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エピソード4
誠の葛藤⑥
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水曜はノー残業デイ、予定通り報告書をまとめた千夏が俺に告げてきた。
「報告書メールで送ったので確認お願いします」
「了解」
実験室には誰もいない、思わず千夏の手を掴んだ。
「……どしたの?」
「今日早く帰るから……」ウチにきて、そう言いかけようとしたら千夏の顔がパッと華やいだ。
「おうちで待ってていい?」
千夏が言う。
「話したいことあったの」
(話したいこと、だと?)
「何の話?」
「え、ここじゃちょっと……家で話せたら嬉しいんだけど」周りをキョロキョロして言う。
「いや、ごめん、俺も話したいことある」
「そうなの?じゃあいい?」
「うん、そう言いたかったから俺としても助かるよ」
「わかった、じゃあ先に帰ってる」そう笑う顔がかわいい。
とりあえず結城さんへの報告書を承認して部長まで転送しておく。千夏の話しも気になっていた。会社にいるとなにかと仕事を振られてしまうし結城さんに捕まるのも厄介だから足早に会社を出た。
18時過ぎに家に着いたから千夏が驚いている。
「え!早くない?」
「もういたくなかった、会社」扉を閉めて鍵をかけて、それで初めて安堵する。
「私も今来たところだからご飯まだ少し時間かかるよ?」
「そんなん全然いいよ。それより」ギュッと千夏を抱きしめる。
「はぁ、ちょっと充電」
だめだ、もう最近三日くらいしか持たない。
「……疲れてる?」
「精神的には……疲れてるかも」
「精神的?なんかあったの?」
「うーん……まぁ、色々と」
首筋に顔を埋めてぼやくと千夏がギュッと抱きしめ返してきた。
「じゃあ、好きにしてください」
(なんだそれ)
「ちょっと待って、それなに」
「え、精神的に疲れてるっていうから――んっ!」
「スイッチ入った」
「え!ちがう、そういう意味じゃな……ぅんんっ!」
「ちょっと一回しとこうか」
「えええ!ちょ!なん、ええ?!まっ!ふ、ふ、服、脱がすの早くない?こらぁ!」
その後結局ウーバーイーツを頼んだら千夏の機嫌は直ってくれた。
「麻婆おいしい。すごいね、ウーバーって本当にアツアツで来るんだね」
「人によるよ。冷めてる時もあるし」
「そうなの?じゃあ今日ラッキー?」
「かもね」嬉しそうに頬張る。千夏は食べているときが本当に幸せそうだ。
「それよりなに?話って」
「千夏は?俺は後でいいよ」
「そう?結城さんのことなんだけど」いきなり結城さんの名前が出たから喉に詰まらせた。
「グ――ゲホ、ゲホッ」
「やだ!大丈夫?」
「……ごめん、なに?」
「うん、あの、結城さんって誠くんと親しいの?」
(結局察しがいいんだよな。どこまで気づいてるんだろうか)
「……なんで?」
「なんかそんな気がして」
「なんかあったの?」
「昨日ね、ちょっと……」
言い淀むから焦ってしまった。
「ちょっとなに?」
「……なに?なんか怒ってる?」声が荒れたから千夏が不安そうに聞いてくる。
「いや、ごめん。そうじゃなくて、気になって」
「コーラをさ、もらってくれて。自販機でね、コーヒー押したのにコーラが出てきたの、最悪でしょ?どうしようって思って落ち込んでたらお金入れてコーヒー買ってくれて代えてあげるって」
(めちゃくちゃナチュラルに近づくじゃんか……)
「炭酸飲めないしほんとに助かったんだけど。あの人なに?」
「なにって?」
「……ここだけの話にしてね?」千夏の言葉を黙って聞く。
「すっっごい苦手」
目が点になった。
「そっち?」
「そっちってどっち?」
