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エピソード10
誠のリクエスト①
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雨降りの休日は部屋で映画を見ることになった。
ちょっと怖い系のパニック映画を見たいけど一人では見れないと千夏が言うから、背中を俺にしてたまに悲鳴をあげたりしながら恐々と見ている。
たまにチラチラとこちらを見たり足を手で触ったりして「ちゃんといてね」とか「今席立たないでね」などと確認して見続ける。
(そんなにビビるなら見なきゃいいのに)
宣伝ほど怖くないけど、千夏にはきちんと通用しているから俺の感覚の問題なのか。
なんとなくこの先の展開が読めてしまって気持ち冷めてきたころ、目の前にいる千夏の方に神経が行き始めた。
こんな距離だと触りたくなって困る。さわっと腹の周りに腕を回しても抵抗しない。むしろ抱きしめてくれて安心、くらいに思っているかも。
「きゃっ!」
今のは映画に対する悲鳴。まだ何もしてない。
ゆるっとしたスウェットのワンピースを着ている首筋が無防備で、チュッとキスすると「ひゃあ!」と叫んだ。
「そんなビビらなくても良くない?」
「だだだ、だって!今みてた?扉開けた瞬間だったよ?見ててわざとやったんじゃないの?タタ、タイミング!!」
(見てなかった)
「も、もういい、これ、怖い。夜寝れない。お風呂ひとりで入れない。トイレ行くの怖い。もう見るのやめる」
「え?もうすぐ終わるじゃん。むしろラストを見……「いい!もういい、誠くんみたいならそこで止めてまた夜に一人で見て!」
俺の言い分を全く無視してリモコンを取るとブチッとテレビごと消してしまった。
「ヤバい……心臓バクバクしてる」
「へぇ?どれ?」
そういうから胸に遠慮なく触ったら「ぎゃあ!それ揉んでるから!」と怒る。
いちいち反応が大きい。
「甘いもの……なんか甘いもの食べよ。しあわせな気持ちになりたい」
そう言ってキッチンの方へ逃げていった。
千夏がそばを離れたことで俺も身軽になったので携帯の充電を抜こうと手を伸ばすと千夏の携帯が連続して震えた。
見るつもりはなかったが、勝手に目に入った。
(なんだあの画像は)
「そういえばさ、クリスマスどうする?」
「え?」
「クリスマス!もう来月だけど、なんか欲しいものとかある?」
ポッキーを咥えて千夏がそばに戻ってきた。
食べる?と一本差し出されたのでとりあえず受け取る。ポッキーを口に含みながらぼんやり考えてみるものの……。
「別にないかなぁ」
「えぇ?何にもないの?なんかタブレット買い替えたいとか言ってなかった?」
「あぁ……でもいざ言われたらそこまでも」
「イヤホンは?あ、マウスとか?服は?靴とかは?ねぇ、なんにもないの?」
急かすように次々と言われてプッと吹き出す。
「そういう千夏は?クリスマスならお前も言わないと」
「私はこないだ指輪買ってもらってるもん」
「それは誕生日だろ」
「値段が誕生日とクリスマスと記念日を足しても足りないくらいでした」
怒った風に言われても困る。
「誠くんの誕生日はまだ先だし、とにかくクリスマスは私も何かしたいの!なんでもいいから言って?」
(そんなこと言われても)
「なんか携帯鳴ってたよ」
めんどくさくなってきて話題を変えようと携帯を手渡す。
「ありがと、ん?なべちゃん……え」
そういえば、さっきの画像……俺もそれを思い出してなんとなく千夏の様子を伺う。
フフフッと笑い出した千夏に声をかけた。
「なに?」
「え、あ、なべちゃん……サンタさんになるんだって」
(やっぱりさっきの画像はサンタクロース、しかも)
「彼氏にサンタコスしてって頼まれたって、なんか結構すごい」
笑いながら送られてきた画像を見せてくれたのは、完全にエロ目的なだけのサンタコスプレ。何種類か貼り付けられたそれを黙って見る。
「全部彼氏の希望らしいけど変なのばっかり……なべちゃん、尽くすタイプだからさ、文句言ってるけど頑張っちゃうんだろうな」
一度前に千夏が着てくれたマイクロビキニはヤバかった。
あれからあれを一切お目見えした日はないけれど。
「――なんでもいいの?」
「え?あ、クリスマス?うん!いいよ!なにか思いついた?」
(渡辺さん、ありがとう)
心の中で渡辺さんに合掌。
「千夏もなんか着てよ」
「は?」
「クリスマス、サンタになってよ」
俺の言葉に千夏はめちゃくちゃ眉を顰めて呆れた顔をした。
―――
ネットを見ながらどれにしようかと頭を悩ませていた。
人に物を贈るのは結構好きな方だ。なにってあれこれその人に似合うかなとかこんなのどうだろうとか考える時間が好きなのだ。
しかし――。
(自分が着るサンタコスプレを選ぶのはなんか違う)
なべちゃんの彼氏みたいにこれを着てくれと言ってくれる方がまだ良くないか?自分があれやこれや悩んでこれにしました!とか言うのってとんでもなく恥ずかしい。
「前も千夏が自分で選んだんじゃん」
それを言われると辛い。
(あれはもう気合とノリだけでやり切ったんだよぉぉぉ!)
