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続 2章 新たな日々
12-13. アルとの時間
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「ブラン、今夜は隣の部屋にいてくれる?」
『何かあったら呼べ』
「ありがとう」
ブランが僕の首筋に頬で触れてきたので、柔らかな毛の感触が気持ちいいなと思っているうちに、寝室から出ていった。
ブランがリネを連れてくるために離れて以降、僕はずっとブランと一緒に寝ていた。アルがダンジョンから帰ってきて一緒にいるときでも、僕の手の届く範囲にいてくれた。ブランが夜中に狩りに行ったことがあったけど、僕が気付かないように、寝ている間に済ませてくれた。
ブランと離れるのは不安だったから、眠るときもそばにいてほしかった。僕は記憶にないけれどアルによれば、ブランが帰ってきてすぐのころは、アルに抱きしめられて眠りについても夜中に目を覚ましてブランを探していたらしい。
だから、あれ以来アルとは触れ合っていない。
いつだって僕の気持ちを優先してくれるアルは、何も言わない。僕の精神が不安定になるようなことは、絶対にしない。本当はアルが不満に思っていたとしても、僕は気づけない。
最近は少しずつリネに関連して起きることに対する愚痴を言ってくれるようになったけど、僕に対する愚痴はまだ聞いたことがない。
アルに頼るだけの一方的な関係はやめようと思ったのに、アルと支えあって生きていこうと決心したのに、僕は何も変われていない気がする。
「ねえアル、僕にしてほしいことがあったら言ってほしい」
「そうだな。リネが連れてこられたときは、ブランとの間に入ってもう少し事情を聞いてほしかった」
アルは冗談めかして言っているけど、本音だろう。
あのとき僕は、ブランが帰ってきたことに安堵して、アルの気持ちを考えもしなかった。あのときブランを止められたのは、僕だけだったのに。
僕のためにブランが動いてくれた、そのことに感動していたけど、アルから見れば、希望してもいないのに僕のために神獣の契約者になってしまったのだ。そしてアルの周辺は大きく変わってしまった。
「ごめんなさい。僕があのときちゃんと、ブランの思いとアルの願いを聞くべきだったよね」
「契約するかしないか選べると言われても、契約するほうを選んだ。リネがいれば、ユウが万が一怪我をしても治癒もらえるから」
アルは優しい。僕のせいで迷惑をかけて、ブランとリネに振り回されているのに、こうして僕を甘やかしてくれる。
でもそれに甘えていてはいけないんだ。一緒に生きていくと決めたのだから。
「ブランの許可が出たら、僕も少しずつダンジョンに行こうと思ってる」
「ユウ、ユウには孤児院の手伝いのほうが合っているんじゃないか?」
「そうかもしれないけど、アルと一緒にいたい。それに、僕は冒険者だから」
「ユウ……」
前にリリアンダのリーダーにも言われたように、アルにも孤児院のお手伝いのほうが合っていると言われてしまった。実際僕もそう思っている。
けれどアルともっと一緒にいるには、僕がダンジョンに行くのが一番いい。今はアルが教会に帰ってきたときしか一緒にいられない。
それに僕は冒険者だから、ダンジョンに潜るのが本業だ。ダンジョンで知らない人が近づいてくるのはまだ怖いかもしれないけど、あふれの対応で行った教会の中では平気だった。少しずつ慣れていけば、そのうち平気になるはずだ。
アルの襲撃の後ドガイの教会に身を寄せていた間、アルに取り入ろうとたくさんの人が寄ってきたと言っていた。そのときは僕のアイテムボックス目当てだったんだろうけど、きっと今度はリネとアル自身を目当てに人が寄ってくるだろう。
アルが揺らぐとは思っていないけれど、それでも不安になる。もしアルが気に入る人がいたら。信じたいけど、信じきれない。離れていることが普通になってしまったら、そう考えると怖い。
「ユウ、また余計なことを考えているな」
「そんなことないよ」
「ダンジョンへの復帰は、ゆっくり考えよう。今急いで決める必要はない」
「でも」