「いや、カッコいいとかにならん?普通」
「あー、カッコいいとは思うよ?スマートで慣れてるしめちゃくちゃモテそう。だし、余計嫌かなぁ。なんか怖いもん、あんなことサラッとやるとかなに?なんか……」引く、と千夏が言った。
(また斜め上を行く思考をしてるな)
「裏がありそうだもん。そんな優しさ見せてからおいでって言ってさぁ……しかも仕事の話で切り出されたら逃げるに逃げれないでしょ?あれ圧かけられたのかなぁ、なんか査定されてるみたいだったし、めっちゃ緊張した。言われたらやるよ?仕事だし、でもできたら絡みたくない人、結城さんって」
そういう千夏の顔は心底嫌そうで思わずブハっと笑ってしまった。
―――――――――――――――――――
いきなり笑われて混乱する。そんな笑わせるような話をしたつもりはない。
「なにがそんなにおかしいの?」
「――いや。そんなこと言うと思ってなかったから。結城さんに対してそういう感覚持つ子もいるんだなって。だいたいあの人に声かけられて喜ぶ子しかいなかったからさ。結城さん、かっこいいだろ?声かけられて嬉しいとかならないの?」
「嬉しいって……カッコいいよ?実際話とかしてた時も目が合うとドキドキするし意識するなって言う方が無理なレベルだよ?」
そこまで言って誠くんがジッと見ているから思わず否定した。
「違う、一般論、世の中の女子はきっとときめくって話でだから私がときめきましたって話をしてるわけじゃないの、って最初に言ったよね?苦手だって」
捲し立てるように言ったら鼻で笑われた。
「まぁいいよ」
「だからぁ、違うんだけど。そもそも結城さんみたいな人が私のことなんか相手にするわけないじゃん」
「いや、それがそうでもないよ」
「は?」
「俺が言いたいのはその話でさ」誠くんがお箸を置いて向き合ってくる。
「あのな、もうハッキリ言うけど、あの人俺と千夏のことなんとなく察知して千夏に近づいてるんだよ。いきなり手を出してくるとかは流石にしないと思うけどちょっと警戒してほしいわけ」
「……まさかぁ」
「自分にそんなこと起きるわけないという概念をとりあえず捨てようか」
受け入れられない私の気持ちを察してため息を吐かれた。
「結城さんは俺と同じ大学の研究室の先輩でさ、昔からの顔見知り。だからそれなりにあの人のことは知ってる。ハッキリ言ってクズ。人としてどうなんてくらいゲスい人なわけ。ほんとにゲスなの、あの人」
(ひどい言い草……)
「女関係なんかマジでクズ、昔からそう。遊ぶとかでもないな、なんていうのかな……雑なんだよ、その時の欲求だけでいくみたいな。まぁそんだけ寄ってくるってのもあるんだろうけど。結城さんが女に本気になってるとこみたことない。そういうひと」
「……最低じゃない?」
本音をこぼしたら笑われた。
「そう、だから不用意に近づいてほしくなかった。ずっと迷ってた、千夏とのこと……言うべきか言わないべきか。でも言っていい?」
伺うように聞かれて逆に戸惑ってしまった。
「……それは別に、誠くんがいいなら」
「もう誤魔化すとか無理だし、多分誤魔化せてないし絶対面白がって引っ掻き回そうとしてそうだからめっちゃ嫌。とりあえず言いたい、千夏が俺のもんだって」
その言葉に顔が赤くなる。
「もうずっとストレスだった。結城さんがこっちきて依頼持ってくるってわかってから。なんとかして千夏と接触させないようにしてたのになんかタイミング悪くてあの人絡んでくるしマジ嫌だったわ」
「もしかして、実験室で仕事してる日が多かったのはそのせい?」
聞いても何も答えてくれない。
「……もっと早くに言ってくれたらよかったのに」
そういうと面白くなさそうに顔を背けた。
「変なこと言って千夏が意識すんのも嫌だったんだよ」
