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エピソード7
千夏の奮闘①
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週末は彼の家に泊まる事が増えた。私の部屋着や洗面類なんかも置かれて見た目的にはだんだん半同棲化してきている。家では基本ダラダラしてしまう私でも最初の頃はそれなりに気を抜かずに過ごしていたが慣れは怖い。今では我が家の様にくつろいでしまっていた。
「コーヒー飲む?」
「……うん」
最近忙しい彼は日中もデスクに籠りっきりで、家に帰っても仕事を持ち帰っているようだ。日に日に疲労が見えるので、それなら週末も行かないほうがいいのでは、と言ったけれど構わないというので甘えている。
甘えていてはいかんのだけど。今回私は彼を甘やかすためにある計画を立てているのだから。
ことの発端はなべちゃんだ。なべちゃんは最近彼氏とマンネリらしく、飽きられないように試行錯誤しているらしい。
「コスプレ?」
「そう。なんか彼氏が興味持ったから一回やってみたらよかった」
「どんなの着るの?」
「色々だよ。制服とか?ラブホにあるようなやつ」
(制服……それはハードルが高い)
「ちなっちゃんはおっぱい大きいからコスプレしがいあるじゃんー。一回やってみたら久世さん喜ぶかもよ」
「そ、そうかな」
「彼氏、言ってたもん。非現実で興奮するって。いつもと違う雰囲気で気分転換にもなるのかな。頻度あがったよ、うちら」
「へぇ……」
「マンネリ対策もだけど、自分に興味持たれるのはやっぱ彼女としては嬉しくなるよね」
(なるほど)
夜の生活に不満やマンネリは一切ないんだけど、彼はどうなんだろう。付き合い始めた頃は飽きられたらどうしようなんてあんなに心配してたのに今ではこんなにダラダラ過ごしてしまっている。
「結局男ってさ、妄想とか激しいじゃん。彼女には言えない性癖とか絶対持ってるよね。親しくなってきたんだし、そんなんもオープンにできたら仲も深まるかもよ?」
「そういうもんかな」
「ちなっちゃんが受け入れられるなら全然ありでしょ?久世さんが実はすっごい性癖持ってたらどうする?」
「ええー?」
(本人は普通だとはいうけど、基本エッチだと思う)は、なべちゃんには言えるわけもなく。
「疲れたところに彼女が普段と違う姿見せてきたら夢中になちゃうかもよ?」
その言葉に乗せられた。いきなり制服とか着て引かれるのは嫌だから無難で男の人が好きそうなものってなんだろう、そんな会話からなべちゃんに火が付いた。
そんなわけで二人で面白半分で下準備を進めていたんだけど――。
「置いとくね」
コーヒーを机の端に置いて誠くんの背中にあるソファに座る。全然一息つきそうもないその背中を見つめながら、周りに広がっている書類を一枚取って眺めてみるがさっぱりわからない。
「あぁ、目ぇいた……」
倒れる様に足の間にもたれてきた。メガネを外して目を擦っている姿が可愛い。
「目薬取ってこよっか?」
「ん……」
カバンの中、と背後でそう指示をくれたので勝手にカバンの中を漁る。ソファに戻るとまだ目を瞑ったままもたれかかっていた。
「はい」
しんどそうだな、とは思うけど仕事に関して手伝ってあげられることはなんにもない。私は私の任された仕事をするしかできない。
「ん、ありがと」
起き上がって目薬を指すその背中にピタッと張り付いた。
「退屈だよな、ごめん」
「ううん、そんなんじゃないよ」
そばにいれたらそれで良い、その気持ちをこめて引っ付いた。
「もう少しで終わらせるから」
「いいよ、気にしないで。でも、ちょっとこうしててい?」
「……いいけど」
キーボードを叩く音が再開されてそれが何だか心地よくて、背中にぎゅっと抱きついてその音に耳を澄ませていると音が止んだ。
「――だめ、離れて」
(え?)
「おっぱい当たると集中できない」
「……そこは精神統一して頑張ってよ」
「無茶苦茶言うな」
わかりましたよ、と離れてコーヒーを飲む。
仕事してる人のそばでソファに横になりダラダラとネットサーフィンなんかして申し訳ない気持ちになるけど結局私はこういうだらけた人間なのだ。誠くんももう絶対慣れてるしわかってるはずだ、と開き直った。
「千夏」
目の前に頬をつねる誠くんの姿があってハッとする。
(あれ?私もしや――)
「……ね、寝てた?」
おそるおそる聞くと笑われた。
「すぐ寝るよな、お前」
(うそ、どれくらい寝てたんだろう)
慌てて時計をみたら22時半。1時間は寝ていなかったことに安堵していたら寝転ぶ私の上に大きな体がのしかかってきて、首筋をくちびるがなぞってきた。
「んっ」
(ちょっ、ちょっと待って!)
