1 / 1
今日から僕は青春を謳歌する予定
しおりを挟む
「軽く自己紹介すると僕の名前は稲葉和成
和室の和に成り立ちの成りで和成です。これから1年間よろしくお願いします。」
周りからは「よろしく」、「頑張ろうな」と
言われて楽しい1年が始まるはずだったのだ。
初日から遅刻さえしなければ。
明日は高校初日ということで早く寝るつもりだったのだ。なのにまるで遠足前の小学生
みたいに眠れなかったのだ。
これは仕方ないことなのです。
なぜなら俺は高校では青春したいからだ。
えっそんな理由?と思った人わけを聞け。
俺からしたら部活でみんなで頑張ったり、
友達といつも仲良く話したり、彼女作ったり
することは大切なんだよ!
考えてみろよ。
陽キャやリア充どものあの清々しさを。
俺もあんな風になりたいんだよ!だから
えっそんな理由?と思った奴らお願いだから
馬鹿を見る目で見ないでください。
とこんな風なことを考えていた僕は見事、
初日から遅刻するという神プレイを見せて
クラスに注目されました。悪い意味で
「お前なんで初日に遅刻するかな普通。」
優は呆れながら言った。
「うっせーな優。寝れなかったんだだから仕方ないだろ。」
こいつは優。本名は上野優といい俺とは中学校で同じだった友達だ。
「どうせ高校楽しみで寝れなかったんだろ」
くっ鋭い。
「お前中学から高校では青春するって馬鹿なこと言ってたもんな。」
「馬鹿なことはことは余計だ。」
たしかに今どき青春するとか言う奴はいないかもしれないけど。
「なあ優、今日ってなんかする予定ある?」
「なんで?」
優は不思議そうに聞いてきた。
「暇だったらどっか行こうぜ。」
「行くってどこに?言っとくけど2人でカラオケは嫌だからな。泣けてくるから。」
「メンタル雑魚の俺が2人でカラオケ行くと思うか?お前は俺に死んで欲しいのか」
俺は半分冗談で言った。
「だろうな。で、どこ行くんだよ。」
優は再度聞いてきた。
「そこはお前に任せる。」
俺はこういうの決めるの下手だし他の人が
行きたくない所には行きたくないしな。
「ならゲーセンにするか。」
優はあまり考えずに言った。
「OK。そうだ優、ゲーセンで太鼓の達人
一緒にやろうぜ。」
「負けた方がジュースおごりな。」
そういうとチャイムが鳴り、残り1時間の授業が始まった。
「授業終わったー。」
俺は軽く伸びをした
「なんでそんなに疲れてんだよ。まだ初日」
「今日は遅刻するしで疲れたんだよ。それになんでこの学校初日から授業あるんだよ。」
今日の文句を言っていると
「そういえば和、夏希は?」
その言葉にすこし顔が強張る。
「さあな。それより早く行こうぜ。」
俺はこの話をさせないようにそう言った。
それから夕方までゲーセンで遊んだ。
結局、あの言葉が忘れられずに言い訳だが
ゲームで負けてジュースを奢らされた。
「いつまであいつのこと考えてんだよ。」
優は俺の顔を見て言った。
「別に考えてねーよ。」
この言葉は嘘だ。本当は考えていた。
夏希とは俺の幼馴染であり、俺がずっと好き
だった奴だ。夏希は中学校で家の事情で
転校することになり離れ離れになった。
「そのうちまた会えるって。」
「そうだな。」
俺は小さな声でそう言った。
帰ってからはあいつのことを忘れようとすぐに布団に入り寝ることにした。
すると携帯が鳴った。俺は基本的に携帯は
使わないのであまり連絡が来ることがなかった。するとメールの相手は
「なんだ優かよ。」
なんの用かと思いメールを見てみると
「は?」
さっき夏希見たよ。
メールにはそう書かれていた。
そんな訳がない。夏希は転校してもういないんだから。俺は優に聞いてみた。
どうせ人違いだろ
そう送るとすぐに返信がきた。
絶対夏希だってなんか探してたみたいだよ。
阿保らし、こんなことで焦って。
寝るか。そう思って寝ようとしたがやはり
気になって寝れなかった。
次の日、早速優がこっちにきた。
「和、今日夏希探しに行こうぜ。」
わかっていたがやっぱり言ってきた。
「なんでだよめんどくさい。」
俺は嫌な顔をしてそう言った。
「本当に言ってんのか?」
「当たり前だろ。」
そう言ったが何かが心の奥が引っかかった。