「え?」
「そりゃそうだろ。結城さんみたいな人が気にかけてくるって聞いたら意識して、気持ちがそっちに行くかもしれないだろ……って、めちゃくちゃダサいこと言ってる俺」
嫌すぎ……と頭を抱えた。
「そんな心配してたの?」
「……だから言いたくなかったんだよ」
「えー、そんな心配してたのぉ?」
呆れたような声を出したら怒られた。
「あのな、結城さんのことは千夏より俺の方が知ってるの。あの人は本気出さなくてもどんな子も落としてきたような人なんだよ。そんな人が本気出したらどうなると思う?こっちにいれる時間だけで落とそうとするならどんな手使ってくるかわかんないだろ」
「だから、落としてくるわけないって」
どこまでそんな心配を本気でしているのだろう、呆れるよりもう信じられない。
「千夏はわかってない、結城さんのこと」
「わかんないよ、結城さんのことなんか。でも誠くんは?」
なんだか誠くんの思考が偏ってる気がしてちょっと腹が立ってきた。
問いかけたらそっぽを向いていた顔がこっちに向いた。
「誠くんは、結城さんより私のこと知ってるんじゃないの?」
そう返したら誠くんが息をのんだのがわかった。初めて誠くんに言い返して勝てた。
「私が結城さんに落ちるって?疑ってた?そんな女だって思ってた?」
「――そ、ういうわけではないけど」
「心配してたのはそういうことでしょ?結城さんに言い寄られたらフラッと行くと思ってたんだよね?ふーん、へー、そうなんだ」
「……千夏」
「まぁいいよ」さっきの言葉をそのまま返してやる。
「ごめん、そうじゃないんだって」
「よくわかりました」
「千夏、もう許して」
「誠くんって案外私のことわかってないんだね。誠くんだって舐めてるじゃん、私の気持ち」
過去に言われた言葉まで言い返したら流石に落ち込ませてしまった。
「ふふ……ごめん。こんな立場の時なかなかないから調子に乗りました」
「可愛い」こんな誠君は初めて。思わず抱きついた。
「報告書メールで送ったので確認お願いします」
「了解」
実験室には誰もいない、思わず千夏の手を掴んだ。
「……どしたの?」
「今日早く帰るから……」ウチにきて、そう言いかけようとしたら千夏の顔がパッと華やいだ。
「おうちで待ってていい?」
千夏が言う。
「話したいことあったの」
(話したいこと、だと?)
「何の話?」
「え、ここじゃちょっと……家で話せたら嬉しいんだけど」周りをキョロキョロして言う。
「いや、ごめん、俺も話したいことある」
「そうなの?じゃあいい?」
「うん、そう言いたかったから俺としても助かるよ」
「わかった、じゃあ先に帰ってる」そう笑う顔がかわいい。
とりあえず結城さんへの報告書を承認して部長まで転送しておく。千夏の話しも気になっていた。会社にいるとなにかと仕事を振られてしまうし結城さんに捕まるのも厄介だから足早に会社を出た。
18時過ぎに家に着いたから千夏が驚いている。
「え!早くない?」
「もういたくなかった、会社」扉を閉めて鍵をかけて、それで初めて安堵する。
「私も今来たところだからご飯まだ少し時間かかるよ?」
「そんなん全然いいよ。それより」ギュッと千夏を抱きしめる。
「はぁ、ちょっと充電」
だめだ、もう最近三日くらいしか持たない。
「……疲れてる?」
「精神的には……疲れてるかも」
「精神的?なんかあったの?」
「うーん……まぁ、色々と」
首筋に顔を埋めてぼやくと千夏がギュッと抱きしめ返してきた。
「じゃあ、好きにしてください」
(なんだそれ)
「ちょっと待って、それなに」
「え、精神的に疲れてるっていうから――んっ!」
「スイッチ入った」
「え!ちがう、そういう意味じゃな……ぅんんっ!」
「ちょっと一回しとこうか」
