神という名のゲーマー

Komiyu

文字の大きさ
上 下
1 / 2
抵抗の開始だ

母ちゃんからの指令

しおりを挟む
愚かな人間はまだ誰も気づいていない
この世が作られたゲームだと言うことを、自分達が手を合わせ、願いを伝え、祈る対象

その対象はこの世を作り、この世で遊んでいた神と言うゲーマー

この世が全て相対性なのは何故だか分かるかい?

俺の母ちゃんが聞いた。

さあな、何なんだよめんどくせーなぁ!

ふん!相変わらずの引きこもりのバカ息子が!
いいかい、よく聞きな!
悪があるから善がある。悪がなかったらどうなる?

善になるわなあ

本当にバカなのか?
悪がなくなったら善もなくなるんだよ

何でだよ、片方が無くなったら片方が残るでしょ、普通に

じゃあ聞くが、バカ息子よ
善だけの世の中でそれが善だったとどうやって認識するんだい?

確かに…

低いも高いが無ければ低いと言うことが分からない。
この世の中は全て相対性なんだよ
その相対性が無くなったらこの世界は生滅してしまう。

またまた、母ちゃん大げさな

先日天界との定期首脳会議で、その事実が議題になった。
そこで、天界と魔界との協定が結ばれた。

お前には人間界でひと働きしてきてもらう。

えっ?えー!やだよ人間界

おだまり!
これは大魔王様からの命令です。断る事は許されませんよ。

えっ?父ちゃんから?
えー

俺の父ちゃんは魔界を仕切っている。別名魔界の大魔王
母ちゃんは元々天界人だったが、100年に1度の天界と魔界の首脳会議で、父ちゃんに一目惚れして、天界から魔界へ押し掛けてきた。
息子の俺が言うのもなんだか、天界人の美しい光色の髪に、父ちゃんも一目惚れした。

以来父ちゃんは母ちゃんの尻に敷かれ、この魔界の影の指導者は母ちゃんだ。

そもそも、俺が引きこもりになった原因の1つは、母ちゃん譲りの光色の髪
魔界の黒髪の中の浮かないはずがない。
即いじめの対象、不登校の引きこもりは必然的な行為だ。

俺には、姉ちゃんと兄ちゃんがいるが、二人とも立派な黒髪だ。
先祖帰りと言う奴もいる。

元々魔界は堕天使の作った世界だ、その始まりは堕天使ルシファー、俺の御先祖様らしい。

七色に輝く翼を持ち、光色の髪、それは美しい方だったと今も語り継がれている。

残念ながら、俺の翼は父ちゃんから受け継いだ真っ黒な翼だ。

とにもかくにも俺は大魔王の命令で、人間界に送り込まれた。

そこで、天界から送り込まれた見ず知らずの奴と人間界で言う日本と言う国に配属されたのだ。






    
しおりを挟む

処理中です...