「ならなんでそんな顔してんだよ。」
優は珍しく強めに言ってきた。
優はあまり強く言ってくることがないから
少し驚いていた。
「どんな顔だよ。」
「寂しい顔だよ。お前さ、会いたいんだったら会いに行けよ。」
そう言われて少しムッとなった。
たしかに会いたいのは事実だが勝手に決められるのはなんだか納得いかなかった。
「お前に関係ないだろ。」
つい強く言ってしまった。
「そうかよ。わかったよ一生後悔してろ。」
そう言うと優は帰っていった。
それからは口も聞かず別々に帰った。
優と一緒に帰らないのはいつぶりだろうと思いながら帰っていると
「和っ!」
後ろから名前を呼ばれてビクッとなった。
誰に呼ばれたのかはみなくてもわかる。
「夏希か。」
何年振りだろう夏希に会うのは。
「久しぶり、元気にしてた?」
夏希は昔と変わらず笑顔で聞いてきた。
「まあぼちぼちやってたよ。」
「ふーん。あれっ?優は」
やっぱ気づいたか。
「喧嘩したんだよ。」
うわっ夏希の奴こいつらまた喧嘩してやがるみたいな顔で見てやがる。
「また喧嘩してんの?飽きないなー。」
顔だけではなく言葉でも言ってきた。
お前のことで喧嘩したなんて言えない。
「早く仲直りしなよ。」
夏希はそう言うと
「そういえば私今日、和の家泊まるから。」
は?こいつ何言ってんの
「なんでだよ。」
俺は男だぞ。思春期真っ盛りの男子高校生
どれだけ俺が紳士であろうとも流石に同じ家
に女子が来るのはマズイ。しかもましてや
夏希はダメだ。
「お母さんに言ってきたし、今日は和の家に泊まるから帰らないって。」
夏希は当たり前のように言った。
そういえばこいつの母さんそういうとこ昔から甘かったよなと今更思い出した。
「何があっても文句言うなよ。」
最後に夏希にそう伝えると、
「大丈夫だよ。和は何もしないって知ってるしそんなことする勇気ないっていうこともちゃんと知ってるから。」
こいつ人をチキンだと思ってやがるな。
まぁチキンだけど、ドがつくぐらいの。
こうして夏希が俺の家に来ることになった。
和室の和に成り立ちの成りで和成です。これから1年間よろしくお願いします。」
周りからは「よろしく」、「頑張ろうな」と
言われて楽しい1年が始まるはずだったのだ。
初日から遅刻さえしなければ。
明日は高校初日ということで早く寝るつもりだったのだ。なのにまるで遠足前の小学生
みたいに眠れなかったのだ。
これは仕方ないことなのです。
なぜなら俺は高校では青春したいからだ。
えっそんな理由?と思った人わけを聞け。
俺からしたら部活でみんなで頑張ったり、
友達といつも仲良く話したり、彼女作ったり
することは大切なんだよ!
考えてみろよ。
陽キャやリア充どものあの清々しさを。
俺もあんな風になりたいんだよ!だから
えっそんな理由?と思った奴らお願いだから
馬鹿を見る目で見ないでください。
とこんな風なことを考えていた僕は見事、
初日から遅刻するという神プレイを見せて
クラスに注目されました。悪い意味で
「お前なんで初日に遅刻するかな普通。」
優は呆れながら言った。
「うっせーな優。寝れなかったんだだから仕方ないだろ。」
こいつは優。本名は上野優といい俺とは中学校で同じだった友達だ。
「どうせ高校楽しみで寝れなかったんだろ」
くっ鋭い。
「お前中学から高校では青春するって馬鹿なこと言ってたもんな。」
「馬鹿なことはことは余計だ。」
たしかに今どき青春するとか言う奴はいないかもしれないけど。
「なあ優、今日ってなんかする予定ある?」
「なんで?」
優は不思議そうに聞いてきた。
「暇だったらどっか行こうぜ。」
「行くってどこに?言っとくけど2人でカラオケは嫌だからな。泣けてくるから。」
「メンタル雑魚の俺が2人でカラオケ行くと思うか?お前は俺に死んで欲しいのか」
俺は半分冗談で言った。
「だろうな。で、どこ行くんだよ。」
優は再度聞いてきた。
「そこはお前に任せる。」
俺はこういうの決めるの下手だし他の人が
行きたくない所には行きたくないしな。
「ならゲーセンにするか。」
優はあまり考えずに言った。
「OK。そうだ優、ゲーセンで太鼓の達人