「えええ!ちょ!なん、ええ?!まっ!ふ、ふ、服、脱がすの早くない?こらぁ!」
その後結局ウーバーイーツを頼んだら千夏の機嫌は直ってくれた。
「麻婆おいしい。すごいね、ウーバーって本当にアツアツで来るんだね」
「人によるよ。冷めてる時もあるし」
「そうなの?じゃあ今日ラッキー?」
「かもね」嬉しそうに頬張る。千夏は食べているときが本当に幸せそうだ。
「それよりなに?話って」
「千夏は?俺は後でいいよ」
「そう?結城さんのことなんだけど」いきなり結城さんの名前が出たから喉に詰まらせた。
「グ――ゲホ、ゲホッ」
「やだ!大丈夫?」
「……ごめん、なに?」
「うん、あの、結城さんって誠くんと親しいの?」
(結局察しがいいんだよな。どこまで気づいてるんだろうか)
「……なんで?」
「なんかそんな気がして」
「なんかあったの?」
「昨日ね、ちょっと……」
言い淀むから焦ってしまった。
「ちょっとなに?」
「……なに?なんか怒ってる?」声が荒れたから千夏が不安そうに聞いてくる。
「いや、ごめん。そうじゃなくて、気になって」
「コーラをさ、もらってくれて。自販機でね、コーヒー押したのにコーラが出てきたの、最悪でしょ?どうしようって思って落ち込んでたらお金入れてコーヒー買ってくれて代えてあげるって」
(めちゃくちゃナチュラルに近づくじゃんか……)
「炭酸飲めないしほんとに助かったんだけど。あの人なに?」
「なにって?」
「……ここだけの話にしてね?」千夏の言葉を黙って聞く。
「すっっごい苦手」
目が点になった。
「そっち?」
「そっちってどっち?」
「いや、カッコいいとかにならん?普通」
「あー、カッコいいとは思うよ?スマートで慣れてるしめちゃくちゃモテそう。だし、余計嫌かなぁ。なんか怖いもん、あんなことサラッとやるとかなに?なんか……」引く、と千夏が言った。
(また斜め上を行く思考をしてるな)
「裏がありそうだもん。そんな優しさ見せてからおいでって言ってさぁ……しかも仕事の話で切り出されたら逃げるに逃げれないでしょ?あれ圧かけられたのかなぁ、なんか査定されてるみたいだったし、めっちゃ緊張した。言われたらやるよ?仕事だし、でもできたら絡みたくない人、結城さんって」
そういう千夏の顔は心底嫌そうで思わずブハっと笑ってしまった。
―――――――――――――――――――
いきなり笑われて混乱する。そんな笑わせるような話をしたつもりはない。
「なにがそんなにおかしいの?」
「――いや。そんなこと言うと思ってなかったから。結城さんに対してそういう感覚持つ子もいるんだなって。だいたいあの人に声かけられて喜ぶ子しかいなかったからさ。結城さん、かっこいいだろ?声かけられて嬉しいとかならないの?」
「嬉しいって……カッコいいよ?実際話とかしてた時も目が合うとドキドキするし意識するなって言う方が無理なレベルだよ?」
そこまで言って誠くんがジッと見ているから思わず否定した。
「違う、一般論、世の中の女子はきっとときめくって話でだから私がときめきましたって話をしてるわけじゃないの、って最初に言ったよね?苦手だって」
捲し立てるように言ったら鼻で笑われた。
「まぁいいよ」
「だからぁ、違うんだけど。そもそも結城さんみたいな人が私のことなんか相手にするわけないじゃん」
「いや、それがそうでもないよ」
「は?」
「俺が言いたいのはその話でさ」誠くんがお箸を置いて向き合ってくる。
「あのな、もうハッキリ言うけど、あの人俺と千夏のことなんとなく察知して千夏に近づいてるんだよ。いきなり手を出してくるとかは流石にしないと思うけどちょっと警戒してほしいわけ」
「……まさかぁ」
「自分にそんなこと起きるわけないという概念をとりあえず捨てようか」