「待って待って」
「え?」
「ちょ、ちょっとだけ待ってて!」
不思議がる彼を押しのけて私は脱衣所に逃げ込んだ。
―――
仕事が全然捌けなくて、最近は正直疲れている。家に持ち帰るのも日常になってさすがに嫌になってきていた。気を遣った千夏が、家に来るのを控えると言うけれどむしろ来て欲しいと頼んだ。
(なんならここに住んでくれてもいいのに)
家と職場の往復で仕事漬けになると現実感がなくなってくる。考える事が極端になるし当たり前の暮らしが面倒になると精神的に病みはじめる。そんな中で普通にのんびり過ごす千夏の姿は見てるだけで癒された。
おいしいとご飯を頬張って、太るかもと葛藤しながらお菓子を摘んで、これ美味しそうとテレビに夢中になってたり……。
(思い返すと食絡みがすごい)
なんにせよ、千夏の存在が仕事だらけの日々の中で明らかに救いになっていたし、なによりもリアルで安心した。
スゥ、と心地よい寝息が聞こえて振り向くといつのまにかうたた寝を始めている。
さっきくっついてきたのは可愛かった。ああいうふとした時の甘えかたが絶妙に可愛い。悪意も下心もなく身体を密着させるのが逆にあざといけれど、なんとかその誘惑に負けずにやるだけの仕事を終わらせた。
千夏に触りたい。ストレスが完全に下半身に溜まってきている。
気持ちよさそうに寝てるのを起こすのは一瞬躊躇うけれど、問答無用で起こすと待ったをかけられた。なんでだよ、が本音だったけど、するりと腕の中を抜けられたらどうしようもない。大人しくソファに寝転んで待っていると急激に襲ってくる眠気。
(あ――睡眠と性欲の二大欲求が拮抗している)
パタン、と扉が閉まる音がして目を開けないとと思っても睡魔に負けかける。そう思っていたら腹の上にかかる重さに目が開いた。
(え)
千夏が俺の上に跨っている。
「……今日は私がする」
――え、と言葉にならなかったが、少し頬を染めて上に乗っている本人はどうやら本気らしい。
(マジか)
一気に目が覚めた。
風呂上がりに俺のロンTを貸してと言って相変わらずブカブカに羽織り、下は自分のスウェットを履いていたのに今は生足に太ももくらいまでの長い靴下を履いている。しかも普段の千夏の趣味とはかけ離れた結構派手な水色のボーダー柄で無駄に目につく。
「キス……します」
いちいち宣言するのが可愛い。
「――どうぞ」
返事をして太ももを撫でようとしたら「今日は私が!」と、手を止められた。
(なにもするなってこと?これなに?)
「んっ……」
くちびるが押しつけられて、角度を変えて何度かキスを交わす。
「はっ、ぁ」
熱い吐息が吐き出され千夏の目が高揚しているのがわかる。今度はゆっくりと首筋を舐められて千夏の手がさわさわと胸元を触り始めた。
「ふく……脱がしてもいい?」
そう言って下からシャツをたくしあげると冷たい指先が胸をなぞって乳首に触れる。
「舐め、ます」
頬を染めて上目遣いで言うのとかダメだろ。
「――っ」
ピチャと舐められて体がビクッと反応する、それを見て千夏は少し嬉しそうになって舐めるのを続けた。
(なんだこれ、なんだ今日、なんかあったっけ?)
奉仕に徹底する千夏は初めてでめちゃくちゃ興奮してくる。早く色々触りたいが、こんな機会は二度とないかもしれないと思ってとりあえずされるがまま我慢した。
赤ん坊みたいにちゅうちゅう吸い付く姿にどんどん欲情して下腹部が発熱した様に熱くなる。すでに立ち上がったモノに気付いた千夏はスウェットの上からソッとなでると恥ずかしそうに聞いた。
「……ここも、舐めていい?」
(――千夏がフェラを要求している!)
