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同じ月を見ている
しおりを挟む僕らは 同じ月を見ている
誰もが ひとりきりでも
お気に入りの傘を壊しちまった
あの夜きみは
イルミネイション見つけて
俺を喜ばそうとしてくれたっけ
おざなりな優しさなんて
はじめから無いも同然で
いつだって俺たちは自分に
正直に関わり合ってきたんだよ
いらついていただけなんだ
世間に
自分に
僕らは同じ月を見ている
誰もが「ひとりきり」でも
僕らは同じ月を見ている
僕ときみは繋がっている
ダンテもカントもフィッツジェラルドも
みんなみんな死んじまった
それ自体は今更
悲しくもないけど
生きていくシステムみたいなものが
似すぎても違いすぎてもダメなんだ
だけど完璧に同意し合える相手なんて
そもそも居るものかな
いらついていただけなんだ
時代に
自分に
彼らも同じ月を見ていた
彼らも「ひとりきり」だった
彼らも同じ月を見ていた
誰かと繋がっていた
月は時代をまたぎ続け
いったい幾つの灯を見送ってきた?
幾つもの王国が滅び
大陸は形を変え
英雄の最期を見届け
潮は満ち引きを繰り返した
そして今まったく同じように
太古の光を投げかけている
蒼白い月光を受けて
きみが思うことは何?
誰かが札束を数える
少年が銃を持つ
誰かがグラスを傾ける
少女は悲しい絵を描く
誰もが同じ月を見ている
胸の内はそれぞれだけど
僕らは同じ月を見ている
僕ときみは繋がっている
彼らと同じ月を見ている
生きた時代は違くとも
僕らは同じ月を見ている
それだけで繋がっている
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