君と君…オレと私…君と私

SINRA

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3日目

凛「ごめん…ちょっと気分が悪くて。みんな楽しんできてよ!」

竹田「そぉかぁ…じゃあ仕方ないなぁ。どぉする蒼崎さん?」

彩月「そぉね…じゃあ純達のグループに入れてもらう?」

竹田「クラス違うけど良いのかなぁ?」

彩月「先生には私から伝えるから。」

凛「ごめんね。」

彩月「何かあったら連絡して、すぐに来るから。」

凛「ありがとう。でも楽しんで!」

彩月(酷い顔…)

竹田「じゃあ行ってくるね!」

凛「うん!気をつけて楽しんでね!」

竹田さんが行ったのをみて

彩月「凛。」

凛「?…っん」
キスをした。

彩月「いつでも連絡してね。」
(今はこれくらいしか出来ないけど…)

凛「うん…」

修学旅行最終日凛は1人残りみんなは楽しんで回っていた。ただ私と純と菜奈は凛を心配していた。

純「彩月、やっぱ昨日凛と凛の母ちゃんなんかあったんだろ?」

菜奈「私達に出来ることはないの?」

彩月「………そぉね…私達に出来ることは凛を支えてあげる事くらいかしら…」

純「そんなに複雑なのか?」

彩月「そぉ…みたいね…」

菜奈「何か知ってるの?」

彩月「凛の口からでないと私からはとても言っていいような事ではないわ…」

菜奈「そっか…」

純「くそっ…歯痒いな…」

チャラチャンチャンチャン チャラチャンチャンチャン チャラチャッチャッチャッ

彩月「はいもしもし。お父さん?はい、はい、凛は今体調が悪いと言ってホテルに、はい、はい、わかりました。」

純「お父さんって凛の親父さんか?」

彩月「えぇ、少し時間ができたから話さないかって…」

菜奈「私達も連れて行って!」

彩月「それは…」

純「細かい事は聞かないし外で待ってる!」

菜奈「私達にも凛ちゃんを支えさせて!」

彩月「純…菜奈…」



彩月「すみませんお待たせしましたか?」

隆弘「いや私も今さっき来たから。とりあえず中に入ろうか。」

彩月「はい。」



『彩月「純と菜奈はみんなと居て。お父さんのところには私が行くから。」

純「でもよ!」

彩月「さっきも言ったけど複雑なの。」

純「………」

彩月「でもみんなで出来ることを聞いてくるから、純と菜奈は待ってて。」

菜奈「……分かった。」』



隆弘「昨日香澄からは何も聞けなかったんだけど、凛は何か言ってたかい?」

彩月「いえ…ただ部屋でずっと泣くのを堪えていました…」

隆弘「そぉか…やはり精神は年相応になっているのかもしれないな…」

彩月「年相応?」

隆弘「あぁ一度は人生を全うした人だからね。それが涙を堪えきれないという事は記憶はあっても精神は君たちと同じ高校生だと思うんだ。」

彩月「それで…」

隆弘「何か思い当たる事があるのかい?」

彩月「記憶があるわりに、凛は子どもっぽいところが多いので、もし精神が年相応になるのでしたら記憶の方も薄れていくのではないでしょうか…」

隆弘「なるほど、それはあり得る話だね。」

彩月「ただ…もし記憶が薄れて消えた時に凛がどぉなるのかが…」
(凛が変わってしまったら私は…)

隆弘「……君はよっぽど凛の事が好きなんだね。」

彩月「えっ?」

隆弘「記憶が無くなった時に凛が変わってしまったら、そんなところかな?」

彩月「はい…」

隆弘「確かにどぉなるかは分からないけど、今まで君と過ごした事は忘れないんじゃないかな?」

彩月「そぉだと良いんですけど…」

隆弘「大丈夫だよ。きっとね!」

彩月「後はお母さんの件ですよね…」

隆弘「あぁ…」

彩月「あの純と菜奈…前に一緒に喫茶店に行った2人も凛の事を心配していて、力になりたいと言っているんです。全部は話せませんが、もしこっちで出来る事があれば言ってください。」

隆弘「そぉか…凛はいい友達を持ったんだな…でも今は凛を支える事くらいしかないと思う。」

彩月「そぉ…ですか…」

隆弘「ただ、私はなかなか会う事はできないし連絡もたまにしかできないから、みんなで凛のことを教えてほしいんだ。」

彩月「凛のことを?」

隆弘「あぁ今日は何をしたとかでもいい。妻が少しでも興味を持てるように私も話していこうと思う。」

彩月「…分かりました。2人にも伝えておきます。」

隆弘「あぁ頼んだよ。それから」


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