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5正直な気持ち(5)
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時刻は午前0時になりオレは彩月と透華のそばに来て柚子の香りのアロマを炊いた。
凛「透華誕生日おめでとう。」
彩月「お婆ちゃん誕生日おめでとう。」
と彩月は髪飾りを刺してあげた。
オレは仏壇の引き出しからポーチを出して透華の横に置いた。
彩月「……それは?」
凛「灯子がよく使ってた物だよ…」
彩月「………」
凛「灯子、今日はお前の命日だからな…どぉか透華を迷わさないでな。」
彩月「………⁉︎灯子さんってお婆ちゃんの誕生日に亡くなったの?」
凛「あぁ透華を産んでそのまま透華を抱き抱えることもなく逝ったよ。」
彩月「そぉだったのね…灯子さんってどんな人だったの?」
凛「………そぉだな。彩月と同じく優しくて心配性で綺麗な人だったよ。」
彩月「………そぉ…」
凛「ただ彩月と違うのは怒りっぽかったかな…笑」
彩月「怒りっぽい?」
凛「あぁ委員長みたいな、山下さんじゃないよ!(クラスの委員長)普通に委員長って聞いて想像するような、細かいこととかすぐ怒ってさぁ…でもそれでオレは寂しさから解放された気がしたんだ…」
彩月「寂しさから?」
凛「あぁ……オレ、捨て子だったんだ。」
彩月「⁉︎」
凛「だから本当の親の顔も知らない。」
彩月「…………」
何を言っていいのかわからないのだろう。彩月は黙って聞いていた。
凛「ずっと1人でオレは必要ない人間なんだって思ってた…そんなオレを1人じゃないって教えてくれたのが灯子だったんだよ。」
(これ以上は彩月には面白くない話になるな…)
と話しを終わろうとした。
彩月「それで好きになって結婚したのね…」
凛「⁉︎あっあぁ…」
柚月「あなた達そろそろ寝なさい。」
彩月「母さん。」
凛「はい。」
彩月「寝ましょう。」
凛「そぉだね。」
そしてオレたちは部屋に戻り寝た。
柚月「はぁ…母さん。私どぉしたらいい?」
母の棺桶を撫でる。
『彩月「だから……だから……別れ…るみたいなこと……言わ……ないで……!」
凛「……彩月…⁉︎」
柚月「あの子たちが付き合ってたなんて…」
(ただでさえお母さんのことでショックなのに…)
『彩月「別…れ…たく…ない…の!凛が…好き…なの!」』
柚月「彩月があんなに取り乱す所なんて初めて見たわ……」
(それだけ凛ちゃんのことを信頼してるってことよね……でも…)
『彩月「中…身が…曾祖父で…もっ…今は…凛じゃ…ない!凛…は…凛…だか…ら!わた…しが…好きな…のは…凛…だから!」』
柚月(どぉいうこと?)
「もぉ分からないよぉ、お母さん…」
柚月は棺桶にうつ伏せた。
『凛「誰かを照らす道標みたいな人になってほしい。そこに大好きな柚子を入れて柚月…そぉ言っていたよ…」』
柚月「………よし。」
凛「透華誕生日おめでとう。」
彩月「お婆ちゃん誕生日おめでとう。」
と彩月は髪飾りを刺してあげた。
オレは仏壇の引き出しからポーチを出して透華の横に置いた。
彩月「……それは?」
凛「灯子がよく使ってた物だよ…」
彩月「………」
凛「灯子、今日はお前の命日だからな…どぉか透華を迷わさないでな。」
彩月「………⁉︎灯子さんってお婆ちゃんの誕生日に亡くなったの?」
凛「あぁ透華を産んでそのまま透華を抱き抱えることもなく逝ったよ。」
彩月「そぉだったのね…灯子さんってどんな人だったの?」
凛「………そぉだな。彩月と同じく優しくて心配性で綺麗な人だったよ。」
彩月「………そぉ…」
凛「ただ彩月と違うのは怒りっぽかったかな…笑」
彩月「怒りっぽい?」
凛「あぁ委員長みたいな、山下さんじゃないよ!(クラスの委員長)普通に委員長って聞いて想像するような、細かいこととかすぐ怒ってさぁ…でもそれでオレは寂しさから解放された気がしたんだ…」
彩月「寂しさから?」
凛「あぁ……オレ、捨て子だったんだ。」
彩月「⁉︎」
凛「だから本当の親の顔も知らない。」
彩月「…………」
何を言っていいのかわからないのだろう。彩月は黙って聞いていた。
凛「ずっと1人でオレは必要ない人間なんだって思ってた…そんなオレを1人じゃないって教えてくれたのが灯子だったんだよ。」
(これ以上は彩月には面白くない話になるな…)
と話しを終わろうとした。
彩月「それで好きになって結婚したのね…」
凛「⁉︎あっあぁ…」
柚月「あなた達そろそろ寝なさい。」
彩月「母さん。」
凛「はい。」
彩月「寝ましょう。」
凛「そぉだね。」
そしてオレたちは部屋に戻り寝た。
柚月「はぁ…母さん。私どぉしたらいい?」
母の棺桶を撫でる。
『彩月「だから……だから……別れ…るみたいなこと……言わ……ないで……!」
凛「……彩月…⁉︎」
柚月「あの子たちが付き合ってたなんて…」
(ただでさえお母さんのことでショックなのに…)
『彩月「別…れ…たく…ない…の!凛が…好き…なの!」』
柚月「彩月があんなに取り乱す所なんて初めて見たわ……」
(それだけ凛ちゃんのことを信頼してるってことよね……でも…)
『彩月「中…身が…曾祖父で…もっ…今は…凛じゃ…ない!凛…は…凛…だか…ら!わた…しが…好きな…のは…凛…だから!」』
柚月(どぉいうこと?)
「もぉ分からないよぉ、お母さん…」
柚月は棺桶にうつ伏せた。
『凛「誰かを照らす道標みたいな人になってほしい。そこに大好きな柚子を入れて柚月…そぉ言っていたよ…」』
柚月「………よし。」
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