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エピソード4
誠の葛藤③
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結城さんが帰ってきている。ここ数ヶ月すっかりとその事を忘れていた。
(――しまった……絶対会わせたくない)
でもそれは無理な話だ。半年ほど前に千夏とこういう関係になるとは思いもしていなかったから仕方がない。仕方がないとはいえ――。
(失敗した……)
封筒から取り出した依頼書と去年の報告書を見ていると、後悔と悶々が止まらない。
(今更この試験を千夏以外にさせるとか無理があるしそれを結城さんに納得させられるわけがないんだよな。そもそも千夏の結果があるから結城さんに投げられたってのもあるし……ああ、でもマジで嫌すぎる、二人が絡むのは……)
悶々していた思考が遮られたのはピッチが鳴ったから。
「はい」
『もしもし、総務の金田です。久世くん?お疲れ様。今いい?』
「うん、結城さんのなら受け取った」
『それそれ、ごめん、昨日渡せなくて。朝もちょっとバタついて菱田さんに頼んじゃったの、ほんとごめん』
「いや、いい。てか、結城さんもうこっちに来てるの?」
『昨日総務に顔出してたよ。来週末からとりあえずこっちでって話してたけど。連絡きてなかった?』
「きてなかった。来週末か、了解」
じゃあよろしくー、と通話が切れた。来週末から……想像して憂鬱しかない。
結城さんは本社の研究部に所属していて去年から出向でアメリカに勤務している。本社で直接絡むことはなかったけれど、結城さんは大学のゼミの先輩で昔から顔見知りでもある。結城さんは博士号をとってる頭の切れる人だ。大学時代は何かとお世話になっていた。この会社を選んだのも実は結城さんの勧めもあったのが理由のひとつで、研究面や勉強のことではかなり尊敬している。
尊敬はするのだけど、ただ、人としてどうかというのが本音。
(あぁ、ヤバい、あの人絶対千夏を気に入りそうだ)
来週末、結城さんが来る前に千夏に色々話しておくべきか、それとも何も言わずに様子をみるべきか。俺の葛藤が始まりだした。
―――
測定をしていると誠くんが遠慮がちに声をかけてきた。
「その測定あとどれくらいで終わる?」
「あともう一回測れば終わりますけど」
「終わったらちょっと時間取れる?」
「わかりました」
なんだろう、なんとなくよそよそしい感じ。ややこしい仕事を頼みたいのだろうか。とりあえずやりたい事をやってから言われた通り声をかけた。
「遅くなってすみません、なんでしたか?」
「ちょっと座って」
そう言われて横に座るように促される。ペラっと渡されたのは私が過去に出していた報告書。
「この試験を、もう一度お願いしたいんだけど」
「はい」
「依頼書はこれ。同じのもだけど、新しいサンプルを二個追加、N数は三個ずつ、全く同じ試験を一回と温浸時間を変えた追加試験」
「わかりました、急ぎなんですか?」
「サンプルがまだで明後日届く予定。今の進捗はどんな感じ?」
「今日測ったやつがうまくいけてたらデータをまとめて報告書が出せると思います。その次は事業部の定期測定を始めようかなって思ってました」
「わかった、ならとりあえず今やってるやつをさばいてしまって、事業部のを一旦ストップ、サンプルの届き次第で対応してくれる?」
「わかりました」
なんだかやっぱりいつもと感じが違う。そう思ってじっと誠くんを見つめてしまった。その視線に当然彼も気づいている。でも何も言わない。
(なに?)