「千夏が俺が喜ぶだろうなぁって考えて、俺のために着ようと思うやつを選んでくれたらなんでもいいよ」
ニコォォってそこで笑うのルール違反。しかも言い回しがなんかもう姑息すぎる。
「ま、前のはその、良かったの?」
「良かった」
即答。
「大丈夫、千夏のセンスはズレてないから頑張れ。期待してる」
(上司モードで言うのやめて)
どうしたものか。
普通に可愛いやつといきなり際どいやつの両極端な気がするサンタコスプレ。
(なんかちょうどいい感じのないのかな……普通に仮装でもなく、着てる側もまだ精神を保てそうなほど露出が控えてるようなやつ)
スマホをスクロールしながら色々探してみるがピンとこない。
(ランジェリー系もあり?でも前着ているの水着だしなぁ)
頭の中で1人会話を繰り返す。モデルさんと明らかに体型が違うんだからポンチョみたいなのを羽織ったらただの丸い子にならないだろうか。着膨れだけしそうでコントになりそうだ。
(ダメだ、わかんない)
今回はなべちゃんに相談もしにくい。
一応職場の顔もある。久世さんがサンタコスリクエストした?!とか言って笑われてしまいそうで名誉のために黙っていようと思っていた。ひとりではなかなか決められず結局私は沼にハマってしまっていた。サンタコスプレ、奥が深い……。
年の瀬は慌ただしい。
年末にかけて仕事もピーク、あっという間にクリスマスだ。
私でバタバタするんだから上司の誠くんが忙しくないわけがなく。打合せが多くて日中顔を合わせられるのが朝礼の時くらいしかなかった。
ラインも最近ではお互いがおやすみをタイミングで投げるくらいの連絡しかしていない。
(仕事が忙しいって嫌でもわかるから何にも思わないけど、社内恋愛とかしてなかったら不安しかないだろうな)
そんなことをぼんやり思った。
今年のクリスマスは平日ど真ん中。なにか特別なことが出来るわけもなく、例のものはまだ送られてきた段ボールにしまわれたままだ。
ちょっと怖い系のパニック映画を見たいけど一人では見れないと千夏が言うから、背中を俺にしてたまに悲鳴をあげたりしながら恐々と見ている。
たまにチラチラとこちらを見たり足を手で触ったりして「ちゃんといてね」とか「今席立たないでね」などと確認して見続ける。
(そんなにビビるなら見なきゃいいのに)
宣伝ほど怖くないけど、千夏にはきちんと通用しているから俺の感覚の問題なのか。
なんとなくこの先の展開が読めてしまって気持ち冷めてきたころ、目の前にいる千夏の方に神経が行き始めた。
こんな距離だと触りたくなって困る。さわっと腹の周りに腕を回しても抵抗しない。むしろ抱きしめてくれて安心、くらいに思っているかも。
「きゃっ!」
今のは映画に対する悲鳴。まだ何もしてない。
ゆるっとしたスウェットのワンピースを着ている首筋が無防備で、チュッとキスすると「ひゃあ!」と叫んだ。
「そんなビビらなくても良くない?」
「だだだ、だって!今みてた?扉開けた瞬間だったよ?見ててわざとやったんじゃないの?タタ、タイミング!!」
(見てなかった)
「も、もういい、これ、怖い。夜寝れない。お風呂ひとりで入れない。トイレ行くの怖い。もう見るのやめる」
「え?もうすぐ終わるじゃん。むしろラストを見……「いい!もういい、誠くんみたいならそこで止めてまた夜に一人で見て!」
俺の言い分を全く無視してリモコンを取るとブチッとテレビごと消してしまった。
「ヤバい……心臓バクバクしてる」
「へぇ?どれ?」
そういうから胸に遠慮なく触ったら「ぎゃあ!それ揉んでるから!」と怒る。
いちいち反応が大きい。
「甘いもの……なんか甘いもの食べよ。しあわせな気持ちになりたい」
そう言ってキッチンの方へ逃げていった。
千夏がそばを離れたことで俺も身軽になったので携帯の充電を抜こうと手を伸ばすと千夏の携帯が連続して震えた。
見るつもりはなかったが、勝手に目に入った。
(なんだあの画像は)
「そういえばさ、クリスマスどうする?」
「え?」
「クリスマス!もう来月だけど、なんか欲しいものとかある?」
ポッキーを咥えて千夏がそばに戻ってきた。
食べる?と一本差し出されたのでとりあえず受け取る。ポッキーを口に含みながらぼんやり考えてみるものの……。
「別にないかなぁ」
「えぇ?何にもないの?なんかタブレット買い替えたいとか言ってなかった?」
