オコジョに転生したので、可愛い飼い主の夜を覗いてます

犬派だんぜん

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お正月特別閑話 姫はじめ*

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 新年だ。新しい年だ。明けましておめでとう!喪中の人はごめんね。

 さて、お正月といえば、そう、姫はじめだ!
 姫はじめって本来は1月2日に、柔らかく炊いたご飯を食べることを言ってたとかって話もあるんだってね。でもそんなことは関係ない!
 ご主人には「1月2日の夜は赤い下着で恋人を誘惑するんだよ」と教えた。もちろん嘘である。
 真面目なご主人はコロッと騙されて、内心すごく恥ずかしがりながらも、クールな表情で赤い下着を買った。
 これは期待できますな。ぐふふ。

「キース、その、今夜は、」
「フレッド、どうした?」

 ご主人がもじもじしながら、キースを誘おうとしている。頑張れ、ご主人!

「もしかして、やりたいのか?」
「っ、いや、その」
「お前から誘ってくれるのは珍しいな」

 キースが笑顔でご主人を抱きしめて、おでこにチュッてキスをしたけど、ご主人が耳まで真っ赤になっている。可愛い。
 今泊まっている宿は、リビングと寝室が分かれていない、ごくごく普通の宿なので、オレはオレ用ベッドから覗き放題である。
 こら、そこ!デバガメって言うなっ。これは、ご主人の心身の健康を守るための、大切な大切なオレの仕事なんだ。だからじっくりしっかり観察しないとね。

 キースが恥ずかしがるご主人の服を脱がすと、ビキニタイプの赤の下着のお披露目だ。紐パンは恥ずかしすぎるってダメだったけど、ぴちっぴちのビキニだよ。
 キースが目を丸くしている。

「お前、これ、どうした?」
「……キリが、1月2日は赤い下着で誘惑するものだって」

 あ、キースがこっち見た。寝たふり寝たふり。くーすぴー。

「俺のために、こんなエロい下着を買ったのか。その時何を考えてたんだ?俺にどんなふうに触られることを想像していた?」
「なっ、なにも、考えてないっ」

 キースが赤い下着の上からゆっくり、じっくり、撫でまわしている。
 ご主人が恥ずかしさで泣きそうな顔をしながら、でもキースの手に感じているのが、たまらん。

「フレデリク、どんな風に、やられることを想像しながら、買ったんだ?」

 撫でまわすのは止めず、耳を舐めながら囁いている。
 キースがご主人のことをフレデリクと呼ぶのはエロいことするときだから、そう呼ばれただけで、ご主人はもう陥落してしまう。

「今日、その、結ばれたら、1年仲良くできるって……だから」

 キースの手が止まった。
 おお、キース選手、これはクリティカルヒットを貰ってしまった!耐えられるか?どうだ?!

「お前が誘ったんだからな、覚悟しろよ」


「ああぁぁっ、まって、もうでない、おねがいっ」
「出さなくてもイけるだろう?」
「もう、むりっ……おねがい」

 ご主人、すでに何度も出しちゃってるけど、キースはまだ1回しか出してない。おかげでさっきからずっとご主人の泣きが入っているけど、もちろんキースは無視している。
 今日はお前が頑張ってくれるんだろう、と最初からずっとご主人を上に乗せて腰を振らせているキースさん、安定の鬼畜。

「もうっ、きもちいいの、やだっ」
「フレデリク、俺と1年仲良くしたいんだろう?」
「したいっ、でも……きもちいいの、んあっ、もうだめっ」
「俺はまだ1回しかイってない。頑張って腰を振れ」
「おねがいっ、もう終わってっ、おねがいっ、あああっ」

 ご主人、泣いてる。感じすぎて辛いんだろうな。
 でもねご主人、多分泣き顔はキースを煽るだけだよ。
 いつもは無表情で魔法バンバン撃ってるご主人が、涙でぐちゃぐちゃな顔で喘いでるの、エロい。頑張れ。

「ほら、腰が止まってるぞ」
「ああっ……ぁああっ、はっ」

 もういや、と言いながら、それでもキースの言う通りに必死で腰を振ろうとしているご主人、健気で可愛い。

「やめっ、いきたいっ、んあぁ、もう……いやっ」
「イけよ」
「やああっ、そこだめっ、そこ、いいっ」
「知ってる」
「まっ……だめっ、あああっ、やあぁっ」

 キースが下からご主人の感じるところを突きあげて、ガンガン責め始めた。
 キースの上でユラユラ揺れて、息絶え絶えのご主人、めっちゃ色っぽい。

「まってっ、きちゃう、だめっ……いやっ、やあああーーっ」
「くっ」
「いった、いったからぁぁっ」
「そのまま、イき続けろ」
「やあぁぁぁーーーっ」

 おおお、ご主人、出さずにイって、背中が反り返ったままよがり続けている。

「ああっ、やああっ」
「出すぞ」
「あっ、あぁぁーーーーーーっ!」

 がくっと力が抜けて、ご主人がキースの上に崩れ落ちた。快感に耐え切れずに、意識が飛んだらしい。
 キースが抜こうと体勢を変えるのにも感じて、ビクビクッとしている。
 着々とキース好みの身体に仕上げられているね。

「愛してるよ。今年もよろしくな」

 気を失ったご主人のおでこにキスをして、とても愛おし気に見ながら、優しい声で言った。
 ご主人が起きているときに言ってあげればいいのに、キースもツンデレさんだな。


「キリ、診てくれ」

 キースは、ご主人の身体を清めて、使ってないほうのベッドに寝かせてから、オレを呼んだ。これはいつも見ているのバレてるっぽいけど、何も言わないからいいんだろう。いつものように泣き腫らした目と叫びすぎた喉を治癒して終わり。
 今日はふたりだけにしてあげようと、自分のベットに戻って寝ようとしたら、キースに抱き上げられた。

「キリ、今度お前の好きな物を買ってやる」

 オレがご主人に嘘を教えたことに対するご褒美だろう。
 ご主人がキースを好きな限り、オレはふたりを応援するよ。
 その気持ちを込めて、手をぺろりと舐めたら、わしゃわしゃと撫でられた。


 出だしからなかなかいい感じなので、今年はきっといい年になるね。
 みんなも幸せな一年になるよう、可愛いくて慈悲深いオコジョのキリ様が祈っておくね!
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