受け入れられない私の気持ちを察してため息を吐かれた。
「結城さんは俺と同じ大学の研究室の先輩でさ、昔からの顔見知り。だからそれなりにあの人のことは知ってる。ハッキリ言ってクズ。人としてどうなんてくらいゲスい人なわけ。ほんとにゲスなの、あの人」
(ひどい言い草……)
「女関係なんかマジでクズ、昔からそう。遊ぶとかでもないな、なんていうのかな……雑なんだよ、その時の欲求だけでいくみたいな。まぁそんだけ寄ってくるってのもあるんだろうけど。結城さんが女に本気になってるとこみたことない。そういうひと」
「……最低じゃない?」
本音をこぼしたら笑われた。
「そう、だから不用意に近づいてほしくなかった。ずっと迷ってた、千夏とのこと……言うべきか言わないべきか。でも言っていい?」
伺うように聞かれて逆に戸惑ってしまった。
「……それは別に、誠くんがいいなら」
「もう誤魔化すとか無理だし、多分誤魔化せてないし絶対面白がって引っ掻き回そうとしてそうだからめっちゃ嫌。とりあえず言いたい、千夏が俺のもんだって」
その言葉に顔が赤くなる。
「もうずっとストレスだった。結城さんがこっちきて依頼持ってくるってわかってから。なんとかして千夏と接触させないようにしてたのになんかタイミング悪くてあの人絡んでくるしマジ嫌だったわ」
「もしかして、実験室で仕事してる日が多かったのはそのせい?」
聞いても何も答えてくれない。
「……もっと早くに言ってくれたらよかったのに」
そういうと面白くなさそうに顔を背けた。
「変なこと言って千夏が意識すんのも嫌だったんだよ」
「え?」
「そりゃそうだろ。結城さんみたいな人が気にかけてくるって聞いたら意識して、気持ちがそっちに行くかもしれないだろ……って、めちゃくちゃダサいこと言ってる俺」
嫌すぎ……と頭を抱えた。
「そんな心配してたの?」
「……だから言いたくなかったんだよ」
「えー、そんな心配してたのぉ?」
呆れたような声を出したら怒られた。
「あのな、結城さんのことは千夏より俺の方が知ってるの。あの人は本気出さなくてもどんな子も落としてきたような人なんだよ。そんな人が本気出したらどうなると思う?こっちにいれる時間だけで落とそうとするならどんな手使ってくるかわかんないだろ」
「だから、落としてくるわけないって」
どこまでそんな心配を本気でしているのだろう、呆れるよりもう信じられない。
「千夏はわかってない、結城さんのこと」
「わかんないよ、結城さんのことなんか。でも誠くんは?」
なんだか誠くんの思考が偏ってる気がしてちょっと腹が立ってきた。
問いかけたらそっぽを向いていた顔がこっちに向いた。
「誠くんは、結城さんより私のこと知ってるんじゃないの?」
そう返したら誠くんが息をのんだのがわかった。初めて誠くんに言い返して勝てた。
「私が結城さんに落ちるって?疑ってた?そんな女だって思ってた?」
「――そ、ういうわけではないけど」
「心配してたのはそういうことでしょ?結城さんに言い寄られたらフラッと行くと思ってたんだよね?ふーん、へー、そうなんだ」
「……千夏」
「まぁいいよ」さっきの言葉をそのまま返してやる。
「ごめん、そうじゃないんだって」
「よくわかりました」
「千夏、もう許して」
「誠くんって案外私のことわかってないんだね。誠くんだって舐めてるじゃん、私の気持ち」
過去に言われた言葉まで言い返したら流石に落ち込ませてしまった。
「ふふ……ごめん。こんな立場の時なかなかないから調子に乗りました」
「可愛い」こんな誠君は初めて。思わず抱きついた。
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