無言の問いに結局彼は何も答えてくれなくて。
(なんだろ、なんか引っかかるな)
そんな事をぼんやりと思っていたそんな週末のことだった。誠くんが……見たことのない人と一緒にいた。
「ちなっちゃん、おつかれ~」
「おつかれ~」
金曜の週末、今日は久しぶりになべちゃんとご飯に行くことになっていた。
「お腹すいた~、今日仕事忙しかったー」
「そうなの?大変だったね。ご飯いっぱい食べよ~」
「食べる食べる!めっちゃ楽しみなんだけど、沖縄料理!やっと予約取れたし嬉しい!」
ね?と盛り上がって技術ビルを出たときにハッとした。
更衣室方面とクロスされる道筋の事務関係のオフィスビル入り口で話している誠くんの姿を発見した。通り道なので当たり前に前を通る。
(誰だろう、あの人)
「あ、久世さん」
なべちゃんが普通の声のトーンでその名を呼んだから、誠くんとその人がこちらを向いた。
「お疲れ様でーす」
なべちゃんが明るく頭を下げて通り過ぎる。私もそれにならって頭を下げた。
「お先に失礼します」
「……おつかれ」
誠くんの声はいつもと同じようだったけどどことなく視線が合わないような気がした。
(人といるし余計かな)
あまり気にせず通り過ぎようとすると横にいた男性がニコッと微笑んでくる。条件反射でなんとなくニコッと返した。
(……怖いくらいイケメンだな)
「失礼します」
何も言わないのもなんだか変だと軽く頭を下げた。
誠くんも背が高いけど、それよりもまだ頭が一個出るくらいの長身で、今まで見かけた事がない人だった。すらっとした体型に緩いパーマがかかっているのか、とりあえずお洒落な感じだ。そして見惚れるような整ったマスクはまるで芸能人みたいだ。そんなかっこいい顔に、綿菓子にまだシロップをかけたみたいな甘い雰囲気まで出している。そばにいるだけでベトベトに溶けてしまえそうだ。クールな誠くんと並んでいると甘い辛いが一緒で永遠に見てられるみたいな感じで、その前をすれ違うだけで変な緊張感が走る。
「だれだろ、あのイケメン!めっちゃかっこよくなかった?」
なべちゃんも更衣室に入ったら興奮気味に言ってきた。
「初めて見たかも、あの人」
「私も。あの顔一回見たら忘れないでしょ、何者?オフィスビルの人かな?久世さんと並んでたらヤバかったね」
ニヤニヤされる。
「……それは思った」
「でもやっぱり久世さんのがカッコ良かった?」
「それは……」
モゴモゴいうとなべちゃんがまたニヤニヤする。
「今日は色々聞かせてねぇ~」
そんな軽口を叩きながら足早に着替えてお店へ向かったのだった。
―――
預かっていた依頼書の控えを届けに総務まで顔を出した帰りバッタリと出くわした。
「久世~」
「……結城さん」
「久しぶり~げんきぃ?」
フワンと笑う感じが全然変わらない。
「久しぶりですね、いつこっち帰ってきてたんですか?てか、連絡くださいよ」
「なんかバタバタしててさ~やんなきゃいけないこといっぱいあったから悪い」
「しばらくこっちなんですか?」
「いや、そうでもないよ。久世がこっちにいてくれるて聞いたからもう任せたいなって思ってるんだけど。だめ?」
「全然いいですよ」
(むしろ願ったり叶ったり)
さっさと本社に、いやアメリカにでも帰ってくれ。心の中でそうぼやく。
「まぁデータもらえればそんでいいし。試験結果みたらまた考えるかもだけどすんなり出ると思うしよろしくー」
「了解です」
そこまで話してると「あ、久世さん」と、声がしてなんとなく振り向く。まさかここで千夏が来るとは。内心ギョッとしたけど悟られないように至って平常心を心掛けた。
「お先に失礼します」
「……おつかれ」
普通ってどうするんだっけ。上司ってどんな感じのトーンで挨拶するっけ、と瞬間テンパる。千夏は結城さんにも小さく頭を下げた。
(性格的にそうなるわな)
それに結城さんは安定の甘い笑顔を投げつける。