「リネが契約してくれて、俺たちの周りは大きく変わった。まずはそれに慣れよう。一度にたくさんのことをしないほうがいい。焦るな」
アルが僕の目を見ながら言い含めるように焦らなくていいと言ってくれる。僕は焦っているのかな。少なくともアルにはそう見えているということだ。
僕には、新しい環境にすぐ馴染めるような順応性はない。いろいろやろうと手を広げれば、きっといっぱいいっぱいになって、アルに迷惑をかけてしまう。僕よりもアルのほうが、僕のことをよく分かっている。アルが言うなら今は、リネが加わった新しい日々に慣れることに専念するべきなんだろう。情けないなあ。
「今日は触れてほしい」
「リネに乗っての移動が辛くなるぞ」
「明日一日休めば大丈夫だよ。無理そうなら、リネにお願いしようかな」
さすがにそんなことで神獣様に治癒をお願いできないけど。アルも僕の返事に苦笑している。
気まぐれなところばかりが気になるけれど、リネは畏れ多い神獣様だ。ブランに言われて僕たちに付き合ってくれているのだから、リネには好きなことをして楽しく過ごしてほしい。ときどきその好きなことが人間の利益と合わなくて、あたふたしちゃうけど、でもリネに我慢を強いるのは違う気がする。
「ユウ、無理はするな」
「アルは僕に触れたくないの?」
「いつだって触れたい。でもユウに無理はしてほしくない」
「僕だって欲はあるよ。抱いてほしい」
僕のお願いに、アルが額にキスをくれた。
アルの手が僕の頬に触れてから、首、肩と下がっていく。アルがとても優しい目で僕を見ているので、なんだか恥ずかしい。久しぶりだから、どういう顔をしていいのか分からない。
「赤くなってどうした?」
「何でも、ない」
アルがちゅっと僕の額にキスをしてから、目、鼻と少しずつずらしていき、唇にたどり着いたところで、アルの首に手をまわして僕から抱きついた。顔が見えるから恥ずかしいんだったら、見えなければいい。
アルの手が僕の服を脱がせて、直接肌に触る。少し硬い手のひらは、剣を握る人の手だ。
「アル……」
「愛している。だから、考えすぎるな」
「僕も。ありがとう」
今は難しいことは忘れて、僕に触れてくれるアルの手に集中しよう。
『何かあったら呼べ』
「ありがとう」
ブランが僕の首筋に頬で触れてきたので、柔らかな毛の感触が気持ちいいなと思っているうちに、寝室から出ていった。
ブランがリネを連れてくるために離れて以降、僕はずっとブランと一緒に寝ていた。アルがダンジョンから帰ってきて一緒にいるときでも、僕の手の届く範囲にいてくれた。ブランが夜中に狩りに行ったことがあったけど、僕が気付かないように、寝ている間に済ませてくれた。
ブランと離れるのは不安だったから、眠るときもそばにいてほしかった。僕は記憶にないけれどアルによれば、ブランが帰ってきてすぐのころは、アルに抱きしめられて眠りについても夜中に目を覚ましてブランを探していたらしい。
だから、あれ以来アルとは触れ合っていない。
いつだって僕の気持ちを優先してくれるアルは、何も言わない。僕の精神が不安定になるようなことは、絶対にしない。本当はアルが不満に思っていたとしても、僕は気づけない。
最近は少しずつリネに関連して起きることに対する愚痴を言ってくれるようになったけど、僕に対する愚痴はまだ聞いたことがない。
アルに頼るだけの一方的な関係はやめようと思ったのに、アルと支えあって生きていこうと決心したのに、僕は何も変われていない気がする。
「ねえアル、僕にしてほしいことがあったら言ってほしい」
「そうだな。リネが連れてこられたときは、ブランとの間に入ってもう少し事情を聞いてほしかった」
アルは冗談めかして言っているけど、本音だろう。
あのとき僕は、ブランが帰ってきたことに安堵して、アルの気持ちを考えもしなかった。あのときブランを止められたのは、僕だけだったのに。
僕のためにブランが動いてくれた、そのことに感動していたけど、アルから見れば、希望してもいないのに僕のために神獣の契約者になってしまったのだ。そしてアルの周辺は大きく変わってしまった。
「ごめんなさい。僕があのときちゃんと、ブランの思いとアルの願いを聞くべきだったよね」
