんとご飯食べないと身長伸びないわよ。あなたの好きなもの作ったからもう少し食べなさい。
ハル、もういい加減自分で起きなさいよ。いつまでも甘えん坊なんだから。兄さんが甘やかすからよ。
ハルももう高校生か。元気に育ってくれて、父さんは嬉しいよ。
僕は、山辺悠。父、母、兄、姉の5人家族、末っ子だ。
この世界で最初に会った商人には、学校でのあだ名の「ユウ」を名乗った。それ以降ユウで通している。
この世界ではブランしか知らない、僕の本当の名前。アルにも知っていてほしい。
いつか、家族の話も聞いてほしい。今はまだ思い出すだけで涙があふれて話せないけれど、いつか。
気付くと、日が落ちていて、僕たちの周りには氷の花が降り積もっていた。
「ブラン、ありがとう。溶けないようにしてくれたんだ。このお花、アイテムボックスに入れてもいい?」
『いつでも降らせてやるぞ』
「思い出の品だから残しておきたいんだ。でもまた降らせてね」
ブランは本当に僕に甘い。
僕たちはいま、タゴヤの中級ダンジョン「タルニラム」攻略中だ。
アルがカリラスさんと、見習いとして入れてもらったBランクパーティー「カレンデュラ」は、今Aランクのパーティで、タルニラムの下層階アタック中。
一度タルニラムは攻略しているから、ドロップ狙いで潜っているのでしばらく戻ってこない。
会いたいなら会いに行くしかない、ついでに最下層も攻略しよう、となった。
中級ダンジョン上層ということで、僕は戦闘中。
僕でもなんとか倒せるモンスター相手に、必死で弓を射る。僕のスキルには攻撃系が一切ないので、地道に慣れるしかないのだ。
初めのころは、生き物を殺すことに慣れなくて、地球の生き物からかけ離れた姿をしたものしか攻撃することができなかった。
モンスターは倒したらドロップ品になるのでまだいいのだが、魔物はそのまま残るし血は流れるしで、何度も吐いた。
今ではだいぶ慣れたが、それでも人型をしたものと、動物園にいそうな動物型は、無理だ。そんな状態なので、ゴーレムとか、ヘビっぽいのとか、別の意味で苦手な虫とか、僕が倒せそうなモンスターに会ったときは、ブランもアルも、積極的に僕に回してくる。
もちろん、危なくないようにサポート体制はばっちりだ。
「はあ。終わった?」
「この付近にはもういない」
「疲れたー」
「今日はもう休むか」
買ったマップを見て進み、セーフティーエリアへ入った。
人気のダンジョンだけあって、セーフティーエリアも混んでいて、そこにシルバーウルフが入って来たので、くつろいでいた冒険者が一斉に武器を取る。
「僕の従魔です」という言葉に攻撃態勢を解いてくれるが、2人+シルバーウルフというのに思い当たった人たちが「Sランク?」と言っている。
まるっと無視して、マジックバッグから出した体でテントを出して、空いているところに張り、中に入った。
「知り合いいた?」
「いないな。もっと下だろう。疲れただろう?」
「久しぶりにあんなに戦闘したよ。疲れたから甘やかして?」
あの氷の花以来、アルとブランしかいないときは遠慮なくくっついている。
今もアルが僕を後ろから抱きしめるような体勢で、腕をマッサージしてくれている。
あ、ブランがテントから出て行った。ダンジョンの中ではいちゃいちゃしないよ?って呼び戻そうとしたけど、甘い空気に耐えられないから外にいるって言われた。ごめんね。
次の日、テントを畳んで出発しようとしたときに、その場にいた人たちに話しかけられたけど、全部無視してセーフティーエリアを出た。
モクリークでは、ギルドの通告が徹底されていたからこういうことはなかったので、ちょっと新鮮ではあるけど、うっとおしい。
今はそうでもないけど、モクリークに行った当初は「僕たちに絡むと追放」というギルドの通達のせいで、僕たちはアンタッチャブルな存在になっていて、遠巻きにされていたくらいだ。
その日は進めるだけ進んで、セーフティーエリアに入った。下層だからか、だいぶ空いている。
テントを張って入ろうとしたら、女性が話しかけてきた。
「申し訳ない。私たちはこのダンジョンをメインに活動しているBランクパーティー『剣と花』だ。パーティーメンバーが怪我をしてしまったので、もし余分に持っているようなら中級ポーションを譲ってもらえないだろうか。2倍払う」
「1.5倍でいい。その代わり、カレンデュラがどこにいるか知らないか?」
「すまない。最近会っていないので知らないが、この2階層下をよく探索している」
「そうか。その情報で十分だ。中級でいいのか?上級もあるが」
「中級でいい。ありがとう」
モクリークでは、こういうとき僕たちは地上の価格しかもらわない。モクリークのギルドと、そういう取り決めをしている。
ギルドが僕たちに絡んだら追放すると通達して、実際に目を光らせてくれているおかげで、スキルがらみでのトラブルはほとんどない。その恩恵を何かで返そうとギルドに相談した結果、ダンジョン内での取引を地上の価格で行うことになったのだ。それは僕のアイテムボックス頼みの価格なので、他の冒険者との取引は今まで通り各自交渉だ。
心配性の僕は、在庫はかなり余裕を持たせているので、だいたいのものは渡せるのだ。最近は、仲良くなった冒険者とダンジョン内で会うと、「ポーション屋」とか「出張屋台」と言われることもある。緊急じゃない場合は、ちゃんと2倍もらうよ。
次の日起きたら、剣と花が出発準備をしていた。
服に血の跡がついた人がいるので、あの人が中級ポーションが必要だった人だろう。顔色はよくないが、普通に歩けている。僕の視線に気づいたのか、その人と昨日の人が寄ってきた。
「ありがとう。無事に帰れそうだ。礼をしたいので、戻ったら声をかけてほしい」
「ここを出たらすぐに移動するので無理だ。礼なら、いつか同じように困っている奴らを助けてやれ」
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