(……見てる、二人のことを値踏みするように見てる)
何となく沈黙。背を向けていく二人を見送ると結城さんが言う。
「同じ部署?部下?」
「……そうですね」
「二人とも?あんな若い子と一緒に仕事してんのー?いいなぁ~」
「部下は片っぽだけです」
「どっち?」
「……黒髪の方です」
「ふぅん」
階段を登っていく二人をまたチラリと見る結城さん。千夏は渡辺さんと笑いながら更衣室の方に消えていった。
「覚えとこ」
ニコッと含み笑いをする。
(めっちゃ嫌……この顔)
それは、当たり前に言わないけれど。この結城さんの人でなしのような笑顔に嫌な予感しかしなかった。
(――しまった……絶対会わせたくない)
でもそれは無理な話だ。半年ほど前に千夏とこういう関係になるとは思いもしていなかったから仕方がない。仕方がないとはいえ――。
(失敗した……)
封筒から取り出した依頼書と去年の報告書を見ていると、後悔と悶々が止まらない。
(今更この試験を千夏以外にさせるとか無理があるしそれを結城さんに納得させられるわけがないんだよな。そもそも千夏の結果があるから結城さんに投げられたってのもあるし……ああ、でもマジで嫌すぎる、二人が絡むのは……)
悶々していた思考が遮られたのはピッチが鳴ったから。
「はい」
『もしもし、総務の金田です。久世くん?お疲れ様。今いい?』
「うん、結城さんのなら受け取った」
『それそれ、ごめん、昨日渡せなくて。朝もちょっとバタついて菱田さんに頼んじゃったの、ほんとごめん』
「いや、いい。てか、結城さんもうこっちに来てるの?」
『昨日総務に顔出してたよ。来週末からとりあえずこっちでって話してたけど。連絡きてなかった?』
「きてなかった。来週末か、了解」
じゃあよろしくー、と通話が切れた。来週末から……想像して憂鬱しかない。
結城さんは本社の研究部に所属していて去年から出向でアメリカに勤務している。本社で直接絡むことはなかったけれど、結城さんは大学のゼミの先輩で昔から顔見知りでもある。結城さんは博士号をとってる頭の切れる人だ。大学時代は何かとお世話になっていた。この会社を選んだのも実は結城さんの勧めもあったのが理由のひとつで、研究面や勉強のことではかなり尊敬している。
尊敬はするのだけど、ただ、人としてどうかというのが本音。
(あぁ、ヤバい、あの人絶対千夏を気に入りそうだ)
来週末、結城さんが来る前に千夏に色々話しておくべきか、それとも何も言わずに様子をみるべきか。俺の葛藤が始まりだした。
―――
測定をしていると誠くんが遠慮がちに声をかけてきた。
「その測定あとどれくらいで終わる?」
「あともう一回測れば終わりますけど」
「終わったらちょっと時間取れる?」
「わかりました」
なんだろう、なんとなくよそよそしい感じ。ややこしい仕事を頼みたいのだろうか。とりあえずやりたい事をやってから言われた通り声をかけた。
「遅くなってすみません、なんでしたか?」
「ちょっと座って」
そう言われて横に座るように促される。ペラっと渡されたのは私が過去に出していた報告書。
「この試験を、もう一度お願いしたいんだけど」
「はい」
「依頼書はこれ。同じのもだけど、新しいサンプルを二個追加、N数は三個ずつ、全く同じ試験を一回と温浸時間を変えた追加試験」
「わかりました、急ぎなんですか?」
「サンプルがまだで明後日届く予定。今の進捗はどんな感じ?」
「今日測ったやつがうまくいけてたらデータをまとめて報告書が出せると思います。その次は事業部の定期測定を始めようかなって思ってました」
「わかった、ならとりあえず今やってるやつをさばいてしまって、事業部のを一旦ストップ、サンプルの届き次第で対応してくれる?」
「わかりました」
なんだかやっぱりいつもと感じが違う。そう思ってじっと誠くんを見つめてしまった。その視線に当然彼も気づいている。でも何も言わない。
(なに?)