断る理由がどこにもない。
(え、てかこれほんとになに?なんだこの世界は)
疲れて夢を見てるのか、やっぱりさっき起きれずに寝続けているのか。
現実か夢なのか戸惑うけれど、体の熱はリアルに感じる。
「……うまくできるかわからないけど、気持ちいいところ……教えて?」
そう言って赤い舌を出してぺろっと舐めだした。筋から竿に向かって舌を伸ばして舐め上げて、亀頭部分に口付けて唾液までこぼす。
(おいおい、ちょっと待て、なんでこんなことできるんだ)
パクッと咥えられたら熱い口内に包まれた。舌が吸い付く様に絡まって上下に動きだすと咥えたり吸ったりを繰り返す。手の動きも加わって気持ちよさが増した。
「ン、はぁーっ、ぁ……」
銀色の唾液の糸が口から伸びて、その半開きの口で見あげてくる千夏がただただ……。
(エロ……)
その唾液で濡れたくちびると舌が裏筋にくちづけて舐めはじめる。舌を精一杯出して下から上にゆっくりと舐めあげる姿が単純にやばい。
(これから千夏がアイスとか舐めてたら絶対これ思い出しそう)
とりあえず俺のモノを懸命に扱く姿は視覚的にも暴力的で、気持ちいいだけでなく余計に滾ってくる。
「――んっ、ぁ、はぁ、気持ちいい?」
ベロっとまた舐めようとするから思わずその動きを止めた。
「ちょっと待て」
「ぁ……ダメ、だった?」
「いや、めちゃくちゃ気持ちいい……じゃなくて。なに?なんでこんなエロいことできんの?」
(しかも妙に巧い。なんでだ、初めてだよな?むしろ心配になってきた)
「え?あ、ちょっとだけ携帯で調べて勉強した……うまくできてるかわかんなかったけど、出来てた?」
(真面目か)
「めっちゃ上手……」
素直にそう褒めたら「よかったぁ」と、俺のを持ちながら可愛く笑うのとかたまらん。
「もう少し……する?」
さすりながら聞くのとかそれもダメだろ。
「いや、もういい、ありがと。もう俺がしたい、だめ?」
そう言うと千夏は立ち上がってまたよじよじと俺の上に跨ってきた。
「……引かないで、ね?」
そう言われた言葉の心理が読めないが「うん?」と頷く。すると千夏は目の前でシャツを一気に脱ぎ捨てた。
「コーヒー飲む?」
「……うん」
最近忙しい彼は日中もデスクに籠りっきりで、家に帰っても仕事を持ち帰っているようだ。日に日に疲労が見えるので、それなら週末も行かないほうがいいのでは、と言ったけれど構わないというので甘えている。
甘えていてはいかんのだけど。今回私は彼を甘やかすためにある計画を立てているのだから。
ことの発端はなべちゃんだ。なべちゃんは最近彼氏とマンネリらしく、飽きられないように試行錯誤しているらしい。
「コスプレ?」
「そう。なんか彼氏が興味持ったから一回やってみたらよかった」
「どんなの着るの?」
「色々だよ。制服とか?ラブホにあるようなやつ」
(制服……それはハードルが高い)
「ちなっちゃんはおっぱい大きいからコスプレしがいあるじゃんー。一回やってみたら久世さん喜ぶかもよ」
「そ、そうかな」
「彼氏、言ってたもん。非現実で興奮するって。いつもと違う雰囲気で気分転換にもなるのかな。頻度あがったよ、うちら」
「へぇ……」
「マンネリ対策もだけど、自分に興味持たれるのはやっぱ彼女としては嬉しくなるよね」
(なるほど)
夜の生活に不満やマンネリは一切ないんだけど、彼はどうなんだろう。付き合い始めた頃は飽きられたらどうしようなんてあんなに心配してたのに今ではこんなにダラダラ過ごしてしまっている。
「結局男ってさ、妄想とか激しいじゃん。彼女には言えない性癖とか絶対持ってるよね。親しくなってきたんだし、そんなんもオープンにできたら仲も深まるかもよ?」
「そういうもんかな」
「ちなっちゃんが受け入れられるなら全然ありでしょ?久世さんが実はすっごい性癖持ってたらどうする?」
「ええー?」
(本人は普通だとはいうけど、基本エッチだと思う)は、なべちゃんには言えるわけもなく。
「疲れたところに彼女が普段と違う姿見せてきたら夢中になちゃうかもよ?」
その言葉に乗せられた。いきなり制服とか着て引かれるのは嫌だから無難で男の人が好きそうなものってなんだろう、そんな会話からなべちゃんに火が付いた。
そんなわけで二人で面白半分で下準備を進めていたんだけど――。
「置いとくね」
コーヒーを机の端に置いて誠くんの背中にあるソファに座る。全然一息つきそうもないその背中を見つめながら、周りに広がっている書類を一枚取って眺めてみるがさっぱりわからない。