「あぁ……でもいざ言われたらそこまでも」
「イヤホンは?あ、マウスとか?服は?靴とかは?ねぇ、なんにもないの?」
急かすように次々と言われてプッと吹き出す。
「そういう千夏は?クリスマスならお前も言わないと」
「私はこないだ指輪買ってもらってるもん」
「それは誕生日だろ」
「値段が誕生日とクリスマスと記念日を足しても足りないくらいでした」
怒った風に言われても困る。
「誠くんの誕生日はまだ先だし、とにかくクリスマスは私も何かしたいの!なんでもいいから言って?」
(そんなこと言われても)
「なんか携帯鳴ってたよ」
めんどくさくなってきて話題を変えようと携帯を手渡す。
「ありがと、ん?なべちゃん……え」
そういえば、さっきの画像……俺もそれを思い出してなんとなく千夏の様子を伺う。
フフフッと笑い出した千夏に声をかけた。
「なに?」
「え、あ、なべちゃん……サンタさんになるんだって」
(やっぱりさっきの画像はサンタクロース、しかも)
「彼氏にサンタコスしてって頼まれたって、なんか結構すごい」
笑いながら送られてきた画像を見せてくれたのは、完全にエロ目的なだけのサンタコスプレ。何種類か貼り付けられたそれを黙って見る。
「全部彼氏の希望らしいけど変なのばっかり……なべちゃん、尽くすタイプだからさ、文句言ってるけど頑張っちゃうんだろうな」
一度前に千夏が着てくれたマイクロビキニはヤバかった。
あれからあれを一切お目見えした日はないけれど。
「――なんでもいいの?」
「え?あ、クリスマス?うん!いいよ!なにか思いついた?」
(渡辺さん、ありがとう)
心の中で渡辺さんに合掌。
「千夏もなんか着てよ」
「は?」
「クリスマス、サンタになってよ」
俺の言葉に千夏はめちゃくちゃ眉を顰めて呆れた顔をした。
―――
ネットを見ながらどれにしようかと頭を悩ませていた。
人に物を贈るのは結構好きな方だ。なにってあれこれその人に似合うかなとかこんなのどうだろうとか考える時間が好きなのだ。
しかし――。
(自分が着るサンタコスプレを選ぶのはなんか違う)
なべちゃんの彼氏みたいにこれを着てくれと言ってくれる方がまだ良くないか?自分があれやこれや悩んでこれにしました!とか言うのってとんでもなく恥ずかしい。
「前も千夏が自分で選んだんじゃん」
それを言われると辛い。
(あれはもう気合とノリだけでやり切ったんだよぉぉぉ!)
「千夏が俺が喜ぶだろうなぁって考えて、俺のために着ようと思うやつを選んでくれたらなんでもいいよ」
ニコォォってそこで笑うのルール違反。しかも言い回しがなんかもう姑息すぎる。
「ま、前のはその、良かったの?」
「良かった」
即答。
「大丈夫、千夏のセンスはズレてないから頑張れ。期待してる」
(上司モードで言うのやめて)
どうしたものか。
普通に可愛いやつといきなり際どいやつの両極端な気がするサンタコスプレ。
(なんかちょうどいい感じのないのかな……普通に仮装でもなく、着てる側もまだ精神を保てそうなほど露出が控えてるようなやつ)
スマホをスクロールしながら色々探してみるがピンとこない。
(ランジェリー系もあり?でも前着ているの水着だしなぁ)
頭の中で1人会話を繰り返す。モデルさんと明らかに体型が違うんだからポンチョみたいなのを羽織ったらただの丸い子にならないだろうか。着膨れだけしそうでコントになりそうだ。
(ダメだ、わかんない)
今回はなべちゃんに相談もしにくい。
一応職場の顔もある。久世さんがサンタコスリクエストした?!とか言って笑われてしまいそうで名誉のために黙っていようと思っていた。ひとりではなかなか決められず結局私は沼にハマってしまっていた。サンタコスプレ、奥が深い……。
年の瀬は慌ただしい。
年末にかけて仕事もピーク、あっという間にクリスマスだ。
私でバタバタするんだから上司の誠くんが忙しくないわけがなく。打合せが多くて日中顔を合わせられるのが朝礼の時くらいしかなかった。
ラインも最近ではお互いがおやすみをタイミングで投げるくらいの連絡しかしていない。
(仕事が忙しいって嫌でもわかるから何にも思わないけど、社内恋愛とかしてなかったら不安しかないだろうな)
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