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1.虐げられた片翼姫は夜伽の寝室で奪われる
13.絶望の夜会 ※
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男性たちがすぐさま距離を詰めてくる。
「あ、あの……私……」
グレンにふれられた夜以来、身体の奥に残る不安定な熱っぽさが、緊張の中でさらに強まる。
室内にいる男性たちは最初からそのつもりだったのだろう。
笑顔の裏に隠れた好奇心と、あからさまな欲が混じった視線が、遠慮なく肌をなぞる。
私は一歩下がる。けれど閉じた扉にぶつかった。取手は鍵が掛かって回らない。
(どうしたらいいの……?)
私は、王家の姫としての教育なんてひとつも受けられていない。
こんな時にどうすればいいのかも、何も教わっていない。
わずかな布のずれに、大きく開いた胸元が心許なく感じられた。
「……あっ!?」
突然、誰かの指が、露出した背から腰を無遠慮に撫でたのだと分かった。
胸元の布がずれるのではないかという不安で、両腕を自然と抱き寄せるが、その動作がかえって強調してしまう。
視線が一斉にそこへ集まるのが分かる。
「噂通り感じやすい身体だな」
「王の意向を聞いてからずっと楽しみにしていた」
「しかし、片翼とは本当に珍しい」
「さ、さわらないでください……っ」
努めてしっかりした口調で言おうとしたのに、
「私は、……っ!? ぁああっ!?」
突然、ほとんど羽の生えない付け根をぎゅっと無遠慮に摘まれ悲鳴をあげていた。
ここ最近ずっと敏感になりすぎていたところを強く刺激されて、びくんと身体が跳ねる。
全身の力が抜ける。なすすべなくよろめいた。
身体がふらつき目の前の男性に縋るように倒れ込んでしまう。
(だ、だめ、こんなことしたら……!)
「積極的だな」
「ちがっ、か、身体の調子が、おかしくて……いやぁああっ!?」
嗤いながら、そのまま腰に腕を回され引き摺られた。足が床から浮く。
「離して……っ、ぁああっ、やめっ、……いやぁっ……!」
身体は言うことをきかず、試すように触れられるたび、はしたない声をあげて反応してしまう。
身を捩って逃れようとしたら、腰を振って誘っていると皆に笑われた。
違う、と頭では分かっているのに、神経だけが敏感に震える。
「少しは抵抗するかと思えば」
「あっ、やぁっ、さわらないで……っ、お、おかしいんです、私、身体が……」
「皆の「世話係」になりたがったというのは本当らしい」
「そんなっ、うそです……っ、……おろしてくださいっ」
「自分から縋りついてきておいて」
「お前は男を誘う時に「身体がおかしい」と言うと、皆知っているぞ」
その言葉に、恥ずかしさで頭が沸騰しそうになる。
グレンにふれられた時の、あの溶けるような切ない感覚ではない。
ただ過敏になって、触られると痺れが走って身動きが取れない。
毅然として抵抗しなければと思っても、肌にふれられるたび、神経が過敏に反応し大袈裟な喘ぎが漏れ、身体がくねってますます面白がらせてしまう。
自分の身体の反応が裏切りのように感じられ、涙が滲んだ。
そのまま乱暴にソファへ放り投げられる。
「ああっ! ……あ、ぁぁあっ!?、だめぇっ!」
ぶちん、と胸に嫌な感触が走る。
投げ飛ばされたはずみでドレスの胸元の結び目が切れたのだと分かった。
広がった胸元に男性たちの目の色が変わる。
慌てて隠そうとした手は、万歳の体勢でまとめ上げられてしまった。
「いやぁああっ!」
脚を蹴って抵抗しようとしても、軽々と掴み上げて広げられてしまう。
抵抗したせいで不恰好に下着に押さえつけられた胸がまろび出て、それを嗤われて涙が滲む。
「これからお前がどうやって暮らしていくのか、教えてやらないとな」
「やめて、お、お願い、ゆるしてください……」
(怖い……誰か……)
(でも、この場をやりすごせても……)
(私のことなんて、誰も助けてくれない……!)