「契約するかしないか選べると言われても、契約するほうを選んだ。リネがいれば、ユウが万が一怪我をしても治癒もらえるから」
アルは優しい。僕のせいで迷惑をかけて、ブランとリネに振り回されているのに、こうして僕を甘やかしてくれる。
でもそれに甘えていてはいけないんだ。一緒に生きていくと決めたのだから。
「ブランの許可が出たら、僕も少しずつダンジョンに行こうと思ってる」
「ユウ、ユウには孤児院の手伝いのほうが合っているんじゃないか?」
「そうかもしれないけど、アルと一緒にいたい。それに、僕は冒険者だから」
「ユウ……」
前にリリアンダのリーダーにも言われたように、アルにも孤児院のお手伝いのほうが合っていると言われてしまった。実際僕もそう思っている。
けれどアルともっと一緒にいるには、僕がダンジョンに行くのが一番いい。今はアルが教会に帰ってきたときしか一緒にいられない。
それに僕は冒険者だから、ダンジョンに潜るのが本業だ。ダンジョンで知らない人が近づいてくるのはまだ怖いかもしれないけど、あふれの対応で行った教会の中では平気だった。少しずつ慣れていけば、そのうち平気になるはずだ。
アルの襲撃の後ドガイの教会に身を寄せていた間、アルに取り入ろうとたくさんの人が寄ってきたと言っていた。そのときは僕のアイテムボックス目当てだったんだろうけど、きっと今度はリネとアル自身を目当てに人が寄ってくるだろう。
アルが揺らぐとは思っていないけれど、それでも不安になる。もしアルが気に入る人がいたら。信じたいけど、信じきれない。離れていることが普通になってしまったら、そう考えると怖い。
「ユウ、また余計なことを考えているな」
「そんなことないよ」
「ダンジョンへの復帰は、ゆっくり考えよう。今急いで決める必要はない」
「でも」
「リネが契約してくれて、俺たちの周りは大きく変わった。まずはそれに慣れよう。一度にたくさんのことをしないほうがいい。焦るな」
アルが僕の目を見ながら言い含めるように焦らなくていいと言ってくれる。僕は焦っているのかな。少なくともアルにはそう見えているということだ。
僕には、新しい環境にすぐ馴染めるような順応性はない。いろいろやろうと手を広げれば、きっといっぱいいっぱいになって、アルに迷惑をかけてしまう。僕よりもアルのほうが、僕のことをよく分かっている。アルが言うなら今は、リネが加わった新しい日々に慣れることに専念するべきなんだろう。情けないなあ。
「今日は触れてほしい」
「リネに乗っての移動が辛くなるぞ」
「明日一日休めば大丈夫だよ。無理そうなら、リネにお願いしようかな」
さすがにそんなことで神獣様に治癒をお願いできないけど。アルも僕の返事に苦笑している。
気まぐれなところばかりが気になるけれど、リネは畏れ多い神獣様だ。ブランに言われて僕たちに付き合ってくれているのだから、リネには好きなことをして楽しく過ごしてほしい。ときどきその好きなことが人間の利益と合わなくて、あたふたしちゃうけど、でもリネに我慢を強いるのは違う気がする。
「ユウ、無理はするな」
「アルは僕に触れたくないの?」
「いつだって触れたい。でもユウに無理はしてほしくない」
「僕だって欲はあるよ。抱いてほしい」
僕のお願いに、アルが額にキスをくれた。
アルの手が僕の頬に触れてから、首、肩と下がっていく。アルがとても優しい目で僕を見ているので、なんだか恥ずかしい。久しぶりだから、どういう顔をしていいのか分からない。
「赤くなってどうした?」
「何でも、ない」
アルがちゅっと僕の額にキスをしてから、目、鼻と少しずつずらしていき、唇にたどり着いたところで、アルの首に手をまわして僕から抱きついた。顔が見えるから恥ずかしいんだったら、見えなければいい。
アルの手が僕の服を脱がせて、直接肌に触る。少し硬い手のひらは、剣を握る人の手だ。
「アル……」
「愛している。だから、考えすぎるな」
「僕も。ありがとう」
今は難しいことは忘れて、僕に触れてくれるアルの手に集中しよう。
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