「あぁ、目ぇいた……」
倒れる様に足の間にもたれてきた。メガネを外して目を擦っている姿が可愛い。
「目薬取ってこよっか?」
「ん……」
カバンの中、と背後でそう指示をくれたので勝手にカバンの中を漁る。ソファに戻るとまだ目を瞑ったままもたれかかっていた。
「はい」
しんどそうだな、とは思うけど仕事に関して手伝ってあげられることはなんにもない。私は私の任された仕事をするしかできない。
「ん、ありがと」
起き上がって目薬を指すその背中にピタッと張り付いた。
「退屈だよな、ごめん」
「ううん、そんなんじゃないよ」
そばにいれたらそれで良い、その気持ちをこめて引っ付いた。
「もう少しで終わらせるから」
「いいよ、気にしないで。でも、ちょっとこうしててい?」
「……いいけど」
キーボードを叩く音が再開されてそれが何だか心地よくて、背中にぎゅっと抱きついてその音に耳を澄ませていると音が止んだ。
「――だめ、離れて」
(え?)
「おっぱい当たると集中できない」
「……そこは精神統一して頑張ってよ」
「無茶苦茶言うな」
わかりましたよ、と離れてコーヒーを飲む。
仕事してる人のそばでソファに横になりダラダラとネットサーフィンなんかして申し訳ない気持ちになるけど結局私はこういうだらけた人間なのだ。誠くんももう絶対慣れてるしわかってるはずだ、と開き直った。
「千夏」
目の前に頬をつねる誠くんの姿があってハッとする。
(あれ?私もしや――)
「……ね、寝てた?」
おそるおそる聞くと笑われた。
「すぐ寝るよな、お前」
(うそ、どれくらい寝てたんだろう)
慌てて時計をみたら22時半。1時間は寝ていなかったことに安堵していたら寝転ぶ私の上に大きな体がのしかかってきて、首筋をくちびるがなぞってきた。
「んっ」
(ちょっ、ちょっと待って!)
「待って待って」
「え?」
「ちょ、ちょっとだけ待ってて!」
不思議がる彼を押しのけて私は脱衣所に逃げ込んだ。
―――
仕事が全然捌けなくて、最近は正直疲れている。家に持ち帰るのも日常になってさすがに嫌になってきていた。気を遣った千夏が、家に来るのを控えると言うけれどむしろ来て欲しいと頼んだ。
(なんならここに住んでくれてもいいのに)
家と職場の往復で仕事漬けになると現実感がなくなってくる。考える事が極端になるし当たり前の暮らしが面倒になると精神的に病みはじめる。そんな中で普通にのんびり過ごす千夏の姿は見てるだけで癒された。
おいしいとご飯を頬張って、太るかもと葛藤しながらお菓子を摘んで、これ美味しそうとテレビに夢中になってたり……。
(思い返すと食絡みがすごい)
なんにせよ、千夏の存在が仕事だらけの日々の中で明らかに救いになっていたし、なによりもリアルで安心した。
スゥ、と心地よい寝息が聞こえて振り向くといつのまにかうたた寝を始めている。
さっきくっついてきたのは可愛かった。ああいうふとした時の甘えかたが絶妙に可愛い。悪意も下心もなく身体を密着させるのが逆にあざといけれど、なんとかその誘惑に負けずにやるだけの仕事を終わらせた。
千夏に触りたい。ストレスが完全に下半身に溜まってきている。
気持ちよさそうに寝てるのを起こすのは一瞬躊躇うけれど、問答無用で起こすと待ったをかけられた。なんでだよ、が本音だったけど、するりと腕の中を抜けられたらどうしようもない。大人しくソファに寝転んで待っていると急激に襲ってくる眠気。
(あ――睡眠と性欲の二大欲求が拮抗している)
パタン、と扉が閉まる音がして目を開けないとと思っても睡魔に負けかける。そう思っていたら腹の上にかかる重さに目が開いた。
(え)
千夏が俺の上に跨っている。
「……今日は私がする」
――え、と言葉にならなかったが、少し頬を染めて上に乗っている本人はどうやら本気らしい。
(マジか)
一気に目が覚めた。
風呂上がりに俺のロンTを貸してと言って相変わらずブカブカに羽織り、下は自分のスウェットを履いていたのに今は生足に太ももくらいまでの長い靴下を履いている。しかも普段の千夏の趣味とはかけ離れた結構派手な水色のボーダー柄で無駄に目につく。
「キス……します」
いちいち宣言するのが可愛い。
「――どうぞ」
返事をして太ももを撫でようとしたら「今日は私が!」と、手を止められた。
(なにもするなってこと?これなに?)