無言の問いに結局彼は何も答えてくれなくて。
(なんだろ、なんか引っかかるな)
そんな事をぼんやりと思っていたそんな週末のことだった。誠くんが……見たことのない人と一緒にいた。
「ちなっちゃん、おつかれ~」
「おつかれ~」
金曜の週末、今日は久しぶりになべちゃんとご飯に行くことになっていた。
「お腹すいた~、今日仕事忙しかったー」
「そうなの?大変だったね。ご飯いっぱい食べよ~」
「食べる食べる!めっちゃ楽しみなんだけど、沖縄料理!やっと予約取れたし嬉しい!」
ね?と盛り上がって技術ビルを出たときにハッとした。
更衣室方面とクロスされる道筋の事務関係のオフィスビル入り口で話している誠くんの姿を発見した。通り道なので当たり前に前を通る。
(誰だろう、あの人)
「あ、久世さん」
なべちゃんが普通の声のトーンでその名を呼んだから、誠くんとその人がこちらを向いた。
「お疲れ様でーす」
なべちゃんが明るく頭を下げて通り過ぎる。私もそれにならって頭を下げた。
「お先に失礼します」
「……おつかれ」
誠くんの声はいつもと同じようだったけどどことなく視線が合わないような気がした。
(人といるし余計かな)
あまり気にせず通り過ぎようとすると横にいた男性がニコッと微笑んでくる。条件反射でなんとなくニコッと返した。
(……怖いくらいイケメンだな)
「失礼します」
何も言わないのもなんだか変だと軽く頭を下げた。
誠くんも背が高いけど、それよりもまだ頭が一個出るくらいの長身で、今まで見かけた事がない人だった。すらっとした体型に緩いパーマがかかっているのか、とりあえずお洒落な感じだ。そして見惚れるような整ったマスクはまるで芸能人みたいだ。そんなかっこいい顔に、綿菓子にまだシロップをかけたみたいな甘い雰囲気まで出している。そばにいるだけでベトベトに溶けてしまえそうだ。クールな誠くんと並んでいると甘い辛いが一緒で永遠に見てられるみたいな感じで、その前をすれ違うだけで変な緊張感が走る。
「だれだろ、あのイケメン!めっちゃかっこよくなかった?」
なべちゃんも更衣室に入ったら興奮気味に言ってきた。
「初めて見たかも、あの人」
「私も。あの顔一回見たら忘れないでしょ、何者?オフィスビルの人かな?久世さんと並んでたらヤバかったね」
ニヤニヤされる。
「……それは思った」
「でもやっぱり久世さんのがカッコ良かった?」
「それは……」
モゴモゴいうとなべちゃんがまたニヤニヤする。
「今日は色々聞かせてねぇ~」
そんな軽口を叩きながら足早に着替えてお店へ向かったのだった。
―――
預かっていた依頼書の控えを届けに総務まで顔を出した帰りバッタリと出くわした。
「久世~」
「……結城さん」
「久しぶり~げんきぃ?」
フワンと笑う感じが全然変わらない。
「久しぶりですね、いつこっち帰ってきてたんですか?てか、連絡くださいよ」
「なんかバタバタしててさ~やんなきゃいけないこといっぱいあったから悪い」
「しばらくこっちなんですか?」
「いや、そうでもないよ。久世がこっちにいてくれるて聞いたからもう任せたいなって思ってるんだけど。だめ?」
「全然いいですよ」
(むしろ願ったり叶ったり)
さっさと本社に、いやアメリカにでも帰ってくれ。心の中でそうぼやく。
「まぁデータもらえればそんでいいし。試験結果みたらまた考えるかもだけどすんなり出ると思うしよろしくー」
「了解です」
そこまで話してると「あ、久世さん」と、声がしてなんとなく振り向く。まさかここで千夏が来るとは。内心ギョッとしたけど悟られないように至って平常心を心掛けた。
「お先に失礼します」
「……おつかれ」
普通ってどうするんだっけ。上司ってどんな感じのトーンで挨拶するっけ、と瞬間テンパる。千夏は結城さんにも小さく頭を下げた。
(性格的にそうなるわな)
それに結城さんは安定の甘い笑顔を投げつける。
(……見てる、二人のことを値踏みするように見てる)
何となく沈黙。背を向けていく二人を見送ると結城さんが言う。
「同じ部署?部下?」
「……そうですね」
「二人とも?あんな若い子と一緒に仕事してんのー?いいなぁ~」
「部下は片っぽだけです」
「どっち?」
「……黒髪の方です」
「ふぅん」
階段を登っていく二人をまたチラリと見る結城さん。千夏は渡辺さんと笑いながら更衣室の方に消えていった。
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