必死に首だけを振っていた。
こんなこと、許せるのは、たった一人だけなのに。
(グレン……!)
「あ、あの……私……」
グレンにふれられた夜以来、身体の奥に残る不安定な熱っぽさが、緊張の中でさらに強まる。
室内にいる男性たちは最初からそのつもりだったのだろう。
笑顔の裏に隠れた好奇心と、あからさまな欲が混じった視線が、遠慮なく肌をなぞる。
私は一歩下がる。けれど閉じた扉にぶつかった。取手は鍵が掛かって回らない。
(どうしたらいいの……?)
私は、王家の姫としての教育なんてひとつも受けられていない。
こんな時にどうすればいいのかも、何も教わっていない。
わずかな布のずれに、大きく開いた胸元が心許なく感じられた。
「……あっ!?」
突然、誰かの指が、露出した背から腰を無遠慮に撫でたのだと分かった。
胸元の布がずれるのではないかという不安で、両腕を自然と抱き寄せるが、その動作がかえって強調してしまう。
視線が一斉にそこへ集まるのが分かる。
「噂通り感じやすい身体だな」
「王の意向を聞いてからずっと楽しみにしていた」
「しかし、片翼とは本当に珍しい」
「さ、さわらないでください……っ」
努めてしっかりした口調で言おうとしたのに、
「私は、……っ!? ぁああっ!?」
突然、ほとんど羽の生えない付け根をぎゅっと無遠慮に摘まれ悲鳴をあげていた。
ここ最近ずっと敏感になりすぎていたところを強く刺激されて、びくんと身体が跳ねる。
全身の力が抜ける。なすすべなくよろめいた。
身体がふらつき目の前の男性に縋るように倒れ込んでしまう。
(だ、だめ、こんなことしたら……!)
「積極的だな」
「ちがっ、か、身体の調子が、おかしくて……いやぁああっ!?」
嗤いながら、そのまま腰に腕を回され引き摺られた。足が床から浮く。
「離して……っ、ぁああっ、やめっ、……いやぁっ……!」
身体は言うことをきかず、試すように触れられるたび、はしたない声をあげて反応してしまう。
身を捩って逃れようとしたら、腰を振って誘っていると皆に笑われた。
違う、と頭では分かっているのに、神経だけが敏感に震える。
「少しは抵抗するかと思えば」
「あっ、やぁっ、さわらないで……っ、お、おかしいんです、私、身体が……」
「皆の「世話係」になりたがったというのは本当らしい」
「そんなっ、うそです……っ、……おろしてくださいっ」
「自分から縋りついてきておいて」
「お前は男を誘う時に「身体がおかしい」と言うと、皆知っているぞ」
その言葉に、恥ずかしさで頭が沸騰しそうになる。
グレンにふれられた時の、あの溶けるような切ない感覚ではない。
ただ過敏になって、触られると痺れが走って身動きが取れない。
毅然として抵抗しなければと思っても、肌にふれられるたび、神経が過敏に反応し大袈裟な喘ぎが漏れ、身体がくねってますます面白がらせてしまう。
自分の身体の反応が裏切りのように感じられ、涙が滲んだ。
そのまま乱暴にソファへ放り投げられる。
「ああっ! ……あ、ぁぁあっ!?、だめぇっ!」
ぶちん、と胸に嫌な感触が走る。
投げ飛ばされたはずみでドレスの胸元の結び目が切れたのだと分かった。
広がった胸元に男性たちの目の色が変わる。
慌てて隠そうとした手は、万歳の体勢でまとめ上げられてしまった。
「いやぁああっ!」
脚を蹴って抵抗しようとしても、軽々と掴み上げて広げられてしまう。
抵抗したせいで不恰好に下着に押さえつけられた胸がまろび出て、それを嗤われて涙が滲む。
「これからお前がどうやって暮らしていくのか、教えてやらないとな」
「やめて、お、お願い、ゆるしてください……」
(怖い……誰か……)
(でも、この場をやりすごせても……)
(私のことなんて、誰も助けてくれない……!)
必死に首だけを振っていた。
こんなこと、許せるのは、たった一人だけなのに。
(グレン……!)
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