「んっ……」
くちびるが押しつけられて、角度を変えて何度かキスを交わす。
「はっ、ぁ」
熱い吐息が吐き出され千夏の目が高揚しているのがわかる。今度はゆっくりと首筋を舐められて千夏の手がさわさわと胸元を触り始めた。
「ふく……脱がしてもいい?」
そう言って下からシャツをたくしあげると冷たい指先が胸をなぞって乳首に触れる。
「舐め、ます」
頬を染めて上目遣いで言うのとかダメだろ。
「――っ」
ピチャと舐められて体がビクッと反応する、それを見て千夏は少し嬉しそうになって舐めるのを続けた。
(なんだこれ、なんだ今日、なんかあったっけ?)
奉仕に徹底する千夏は初めてでめちゃくちゃ興奮してくる。早く色々触りたいが、こんな機会は二度とないかもしれないと思ってとりあえずされるがまま我慢した。
赤ん坊みたいにちゅうちゅう吸い付く姿にどんどん欲情して下腹部が発熱した様に熱くなる。すでに立ち上がったモノに気付いた千夏はスウェットの上からソッとなでると恥ずかしそうに聞いた。
「……ここも、舐めていい?」
(――千夏がフェラを要求している!)
断る理由がどこにもない。
(え、てかこれほんとになに?なんだこの世界は)
疲れて夢を見てるのか、やっぱりさっき起きれずに寝続けているのか。
現実か夢なのか戸惑うけれど、体の熱はリアルに感じる。
「……うまくできるかわからないけど、気持ちいいところ……教えて?」
そう言って赤い舌を出してぺろっと舐めだした。筋から竿に向かって舌を伸ばして舐め上げて、亀頭部分に口付けて唾液までこぼす。
(おいおい、ちょっと待て、なんでこんなことできるんだ)
パクッと咥えられたら熱い口内に包まれた。舌が吸い付く様に絡まって上下に動きだすと咥えたり吸ったりを繰り返す。手の動きも加わって気持ちよさが増した。
「ン、はぁーっ、ぁ……」
銀色の唾液の糸が口から伸びて、その半開きの口で見あげてくる千夏がただただ……。
(エロ……)
その唾液で濡れたくちびると舌が裏筋にくちづけて舐めはじめる。舌を精一杯出して下から上にゆっくりと舐めあげる姿が単純にやばい。
(これから千夏がアイスとか舐めてたら絶対これ思い出しそう)
とりあえず俺のモノを懸命に扱く姿は視覚的にも暴力的で、気持ちいいだけでなく余計に滾ってくる。
「――んっ、ぁ、はぁ、気持ちいい?」
ベロっとまた舐めようとするから思わずその動きを止めた。
「ちょっと待て」
「ぁ……ダメ、だった?」
「いや、めちゃくちゃ気持ちいい……じゃなくて。なに?なんでこんなエロいことできんの?」
(しかも妙に巧い。なんでだ、初めてだよな?むしろ心配になってきた)
「え?あ、ちょっとだけ携帯で調べて勉強した……うまくできてるかわかんなかったけど、出来てた?」
(真面目か)
「めっちゃ上手……」
素直にそう褒めたら「よかったぁ」と、俺のを持ちながら可愛く笑うのとかたまらん。
「もう少し……する?」
さすりながら聞くのとかそれもダメだろ。
「いや、もういい、ありがと。もう俺がしたい、だめ?」
そう言うと千夏は立ち上がってまたよじよじと俺の上に跨ってきた。
「……引かないで、ね?」
そう言われた言葉の心理が読めないが「うん?」と頷く。すると千夏は目の前でシャツを一気に脱ぎ捨てた。
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