一緒にやろうぜ。」
「負けた方がジュースおごりな。」
そういうとチャイムが鳴り、残り1時間の授業が始まった。
「授業終わったー。」
俺は軽く伸びをした
「なんでそんなに疲れてんだよ。まだ初日」
「今日は遅刻するしで疲れたんだよ。それになんでこの学校初日から授業あるんだよ。」
今日の文句を言っていると
「そういえば和、夏希は?」
その言葉にすこし顔が強張る。
「さあな。それより早く行こうぜ。」
俺はこの話をさせないようにそう言った。
それから夕方までゲーセンで遊んだ。
結局、あの言葉が忘れられずに言い訳だが
ゲームで負けてジュースを奢らされた。
「いつまであいつのこと考えてんだよ。」
優は俺の顔を見て言った。
「別に考えてねーよ。」
この言葉は嘘だ。本当は考えていた。
夏希とは俺の幼馴染であり、俺がずっと好き
だった奴だ。夏希は中学校で家の事情で
転校することになり離れ離れになった。
「そのうちまた会えるって。」
「そうだな。」
俺は小さな声でそう言った。
帰ってからはあいつのことを忘れようとすぐに布団に入り寝ることにした。
すると携帯が鳴った。俺は基本的に携帯は
使わないのであまり連絡が来ることがなかった。するとメールの相手は
「なんだ優かよ。」
なんの用かと思いメールを見てみると
「は?」
さっき夏希見たよ。
メールにはそう書かれていた。
そんな訳がない。夏希は転校してもういないんだから。俺は優に聞いてみた。
どうせ人違いだろ
そう送るとすぐに返信がきた。
絶対夏希だってなんか探してたみたいだよ。
阿保らし、こんなことで焦って。
寝るか。そう思って寝ようとしたがやはり
気になって寝れなかった。
次の日、早速優がこっちにきた。
「和、今日夏希探しに行こうぜ。」
わかっていたがやっぱり言ってきた。
「なんでだよめんどくさい。」
俺は嫌な顔をしてそう言った。
「本当に言ってんのか?」
「当たり前だろ。」
そう言ったが何かが心の奥が引っかかった。
「ならなんでそんな顔してんだよ。」
優は珍しく強めに言ってきた。
優はあまり強く言ってくることがないから
少し驚いていた。
「どんな顔だよ。」
「寂しい顔だよ。お前さ、会いたいんだったら会いに行けよ。」
そう言われて少しムッとなった。
たしかに会いたいのは事実だが勝手に決められるのはなんだか納得いかなかった。
「お前に関係ないだろ。」
つい強く言ってしまった。
「そうかよ。わかったよ一生後悔してろ。」
そう言うと優は帰っていった。
それからは口も聞かず別々に帰った。
優と一緒に帰らないのはいつぶりだろうと思いながら帰っていると
「和っ!」
後ろから名前を呼ばれてビクッとなった。
誰に呼ばれたのかはみなくてもわかる。
「夏希か。」
何年振りだろう夏希に会うのは。
「久しぶり、元気にしてた?」
夏希は昔と変わらず笑顔で聞いてきた。
「まあぼちぼちやってたよ。」
「ふーん。あれっ?優は」
やっぱ気づいたか。
「喧嘩したんだよ。」
うわっ夏希の奴こいつらまた喧嘩してやがるみたいな顔で見てやがる。
「また喧嘩してんの?飽きないなー。」
顔だけではなく言葉でも言ってきた。
お前のことで喧嘩したなんて言えない。
「早く仲直りしなよ。」
夏希はそう言うと
「そういえば私今日、和の家泊まるから。」
は?こいつ何言ってんの
「なんでだよ。」
俺は男だぞ。思春期真っ盛りの男子高校生
どれだけ俺が紳士であろうとも流石に同じ家
に女子が来るのはマズイ。しかもましてや
夏希はダメだ。
「お母さんに言ってきたし、今日は和の家に泊まるから帰らないって。」
夏希は当たり前のように言った。
そういえばこいつの母さんそういうとこ昔から甘かったよなと今更思い出した。
「何があっても文句言うなよ。」
最後に夏希にそう伝えると、
「大丈夫だよ。和は何もしないって知ってるしそんなことする勇気ないっていうこともちゃんと知ってるから。」
こいつ人をチキンだと思ってやがるな。
まぁチキンだけど、ドがつくぐらいの。
こうして夏希が俺の家に来ることになった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる